上 下
151 / 271

※※129

しおりを挟む
ベッドの上で脱いだ服を全て下に落とすと、ギシッと軋ませながら、ベッド上に置いてある避妊具に手を伸ばす。

それを、既に腹に付きそうなほど昂った肉茎に着けると、手足を伸ばしてぐったりと横たわる夜神の上に被さる。

体、全体で息をするように、上下に動く体には所々赤い跡が付いている。それは庵が付けていったもので、それを見た庵はなんとも言えない喜悦と興奮を覚える。

半開きの唇に指を伸ばして、軽く撫で庵の顔を見るように上を向かせる。
片方の腕を夜神の顔の近くに付かせて、体を密着させる。
「夜神大佐?いいですか?」
秘孔までも濡れてしまうほどに滴った蜜口に、昂った己の怒張を擦っていく。怒張全体に蜜を絡めると、熱い蜜口に切っ先を沈み込ませる。

庵が蜜口に怒張を擦っている時、その火傷しそうなほど熱い肉茎が、過敏になりすぎた蜜口を掠めるたびに「あっ、やぁ・・・・」と上擦った声を出して、身を捩っていた夜神だったが、ズブッと中に入ってきた時に、熱すぎる塊に声を出していた。

「やぁ、ぁぁ・・・・・・」
「大佐の中、熱くて絡みついて・・・・・嬉しいです」
少しずつ蜜壁を擦りながら、侵入する肉茎に中はうねりながら迎えていく。

「あっ、ぃやぁ、なま、え、名前っ、呼んで!」
階級で呼んでほしくなくて、名前を呼ぶように強請る。
それを聞いた庵は「そうですよね」と小声で呟いて、空いている片方の手で、シーツを掴んでいた夜神の手を掴むと自分の肩まで持っていく
「すみません。名前がいいですよね?「凪さん」の手、動かしていいですよ。ギュッと俺を抱きしめて下さい・・・・名前読んだら、キュッと中が締まりましたよ?嬉しいんですね、良かった」

庵から、腕を動かして良い許可が出ると、夜神は覆いかぶさるように、密着している庵の背中に腕を回す。
何かに掴まる安堵感と、腕を動かしても良い開放感が、夜神の昂りに拍車をかける。
その上、ずっと階級で呼ばれていたのに、やっと名前を呼んでもらえたのだ。嬉しくて自分を穿いていく庵の熱い怒張を締めてしまう。

「やぁ・・・・よんで、もっと、よんで・・・・かいとぉ・・・・・ひゃぁ!」
「反則ですよ。そんな風に強請って、俺の名前まで呼んで・・・・くっ、煽るの上手すぎです凪さん」

不意打ちは勘弁して欲しい・・・・・

庵は夜神からの名前呼びで、自分の肉茎が更に固くなったような気がした。

「あっ、くるしぃ、ダメェ・・・・これい、じょ、う、だめ!」
「あと少しで全部入りますから・・・」

体が穿かれると、錯覚してしまうほど、奥の更なる奥に進んでいく肉茎に苦しさと恐怖を覚える。これ以上はやめて欲しくて訴えるが却下され、そのうえ更に侵入しょうとする。

苦しいほどの快楽が、頭も体も心も支配する。だが、余りにも強すぎる快楽は時として恐怖にも似た感覚を与える。
「やぁ、こわい、おかしくなる!おか・・・・・・あぁぁぁ━━━━?!?ひっ・・・・あっ、~~~~!!」
「おかしくなって下さい。おかしくなった凪さんも見たいです」
バチュン!夜神の足の付根と庵の鼠径部がぶつかって音をたてる。庵が最後まで怒張を蜜壁に埋め込む。
肉茎が子宮口を打ち付ける、その余りの気持ちよさと快楽が夜神にもう一度絶頂を与える。

声にならない声を出して、庵の背中に回していた手が爪を立てる。赤くなった目を見開いて、のけ反る体を更に密着させる。
やがて、糸が切れたみたいにベッドに背中を預けるが、小刻みに体を痙攣させる。

「ひゃ、あっ、あっ、」
「最後まで入ったと同時に、イッたんですね。背中痛いですよ?それぐらい良かったんですね?」
耳元で現状を報告するが、頭が真っ白になって絶頂を受け止めている夜神には聞こえていない。それでも構わず庵は続ける
「もっと良くなって下さい。凪さんが気持ちよくなればなるほど、俺も嬉しいです」
蜜壁に埋め込んだまま、抽挿することはなく、密着したまま体を揺らす。
前後に揺らされてトントンと子宮口を刺激していく。

揺らされて、体の奥を刺激され始めると、夜神の蜜壁がうねり、庵の怒張に絡んでいく。余りにも強すぎて受け止めきれない刺激に、涙を流して体を捩るしかなかった。
「だめっ!!いく、イッたの!もう、ゆ、るして━━ひっ!あ、ぁぁぁ━━━━━━━っ!!」
再びの絶頂に頭の中を白く染める。目の前がチカチカする。どうすることも出来ず、目の前の庵に震えながら縋り付き強すぎる波をやり過ごす。

ガクガクと痙攣する体を労るように撫でていく。ある程、度痙攣が収まったのを確認すると、耳元で囁く。
「また、イッたんですね?嬉しいです。けどそろそろ俺も限界なので すみません。最後までイキますね」

断りを入れてから、腰を下げて蜜口のギリギリまで肉茎を出して、再び奥まで入れる。それを最初はゆっくりと。段々早くしていく。
抽挿が激しくなっていくほど、夜神の声が切羽詰まった声を出していく。

「だめ!!だめ!おかしくなる!イク!いっ」
「イッて下さい。俺でイッちゃって下さい」

まるで、食い千切られるかもしれない。

錯覚してしまうほど、夜神の蜜壁が締り、往復している庵の肉茎を食らう。奥からは感じていると訴えるように蜜が湧き出て、庵の肉茎によって外に掻き出されて、二人がぶつかるたびにグチュ、グチャと粘着質な水音が部屋に響く。

限界がすぐそこまで来ている夜神は、シーツを爪先で何度も蹴り上げていく。「痛い」と笑いながら訴えていた、庵の背中に再び爪を立てる。腰が浮くまでそり返りまるい双丘はプルプルと震える。

「こわい!イクのこわ・・・・・あっ、ああぃァァ!!」
「っう!!」
再び、足裏から頭上までを雷に打たれたような感覚が襲う。耳がキーンと耳鳴りがする。呼吸が止まってしまったのかと勘違いするほど、息が出来なくなり、ガクガクと震えて出して空気を求める。

庵も快楽を求める、夜神のうねる蜜壁に絡まった肉茎が、限界を訴える。奥を穿つうがつたびに溢れ出る蜜を掻き出しては、淫らな水音で益々興奮する。
一段ときつい締め付けが、庵の肉茎を襲うと、悲鳴にも似た嬌声が部屋に響く。それと同時に庵も夜神の体内に、白濁を注ぎ込んでいく。
何度か軽く体を揺すり、白濁を出し切ると、ゆっくりと蜜口から肉茎を取り出していく。そして避妊具を外して縛るとテッシュで包んて捨てる。

再び夜神の近くに行き、腕枕をして抱きしめる。
余りの快楽と絶頂に呆然としている夜神の頭を優しく撫でながら、汗が滲む額や、涙が溢れる目元、頬、唇とキスをしていく。
暫くそうしていくと、小刻みだった呼吸も落ち着いてきて、縋るように庵に体を向ける。
「落ち着きましたか?凪さん大丈夫ですか?」
「・・・・・落ち着いた、よ・・・・・庵君は?」
「俺は大丈夫です。凪さんの体の方が心配ですよ?けど、良かったですか?」
最後の方の言葉を聞いて、顔が赤くなる夜神に、目を細めながら庵は笑う。
「その反応は良かったと思ってもいいですね?良かった。凪さんが気持ちよくならないと、意味ないですから」

締め付けない程度に、ギュウと夜神を抱きしめて、庵は布団を被せる
「ちょっと休憩しましょう。疲れましたよね?一眠りしてからでも大丈夫ですから」
夜神の頭を撫でているが、トロンと眠そうにしていたので、一眠りすることを進める

夜神もその提案を受け止めて軽く頷くと、赤くなった瞳をゆっくりと閉じていく。庵は夜神が眠るまで頭を撫で続け、寝たことを確認すると、額にもう一度軽くキスをする。
「凪さん、おやすみなさい。そしてありがとう」
言いたかった言葉を、庵は夜神に伝える。聞いていなくてもかまわなかった。自己満だと言われても伝えたかったのだ。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

とうとう、結ばれました!パチパチ~
好きな人と結ばれるのだから、きっと嬉しさとか幸福とかで満たされてるだろうと思います。

帝國にいたときは基本、自分の意思とは関係なく陵辱されてたので、それを考えたらですね。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

婚約破棄追追放 神与スキルが謎のブリーダーだったので、王女から婚約破棄され公爵家から追放されました

克全
ファンタジー
小国の公爵家長男で王女の婿になるはずだったが……

私が悪役令嬢? 喜んで!!

星野日菜
恋愛
つり目縦ロールのお嬢様、伊集院彩香に転生させられた私。 神様曰く、『悪女を高校三年間続ければ『私』が死んだことを無かったことにできる』らしい。 だったら悪女を演じてやろうではありませんか! 世界一の悪女はこの私よ! ……私ですわ!

捨てられた侯爵夫人の二度目の人生は皇帝の末の娘でした。

クロユキ
恋愛
「俺と離婚して欲しい、君の妹が俺の子を身籠った」 パルリス侯爵家に嫁いだソフィア・ルモア伯爵令嬢は結婚生活一年目でソフィアの夫、アレック・パルリス侯爵に離婚を告げられた。結婚をして一度も寝床を共にした事がないソフィアは白いまま離婚を言われた。 夫の良き妻として尽くして来たと思っていたソフィアは悲しみのあまり自害をする事になる…… 誤字、脱字があります。不定期ですがよろしくお願いします。

もふもふの王国

佐乃透子(最低でも週3更新予定)
ファンタジー
ほのぼの子育てファンタジーを目指しています。 OLな水無月が、接待飲み会の後、出会ったもふもふ。 このもふもふは…… 子供達の会話は読みやすさ重視で、漢字変換しています。

転移先は薬師が少ない世界でした

饕餮
ファンタジー
★この作品は書籍化及びコミカライズしています。 神様のせいでこの世界に落ちてきてしまった私は、いろいろと話し合ったりしてこの世界に馴染むような格好と知識を授かり、危ないからと神様が目的地の手前まで送ってくれた。 職業は【薬師】。私がハーブなどの知識が多少あったことと、その世界と地球の名前が一緒だったこと、もともと数が少ないことから、職業は【薬師】にしてくれたらしい。 神様にもらったものを握り締め、ドキドキしながらも国境を無事に越え、街でひと悶着あったから買い物だけしてその街を出た。 街道を歩いている途中で、魔神族が治める国の王都に帰るという魔神族の騎士と出会い、それが縁で、王都に住むようになる。 薬を作ったり、ダンジョンに潜ったり、トラブルに巻き込まれたり、冒険者と仲良くなったりしながら、秘密があってそれを話せないヒロインと、ヒロインに一目惚れした騎士の恋愛話がたまーに入る、転移(転生)したヒロインのお話。

【完結】飽きたからと捨てられていたはずの姉の元恋人を押し付けられたら、なぜか溺愛されています!

Rohdea
恋愛
──今回も飽きちゃった。だからアンタに譲ってあげるわ、リラジエ。 伯爵令嬢のリラジエには、社交界の毒薔薇と呼ばれる姉、レラニアがいる。 自分とは違って美しい姉はいつも恋人を取っかえ引っ変えしている事からこう呼ばれていた。 そんな姉の楽しみは、自分の捨てた元恋人を妹のリラジエに紹介しては、 「妹さんは無理だな」と笑われバカにされる所を見て楽しむ、という最低なものだった。 そんな日々にウンザリするリラジエの元へ、 今日も姉の毒牙にかかり哀れにも捨てられたらしい姉の元恋人がやって来た。 しかし、今回の彼……ジークフリートは何故かリラジエに対して好意的な反応を見せた為、戸惑ってしまう。 これまでの姉の元恋人とは全く違う彼からの謎のアプローチで2人の距離はどんどん縮まっていくけれど、 身勝手な姉がそれを黙って見ているはずも無く……

さんざん馬鹿にされてきた最弱精霊使いですが、剣一本で魔物を倒し続けたらパートナーが最強の『大精霊』に進化したので逆襲を始めます。

ヒツキノドカ
ファンタジー
 誰もがパートナーの精霊を持つウィスティリア王国。  そこでは精霊によって人生が決まり、また身分の高いものほど強い精霊を宿すといわれている。  しかし第二王子シグは最弱の精霊を宿して生まれたために王家を追放されてしまう。  身分を剥奪されたシグは冒険者になり、剣一本で魔物を倒して生計を立てるようになる。しかしそこでも精霊の弱さから見下された。ひどい時は他の冒険者に襲われこともあった。  そんな生活がしばらく続いたある日――今までの苦労が報われ精霊が進化。  姿は美しい白髪の少女に。  伝説の大精霊となり、『天候にまつわる全属性使用可』という規格外の能力を得たクゥは、「今まで育ててくれた恩返しがしたい!」と懐きまくってくる。  最強の相棒を手に入れたシグは、今まで自分を見下してきた人間たちを見返すことを決意するのだった。 ーーーーーー ーーー 閲覧、お気に入り登録、感想等いつもありがとうございます。とても励みになります! ※2020.6.8お陰様でHOTランキングに載ることができました。ご愛読感謝!

優秀な姉の添え物でしかない私を必要としてくれたのは、優しい勇者様でした ~病弱だった少女は異世界で恩返しの旅に出る~

日之影ソラ
ファンタジー
前世では病弱で、生涯のほとんどを病室で過ごした少女がいた。彼女は死を迎える直前、神様に願った。 もしも来世があるのなら、今度は私が誰かを支えられるような人間になりたい。見知らぬ誰かの優しさが、病に苦しむ自分を支えてくれたように。 そして彼女は貴族の令嬢ミモザとして生まれ変わった。非凡な姉と比べられ、常に見下されながらも、自分にやれることを精一杯取り組み、他人を支えることに人生をかけた。 誰かのために生きたい。その想いに嘘はない。けれど……本当にこれでいいのか? そんな疑問に答えをくれたのは、平和な時代に生まれた勇者様だった。

処理中です...