Summer Vacation

セリーネス

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解け合い4

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初めてやっと冷静に寝室を見回す。すると窓が一つも無い。しかし、何処から光源を取り入れているのか判らないが室内は優しいクリーム色の光が満ちて明るかった。

『電灯は元よりロウソクとかランプとか見当たらないのに、なんて明るいのかしら。でも、これだと今が昼なのか夜なのか全く判らないわ』

「ねぇ」

「……ん~?」

先程から大きな長方形の箱の中をゴソゴソと引っ掻き回しているグヴァイラヤーに声をかけた。

「この部屋にはどうして窓は無いの?しかもランプとか見当たらないのになんでこんなに明るいの?」

「あぁ、俺達サーヴラーは仕事柄昼夜問わず生活している奴が多いから外が常に真昼みたいに明るいんだ。だから寝室に窓は付けないんだ」

有った、有った!と言いながら何かを引っ張り出した彼はこちらに振り向き、1枚の服を手渡してきた。

「これは?」

広げてよく見て見ると、薄い布地で淡い紅色の長袖で踝まで隠れる程裾が長いワンピースだった。ただし、背中がかなり大胆に開いているが……!

「妹が昔遊びに来て置いていった奴だけど、洗ってあるからとりあえずこれに着替えてくれ」

今着ているうっすいその変な形の服よりはマシだろ?と言って後ろを向いた。

「?」

『え?この状況で着替えろと……?』

「……何で、部屋から出て行かないの?」

「……俺も着替えるから」

こちらに背中を向け、開いたままの長方形の箱の中から黒色のアラジンパンツ(もう勝手に命名)とシャツを取り出し縁に掛け、今着ているズボンの腰帯を緩め始めた。

「なんだ、見たいのか?なんなら俺もお前の事を丁寧に着替えさせてやろうか?」

私の視線に気付き、少し振り向きニヤッと笑った。

「見る気なんて無いわよ!」

私は急いでグヴァイラヤーから離れ寝台に向かい、向こうに背中を向け先程のワンピースを寝台の上に置きパジャマの上下をバッと脱いで急いで着替えた。
ワンピースの大胆に開いた背中から脚を入れ、腕を通すと袖は中指の所に指を通すリングが付いており、手の甲を隠す作りだった。
前は鎖骨が見える様に広くVカットされたデザインで胸の辺りがややキツいなと感じ、そこを見るとこの服の胸回りには伸縮性のある布が内側に縫い付けられていて、丁度胸を全体的に覆い胸下の部分から胸を持ち上げる様な作りになっていた。

『ブラジャー代わりになって良かった』

蕾紗さんから女の子は服を着る時は絶対ブラジャーも着けないと駄目だからね!と怖いぐらい言われたので、何故駄目なのか判らなかったが着けないといけないものだと思っていたので、この服の作りにホッとした。

「着てみたけど、コレで合ってる?」

振り向くと、既に着替え終わっていたグヴァイラヤーが手に幅広で少し濃い紅色の布を持ち、近くに立ってこちらを見ていた。

「近ッ!見てたの!?」

「お前、背中もスゲェ綺麗なんだな……」

人の着替えを見ていたのか咎めたかったのに、まるで聞いていないグヴァイラヤーは足を大きく一歩出し、直ぐ後ろに近付くと布を持った左手で私の腰を抱き寄せ、右手を開いた背中に伸ばした。

「あっ……!」

素肌に触れる指が妙に熱く、肩甲骨や背骨をゆっくりなぞる様に撫でる度に身体がビクンっと震えた。

ちゅっ

背中を触れていた右手で垂らしていた私の長い髪を右肩側の前に纏め、そのまま手をお腹に回して後ろから抱き締められた。そしてグヴァイラヤーは私のうなじにキスを落とした。
何度もうなじや首にキスを落とした後、そのまま背中に舌を這わせ始めたのだった。

「あんっ!………やっ!……んっ!ダメっ……!」

腰を抱き締められて逃げられない上、背中中を舌が舐めた所為で下半身がまた甘く痺れ出し膝の力が抜けて自分では立っていられなくなり、グヴァイラヤーの腕に支えられた。
グヴァイラヤーは私を支えたままうなじや首筋に軽く歯を当て、その度に私から漏れでる声に更に興奮している様だった。

「ハァ…ハァ…」

右手でやや乱暴にワンピースの裾を胸までたくし上げ、グヴァイラヤーは自身の右足を私の脚の間に割り込ませ開かせた。そして私の下着を下ろし、指を股に滑り込ませた。先程の寝台での行為の所為で私の茂みの奥は既に大変な事になっていた為、2本の指は茂みの奥に簡単にぬるりと入ってきてしまった。

「あぁっ!」

茂みをかき分けた2本の指が私の何かに触れた瞬間、今までで一番大きく身体が震え高く甘い声が出てしまった。
2本の指はその何かを指の腹で捏ね回し、私を更に啼かせ続けた。

「ダメ…、もう…立っていられないよぉ……」

身体中が震える中、縋る様にグヴァイラヤーの左腕に自分の両手を乗せ、必死に脚に力を入れていたが、彼の指から与えられる甘い刺激に涙が流れてもう立っていられなかった。
グヴァイラヤーは指は動かしたままで私を床に膝立たせ、寝台の端に両腕を乗せさせて上半身をうつ伏せる様にもたれかからせた。彼の空いた左手は、胸を揉みしだき出し痛い程にツンと起った乳頭を指でギュッと摘まんだ。

「んっ!あん…あぁっ!やっ、ダメぇ…。なんで気持ちイイの~……」

ずっとうなじにキスを繰り返し、無言で左右両方の手を動かし続ける所為で私はその気持ち良さに翻弄され、身体が熱くなりおかしくなってしまいそうだった。

「あっ…あっ!んっ!ダメ!あぁっ!ダメ!変になっちゃう!」

「……なれよ。お前のエロい声とエロい汁をもっと垂れ流せよ」

グヴァイラヤーは左の耳に熱い吐息吹きかけながら共にそう言うと、左手を下にずらし右手の指よりも更に下に人差し指を這わせグチュッと音を立て指を挿れてきた。

「!?」

排泄する穴とは違う場所に穴があったなんて知らない。しかも指が蠢く度にクチャ、グチュと音を立て先程以上に感度が増し声が抑えられなかった。

「あん!……あぁっ!んっ…あぁんっ」

「……ぎゅうぎゅうに締め付けてくるなんて、マジエロ過ぎ」

「な…なんで、そこにも指を挿れられる、…穴、があるの?」

「あん?お前、ココが何か知らねぇの?ここはぺニスぶち込んでお前をイカせて孕ませる所だよ」

「!?」

……小等科の授業で習った事があったのを思い出した。

女性には穴が2つ有って、1つは排泄する為もう1つは子供を生む為の場所。
大切な場所だとは習ったが、そこに陰茎を入れるなんて習わなかったし、こんなに甘い匂いを撒き散らす液体を垂れ流すなんて知らない!
しかも指を動かされる度にもっと奥まで挿れて欲しくてイヤらしく腰が動いてしまうなんて……!

私はイヤらし過ぎる音に耳が犯され、早くなる両手の指の動きにとうとう身体が弾ける様な衝撃に襲われた。

「あっ!あぁぁぁっ、ダメェェェ~~!!」

甲高い叫び声と共に突き抜ける衝撃。ガクガクと身体中が震え、力が抜け切ってしまった。

「……イったか」

グチュリと音を立てながら指を抜かれ、私はまたビクンと身体が揺れたが、寝台に身体を突っ伏したまま動けなかった。

シュル

背後で腰帯を緩める音がする。何が起こるのか頭で判っているから抵抗したいのに、息が上がり全く力が身体に入らない。

「やっ、…お願い止めて。魔力奪わないでぇ」

「まだヤらねぇよ。……それに、魔力ももう奪う気はねぇ」

「……え、?」

ぐっと腰を掴まれ、股の間に熱くて太い陰茎が捩じ込まれた。
ぐちゃぐちゃに濡れてる所為で、股の間をイヤらしく滑らかにグヴァイラヤーの陰茎は滑る。

「ハァッ!…マジ気持ちイイッ!」

何度も「あぁっ、やべぇ!マジイイ………!」そう呟きながらグヴァイラヤーの腰の動きはどんどん早くなり、右手の指で散々弄られて硬く尖った所がグヴァイラヤーの陰茎と擦れて私はまた気持ち良さが昂ってきてしまった。
イクと言うのをさっき知ったばかりなのに、既に身体は快感を覚えグヴァイラヤーの動きに私の身体も合わせて揺れ蠢いた。

「あっ、あっ、んっ!ダメ………!またイッちゃうっ!」

「……イケよ。……何度もイッて俺を早く挿れられる様になれ」

部屋中に響き渡るグチャグチャと鳴る卑猥な音とお互いの荒い息に呑まれ何も考えられず、快感に身を委ね溺れてしまい、また頭の中が真っ白に弾けてしまった。

「あぁ~~~っ!!!」

「……くっ!」

私がイってしまうのと同時にグヴァイラヤーも腰をグッと強く押し付け、ビクンッビクンッと陰茎を震わせ放射した。
連続でイッた為に、私は動けなかった。
グヴァイラヤーも肩で息をし、私に覆い被さる様にしばらく寝台に突っ伏し動かなかった。

「………はぁ」

グヴァイラヤーは漸くズルリと股の間から陰茎を抜き、自分が立ち上がると私のぐちゃぐちゃに濡れた股の間を軽く開かせると、先程私の頭を冷やしていた布で綺麗に拭った。

「あっ……!」

拭われた瞬間、また変な声が出てしまった。イッたばかりでまだ過敏過ぎて感じてしまったのだ。

「お前の声って興奮する」

まあ、とりあえず今は我慢するけどな、と耳に色気のある声で囁かれまた下半身が濡らされた。

「……変態っ!!!」

顔が真っ赤な私を見て、クククッと笑いながら私を優しく寝台に腰掛けさせると、下着を履かせてくれた。彼は私から少し離れて自分の濡れた陰茎も拭い、ズボンを履き直した。そして濡れて汚れてしまった床と寝台を同じ布で拭き上げた。
布を折り返してからナイトテーブルに置くと、グヴァイラヤーは私の手を引いて立たせて一緒に少し寝台から離れた。そして床に胡座を掻いて座り込み、私の身体を抱き寄せるとその上に座らせた。

「悪かった。……自分失うとかあり得ねぇ」

私の肩に額を乗せ、小さな声でそう呟くとガックリと肩を落とした。

「…落ち込んでるの?」

コクンと額を乗せたまま頷く。

「……快感を知ったばかりのガキみたいにお前に夢中になって、イクの早すぎとかマジねぇ」

「……夢中になったの?」

「…キスだけでもヤバかったのにお前のこの背中を見て触ったら、もう抑えらんなくなった」

「背中フェチ…?」

グヴァイラヤーの発言に私は、……ちょっと引いた。

「違っ!俺にそんな趣向は無い!!……ただ、お前にだけは俺はおかしいんだ。今まで女にこんなに興奮する事なんて無かったし、独占したいなんて思った事も無かった」

「独占?」

「……お前を初めて見て、触れた時からずっとお前が欲しいと思っていた。魔力を奪いたいんだと思っていたが、お前を抱き締めて口付けた時に違うって気付いたんだ」

顔を上げ私を抱き直し自分の方に向かせると、真剣な顔で見つめられた。

「俺……」

「?」

「俺はお前が、お前の事が…好きだ。……サランシーラ、お前は俺の唯一無二の番だ」

「!?」

な、何で?

「何で……?」

何で真名を知っているの!?

「お前に、……いや、サランシーラに口付けた時に心に響いた。サランシーラ、俺の名も聞こえたはずだ。…呼んでくれ」

……口付けられた時に?

「……………ルー、フェス……?」

「あぁっ!そうだ!サランシーラ!!!やっぱり、サランシーラは俺の唯一!」

心に響いた声を思い出してそっと呟くと、もう彼の名前はルーフェスとしか思い浮かばなかった。
呼ばれたルーフェスは、心から嬉しそう笑顔になるとキツくキツく私を抱き締めて顔中にキスを降らした。
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