生死の実感

Gyumki

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晴陽

6.

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 羞恥心が限界を迎えた私は、4階の人の来ないトイレに駆け込み、泣いた。気持ちが落ち着いた頃、女子トイレなのに男女の混じった声が入ってくるのが聞こえた。
「おい、今日も頼むぜ。」
「あなたは大事な稼ぎ頭だからね。」
 男が3人と、女が2人のようだ。5人が下品な雰囲気の笑い声を上げながら謎の会話をしている。その後、5人とは別の女が嘔吐く様な声が聞こえる。
「んんっ…んっ…ん…ジュポッ…。ジュジュ…じゅんっ…。」
 この音には心当たりがある。フェラチオだろうか。学校のトイレで、そんなハレンチなことをしているのは風紀委員長として許せない。
「何してるの?!」
 勢いよく個室のドアを開け、6人の様子を目の当たりにする。5人のうち1人が、半裸の女に男性器を咥えさせている。他の4人がニヤニヤしていた。同じクラスの人もいる。
「お、風紀委員長サマ、こんな所でウンコかい?」
 悪事が見つかったにも関わらず、悪びれる様子もなく、堂々としている。
「何してるの?不純異性交友よ!校則違反です。指導があるからついてきなさい!」
「行くわけないだろ。」
「あなた達、風紀委員の実績、知ってるでしょう。拒否は停学処分も有り得るわよ。」
「ありえないんだなー、それが。」
「は…」
 男2人が私を拘束しようと掴みかかる。こんなことは今までに何度かあった。私を襲って口封じしようとする奴は初めてじゃない。防犯ブザーを鳴らして廊下に放り投げ、そっちに気を取られた2人のみぞおちに鉄拳制裁を加える。
「うっ…この…」
 トイレを走り抜け、助けを呼びに行く。イラマチオさせられていた女の子が気がかりだが、1人じゃ助けられない。しかし、廊下に出たところで男に羽交い締めにされる。男は防犯ブザーも持っていた。
「なっ…ちょっ…」
 男は次の瞬間、ナイフを取りだし、私の制服を縦に切る。シャツも下着もスカートも正中線で別れ、切れたスカートとパンツが落ちていく。
「な…何をしてるの?!犯罪よ!!退学じゃすまな…。」
 廊下の奥からブザーを聞き付けた風紀委員が来る。信頼されている風紀委員の仲間に痴態を晒している羞恥心が襲う。
「動くな。風紀委員が動いたら、この動画を拡散する。」
 男の手にあるのはスマホだった。その拡散しようとされている動画は、私が教室でイカされるさっきの授業の映像。
「な…え…ちょ…そんなの許されるわけない!!」
「じゃあ、抵抗すれば?ボタン押すよ?」
「…や…だめ…。」
 トイレから続々とさっきの男女が出てくる。私を羽交い締めにしている男と目配せをして、私の性器や胸を触り始める。
「や…ああっ!」
「どうだ?クラスメイトの前でイッた委員長?もう感じる準備万端だろ?」
 下半身を触っていた男はにやけながら、今度は吸い付く。風紀委員の仲間に感じるところを見られていると考えると、さらに感じてしまう。指を中に入れられ、乱暴に掻き回される。先生のねっとりした責めも上手で気持ちよかったが、不良たちの無理やりな性技も激しく感じてしまう。普段オナニーしている妄想の状況と重なり、感度に影響を与えている。
「あ…あっ!!やあっ!!!!!」
 男の指が掻き出すように、膣から液体が吹き出す。
「はぁ…はぁ…もう…離して…」
「ああ、今日のところは良いぜ。また明日な。」
 男はスマホの画面をチラつかせながら、私を解放する。明日来なければ拡散するという脅しだろう。そしてそれは、他言無用という口封じの意味も持っている。
 私はこのまま、授業の映像を道具に脅され、陵辱され続けるのだろうか。果てには処女も奪われ、肉便器になるのだろうか。中出しされまくって妊娠するのだろうか。これから待っているであろう被害と、身の振り方を考えると、絶望と同時に太ももに一筋の液体が伝うのを感じた。
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