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ボタンの上の矢印を押す。ヴゥ~と低い機械音と共に赤いドレープカーテンが上昇する。
カーテンが上がると大きな鏡が現れて、夜神の姿を映し出す。
「?!なに?イヤッ!ヤダァ!ヤダァ!やめて、庵君!やめて!」
映し出された自分の羞耻の姿に声をあげる。
白いシフォン生地のベビードールを着て、後ろから庵に抱かれた姿、紅潮した顔、潤んでいる赤い瞳・・・・

自分は知らないもう一人の自分・・・・
オンナの自分・・・・

なぜなのか目が離せない。恥ずかしいのに。消えたいほどの羞耻をさらけ出しているのに。でも・・・・・

「やだよぉ・・・・」
庵の方に首が回る限界まで顔を向ける。
庵が顎に指を置いて、動かないようにすると夜神の唇を自分の唇で塞ぐ。
「んっ、んんっ・・・・・」
舌同士を絡めていく。飲み込めない唾液が顎を伝う。
「はぁ・・・・・」
透明な橋が唇に掛かりプッと切れる。
「約束、覚えてますか?「正面を見る。目を開けている」守って下さいね?
暗く、でもなぜか喜悦した表情を浮べる庵に、ゾクリと背中が粟立つ。理由もなく涙が溢れて頬を伝う。

「んんっ!」
庵によって顔を正面に戻される。そして耳朶を舐めて、甘噛しながら、首筋に舌を這わす。
両手は下着の上から主張している桜色のいただきに、それぞれ指の腹で摘みクルクルと捏ねたり、キュッと摘んだりする。
「やぁ・・・・んん~ん、はぁ、ん、だめ・・・・・」
「目を開けて下さい。閉じてますよ?鏡越しでも分かりますからね?」
執拗にいじられた頂を、人差し指で上下に弾かれる。あまりの刺激に背中を反らす。
「あぁぁっ!!」
「ちゃんと正面を見て下さい。目も開けて下さい。出来ないんですか?」
「ごめんなさい・・・・ちゃんとする、からぁ・・・するの・・・・・」
庵に言われた通りに顔を正面に向け、ゆっくりと目を開ける。

鏡には、背中を庵にあずけてペタンと座る夜神が写る。
口をだらしなく開けて喘ぎ、ハァハァと肩を上下に動かし、胸を庵に揉まれている姿に夜神は釘付けになる。

目の前の人物は誰?これは私?私、私・・・・・・

夜神が鏡に釘付けになっている隙に、庵は手を体に添わせながら下に降りていく。
蜜で湿った紐パンの上から媚肉を指でなで上げる。
「あぁっ!!」
クチュ・・・・淫らな水音が聞こえる。それと同時にビクッ!と、体が揺れ動く。
「凄いですね。濡れてますよ?下着の意味がない程に。ほら・・・・・」
クチュ、クチャ、ニチャ、ニチュ・・・・・
下着の間から指を入れて、わざと音が出るように媚肉を触る。もちろん、そこには皆楽も含まれる。舌で舐めあげるように指を動かしていく。
「だめっ!あぁぁっ・・・・・やぁぁ~~~ぁああっ!」
弓なりに背中を反らして、絶頂する。

「いつもより早目にイッちゃいましたか?凄く興奮してたんですね?あぁ、見て下さいよ指がほら・・・・・ビチャビチャになりましたよ?」
荒い息を繰り返している夜神に見せつけるように、蜜で濡れてテカっている庵の指を見せる。
「やぁぁ、ごめんなさい・・・・」
「いいんですよ?それだけ気持ちよかったんですよね?俺は嬉しいです」
クスリと夜神の耳元で嬉しそうに呟く。
「でも、もう少しよく見ましょうか?ほら、足をこうして・・・・・」
ペタンと座っている夜神の足を持ち上げてM字に固定する。そこから動かないように、夜神の太腿から自分の足を伸ばしていく。
「やだ、やだ!恥ずかしいから!」
「ほら、凪さんの手はここですよ?野村大尉が折角選んでくれたので、このままでいましょうか。ほら、これならよく見えますね?」
夜神の両手を摑み、自分の太腿を掴むように手を固定させる。

鏡には足をM字に大きく開いた夜神の姿が現れる。ベビードールのおかげで全てを曝け出してはいないが、卑猥な体勢には間違いない。

フルフルと頭を振って拒絶する。
「やだぁ、はずかしいよ・・・・・」
「凪さん?顔と目はどうするんでしたか?約束守れてないですよ?」
「むり、だよ・・・・」
「仕方ないですね~ほら、こうしてあげますから、目を開けて下さい?」
夜神の顎を摑み、正面の鏡に顔を向けさせる。
「目は?凪さん?守れないんですか?」
庵のやんわりとした責めで、出来ない夜神を少しずつ追い詰める。
庵からの指示に、出来ないことがいけないことだと、刷り込まれてしまった夜神は従うように、ゆっくりと赤くなった目を開ける。
そして、目の前に飛び込んできた、己の痴態を見てしまう。

「良い子ですよ凪さん。しっかりと見ていて下さいね。俺に愛されて、どんな風になってしまうか?」
庵が鏡越しに、夜神に向かって熱の籠もったに眼差しを向ける。そして、後ろから手を伸ばし、ショーツの中に直接手を入れて、媚粒を捏ねていく。
「あぁっ、だめっ、だめっ!!んん~~」
媚粒にある程度の刺激を与えて、庵は更に指を媚肉を伝い、蜜壺の中に指を沈める。
クチュ・・・・粘ついた水音をさせながら、蜜壁を擦るように指を進める。その指を歓迎するようにヒクヒクと蜜壁が蠢く。
「っぅ、あ、あ、んん~~」
クチュ、クチュ、クチュ・・・・・

水音と嬌声が部屋に響く。熱に侵された頭で夜神は自分の姿を鏡で見る。
庵の手がショーツの中に入り動く度に、体をくねらせて、声を出す自分の姿が恥ずかしいのに、目が離せない。
紅潮した顔、絶えず涙を溜める瞳、嬌声を出し続ける開いた唇、くねらせて体中を支配する甘い痺れを逃がそうとする白い躰・・・・・全部、私の姿。庵に愛されている時の私の姿。

いつの間にか増やされた指が、下腹部のザラザラした部分を執拗に刺激する。そこは感じる部分の一つで刺激されると必ず絶頂を迎えてしまう。
「ぁあああ━━━!!いく!イッちゃう・・・・あぁぁぁ~~~~!!」
背中を反らして絶頂する。けど、顔も目も庵に言われた通りにする。約束だから。

「イッちゃてしまったんですね?ちゃんと約束守れて偉いですよ。流石、夜神大佐です。見習わないといけませんね」
耳元で熱い吐息と共に囁きながら、ぐったりしている夜神の腰と額に腕を回して軽く力を込めると、鏡を向くように横向きに倒れる。

「い、おりくん・・・・・」
「もっと愛されている時の自分を見てみたいと思いませんか?凪さん?」
頭にキスの雨を降らしながら庵が夜神に問掛ける。けど、その問いかけに「拒否」はない。
それは夜神が一番分かっている。この問いかけの答えは・・・・・・・

「み、みたいです・・・・・・」
肯定・賛成・承認・支持・・・・・・
「YES」以外の答えはないことを一番理解しているから。
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