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「相澤中将、特に何もなければ私達は次に行きたいのですが?」
「まー待てや。夜神のターゲットペーパーを見てからでも遅くないだろう」
笑いながら、夜神が先程撃っていた的を見る。全部ど真ん中を見事に撃ち抜いている。
「相変わらず可愛げのない結果だな」
ヒラヒラと紙を動かしながら、苦笑いで言ってくる
(全部ど真ん中とか信じられない。それに的、動いてたよな!片手でドンドン撃ってなんで当たるの?信じられないんですけど!!)
庵は目の前で、教官と笑いながら話している夜神を見ながら心のなかで、誰にも聞こえないが大声で思っていたことを叫んでいた。
周りの学生も何だか、これは幻?えっ現実ですか?な顔をしているような気がする。
「お前さんには教える事はあまりねーな。つまらんな」
「でも、ライフルとかはあまり使用したことないから、その時は宜しくお願いしますね。教・官・様」
「その時は宜しくしてやるよ~」
微笑みながら、やり取りをしていた夜神が、庵を見てニッコリとして話しかけてきた
「庵君。何か質問とかあればドンドン聞くといいよ。ここの主、射撃教官様だからさ」
突然話を振られてしまい、質問とか考えてなかったので慌ててしまい
「えーっと・・・・すみません。質問が今は見当たりません。また、わからないことが出てきたら教官色々と教えて下さい」
当たり障りのない答えを言ってしまったと思う。あまりにも正確な射撃に関心がいってしまい、質問したいことが頭の中に浮かばなかった
質問が見当たらないとか、大丈夫なのかな?なんか相澤中将が持っている紙を凄い目で見ているけど、別に珍しくもなんともないものなのに。
夜神は少し眉間にシワを寄せて、庵の答えに納得いかなかったが、初日なのであまり強く言わないでおこうと思った。今まで教育係を経験していた者達から話を聞いていると、初日から厳しくするとダメらしい。最初が肝心みたいだ。
相澤中将も笑顔で「そ~か~。何かあればドンドン聞いてくれよ~」と言っているし私からは特に言わないでおこう。最初が肝心。うん、最初が肝心。
まるで、まじないのように二回も心に言い聞かせ、再び微笑みをつくり
「特に質問もないなら、次に剣術を見たいから剣道場に行こうか?見ての通り私の持っている武器は日本刀だから覚悟していてね」
夜神は帯刀している、日本刀の柄に手を置いて微笑んで庵を見た。
「はい。宜しくお願いします」
その微笑みながら柄に手を置くとか、本気で怖いんですが。俺は生きてることができるのだろうか?
夜神の持っている武器は二本の日本刀。「双剣の舞姫」などと言われるのだから、きっと二刀流なのだろう。剣道は習ったが、二刀流相手は分からない。未知の相手だ。多分、打ち合いをすることになると思うが、体がもつのだろうか?本気で怖い。
射撃において、庵君はいい成績を残している。動かないものならば。動くもの、そして剣術・体術など相手と手合わせをするときに、咄嗟の判断力が必要になるものはとても弱い。
学生が見るものでなく、私達が共有するいわば内申書には判断力が弱いと書かれていた。
経験的なものもあるので一概には言えないが、判断力は戦闘において大切な「生き抜く」事への必要な一つでもある。
さて、これを鍛えるには、手合わせしかないかな。打ち合いで五分持てばいいけど、この様子では無理だろう。ただ、そんな悠長な事は言ってられない。前期テストで五位以内に結果を残してもらわないと、次に進めない。庵君は早い段階で「高位クラス武器」を所有してもらう。私の感が何故かうるさい程に、彼に所有してもらえと囁いている。
「それでは、教官またご指導のほど宜しくお願い致します。庵君、次は剣道場に行こうか」
敬礼を相澤中将にすると、庵も慌てて敬礼をして、夜神の後ろに続いた。
「庵学生、今度は俺が指導してやるからな~宜しく!!━━━夜神のやつ何をそんなに焦っているんだ?何もなければいいが、心配だなぁー。俺の感て意外とあたるんだよなぁー」
夜神達が消えた扉を見ながら相澤は呟いた。誰にも聞かれない声で
「まー待てや。夜神のターゲットペーパーを見てからでも遅くないだろう」
笑いながら、夜神が先程撃っていた的を見る。全部ど真ん中を見事に撃ち抜いている。
「相変わらず可愛げのない結果だな」
ヒラヒラと紙を動かしながら、苦笑いで言ってくる
(全部ど真ん中とか信じられない。それに的、動いてたよな!片手でドンドン撃ってなんで当たるの?信じられないんですけど!!)
庵は目の前で、教官と笑いながら話している夜神を見ながら心のなかで、誰にも聞こえないが大声で思っていたことを叫んでいた。
周りの学生も何だか、これは幻?えっ現実ですか?な顔をしているような気がする。
「お前さんには教える事はあまりねーな。つまらんな」
「でも、ライフルとかはあまり使用したことないから、その時は宜しくお願いしますね。教・官・様」
「その時は宜しくしてやるよ~」
微笑みながら、やり取りをしていた夜神が、庵を見てニッコリとして話しかけてきた
「庵君。何か質問とかあればドンドン聞くといいよ。ここの主、射撃教官様だからさ」
突然話を振られてしまい、質問とか考えてなかったので慌ててしまい
「えーっと・・・・すみません。質問が今は見当たりません。また、わからないことが出てきたら教官色々と教えて下さい」
当たり障りのない答えを言ってしまったと思う。あまりにも正確な射撃に関心がいってしまい、質問したいことが頭の中に浮かばなかった
質問が見当たらないとか、大丈夫なのかな?なんか相澤中将が持っている紙を凄い目で見ているけど、別に珍しくもなんともないものなのに。
夜神は少し眉間にシワを寄せて、庵の答えに納得いかなかったが、初日なのであまり強く言わないでおこうと思った。今まで教育係を経験していた者達から話を聞いていると、初日から厳しくするとダメらしい。最初が肝心みたいだ。
相澤中将も笑顔で「そ~か~。何かあればドンドン聞いてくれよ~」と言っているし私からは特に言わないでおこう。最初が肝心。うん、最初が肝心。
まるで、まじないのように二回も心に言い聞かせ、再び微笑みをつくり
「特に質問もないなら、次に剣術を見たいから剣道場に行こうか?見ての通り私の持っている武器は日本刀だから覚悟していてね」
夜神は帯刀している、日本刀の柄に手を置いて微笑んで庵を見た。
「はい。宜しくお願いします」
その微笑みながら柄に手を置くとか、本気で怖いんですが。俺は生きてることができるのだろうか?
夜神の持っている武器は二本の日本刀。「双剣の舞姫」などと言われるのだから、きっと二刀流なのだろう。剣道は習ったが、二刀流相手は分からない。未知の相手だ。多分、打ち合いをすることになると思うが、体がもつのだろうか?本気で怖い。
射撃において、庵君はいい成績を残している。動かないものならば。動くもの、そして剣術・体術など相手と手合わせをするときに、咄嗟の判断力が必要になるものはとても弱い。
学生が見るものでなく、私達が共有するいわば内申書には判断力が弱いと書かれていた。
経験的なものもあるので一概には言えないが、判断力は戦闘において大切な「生き抜く」事への必要な一つでもある。
さて、これを鍛えるには、手合わせしかないかな。打ち合いで五分持てばいいけど、この様子では無理だろう。ただ、そんな悠長な事は言ってられない。前期テストで五位以内に結果を残してもらわないと、次に進めない。庵君は早い段階で「高位クラス武器」を所有してもらう。私の感が何故かうるさい程に、彼に所有してもらえと囁いている。
「それでは、教官またご指導のほど宜しくお願い致します。庵君、次は剣道場に行こうか」
敬礼を相澤中将にすると、庵も慌てて敬礼をして、夜神の後ろに続いた。
「庵学生、今度は俺が指導してやるからな~宜しく!!━━━夜神のやつ何をそんなに焦っているんだ?何もなければいいが、心配だなぁー。俺の感て意外とあたるんだよなぁー」
夜神達が消えた扉を見ながら相澤は呟いた。誰にも聞かれない声で
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