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夢の始まり2
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「よーし!そこまで!10分休憩な」
剣道部主将、松阪先輩が面を外しながら号令をかける。
俺と久志も面や甲手を外して床に座り、タオルで顔や首の汗を拭う。
終業式の後、簡単に流し稽古を行うだけで今日の部活は終いにしよう。となっていた。
ただ俺だけは飛行機の時間があるので「また合宿でな~!」と声をかけながらみんなより1時間先に上がらせてもらった。
※※※※※※※※※※※※※
「……あれ?おっかしいなぁ」
部の規則で、練習や居残りの全てが終了する迄各部の更衣室の明かりは消してはいけない事になっている。
……だが、消えている。
剣道場と併設されていて屋内に設置された更衣室へ行く廊下には窓が付いているが、防犯上の理由から更衣室内には窓が無い。
昼間なので廊下に明かりは点いていないが、窓から入る日射しのおかげでさほど暗くもない。
しかし、更衣室入口の直ぐ後ろは壁の為日中でも室内に明かりを点けておかないと奥が見えない程暗い。
『誰かが誤ってスイッチを触って消してしまったのだろうか? 』
そんな事を考えながら、俺は入り口付近にあるはずのスイッチを手探りで探す。
グイッ!
「!?」
いきなり腕を掴まれ引っ張られ、更衣室の扉が閉まった。
そして窓の無い暗闇の中で、突然腹部に激しい痛みに襲われる。
鳩尾を殴られたのだ。
目の前が痛みで一瞬グラッと揺れたが、こんな事ぐらいで簡単に気を失う俺ではない。
3歳の時から祖父が開く合気道の道場に通っているので、殴ってきた相手の腕を素早く掴み、投げた。
投げられた相手はそのまま更衣室の扉を壊し、廊下の壁に体をぶつける音がする。
俺は襲ってきた奴の姿を見てやろうと廊下へ出かけたが、室内にはもう一人潜んでいた。
俺が気付くより一瞬早く相手が動き、俺が抵抗する間もなく後ろから動きを封じられ、口に冷たい布を押し当てられる。
妙に甘い香りを吸い込んでしまった瞬間、身体から力が抜け、目の前が真っ暗になっていった。
「……」
ふと目を開けると、目の前に何故か久志が座っていた。
「寝る子は育つ。と言う言葉はあるが、彰。おまえ、よく寝るなぁ」
「?」
言っている意味が解らなかった。
それに、何でここに久志が居るんだろう?
ここ?そう言えば、ここはどこだ?
なんか見た事がある感じがするけど…。
俺の部屋かな??
あれ?今日ってたしか終業式の日じゃ…
「終業式!?…大変だ!今何時だ!?遅刻してしまう!!」
俺は大急ぎで起き上がり、時計を見る為に壁がある方を向くと…。
壁が無い!
そんなバカな!?
あれ?そう言えばなんで俺はベッドで寝てんだ???
俺は布団で寝起きしていたよな…?
それに、俺の部屋ってこんなに広かったっけ…?
俺がベッドの上から部屋中をキョロキョロと見渡していると、ずっとベッドの脇の椅子に座っていた久志が口を開いた。
「…彰、ここは俺の家だ。終業式なら、おまえはちゃんと出たよ。寝ぼけていないでちゃんと目を覚ませ」
あまりにもキョロキョロと顔を動かしている姿が面白かったのか、久志は左手を口に当て、ククッと笑った。
「…何で?何で俺、お前の家にいるんだ?…って、あっ!!」
そうだ。思い出した。
たしかに俺はいつも通り家を出て、学校へ行った。
終業式、とは名ばかりの(うちの学園は高等部ともなると学期が変わる位の始業式や終業式では一々講堂へ集まったりしない)只のホームルームに出席し、成績表を受け取り、部活にも出た。
そして……。
「そうだ、襲われたんだ!」
ナイトテーブルに置いてあった時計を見ると、デジタル表記で7時23分PMとなっていた。
……俺以外の家族はもう、空の中だ。
スッ、と久志の手が優しく俺の額に触れる。
俺は、何となくまだはっきりしてこない頭で久志を見た。
「俺は、どうしてここに居るんだ?」
「お袋と姉貴が彰を襲ってここへ運んだ」
「………へ?」
久志が余りにもあっさりとしかも淡々と言うものだから、俺は一瞬聞き間違えたのかと思った。
「熱が出ていない様で安心した。…おまえに旅行へ行って欲しくなかったから襲ってもらったんだ」
久志は俺の額や頬から手を離してまた淡々と言うと、久志は椅子の後ろの文机に振り返り、バターロールが乗った皿とクリームシチューが入った深皿を乗せたトレーを、俺の目の前に差し出す。
「お腹、空いているだろ。まずは食べて落ち着け。……その後でお前の質問・疑問に全部答えてやるよ」
俺は言われるままにトレーを受け取る。
パンもシチューも大変良い香りを漂わせ、昼から何も食べていなかった俺の腹は充分にその良い香りに刺激を受けた。
ひとまず質問は後回しだ。
食事はとても美味しくて、無言であっと言う間に食べ終わった。
「……ごちそうさまでした」
「落ち着いたな。おかわりいるか?」
そう久志は聞いてきたが、俺は軽く首を横に振った。
「いや、大丈夫だ。ありがとう。……それよりも、さっきの質問なんだが」
久志は座っていた椅子にトレーを置き、ベッドサイドに腰を掛けて真っ直ぐに俺を見つめてきた。
その表情はどこか思い詰めた風でもあり、とても真面目な雰囲気を感じ、思わず俺も軽く座り直して久志を見据える。
「……怒っているか?」
久志はそう静かに切り出した。
「ん?ん~、まぁ少しは。…でも、何か理由があるんだろ?」
もう今更空港へ向かったって間に合う訳が無い。だから別に怒った所で仕方がないと俺は思った。
「……彰が欲しかったんだ。どうしても傍に居てもらわなくては困るんだ」
久志は軽くうつむき、目を伏せながらそう呟く。
「誰が……?」
久志の言葉と態度に、俺は一抹の不安を覚えた。
「俺が、だ。……俺にはおまえが必要なんだ!」
久志はパッと顔を上げ、ぎゅっと両手で俺の右手を握り熱を帯びた眼で俺を見つめてきた。
その瞬間、ザーッと血の気が引く思いがした。
た、……たしかに、俺と久志は仲が良い。
だが、それは昔からの知り合いって所と性格が似ていない割には気が合うし、クラスもずっと同じだから一緒に行動を共にする事が多いだけで…。
俺は、大切な親友として久志を見てきたつもりだったが、まっ、まさか久志の方はそう言う風に俺を見ていたのか!?
「どうしたんだ彰?顔が青いぞ」
俺は、久志の手を解きその手を胸に置き、大きくゆっくりと深呼吸をする。
「……久志。つかぬ事を聞くが、いつからそう言う事を考えていたんだ?」
久志は、俺の言っている意味が今一つ理解し難い。と言いたげに微妙に眉を寄せた顔をする。
「いつって、中等の2年ぐらいからかな」
中等部の2年!?そんな前から!?
「そんな前からお前はそんな事を考えていたのか!?」
驚いて思わず声を荒げた俺に対し、久志は少し怒りを込めた顔付きになる。
「そんな事とは聞きづてならんな。俺にとっては至極大切な事だし、生半可な覚悟や冗談でやっている訳じゃない。第一に始めたのだって幼等科の頃からだ」
俺は、久志の言葉に金槌で頭を殴られた様な衝撃を受ける。
……そりゃあ、時々こいつの考えている事が解らない時もあった。
だが、……いや、しかしだなぁ……!?
幼等科から!?
「……俺、おまえが解んねぇよ。一体幼等科に上がる頃何があったんだ?」
長い付き合いだし互いに本音で言い合える仲だと思っていたが、全く知らなかった事もあった事実に俺は半分泣きそうになる。
しかし、そんな涙目の俺をとても驚いた様に見つめていた久志は、わなわなと肩をふるわせ顔を赤らめてプッと吹き出したかと思うと、突然大声で笑いだしたのだった。
剣道部主将、松阪先輩が面を外しながら号令をかける。
俺と久志も面や甲手を外して床に座り、タオルで顔や首の汗を拭う。
終業式の後、簡単に流し稽古を行うだけで今日の部活は終いにしよう。となっていた。
ただ俺だけは飛行機の時間があるので「また合宿でな~!」と声をかけながらみんなより1時間先に上がらせてもらった。
※※※※※※※※※※※※※
「……あれ?おっかしいなぁ」
部の規則で、練習や居残りの全てが終了する迄各部の更衣室の明かりは消してはいけない事になっている。
……だが、消えている。
剣道場と併設されていて屋内に設置された更衣室へ行く廊下には窓が付いているが、防犯上の理由から更衣室内には窓が無い。
昼間なので廊下に明かりは点いていないが、窓から入る日射しのおかげでさほど暗くもない。
しかし、更衣室入口の直ぐ後ろは壁の為日中でも室内に明かりを点けておかないと奥が見えない程暗い。
『誰かが誤ってスイッチを触って消してしまったのだろうか? 』
そんな事を考えながら、俺は入り口付近にあるはずのスイッチを手探りで探す。
グイッ!
「!?」
いきなり腕を掴まれ引っ張られ、更衣室の扉が閉まった。
そして窓の無い暗闇の中で、突然腹部に激しい痛みに襲われる。
鳩尾を殴られたのだ。
目の前が痛みで一瞬グラッと揺れたが、こんな事ぐらいで簡単に気を失う俺ではない。
3歳の時から祖父が開く合気道の道場に通っているので、殴ってきた相手の腕を素早く掴み、投げた。
投げられた相手はそのまま更衣室の扉を壊し、廊下の壁に体をぶつける音がする。
俺は襲ってきた奴の姿を見てやろうと廊下へ出かけたが、室内にはもう一人潜んでいた。
俺が気付くより一瞬早く相手が動き、俺が抵抗する間もなく後ろから動きを封じられ、口に冷たい布を押し当てられる。
妙に甘い香りを吸い込んでしまった瞬間、身体から力が抜け、目の前が真っ暗になっていった。
「……」
ふと目を開けると、目の前に何故か久志が座っていた。
「寝る子は育つ。と言う言葉はあるが、彰。おまえ、よく寝るなぁ」
「?」
言っている意味が解らなかった。
それに、何でここに久志が居るんだろう?
ここ?そう言えば、ここはどこだ?
なんか見た事がある感じがするけど…。
俺の部屋かな??
あれ?今日ってたしか終業式の日じゃ…
「終業式!?…大変だ!今何時だ!?遅刻してしまう!!」
俺は大急ぎで起き上がり、時計を見る為に壁がある方を向くと…。
壁が無い!
そんなバカな!?
あれ?そう言えばなんで俺はベッドで寝てんだ???
俺は布団で寝起きしていたよな…?
それに、俺の部屋ってこんなに広かったっけ…?
俺がベッドの上から部屋中をキョロキョロと見渡していると、ずっとベッドの脇の椅子に座っていた久志が口を開いた。
「…彰、ここは俺の家だ。終業式なら、おまえはちゃんと出たよ。寝ぼけていないでちゃんと目を覚ませ」
あまりにもキョロキョロと顔を動かしている姿が面白かったのか、久志は左手を口に当て、ククッと笑った。
「…何で?何で俺、お前の家にいるんだ?…って、あっ!!」
そうだ。思い出した。
たしかに俺はいつも通り家を出て、学校へ行った。
終業式、とは名ばかりの(うちの学園は高等部ともなると学期が変わる位の始業式や終業式では一々講堂へ集まったりしない)只のホームルームに出席し、成績表を受け取り、部活にも出た。
そして……。
「そうだ、襲われたんだ!」
ナイトテーブルに置いてあった時計を見ると、デジタル表記で7時23分PMとなっていた。
……俺以外の家族はもう、空の中だ。
スッ、と久志の手が優しく俺の額に触れる。
俺は、何となくまだはっきりしてこない頭で久志を見た。
「俺は、どうしてここに居るんだ?」
「お袋と姉貴が彰を襲ってここへ運んだ」
「………へ?」
久志が余りにもあっさりとしかも淡々と言うものだから、俺は一瞬聞き間違えたのかと思った。
「熱が出ていない様で安心した。…おまえに旅行へ行って欲しくなかったから襲ってもらったんだ」
久志は俺の額や頬から手を離してまた淡々と言うと、久志は椅子の後ろの文机に振り返り、バターロールが乗った皿とクリームシチューが入った深皿を乗せたトレーを、俺の目の前に差し出す。
「お腹、空いているだろ。まずは食べて落ち着け。……その後でお前の質問・疑問に全部答えてやるよ」
俺は言われるままにトレーを受け取る。
パンもシチューも大変良い香りを漂わせ、昼から何も食べていなかった俺の腹は充分にその良い香りに刺激を受けた。
ひとまず質問は後回しだ。
食事はとても美味しくて、無言であっと言う間に食べ終わった。
「……ごちそうさまでした」
「落ち着いたな。おかわりいるか?」
そう久志は聞いてきたが、俺は軽く首を横に振った。
「いや、大丈夫だ。ありがとう。……それよりも、さっきの質問なんだが」
久志は座っていた椅子にトレーを置き、ベッドサイドに腰を掛けて真っ直ぐに俺を見つめてきた。
その表情はどこか思い詰めた風でもあり、とても真面目な雰囲気を感じ、思わず俺も軽く座り直して久志を見据える。
「……怒っているか?」
久志はそう静かに切り出した。
「ん?ん~、まぁ少しは。…でも、何か理由があるんだろ?」
もう今更空港へ向かったって間に合う訳が無い。だから別に怒った所で仕方がないと俺は思った。
「……彰が欲しかったんだ。どうしても傍に居てもらわなくては困るんだ」
久志は軽くうつむき、目を伏せながらそう呟く。
「誰が……?」
久志の言葉と態度に、俺は一抹の不安を覚えた。
「俺が、だ。……俺にはおまえが必要なんだ!」
久志はパッと顔を上げ、ぎゅっと両手で俺の右手を握り熱を帯びた眼で俺を見つめてきた。
その瞬間、ザーッと血の気が引く思いがした。
た、……たしかに、俺と久志は仲が良い。
だが、それは昔からの知り合いって所と性格が似ていない割には気が合うし、クラスもずっと同じだから一緒に行動を共にする事が多いだけで…。
俺は、大切な親友として久志を見てきたつもりだったが、まっ、まさか久志の方はそう言う風に俺を見ていたのか!?
「どうしたんだ彰?顔が青いぞ」
俺は、久志の手を解きその手を胸に置き、大きくゆっくりと深呼吸をする。
「……久志。つかぬ事を聞くが、いつからそう言う事を考えていたんだ?」
久志は、俺の言っている意味が今一つ理解し難い。と言いたげに微妙に眉を寄せた顔をする。
「いつって、中等の2年ぐらいからかな」
中等部の2年!?そんな前から!?
「そんな前からお前はそんな事を考えていたのか!?」
驚いて思わず声を荒げた俺に対し、久志は少し怒りを込めた顔付きになる。
「そんな事とは聞きづてならんな。俺にとっては至極大切な事だし、生半可な覚悟や冗談でやっている訳じゃない。第一に始めたのだって幼等科の頃からだ」
俺は、久志の言葉に金槌で頭を殴られた様な衝撃を受ける。
……そりゃあ、時々こいつの考えている事が解らない時もあった。
だが、……いや、しかしだなぁ……!?
幼等科から!?
「……俺、おまえが解んねぇよ。一体幼等科に上がる頃何があったんだ?」
長い付き合いだし互いに本音で言い合える仲だと思っていたが、全く知らなかった事もあった事実に俺は半分泣きそうになる。
しかし、そんな涙目の俺をとても驚いた様に見つめていた久志は、わなわなと肩をふるわせ顔を赤らめてプッと吹き出したかと思うと、突然大声で笑いだしたのだった。
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