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第25話 親子
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わけがわからなかった。
なぜ、岩崎美月のお父さんが細野刑事なのだ。
考えを整理する間もなく、美月がまくしたてる。
「証拠もないのに、おかしなことを言わないで! お父さんは立派な刑事なんだから!」
「ちょっと待ってくれよ。おれの言い方が悪かったんならあやまるよ――だから、ちゃんと説明してくれよ。なにがなんだかわからないよ」
美月は、まだ言い足りなかったのか口を開きかけたが、なにかに思いあたったように声を落とした。
「……ごめんなさい。興奮しちゃって」
「岩崎だったよな? 名前」
美月は小さくうなずく。
「だれにも言わないでね」と言って続けた。
「岩崎は、わたしのお母さんの実家の名字。お母さんは、そこの一人娘。生まれながらのお嬢様。もし、お母さんがお嫁に行っちゃうと岩崎の名前を継ぐ人がいなくなっちゃうでしょ? 細野刑事――お父さんのほうも一人息子だったから、結婚の話が出たときは大変だったみたい」
「名字を継ぐって、そんなに大事なことなのかな?」
深く考えたことがなかった。
「わたしにはわからない。でも、岩崎の家にとっては一大事だったみたいよ。会社を継ぐ者がいなくなるとか、お墓を守る者がいなくなるとか」
――あっ、と声をあげそうになった。
大型ショッピングセンターやスーパーマーケットを、地元はもちろん、県外にも次々と展開している企業がある。
テレビCMも、ときどき目にする。
あのCMの下に小さく「岩崎グループ」と書かれていることを思い出したのだ。
やっぱり、美月は、お金持ちのお嬢様だったのだ。
翔太が想像していた以上の。
それも、ショックだったが、美月の方が、はるかに大変そうだ。
名字が違うということは離婚したのだろう。
だまりこんでいるよりも、と話を続ける。
「……だけど、あれだよ。お金はないより、あった方がいいんじゃないか? うちみたいに、家のローンで悩まなくてもいいし」
「そうね。でも、やっかいごとも増える」
「やっかいごと?」
「柳が丘の造成地の半分が、藤原先生のお父さんのものだって言ったでしょ?」
うなずきながら、次の言葉の見当がついた。
「残りの半分は、うちのおじいさんのものだったの」
だから、造成地の事情にくわしかったのだ。
「最初に、たずねて来たのは地元のHテレビ。土地を売った時の経緯を聞かせてほしいって――テレビ局側も、公社は、あの土地が、学校に向いていないとわかっていながら取得、転売したと見ていると……おじいさんによると、かん口令が布かれているので、裏どりに苦労しているようすだったって」
「それで、細野刑事……お父さんが、ひそかに調べていた?」
「細野刑事……でいいわよ」と言って、続ける。
「お父さんが所属していたのは暴力団を担当する四課。勝手にほかの部署の捜査なんてできない……でも、ある時、共友会のヤクザが、鬼山やその関連企業の近辺をうろうろしていることに気づいたの」
そんな情報、どこから仕入れたのだろう。
警察は警察で情報管理にはうるさいはずだ。
美月も、翔太の表情から、それを察知したのだろう。
「土曜日の夕方、翔太くんと別れた後、安田さんを呼び出したの」
と、つけ加える。
「安田刑事?」
「ええ、お父さんの相棒。仲が良かったの。去年の夏のキャンプもいっしょ」
「……で、聞き出した?」
「――わたしの推理だと思って聞いて」
と、美月が見つめてきた。
「公社か大和機工の関係者で借金のある人に、金を貸してやろうかと、共友会のヤクザたちが食いこんだ……目的は汚職の証拠を手に入れ、鬼山たちを脅迫するため」
「そこに、警察が目をつけたってことか」
美月は首をふる。
「すぐに、やめろと圧力がかかったらしいわ。上の方から」
美月が言っていたのは、このことだったのだ。
さらに続ける。
「それでも調べていると、窃盗専門の三課に移動させられた」
「……鬼山の言いなりってことか」
「お父さんは、刑事という仕事が好きだったし、いずれ、証拠をつかんでやる、と思っていたみたいだけど――とにかく、おじいさんがおこっちゃって」
「柳が丘の悪事をあばけなかったからか? 細野刑事のせいじゃないだろ? 鬼山の圧力に負けた警察のせいじゃないか」
「悪党の逮捕ひとつできない警察にいてなんになる、さっさとやめて会社を継げ! ってわけ」
「気持ちはわかるけど」
「それで終わればよかったんだけど、そこに、ヤクザが押しかけてきたのよ――うちのおじいさんが相手にしないから、お母さんのとこに……今は、わたしたち、おじいさんの家にいるんだけど、あの時は、お父さんと賃貸マンションに住んでたから」
「どういうこと?」
「ヤクザが、せまってくるの――柳が丘の件を、おれたちにまかせろ。だまされた差額を少しでも取り返したいだろう?――ってね。うちの代理人を名乗って、あちこちで強請って回るつもりだったんでしょうけど」
「そりゃあ、怖いな」
美月が、うなずく。
「怖くなったお母さんは、わたしを連れて実家に――そっちの方がセキュリティもしっかりしているから――それでも、つきまとうの。おじいさんの会社に押しかけて、あなたの娘さんやお孫さんと、お会いしましたよ、って」
車での送りむかえや、スマホには、そういうわけがあったのだ。
「それ以来、お父さんとおじいさんの関係は、もう最悪」
そういって、美月はだまりこんだ。
美月は、否定したが、聞けば聞くほど、細野刑事が大泥棒である可能性が高くなっていく。
警察の上層部が、細野刑事と安田刑事に警察官としての仕事をさせてくれないのだ。
安田刑事は、それにいやけがさして――いや、細野刑事のようすからすると、何かぬれぎぬでも着せられ――辞めたのだ。
もし、翔太が細野刑事の立場なら――空を飛ぶ力を手に入れたなら、それを使い、法を犯してでも、鬼山の汚職の証拠をつかみ、公表しようとするだろう。
そうすれば、安田刑事の無念も晴らせる。
全貌が明らかになれば、暴力団もあまい汁が吸えなくなる。
逮捕されるやつも出て、おとなしくなるに違いない。
美月や美月のお母さんは普通の生活にもどれるだろう。
美月のおじいさんも細野刑事を見直すだろう。
――美月も、細野刑事が――お父さんが大泥棒ではないか、と疑っているのだ。
だからこそ、感情的になったかと思えば、今度は人が変わったようにだまりこむのだ。
「持っている貯金、全部かけてもいいよ。君のお父さんが助けてくれるほうに」
うそをついた。心にもないことを口にした。
「――ええ、きっと」
うなずく美月を見て、目頭が熱くなる。
翔太がそうであるように、美月もまた、自分のお父さんだけは特別であって欲しいと願っているのだ。
だが、汚職事件を調べることもできず、仲間が辞めたといって、やけ酒をあおっているような刑事に、誘拐事件が解決できるとは思わなかった。
美月の落ちこんだ姿を見て、迷いがふっ切れた。
今、必要なのは、助かるかもしれないという希望だ。
期待はずれに終わるかもしれないと、だまっていたが、話しておくべきだろう。
が、口を開いたのは美月のほうが先だった。
「ねえ、翔太君。これ……」
見ると、長イスの横にしゃがみこみ、風呂用の足ふきマットをぐるぐる巻きにしたものをだきあげている。
「ねえ、これ、ペケ……ペケじゃない?」
はしの方から顔がのぞいている。
口にタオルをかまされて。
「よかった。生きてるわ」
美月のうれしそうな声が耳にとどく。
だが、長イスに座った翔太のひざはふるえ始めた。
なぜなら、ペケは、ここにいてはいけないのだ。
ーーペケが、ここにいる。
それは、翔太と美月、ふたりの命づなが切れたということだ。
なぜ、岩崎美月のお父さんが細野刑事なのだ。
考えを整理する間もなく、美月がまくしたてる。
「証拠もないのに、おかしなことを言わないで! お父さんは立派な刑事なんだから!」
「ちょっと待ってくれよ。おれの言い方が悪かったんならあやまるよ――だから、ちゃんと説明してくれよ。なにがなんだかわからないよ」
美月は、まだ言い足りなかったのか口を開きかけたが、なにかに思いあたったように声を落とした。
「……ごめんなさい。興奮しちゃって」
「岩崎だったよな? 名前」
美月は小さくうなずく。
「だれにも言わないでね」と言って続けた。
「岩崎は、わたしのお母さんの実家の名字。お母さんは、そこの一人娘。生まれながらのお嬢様。もし、お母さんがお嫁に行っちゃうと岩崎の名前を継ぐ人がいなくなっちゃうでしょ? 細野刑事――お父さんのほうも一人息子だったから、結婚の話が出たときは大変だったみたい」
「名字を継ぐって、そんなに大事なことなのかな?」
深く考えたことがなかった。
「わたしにはわからない。でも、岩崎の家にとっては一大事だったみたいよ。会社を継ぐ者がいなくなるとか、お墓を守る者がいなくなるとか」
――あっ、と声をあげそうになった。
大型ショッピングセンターやスーパーマーケットを、地元はもちろん、県外にも次々と展開している企業がある。
テレビCMも、ときどき目にする。
あのCMの下に小さく「岩崎グループ」と書かれていることを思い出したのだ。
やっぱり、美月は、お金持ちのお嬢様だったのだ。
翔太が想像していた以上の。
それも、ショックだったが、美月の方が、はるかに大変そうだ。
名字が違うということは離婚したのだろう。
だまりこんでいるよりも、と話を続ける。
「……だけど、あれだよ。お金はないより、あった方がいいんじゃないか? うちみたいに、家のローンで悩まなくてもいいし」
「そうね。でも、やっかいごとも増える」
「やっかいごと?」
「柳が丘の造成地の半分が、藤原先生のお父さんのものだって言ったでしょ?」
うなずきながら、次の言葉の見当がついた。
「残りの半分は、うちのおじいさんのものだったの」
だから、造成地の事情にくわしかったのだ。
「最初に、たずねて来たのは地元のHテレビ。土地を売った時の経緯を聞かせてほしいって――テレビ局側も、公社は、あの土地が、学校に向いていないとわかっていながら取得、転売したと見ていると……おじいさんによると、かん口令が布かれているので、裏どりに苦労しているようすだったって」
「それで、細野刑事……お父さんが、ひそかに調べていた?」
「細野刑事……でいいわよ」と言って、続ける。
「お父さんが所属していたのは暴力団を担当する四課。勝手にほかの部署の捜査なんてできない……でも、ある時、共友会のヤクザが、鬼山やその関連企業の近辺をうろうろしていることに気づいたの」
そんな情報、どこから仕入れたのだろう。
警察は警察で情報管理にはうるさいはずだ。
美月も、翔太の表情から、それを察知したのだろう。
「土曜日の夕方、翔太くんと別れた後、安田さんを呼び出したの」
と、つけ加える。
「安田刑事?」
「ええ、お父さんの相棒。仲が良かったの。去年の夏のキャンプもいっしょ」
「……で、聞き出した?」
「――わたしの推理だと思って聞いて」
と、美月が見つめてきた。
「公社か大和機工の関係者で借金のある人に、金を貸してやろうかと、共友会のヤクザたちが食いこんだ……目的は汚職の証拠を手に入れ、鬼山たちを脅迫するため」
「そこに、警察が目をつけたってことか」
美月は首をふる。
「すぐに、やめろと圧力がかかったらしいわ。上の方から」
美月が言っていたのは、このことだったのだ。
さらに続ける。
「それでも調べていると、窃盗専門の三課に移動させられた」
「……鬼山の言いなりってことか」
「お父さんは、刑事という仕事が好きだったし、いずれ、証拠をつかんでやる、と思っていたみたいだけど――とにかく、おじいさんがおこっちゃって」
「柳が丘の悪事をあばけなかったからか? 細野刑事のせいじゃないだろ? 鬼山の圧力に負けた警察のせいじゃないか」
「悪党の逮捕ひとつできない警察にいてなんになる、さっさとやめて会社を継げ! ってわけ」
「気持ちはわかるけど」
「それで終わればよかったんだけど、そこに、ヤクザが押しかけてきたのよ――うちのおじいさんが相手にしないから、お母さんのとこに……今は、わたしたち、おじいさんの家にいるんだけど、あの時は、お父さんと賃貸マンションに住んでたから」
「どういうこと?」
「ヤクザが、せまってくるの――柳が丘の件を、おれたちにまかせろ。だまされた差額を少しでも取り返したいだろう?――ってね。うちの代理人を名乗って、あちこちで強請って回るつもりだったんでしょうけど」
「そりゃあ、怖いな」
美月が、うなずく。
「怖くなったお母さんは、わたしを連れて実家に――そっちの方がセキュリティもしっかりしているから――それでも、つきまとうの。おじいさんの会社に押しかけて、あなたの娘さんやお孫さんと、お会いしましたよ、って」
車での送りむかえや、スマホには、そういうわけがあったのだ。
「それ以来、お父さんとおじいさんの関係は、もう最悪」
そういって、美月はだまりこんだ。
美月は、否定したが、聞けば聞くほど、細野刑事が大泥棒である可能性が高くなっていく。
警察の上層部が、細野刑事と安田刑事に警察官としての仕事をさせてくれないのだ。
安田刑事は、それにいやけがさして――いや、細野刑事のようすからすると、何かぬれぎぬでも着せられ――辞めたのだ。
もし、翔太が細野刑事の立場なら――空を飛ぶ力を手に入れたなら、それを使い、法を犯してでも、鬼山の汚職の証拠をつかみ、公表しようとするだろう。
そうすれば、安田刑事の無念も晴らせる。
全貌が明らかになれば、暴力団もあまい汁が吸えなくなる。
逮捕されるやつも出て、おとなしくなるに違いない。
美月や美月のお母さんは普通の生活にもどれるだろう。
美月のおじいさんも細野刑事を見直すだろう。
――美月も、細野刑事が――お父さんが大泥棒ではないか、と疑っているのだ。
だからこそ、感情的になったかと思えば、今度は人が変わったようにだまりこむのだ。
「持っている貯金、全部かけてもいいよ。君のお父さんが助けてくれるほうに」
うそをついた。心にもないことを口にした。
「――ええ、きっと」
うなずく美月を見て、目頭が熱くなる。
翔太がそうであるように、美月もまた、自分のお父さんだけは特別であって欲しいと願っているのだ。
だが、汚職事件を調べることもできず、仲間が辞めたといって、やけ酒をあおっているような刑事に、誘拐事件が解決できるとは思わなかった。
美月の落ちこんだ姿を見て、迷いがふっ切れた。
今、必要なのは、助かるかもしれないという希望だ。
期待はずれに終わるかもしれないと、だまっていたが、話しておくべきだろう。
が、口を開いたのは美月のほうが先だった。
「ねえ、翔太君。これ……」
見ると、長イスの横にしゃがみこみ、風呂用の足ふきマットをぐるぐる巻きにしたものをだきあげている。
「ねえ、これ、ペケ……ペケじゃない?」
はしの方から顔がのぞいている。
口にタオルをかまされて。
「よかった。生きてるわ」
美月のうれしそうな声が耳にとどく。
だが、長イスに座った翔太のひざはふるえ始めた。
なぜなら、ペケは、ここにいてはいけないのだ。
ーーペケが、ここにいる。
それは、翔太と美月、ふたりの命づなが切れたということだ。
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