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【番外編】お母さんになりたい話 中編④

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健気な?触手をご覧ください

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すすすぅ──と掴んだ双丘を軽く移動して、里沙の体を仰向けにする。
力の出ない里沙の体は、簡単に貴大のする通りに動いてしまう。
そして、その上に覆いかぶさると頭と腰にそれぞれ自分の腕を潜り込ませると、ずれないように力を入れて抱き締めて、自分の方に引き寄せると、赤子を抱っこするように体を起こしていく。

その時にアシストするように触手も里沙の腰や腕、太腿に巻き付いて天井に向かって引っ張る。
それのおかげで、貴大はそこまで力を入れなくても抱っこすることが出来た。
そのまま、触手に引っ張ってもらいながら貴大はベッドの縁まで移動して、足は床に降ろす。

自分の太腿に里沙を降ろすと、曲っている里沙の足を真っ直ぐにして体重を全て貴大に預けるような体勢にもってくる。
「触手。里沙の手首を一纏めにして、僕の項に引っ掛けるようにして」
貴大の指示に触手はうねりながら、ぶらん、となっている里沙の手首にそれぞれ巻き付くと、上にゆっくりと持ち上げていき、貴大の項辺りまで持ち上げると一纏めにして項に引っ掛けていく。
そして、里沙の全てが見えるように前屈して、少しだけ重いが、それでも触手がいるからか軽減されている。そんな体勢で貴大は、里沙のグチャグチャの髪の毛を、綺麗に手櫛で解きながら整えていく。

少しずつ顔の表情が現れる。
虚ろな、焦点の定まらない目は沢山泣いたのか真っ赤に腫れている。
ずっと舌に巻き付いて外に出されていた舌は今は口の中に収まっているが、口は閉じる力がないなが開きっぱなしで、口からは涎なのか、触手の粘液か分からない透明な液が垂れて、首まで汚している。

快楽に完全に負けた雌の顔になった里沙を見て、貴大は腹の底から愛しさが込み上げてきそうだった。
里沙の色々な表情を沢山見てきた。
バライティ番組で笑った顔や、クイズ番組で真剣な顔をして問題を解いて、それが正解だったときの嬉しそうな顔、悲しい顔、少しむくれた顔、丼を買いすぎて怒った顔、色々な顔が好きだけど、これらは友達も家族も仕事の人達も見た顔だろう。

だから、みんなが知っている里沙の表情だ。けど、みんなが知らない顔が一つだけある。
それがこの、快楽に絡め取られて、溺れて、堕ちてしまったの表情だ。
これを見ていいのは僕だけの特権だ。今まで付き合ったヤツもこれを見たのかと思うと凄く腹が立つけど、けど、もう、見せない。
ずっと僕だけが見ていい里沙の大好きな表情だ。

「里沙?まだ足りないからもっとしょうね?赤ちゃん欲しいもんね?里沙も欲しいでしょう?教えて?ね?」
惚けた顔をした里沙の頭を撫でながら今、一番欲しいものを聞いてみる。すると、里沙の虚ろな目が少しだけ動いて、きっとちゃんとは見ていないだろうが、貴大の目を捉える。

貴大さん?何を言ってるんだろう?
まだ、足りないの?私、もう、限界だよ・・・・・・
くたくただよ。体に力が入らないんだよ?
けど、こんだけしても赤ちゃんは無理なの?
やだよ・・・・折角、貴大さんも一緒に頑張ろうとしてるのに、こんなところで挫折したくないよ・・・・
欲しいもん。お母さんになりたいよ・・・・・

「ほ、しいよぉ・・・・もっと、して?」
ずっと舌を拘束されていたせいか少し、辿々しかったが里沙の気持ちが分かったので貴大は、里沙の体をギュッと抱き締める。
「うん。もっとしょうね。奥までしっかりと届くように、今度はこの格好ね?里沙が僕の上ね。けど、安心して。里沙は触手が動かしてくれるから何にもしなくていいよ!ただ、僕を受け入れて、気持ちよくなって、沢山喘げばいいからね?」

里沙の許可が出たので貴大は、抱きしめながらベビードールの裾を持ち上げて退かしていくと、クリトリスを吸っている触手を掴み、軽く引っ張る。
「いっ!そりぇ、引っ張っちゃだめ!!いぎゅ!!」
貴大に抱きしめられながら、突然の刺激に耐えられなくて背中を仰け反らしていく。
まるで、掃除機に吸い込まれて消えてなくなるのではないかと錯覚してしまうほど、グイッと引っ張られたのだ。
それは、雷にも打たれたと思った程のものだ。
「びっくりしたね。ごめんね里沙。けど、この触手は今度の体勢には邪魔なんだよね。だから・これを・引っ張って・取るんだよ?だから・我慢・して・ね?」
「いっ!!りゃめ!ひっ、ぱっちゃ!!ん━━━━!!」

貴大が何かを言う度にクィ!クィ!と触手を引っ張り喋る。そのたびにクリトリスがグイッ!グイッ!と引っ張られてしまう。本当に取れてしまうと頭の隅で思いながらも、ジワッ!ジワッ!と甘い痺れが背中を伝わり脳に行き頭が白くなる。
伸ばされた足裏はヌメヌメする何かが這っているが、そんな事気にする余裕などなく、足指が限界まで開いてピィンと、足裏さえも反り返っている。
体をビクン!ビクン!と引き攣られながら抱きしめられていた里沙に、触手は容赦なくクリトリスをヂュ!ヂュッ!と吸い込んでいく。

「駄目だよ触手。この格好だと前に触手がいると密着出来ないだろう?その代わり、後ろはたっぷりと愛してあげて?その為にいたんだろう?」
貴大が触手の塊に少し非難的な目を向ける。けど、直ぐに悪戯を楽しむような目になる。

触手も分かっているのだ。けど、里沙が気持ちよくなる所を沢山触りたいし、舐めたいし、吸いたい。
それで、里沙が気持ち良くなるのが凄く嬉しいのだ。本当なら大好きな里沙の一番気持ちよくなる所に、触手の一番の敏感で沢山のを注ぎ込める触手を、ぐりぐりと埋め込んでコリコリとする子宮口にドブドブと放ちたい。
それで歓喜して嬌声を響かせる里沙を感じたい。
けど、それはこれから我慢しないといけない。里沙の気持ちいいところは貴大に譲らないといけない。
そこに自分がどれだけ思いを注いでも、里沙の望むものは手に入らない。けど、貴大の思いを注いだらいつかは里沙の望むものは手に入る。

悔しいなぁ・・・・・・
羨ましいなぁ・・・・・
そんな思いをしてしまう。諦めは肝心だけど、最後の悪足掻きはいいよね?
そんな思いを込めて触手は吸い付いていたクリトリスに最後の刺激を与える。

包皮を剥かれて、肥大したクリトリスに巻き付いた細い触手をしごきながら、ピンポイントで触手が咥え込んでヂュッ、ヂュ~~ッと繰り返し吸い込んでいく。
その刺激が余りにも強すぎて、ガクガクと腰を小刻みに揺らしながら体のすべてを仰け反らす。
「~~~~゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁ!!いっ゛!!ぁっ、あ!!」

頭の中が一瞬で真っ白に染まる。熱がギュッと固まり、一気に放出される。その後は力が入らなくなってしまい弛緩する。
ベッドに倒れ込みたいのに、貴大の項に一纏めにした手首が引っ掛かり仰け反ったままになっていた。

「あ~ぁ、触手・・・・・君は本当に里沙が好きなんだね。嬉しいなぁ・・・・けど。もうおしまい。今度は後ろね?あぁ、もう、準備万端なんだね。なら、もう少しだけ待っていてね」
里沙の絶頂と共にクリトリスに絡みついていた触手は外れていて、すでに触手の塊の所に戻っている。
その代わりに、貴大と同じように射精する男根の形をした触手が、ベビードールの中に潜り込んで素肌の里沙の背中を何度も撫でていた。

貴大はそれを確認すると里沙のベビードールの裾を上げて、ショーツのクロッチをずらして、しどしどに濡れそぼった媚肉を現せると、自分の杭の先端をニチュ・・・・・と打ち込む。
「里沙・・・・」
返事はない。すでに朦朧として虚ろな状態になった顔を見て、唇を歪めて笑う。
里沙の腰に手をあてると、互いが磁石のように引き寄せ合う。
「あ、ぅぁ、ん、ああっ、あっ、あ、あっ」
短い喘ぎを出す里沙の蜜壷に貴大の肉茎をすべて飲み込ませる。
甘噛のようにうねり、喰んでいく蜜壷に感嘆のため息をしながら、最奥まで辿り着くと、軽くトンと、突く。
「ん、ああっ、あ━━━━」
軽く里沙が仰け反るのを見て、貴大は触手の方を向く。

「触手もおいでよ・・・・一緒に、ね?」
その一言でアナルに埋めていた数珠繋ぎの触手を一気に引き抜く。
「あ゛ぁぁぁ━━━━!!」
内蔵が抜かれると錯覚してしまう感覚に全身を強張らせる。そのせいで、貴大の肉茎を飲み込んでいる蜜壷も締め付けてしまう。
「すごい・・・・ギューって僕を締め付けてるよ?嬉しいなぁ・・・・」
抱きしめた里沙の頭を優しく撫でながら呟く貴大に、触手は構うことなく仙骨から尾骨を辿り双丘の割れ目を辿りながらショーツに潜り込み、解されたアナルに男根の触手の先をヌポッと入れ込むと、グイグイとうねりながら直腸を擦り上げていく。
「いっ、うしろだめ!だめ!だめ!!あああぁぁ!!」
仰け反るのを阻止するように貴大が抱き締める。
けど、それでも仰け反る里沙は必死だった。

ゴリゴリと直腸を削られていく感覚に、全身が粟立っていく。ゾクゾクする。何かに掴まりたくて、手を掻いていたら何かブニブニした生暖かいモノを掴み、里沙はそれを思いっきり掴む。

前の貴大と、後ろの触手の杭が里沙の中に埋まっていく。その二つの杭が蜜壷と、直腸をそれぞれ圧迫して、間にある肉壁を刺激していく。
苦しくて、助けて欲しくて、里沙は呂律のまわらない口で必死に助けを求める。
「んんっ!やぁ・・・・くりゅしい、くるう~~ん━━━たしゅけて!たしゅけてぇぇ!!」

「ん?助けてほしいの?けど、気持ちよさそうな顔してるよ?嘘は駄目だよ?ねぇ、触手・・・・・里沙?助けるよりももっと気持ちよくなりたいよね?なりたいでしょう?本当の事を言ってごらん。怒らないからさ。気持・良く・なりたい・よね?」
耳元で優しく問いかける貴大に、里沙の麻痺した頭で考えた結果、「そうなんだ。私、気持よくなりたいんだ・・・・・」と、貴大の問いかけを鸚鵡返しのように頭の中繰り返す。
すっかり、洗脳されたしまった里沙は、震える声で貴大達の望む答えを口にする。

「きもちよく・・・・・なりたい・・・・」
「うん。気持よくなろう。里沙の頭も心も体も全部気持よくさせてあげるね?嬉しい?」
「うれしい・・・・・」
その答えを聞いた貴大は笑った。声には出さなかったが、里沙がいなかったら、狂ったように笑っていたかもしれない。
何かに、恍惚したけど、その瞳の中は仄暗く狂気が揺らめく。
唇を歪めて笑いながら、里沙の頭に軽くキスをして触手をその瞳で見つめた。

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意外とテレビっ子な里沙ちゃんでした。
そして、触手もちゃんと理解してるけど、やっぱり・・・で、拗らせてました。
ま、結局は三人仲良くです。
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