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「流石、夜神中佐だな。華麗にとどめを刺していくんだから「双剣の舞姫」なんてあだ名付けられてもおかしくないなぁ~」
第二室長で、今回学生の討伐指揮を任せれている伊佐田実少将はパチパチ~と拍手をしながら夜神達に近づく。
夜神と同じく刀を使う、腕章は金のラインがありSクラスの武器の使い手だ。
伊佐田少将とは、少し付き合いがあり自分が住んでいた家の事で色々とお世話になっている。
既婚者ではない限り、独身者は基本独身寮に住まう。また、相澤のように親が軍にいる場合は例外もある。
夜神の住んでいた家には、道場もあり軍に鍛錬場等の貸出で検討していたときに、伊佐田少将に相談され伊佐田少将の家族が仮で住むことになった。
いずれは夜神に返すと言っているが、いつになるのかは全く不明である。
そんな付き合いがある伊佐田少将が軽口に拍手と、先程学生達に叱り飛ばしたのを見ていなかったのか?と、怪訝な顔で夜神は伊佐田少将を見る。
隣に居た庵は、夜神のまとっている雰囲気が、温度二・三度ほど下がったのが分かった。
(絶対、わざとしているとしか思えない。楽しんでいる第二室長は・・・・・)
ヒヤヒヤとしながら、夜神がなんと言って口を開くのか静かに見ていると、「人の話をきいてました?」と夜神が赤くなった瞳を向けると第二室長は笑顔で
「聞いてたよ~流石夜神中佐!!学生を叱りつける姿はなんかしびれるね。それにしてもまさか、お前さんが「教育係」か・・・・今までしなかったのに、なんでまた今回引き受けたんだい?」
反省することなく、疑問に思っていた事を口にする。
そんな第二室長を冷ややかに見て夜神はため息をする
「伊佐田第二室長、今は学生達の討伐指揮を任されているんですよね?なら次の指示を出さないと、学生も教育係達もどうすればいいか迷ってますよ。あと、私が教育係をすることになったのは、いずれかの機会にお話致します」
夜神はそう言って敬礼をして、庵の腕を再び引っ張っていく
「夜神中佐?何処に?」
「庵君が討伐した、Dクラスを見に行くよ」
「えっ?・・・・わ、分かりました」
「相変わらず、クールビューティー夜神だな。まっ、確かに討伐指揮任されているしな。ご忠告ありがとさん!」
ニヤッとして両手をポケットに入れると、夜神達に背を向け歩き出す
「おーい!!学生達と教育係は自分達で討伐した奴らをしっかりと見て、アドバイス受けとけよー。そのうちに高位クラスの奴らを討伐した隊員達も来るだろう。来たら、先程の降下ポイントまで戻るぞ。迎えに来てくれる時間にもうすぐなるからな」
第二室長は指示を出していく。
すると、話していた通りに七海達が、森の中から現れる。
「おー庵青年!!無事に討伐できたか?怪我がないところを見ると、自分達が着いたときには全て討伐されていたか?残念だなぁ~」
ニヤニヤしながら槍を肩に担ぎ、七海は残念!と笑う。
「虎次郎~何でそんなこと言うかなぁ~。ちゃんと討伐したよ。それもちゃんと頭を斬り落とす事出来てたし。意外と動けるんだよね。だから教育内容を見直そうかと、今検討しているところ」
「まっ、待ってください。教育内容は当初のままでお願いします。いきなりグレードアップするには自分はまだまだです!!」
物凄く必死になって、夜神の考えを否定する庵に、七海は苦笑いで庵の頭をポンポンと軽く叩く
「そんだけ、お前さんの実力はたいしたもんだって事だ。中々居ないぞ~あの夜神のふっ飛ばしを、最後まで受けてたんだから。自信もっていいんだぞ。あと、初討伐おめでとう」
七海は笑って庵を見る。
庵は嬉しいような、悲しいような複雑な顔で、七海の褒め言葉を聞いた。
第二室長で、今回学生の討伐指揮を任せれている伊佐田実少将はパチパチ~と拍手をしながら夜神達に近づく。
夜神と同じく刀を使う、腕章は金のラインがありSクラスの武器の使い手だ。
伊佐田少将とは、少し付き合いがあり自分が住んでいた家の事で色々とお世話になっている。
既婚者ではない限り、独身者は基本独身寮に住まう。また、相澤のように親が軍にいる場合は例外もある。
夜神の住んでいた家には、道場もあり軍に鍛錬場等の貸出で検討していたときに、伊佐田少将に相談され伊佐田少将の家族が仮で住むことになった。
いずれは夜神に返すと言っているが、いつになるのかは全く不明である。
そんな付き合いがある伊佐田少将が軽口に拍手と、先程学生達に叱り飛ばしたのを見ていなかったのか?と、怪訝な顔で夜神は伊佐田少将を見る。
隣に居た庵は、夜神のまとっている雰囲気が、温度二・三度ほど下がったのが分かった。
(絶対、わざとしているとしか思えない。楽しんでいる第二室長は・・・・・)
ヒヤヒヤとしながら、夜神がなんと言って口を開くのか静かに見ていると、「人の話をきいてました?」と夜神が赤くなった瞳を向けると第二室長は笑顔で
「聞いてたよ~流石夜神中佐!!学生を叱りつける姿はなんかしびれるね。それにしてもまさか、お前さんが「教育係」か・・・・今までしなかったのに、なんでまた今回引き受けたんだい?」
反省することなく、疑問に思っていた事を口にする。
そんな第二室長を冷ややかに見て夜神はため息をする
「伊佐田第二室長、今は学生達の討伐指揮を任されているんですよね?なら次の指示を出さないと、学生も教育係達もどうすればいいか迷ってますよ。あと、私が教育係をすることになったのは、いずれかの機会にお話致します」
夜神はそう言って敬礼をして、庵の腕を再び引っ張っていく
「夜神中佐?何処に?」
「庵君が討伐した、Dクラスを見に行くよ」
「えっ?・・・・わ、分かりました」
「相変わらず、クールビューティー夜神だな。まっ、確かに討伐指揮任されているしな。ご忠告ありがとさん!」
ニヤッとして両手をポケットに入れると、夜神達に背を向け歩き出す
「おーい!!学生達と教育係は自分達で討伐した奴らをしっかりと見て、アドバイス受けとけよー。そのうちに高位クラスの奴らを討伐した隊員達も来るだろう。来たら、先程の降下ポイントまで戻るぞ。迎えに来てくれる時間にもうすぐなるからな」
第二室長は指示を出していく。
すると、話していた通りに七海達が、森の中から現れる。
「おー庵青年!!無事に討伐できたか?怪我がないところを見ると、自分達が着いたときには全て討伐されていたか?残念だなぁ~」
ニヤニヤしながら槍を肩に担ぎ、七海は残念!と笑う。
「虎次郎~何でそんなこと言うかなぁ~。ちゃんと討伐したよ。それもちゃんと頭を斬り落とす事出来てたし。意外と動けるんだよね。だから教育内容を見直そうかと、今検討しているところ」
「まっ、待ってください。教育内容は当初のままでお願いします。いきなりグレードアップするには自分はまだまだです!!」
物凄く必死になって、夜神の考えを否定する庵に、七海は苦笑いで庵の頭をポンポンと軽く叩く
「そんだけ、お前さんの実力はたいしたもんだって事だ。中々居ないぞ~あの夜神のふっ飛ばしを、最後まで受けてたんだから。自信もっていいんだぞ。あと、初討伐おめでとう」
七海は笑って庵を見る。
庵は嬉しいような、悲しいような複雑な顔で、七海の褒め言葉を聞いた。
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