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第5首 猿丸大夫(古今集)(表紙付)
しおりを挟む奥山に 紅葉踏みわけ 鳴く鹿の 声きく時ぞ 秋は悲しき
※※※※※※※※※※※※※※※
奥深い山の中で、(一面に散りしいた)紅葉をふみわけて鳴いている鹿の声を聞くときは、この秋の寂しさが、いっそう悲しく感じられることだ。
(出典:百人一首.com)
※※※※※※※※※※※※※※※
さくりと、踏みしめた落ち葉が。
一足ごとに私の胸に染みていきます。
それでも無心で歩き続けていると。
貴方のことを忘れることができたのに。
鹿の声(ね)が。
美しい貴方の声を思い出させて。
恨めしく思いました。
やはり。
明日は都に帰ります。
そして。
貴方のもとへ。
※※※※※※※※※※※※※※※
猿丸大夫(さるまるのたいふ / さるまるだゆう)は、三十六歌仙の一人。生没年不明。「猿丸」は名、大夫とは五位以上の官位を得ている者の称。
来歴
元明天皇の時代、または元慶年間頃の人物ともいわれるが、伝承は全く不明である[1]。しかし『古今和歌集』の真名序(漢文の序)では六歌仙のひとりである大友黒主について、「大友の黒主が歌は、古の猿丸大夫の次(つぎて)なり」と述べており、少なくとも『古今和歌集』が撰ばれた頃には、それ以前の時代の人物として知られていたものと見られる。
「猿丸大夫」という名について六国史等の公的史料に登場しないことから、本名ではないとする考えが古くからある。さらにその出自についても、山背大兄王の子で聖徳太子の孫とされる弓削王とする説、天武天皇の子弓削皇子とする説や道鏡説、また民間伝承では二荒山神社の神職小野氏の祖である「小野猿丸」とする説など諸説ある。弓削王説の信憑性は薄い。
※ウイキペディア フリー百科事典より
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