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第13話 ユウキのスキルに付い立てられた最強の仮説

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AP、それはスキルを自由に取得できるこの世界で最も価値の在るものである。
戦闘職に限らず生活に役立つスキルもこの世界には多数存在しているのだ。
例を挙げるならば料理のスキルを所持していれば同じ料理を作ったとしてもスキル所持者の方が遥かに美味しく出来上がるのだ。
そして、因果な事にこのAPを利用して多数のスキルを取得する為にはレベルを上げる必要がある。
だがこの世界のレベルは同レベル以上の生物の命を一定数奪わなければ上がらないのだ。

「ローザ殿、ユウキ様はもしかしたらとんでもない可能性を秘めているかもしれませんね」
「えぇ、流石私が惚れただけあるわ」
「・・・えっ?」
「・・・って冗談よ冗談」

無意識に本音が出たローザ、ユウキと出会ってから今まで積み上げてきた王宮魔道士のイメージがボロボロになりつつあった。
だがこれでユウキをどう育てれば良いのかの結論が出たのは確かだ。
ローザはゼロが用意していたボードに現在分かっているユウキのスキルの詳細を記載していった。

「ユウキさん食事しながらで良いからこれを見て、見て分かる通り貴方のスキルはこの通りになったの」

・レベルが上がるとAPが1増える。
・何かの条件でレベルが下がるとAPが一定量増える。
・レベルが下がってもステータスはレベル上昇時の状態が維持される。
・APで獲得できるスキルは物凄い量がある
・・・・・・

箇条書きに書かれていく内容にユウキは1つずつ確認をしながら頷いていく。
どうでもいい事もいつくか記載されていたがローザは気付いた事全てを記載していく・・・

「以上の事からユウキさん、貴方のスキルの正体は『無限成長』ではないかと仮説を立ててみたわ」
「無限成長・・・」

本来そんなスキルは存在しない、なので仮に付けるとするならばこれだろうとローザは明言した。
それに腕を組んだままゼロも頷く。
ゼロとローザの出した結論は見事に一致していたのだ。

「それにね、一応確認するけどユウキさんの獲得できるスキルって他のスキルを取得すると増える可能性もあるの」
「そ、それじゃあ・・・」
「えぇ、もしかしたら貴方はこの世の全てのスキルをその身に宿せるかもしれないわ」

文武両道どころの話ではない、下手をすればそれは全知全能の神の領域にまで届くと同意なのだ。
自らが発した言葉であるがローザも考えた通りであればと想像し鳥肌を立てていた。
またゼロもユウキの可能性に震えていた。

「まだ仮説だけどこれは一度アリア姫に報告しておく必要があるわね、シズ、アリア姫は今何処に?」
「姫様は国家会議に出席なさっておられます」
「そう、なら報告は明日以降ね分かったわありがとう」

国家会議、それはこの国以外の国のTOP同士が行なう会議であり勿論今回の議題は魔王バラモヌと勇者ユウキの件であった。
世界各地で動き始めたバラモヌの配下の魔物に対応する件やユウキの成長具合と情報共有を行なっているのだ。
そして、この後はユウキのレベルを1つ上げてから基礎体力の強化や実際に武器を使用しての戦い方などの訓練を行った。
流石にステータスが上がったと言ってもまだまだ一般市民レベルでしかないユウキはヘロヘロになりながら自室に帰っていた。

「ユウキ、お疲れ様」
「ありがとうハナ」

上半身裸になったユウキの体をハナが濡れタオルで拭いていく。
この城には風呂が在るのだがそれをユウキ1人で使用するというのは水も勿体無くユウキは辞退していた。
ハナと一緒に入るという選択肢もあったのだが、自室でこうして2人っきりで過ごすというのも悪く無いという考えも在った。

「ユウキはどうしてそんなに頑張れるの?」
「まぁ、期待されているってものあるけど・・・」

ハナの何気ない言葉にユウキは振り返ってハナを見詰めながら口にする。

「守りたい人が目の前に居るからね」
「っ!?」

今現在は圧倒的にレベル5のハナの方が強いが将来的にハナを守りたいと口にしたのだ。
その言葉にどちらともなく2人の顔は近付き、手を合わせ指を絡めてキスをする。
ローザは今日のユウキから分かった事をアリア姫に明日報告が出来るように準備をすると言って出ているので今は2人っきりなのだ。
スッとユウキの手がハナのメイド服の中へ差し込まれる。
それに合わせる様にハナもユウキの肌を撫でる。
2人の間に言葉はそれ以上要らなかった。
自然と2人は重なり合いベットの上で激しく愛し合う。

「ユウキ、昨日は1人でイッチャってごめんなさいね。今日は最後まで頑張るから」
「ううん、大丈夫だよ。それにハナのそういう姿は俺しか見れないんだからね」
「もぅ・・・馬鹿っ」

繋がりながらユウキはゆっくりと動きつつ会話を行なう。
ローザに仕込まれたと言っても過言ではないスローSEXをハナで実践しているのだ。
正常位で互いに無理のないSEX、それは緩やかに互いの快感を高めボディブローの様に後半ジワジワと効いて来るものなのだ。

「あッ・・・・!!はげ・・・しッ・・・!!」

ゆっくり動いていたのが突然激しく突かれ耐え耐えな声を漏らしたハナはこの時やっと気付いた。
既に自分が絶頂く直前まで来ている事に気付いていなかったのだ。

「奥までかきまわされてっいっ絶頂ます!」
「あぁ、ハナ・・・好きだ!」
「っ?!」

ビクビクッと絶頂すると共にハナの耳に届いたユウキの言葉。
心と体が繋がったと感じたハナは絶頂しているにも関わらず再び絶頂った!

「ハナ?絶頂っちゃった?」
「はぁ・・・はぁ・・・うん、ユウキに絶頂されちゃった・・・でもユウキまだでしょ?」
「大丈夫?」
「私の事は気にしないで、好きなように動いて・・・中に・・・頂戴・・・」
「ハナァ!!」
「んあっあっあっあっあぁんっ!!んっんっあっあっ!!!!」

ハナの言葉に止まらなくなったユウキは無我夢中で腰を突き入れる!
まるで自分の全てをハナの中へ送り込むようにハナの体を抱きしめながら男性器を打ち込んでいく!
ハナもそれを受け入れるように両足をユウキの腰に回して組んでいた。

「おっおねがっいっひぃっなっ中に・・・中にちょうだいぃいいい!!」
「あぁ!!出すよ!ハナの中に出すよぉおおおお!!!」

最後の一突きと共にユウキはハナの一番奥深くへ精液を注ぎ込んだ!
それと同時に・・・

「あっいっぐぅぁぁあああああああ?!?!?!?!」

それは昨夜の再現であった。
ユウキがハナの膣内に精液を放出すると共にハナは悲鳴レベルの喘ぎ声を上げながら痙攣をして悶絶する!

「ひぅうあ”ぁああ!!!あ”あ”あ””!!!!」

だが昨夜と違うのはハナの意識が飛ばずにユウキにしがみ付きながら絶えている事だろう。
それでも延々と続く快感の洪水にゆっくりとハナの抵抗も収まっていき体の底から溢れ出す快楽の渦に流されるだけになっていく・・・

「え”っ?!あ”ッ!待っ!お”っイ”ク”!!イ”グ!!!イ”ク”ゥゥウ”ウ”!!!!」

最初の抵抗も虚しく中出しされた精液に体が過剰反応したようにハナは尿を垂れ流し白目を剥いて意識を手放す。
それでも体は痙攣をし続け子宮はユウキの精液を吸い上げるように収縮を続ける。
その快感の渦にユウキも声が漏れる・・・

「うぁぁあああ・・・昨日よりっ・・・すごっ・・・」

射精中のユウキもハナが耐えた分だけ追加で押し寄せる快感に腰が抜けそうになりハナの体を抱きしめて耐える。
断続的に途切れる事のない命を搾り出すような射精はローザとSEXした時とは比べ物にならない程続く・・・
そして、昨日の再現であった。

「はぎゅああああぁあああああああ!!!!!あっんぁああああああああぐあああぁぁぁあああ!!!」

悲鳴にも似た叫びと共に事切れるようにハナは母乳を吹き出し全身からフェロモンを発しながら意識を手放す。
その間もユウキの男性器はハナの子宮に全てを吸い上げられるように刺激され絶え間なく精液を流し込んだ。
昨日と違うのはその快感の渦の中に置いてもユウキはハナから抜かずにそのまま耐えていた事であろう。
正確には互いに抱きしめすぎて引き剥がせなかったというのが正解なのだが・・・

「あ・・・あひ・・・あぅ・・・あっ・・・・・」

意識を手放してもなお痙攣を続け、喘ぐというよりも反射的に声が漏れる状態のハナはそのまま昨夜と同じように眠りに付いた。
ユウキもハナの中で射精がやっと落ち着いたのを理解してそのまま共に眠りに付く・・・
日中のゼロとの訓練もあり疲れが限界に来たのだ。
まるで2人の意識が溶け合うように繋がったままの2人は互いを離す事無く1つの生き物の様に混ざり合うのであった。
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