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干支の差姉妹の張り合い
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「そう言えばずっと不思議だったんだけどさ、国語で習う漢字っておかしくない?」
「なんで?」
「学年に1人は吉田さんっていそうじゃん。ま、家なんだけど」
「それで?」
「でさ、『青』って字は1年生で習いました。何曜日とかの『曜』も2年で習います。なのにさ、なんで『吉』は中学で習うん? 画数少ないしこっちのが簡単やろ」
「じゃあ、紬はまだ習わないん? まだひらがなで『よし田』って書かなあかんの?」
「そうそう。ヤバくない? 見様見真似で覚えたから書けるのにさ、なんで学校のだけ習ってない漢字は書いちゃ駄目なん? ま、私はもう『陽』も『菜』も習ったけどな~」
私、陽菜は18歳。2006年生まれ。今度からキラキラのJD……になる予定、友達ができれば。
対して妹の紬は7歳。2018年生まれで、4月から2年生になる。
干支一周分年が離れている姉妹。私は平成に子ども時代を終え、青春時代を令和の今送っている。紬は平成に産声を上げ、令和の今子ども時代を送っている。
「何よりヤバいのはさ、算数で『億』っていうバカ糞デカイ数字が出るんだけどさ、その数字を3年生で習うの。で、知らない漢字だから虫眼鏡で拡大して書き取りして覚えました。すると何と、その漢字は4年生の国語の授業で習いましたとさ」
「うっそやろ!」と、紬は声を上げた。
「嘘やない、嘘やない。んで知ってる漢字の書き取りするのは苦行やったわ~。ま、今は良くなったらしいけど……。紬は3年か4年になるまでは分からんな」
「紬が3年になったら100より大きい数字が出るってことはさ~、陽菜との喧嘩の時使えるやん!」
「いや、私はもうそれよりデカイ数字知ってるんやけど」
「うっそー! なんて数字?」
「無量大数。0が68個ついとる」
数学以外では家らにはずっと縁のない数字だけど。
「なんで?」
「学年に1人は吉田さんっていそうじゃん。ま、家なんだけど」
「それで?」
「でさ、『青』って字は1年生で習いました。何曜日とかの『曜』も2年で習います。なのにさ、なんで『吉』は中学で習うん? 画数少ないしこっちのが簡単やろ」
「じゃあ、紬はまだ習わないん? まだひらがなで『よし田』って書かなあかんの?」
「そうそう。ヤバくない? 見様見真似で覚えたから書けるのにさ、なんで学校のだけ習ってない漢字は書いちゃ駄目なん? ま、私はもう『陽』も『菜』も習ったけどな~」
私、陽菜は18歳。2006年生まれ。今度からキラキラのJD……になる予定、友達ができれば。
対して妹の紬は7歳。2018年生まれで、4月から2年生になる。
干支一周分年が離れている姉妹。私は平成に子ども時代を終え、青春時代を令和の今送っている。紬は平成に産声を上げ、令和の今子ども時代を送っている。
「何よりヤバいのはさ、算数で『億』っていうバカ糞デカイ数字が出るんだけどさ、その数字を3年生で習うの。で、知らない漢字だから虫眼鏡で拡大して書き取りして覚えました。すると何と、その漢字は4年生の国語の授業で習いましたとさ」
「うっそやろ!」と、紬は声を上げた。
「嘘やない、嘘やない。んで知ってる漢字の書き取りするのは苦行やったわ~。ま、今は良くなったらしいけど……。紬は3年か4年になるまでは分からんな」
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「うっそー! なんて数字?」
「無量大数。0が68個ついとる」
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