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用意された服を見て複雑な気分になったが、そこさえ省けば動きやすさ重視の服といっても過言はない。
そんな思いをしながら、夜神はローレンツ宰相が用意してくれた騎士団の一部に連日通い、体を動かしていった。
先ずは木刀を用意してもらい、基本の型から応用の型を見えない敵に向かって繰り広げる。
ずっと、体を動かさず、人形のように過ごしていたせいか、体の節々が悲鳴をあげていた。
本来なら、これぐらい動かしても息の一つも乱さないのに、悲しいほどに息が乱れる。
刀を振るう傍ら、体力作りにも励んだ。
与えられた猶予を余すことなく使うため、朝から晩まで使った。
身の回りを世話してくれる侍女達は呆れていたし「無駄な努力」と蔑み、嘲笑っていた。
騎士団の一部を借りているのだから、当然騎士団員達に遭遇する。
殺気立ち、妨害等をしてくる。最初は戸惑ってしまったが、慣れてきたのか、感を取り戻してきたのか、あしらうのも上手くなったと自画自賛してしまう。
最後あたりは、鬱憤が溜まりに溜まった騎士団員が、アレコレ理由を付けて木剣を向けてくる。
夜神も相手になる。どのようにして相手してもらうか悩んでいただけに、向こう側から来てくれたのだ。これ程ありがたいことはないと感謝する。
けど、手を抜くつもりは一切ない。完膚なきまでに叩き潰す。
二週間の間に夜神は「吸血鬼殲滅部隊」の「夜神凪大佐」に戻っていた。
それは同時に、吸血鬼の世界で「白目の魔女」と異名で言われていた頃に戻っていた。
本来なら、ここまで低下した体力を戻すのに短期間で戻すのは至難の業。
それは、夜神が吸血鬼になったことで補われた。
人間の数倍の力を誇る吸血鬼。
夜神が人間だった頃の遥か上をいく身体能力の向上に、夜神は背筋が寒くなる。
あの頃も他の人よりも優れていた。それは先祖に吸血鬼の血があるからかもしれない。そのおかげで優れていた。
けど、今は自分が吸血鬼そのものになってしまった。そのせいで人間より様々なものが格段と向上している。
けど、それで構わなかった。人間だったら何度、挑んでも皇帝には勝てないだろう。
卑怯な手を使用していたような気もするが、それを抜きにしても敵わない。
今の状態でも果たして皇帝に一太刀浴びせられるのかは不安だ。
けど、決めたのだ。全てに決着をつけると。
大切な人を早く解放して、みんなの元に帰すと。
その時、自分は隣にはいないが、それでも構わない。
夜神は石の階段を降りていく。
カァ━━━ン
カァ━━━ン
と靴音が響いて反響する。
庵君から血を啜った時から今の今まで、会うことは出来なかった。
屈指な男達によって地下牢の入口は塞がれていた。
それが、なくなったのは明日、皇帝との決着をつける日だからだろうか?
階段を降りて、薄暗い廊下を進む。左右の鉄格子には目もくれず、目的の所まで行く。
「・・・・・庵君?」
「凪さん?凪さんですか?どうしてここに?」
ガシャンと、音が鳴ると黒い鉄越しに庵君が現れる。
数日、髭を剃ってないのか伸びている顔に、やはり満足に食事をもらえなかったのかもしれない。痩せて頬骨が出ている。シャツも薄汚れ清潔ではないし、何より部屋に充満する匂いはとてもじゃないが生活する匂いではない。
「ごめんなさい・・・・・こんな所にずっと閉じ込めてしまって・・・・早く帰れるようにするからね?」
鉄格子を掴んでいる手にそっと、自分の手を重ねる。
「大丈夫です。見た目は酷いですけどちゃんと食事もあるし、時々、日光浴で外に出されるんです・・・・・・・凪さんこそ大丈夫ですか?」
ここまで来て自分より私を心配するなんて・・・・どこまで優しいんだろう?
優しい人だからこそ、こんな場所から一刻も早く解放しなくては。
「私は大丈夫よ。なんとかして庵君をここから出すからね?もう少しだけ我慢して・・・・・・大好きだよ、海斗」
重ねていただけの手がいつの間にか強く掴んでいた。
雰囲気と行動、言葉の抑揚で何かを感じたのかもしれない。
庵君は私の手に更に自分の手を重ねていく。
「俺も凪さんの事が好きですよ。愛してます。だから・・・・・・この手を離さないで下さい」
手を離さないで下さい
身を引こうとしないで下さい
自分を犠牲にしないで下さい
貴女が何者でも、たとえ人間じゃなくなっても変わらず愛してます
それだけは分かって下さい
そして、自分を犠牲にして俺を逃がそうとしないで下さい
この世界を出る時は二人一緒です
言いたいことは沢山あるのに言葉が出ない。出ないから代わりに自分の手に力を込める。
その事に気づいて夜神は庵の目を見る。何かを語りかけるような、何かを悟った眼差しが夜神を射抜く。
「・・・・・ありがとう海斗」
真剣な眼差しに答えるように微笑む。やっぱり思い出に残る顔は笑っていたいから。
私の微笑みを見て、重ねていた手が二の腕を掴み、私を鉄格子ごと抱き締める。
「・・・・・・大丈夫です。大丈夫だから・・・・俺の手を離さないで下さい。今の凪さんはどこか遠くに行ってしまう雰囲気があるんです。手の届かない所に行かないで下さい・・・・お願いします」
悲痛な声が喉から絞り出すように出ている。やはり、何かを悟ったんだね?
「大丈夫だよ、海斗。みんなが助かる事をするだけだから安心して?」
「その中に凪さんは勿論含まれてますよね?」
━━━━━━「含まれない」と、言ってしまったらきっと後悔する。なら・・・・・・
夜神は微笑んで庵の答えを返した。その曖昧な答えに庵は納得など出来ない。出来ないのに夜神の醸し出す雰囲気が、庵の言葉を拒絶するような雰囲気を纏う。
「っぅ・・・・・・俺は抗い続けます。たとえ何があろうと最後まで・・・・・凪さん。俺の我儘聞いてもらってもいいですか?」
「なに?」
「俺の血を少しだけ飲んで下さい。少しでも側にいたいんです。駄目ですか?」
庵の突然の申し出に驚いてしまう。
我儘と聞いて、多少の身構えをしてしまったが、その我儘が「血を飲む」で驚いてしまう。
「私は構わないけど、痛いのも辛いのも庵君だよ?」
「大丈夫です。絶対、大丈夫です」
抱き締めていた手が緩み、前と同じように手のひらを夜神に見せる。
夜神は壊れ物を扱うようにそっと、下から手を当てて固定する。そして、自分の顔を近づけていく。
手のひらに牙を当て、くわえ込み牙を埋め込む。
「っ・・・・・」
痛みで息を呑む声がする。けど、蜜のように甘い血を目の前にしたら、全てがどうでもよくなってしまう。
ジュル、ジュルと啜り、嚥下していく。歯止めの利かない味に「もっと、もっと」と、欲張ってしまいそうだが、理性でそれを止める。
「痛くない?大丈夫?」
もっと飲んでいたいが、このまま飲み続けたら確実に庵君の生命の危機だ。そんな事、間違っても起こってはいけない。
「大丈夫です。これで少しは長くいれますね・・・・・愛してます凪さん。たとえ、明日何が起こっても・・・・・俺も戦います。一人ではないですよ。手助けは出来なくても一緒に戦いますから・・・・・自分を大事にして下さい」
あぁ、庵君は明日、何かが起こることを知っているのかもしれない。
けど、敢えて何も言わず、聞かず付き合ってくれたんだね?
本当に優しい人だね・・・・
「ありがとう庵君・・・・・うん。一緒に戦おう。そろそろ行かないといけないね・・・・」
少しでも顔を見ていたくて後ろ向きで進む。
一歩、一歩と後退する。黒い瞳が全身を射抜くように見つめる。その、力強い視線に足が震える。
「愛してます・・・・凪さん」
「私も大好きだよ海斗・・・・・絶対、ここから出すからね」
互いに、互いを愛し合う言葉を言い、そして、自分がこれからしようと思ってい事を伝えて背を向ける。
これ以上、顔を見ていたら決断が鈍ってしまう。後悔が波のように襲ってしまうから・・・・・
「凪さんっ!!」
背を向けて小さくなる後ろ姿に向かって叫んでしまう。
知っているのだ。自分を元の世界に戻すために皇帝に最後の勝負を挑むのも。
けど、それだけでどんな勝負なのか、勝者と敗者のそれぞれ差し出すものが何なのかは知らない。
楽しそうに教えた皇帝は、何かを含みならがら、面白可笑しく言っていた。けど、大事な事は何一つ教えなかった。
そして、今日の雰囲気で感じ取ってしまった。
「・・・・・・駄目です・・・・・・駄目ですよ凪さん・・・・・」
その場にズルズルと座り込み項垂れる。
やはり自分はどこまでも足手まといなんだろう。
力を使いこなせたと思ったのに、手も足もでなかった。
それどころか、こうして囚われてしまい余計な心配をかけさせてしまう。
挙げ句、自分を帰そうと愛した人が、人身御供のように己を捧げてしまう。
「一人では戦いなんてさせません。絶対、俺も・・・・・・・」
消えそうな小さな声で、改めて己に言い聞かせたのだった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
決戦前夜です。軍でルードヴィッヒと戦闘する前の晩は青年と✕✕✕してましたが(✕はご想像にお任せします)流石に鉄格子挟んでは無理なので、再びの吸血で終わりました。
ルードヴィッヒが用意した服は何でしょうね?そして、武器は?
謎が解けるのはもうすぐです。そして、泣き出す戦闘乱舞・・・・・
気合入れなければ・・・・・
そんな思いをしながら、夜神はローレンツ宰相が用意してくれた騎士団の一部に連日通い、体を動かしていった。
先ずは木刀を用意してもらい、基本の型から応用の型を見えない敵に向かって繰り広げる。
ずっと、体を動かさず、人形のように過ごしていたせいか、体の節々が悲鳴をあげていた。
本来なら、これぐらい動かしても息の一つも乱さないのに、悲しいほどに息が乱れる。
刀を振るう傍ら、体力作りにも励んだ。
与えられた猶予を余すことなく使うため、朝から晩まで使った。
身の回りを世話してくれる侍女達は呆れていたし「無駄な努力」と蔑み、嘲笑っていた。
騎士団の一部を借りているのだから、当然騎士団員達に遭遇する。
殺気立ち、妨害等をしてくる。最初は戸惑ってしまったが、慣れてきたのか、感を取り戻してきたのか、あしらうのも上手くなったと自画自賛してしまう。
最後あたりは、鬱憤が溜まりに溜まった騎士団員が、アレコレ理由を付けて木剣を向けてくる。
夜神も相手になる。どのようにして相手してもらうか悩んでいただけに、向こう側から来てくれたのだ。これ程ありがたいことはないと感謝する。
けど、手を抜くつもりは一切ない。完膚なきまでに叩き潰す。
二週間の間に夜神は「吸血鬼殲滅部隊」の「夜神凪大佐」に戻っていた。
それは同時に、吸血鬼の世界で「白目の魔女」と異名で言われていた頃に戻っていた。
本来なら、ここまで低下した体力を戻すのに短期間で戻すのは至難の業。
それは、夜神が吸血鬼になったことで補われた。
人間の数倍の力を誇る吸血鬼。
夜神が人間だった頃の遥か上をいく身体能力の向上に、夜神は背筋が寒くなる。
あの頃も他の人よりも優れていた。それは先祖に吸血鬼の血があるからかもしれない。そのおかげで優れていた。
けど、今は自分が吸血鬼そのものになってしまった。そのせいで人間より様々なものが格段と向上している。
けど、それで構わなかった。人間だったら何度、挑んでも皇帝には勝てないだろう。
卑怯な手を使用していたような気もするが、それを抜きにしても敵わない。
今の状態でも果たして皇帝に一太刀浴びせられるのかは不安だ。
けど、決めたのだ。全てに決着をつけると。
大切な人を早く解放して、みんなの元に帰すと。
その時、自分は隣にはいないが、それでも構わない。
夜神は石の階段を降りていく。
カァ━━━ン
カァ━━━ン
と靴音が響いて反響する。
庵君から血を啜った時から今の今まで、会うことは出来なかった。
屈指な男達によって地下牢の入口は塞がれていた。
それが、なくなったのは明日、皇帝との決着をつける日だからだろうか?
階段を降りて、薄暗い廊下を進む。左右の鉄格子には目もくれず、目的の所まで行く。
「・・・・・庵君?」
「凪さん?凪さんですか?どうしてここに?」
ガシャンと、音が鳴ると黒い鉄越しに庵君が現れる。
数日、髭を剃ってないのか伸びている顔に、やはり満足に食事をもらえなかったのかもしれない。痩せて頬骨が出ている。シャツも薄汚れ清潔ではないし、何より部屋に充満する匂いはとてもじゃないが生活する匂いではない。
「ごめんなさい・・・・・こんな所にずっと閉じ込めてしまって・・・・早く帰れるようにするからね?」
鉄格子を掴んでいる手にそっと、自分の手を重ねる。
「大丈夫です。見た目は酷いですけどちゃんと食事もあるし、時々、日光浴で外に出されるんです・・・・・・・凪さんこそ大丈夫ですか?」
ここまで来て自分より私を心配するなんて・・・・どこまで優しいんだろう?
優しい人だからこそ、こんな場所から一刻も早く解放しなくては。
「私は大丈夫よ。なんとかして庵君をここから出すからね?もう少しだけ我慢して・・・・・・大好きだよ、海斗」
重ねていただけの手がいつの間にか強く掴んでいた。
雰囲気と行動、言葉の抑揚で何かを感じたのかもしれない。
庵君は私の手に更に自分の手を重ねていく。
「俺も凪さんの事が好きですよ。愛してます。だから・・・・・・この手を離さないで下さい」
手を離さないで下さい
身を引こうとしないで下さい
自分を犠牲にしないで下さい
貴女が何者でも、たとえ人間じゃなくなっても変わらず愛してます
それだけは分かって下さい
そして、自分を犠牲にして俺を逃がそうとしないで下さい
この世界を出る時は二人一緒です
言いたいことは沢山あるのに言葉が出ない。出ないから代わりに自分の手に力を込める。
その事に気づいて夜神は庵の目を見る。何かを語りかけるような、何かを悟った眼差しが夜神を射抜く。
「・・・・・ありがとう海斗」
真剣な眼差しに答えるように微笑む。やっぱり思い出に残る顔は笑っていたいから。
私の微笑みを見て、重ねていた手が二の腕を掴み、私を鉄格子ごと抱き締める。
「・・・・・・大丈夫です。大丈夫だから・・・・俺の手を離さないで下さい。今の凪さんはどこか遠くに行ってしまう雰囲気があるんです。手の届かない所に行かないで下さい・・・・お願いします」
悲痛な声が喉から絞り出すように出ている。やはり、何かを悟ったんだね?
「大丈夫だよ、海斗。みんなが助かる事をするだけだから安心して?」
「その中に凪さんは勿論含まれてますよね?」
━━━━━━「含まれない」と、言ってしまったらきっと後悔する。なら・・・・・・
夜神は微笑んで庵の答えを返した。その曖昧な答えに庵は納得など出来ない。出来ないのに夜神の醸し出す雰囲気が、庵の言葉を拒絶するような雰囲気を纏う。
「っぅ・・・・・・俺は抗い続けます。たとえ何があろうと最後まで・・・・・凪さん。俺の我儘聞いてもらってもいいですか?」
「なに?」
「俺の血を少しだけ飲んで下さい。少しでも側にいたいんです。駄目ですか?」
庵の突然の申し出に驚いてしまう。
我儘と聞いて、多少の身構えをしてしまったが、その我儘が「血を飲む」で驚いてしまう。
「私は構わないけど、痛いのも辛いのも庵君だよ?」
「大丈夫です。絶対、大丈夫です」
抱き締めていた手が緩み、前と同じように手のひらを夜神に見せる。
夜神は壊れ物を扱うようにそっと、下から手を当てて固定する。そして、自分の顔を近づけていく。
手のひらに牙を当て、くわえ込み牙を埋め込む。
「っ・・・・・」
痛みで息を呑む声がする。けど、蜜のように甘い血を目の前にしたら、全てがどうでもよくなってしまう。
ジュル、ジュルと啜り、嚥下していく。歯止めの利かない味に「もっと、もっと」と、欲張ってしまいそうだが、理性でそれを止める。
「痛くない?大丈夫?」
もっと飲んでいたいが、このまま飲み続けたら確実に庵君の生命の危機だ。そんな事、間違っても起こってはいけない。
「大丈夫です。これで少しは長くいれますね・・・・・愛してます凪さん。たとえ、明日何が起こっても・・・・・俺も戦います。一人ではないですよ。手助けは出来なくても一緒に戦いますから・・・・・自分を大事にして下さい」
あぁ、庵君は明日、何かが起こることを知っているのかもしれない。
けど、敢えて何も言わず、聞かず付き合ってくれたんだね?
本当に優しい人だね・・・・
「ありがとう庵君・・・・・うん。一緒に戦おう。そろそろ行かないといけないね・・・・」
少しでも顔を見ていたくて後ろ向きで進む。
一歩、一歩と後退する。黒い瞳が全身を射抜くように見つめる。その、力強い視線に足が震える。
「愛してます・・・・凪さん」
「私も大好きだよ海斗・・・・・絶対、ここから出すからね」
互いに、互いを愛し合う言葉を言い、そして、自分がこれからしようと思ってい事を伝えて背を向ける。
これ以上、顔を見ていたら決断が鈍ってしまう。後悔が波のように襲ってしまうから・・・・・
「凪さんっ!!」
背を向けて小さくなる後ろ姿に向かって叫んでしまう。
知っているのだ。自分を元の世界に戻すために皇帝に最後の勝負を挑むのも。
けど、それだけでどんな勝負なのか、勝者と敗者のそれぞれ差し出すものが何なのかは知らない。
楽しそうに教えた皇帝は、何かを含みならがら、面白可笑しく言っていた。けど、大事な事は何一つ教えなかった。
そして、今日の雰囲気で感じ取ってしまった。
「・・・・・・駄目です・・・・・・駄目ですよ凪さん・・・・・」
その場にズルズルと座り込み項垂れる。
やはり自分はどこまでも足手まといなんだろう。
力を使いこなせたと思ったのに、手も足もでなかった。
それどころか、こうして囚われてしまい余計な心配をかけさせてしまう。
挙げ句、自分を帰そうと愛した人が、人身御供のように己を捧げてしまう。
「一人では戦いなんてさせません。絶対、俺も・・・・・・・」
消えそうな小さな声で、改めて己に言い聞かせたのだった。
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決戦前夜です。軍でルードヴィッヒと戦闘する前の晩は青年と✕✕✕してましたが(✕はご想像にお任せします)流石に鉄格子挟んでは無理なので、再びの吸血で終わりました。
ルードヴィッヒが用意した服は何でしょうね?そして、武器は?
謎が解けるのはもうすぐです。そして、泣き出す戦闘乱舞・・・・・
気合入れなければ・・・・・
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