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第13話 中島との激闘!
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手の甲で叩かれたサランラップが波打ちまるで意思を持ったようにヒロシに巻きつく?!
「なっなんだ?!」
そのままヒロシの腕がサランラップで巻きつけられ両腕が固定される。
少々焦り気味のヒロシに中島は嬉しそうに告げる。
「これが俺の能力、不動の左手と可動の右手だ!」
両腕の使えなくなったヒロシに中島の左手が迫る?!
それに触れると危険だと判断したヒロシはアホウを使って亜空間からアイテムを取り出した!
1枚の羽の様なものは両腕を固定されたヒロシの手に出現して次の瞬間ヒロシの姿が消える!
ドゴンッ!
それはキメラの翼であった。
その効果は一度行った事のある場所へ瞬時に移動する、である。
だがそれは野外で使用した場合だ。
屋内で使用すると現在のヒロシの様に天井に頭をぶつけてしまうのである。
「よっと、咄嗟に回避するとはやるね!」
中島が落下してくるヒロシが何かをするかもしれないと考えて一度距離を取った。
その予想は正解でヒロシは天井から落下する際に中島が居た場所へ何かを大量に落下させていた。
中島がヒロシの攻撃を回避して軽快していた目を大きく開く。
それは仕方ないだろう、ヒロシから大量に落下したそれは美少女フィギアだったからだ。
「よっと」
空中で何も無い空間を蹴ってフィギアの真上から隣へ着地したヒロシは自分の出した美少女フィギアを一つ手に取る。
俺の妹が・・・で有名なあの妹フィギアである。
それを中島目掛けてパスをする様に放り投げた。
「な、何のまねだ?!」
それが何かの攻撃かと予想した中島は横へ飛んで回避した。
その為妹フィギアは地面に落下して稼動する関節が衝撃でバラバラになってしまった。
それを見たヒロシは肩を震わせて小さく呟く・・・
「ゆ・・・ゆるさん・・・よくも・・・よくも・・・ゆるさんぞ!」
いつの間にか腕に巻きついていたラップは消えておりその様子を見詰める中島。
そして、ヒロシが顔を上げると共に周囲に砂埃が舞いあがる!
「あのツンデレ?・・・桐乃の事かぁああああああ!!!!!」
髪の毛がいつの間にか金髪になり逆立ってヒロシのイメージが一新していた。
いつもの野球帽が髪の毛で持ち上げられ固めた髪の毛の上に帽子が乗っている状態となったその姿を見て中島は呟く・・・
「まさか・・・伝説の・・・スーパーサイヤ・・・」
「ザ・ワールド!」
中島が何かを言おうとしたその前にヒロシは叫びながら時計の様な物のボタンを押した!
すると中島だけでなくこの世界全ての時間が停止した。
そう、いつもの皆大好き狸ロボットの秘密道具『タンマウオッチ』である。
その時間が停止した中島に向かって金髪となったヒロシは拾い上げた妹フィギアを修復し動かない彼の右手に触れさせる。
「そして、時は動き出す・・・」
中島にとって目の前に居た筈のヒロシが一瞬で後ろへ移動していたと思ったのだろう。
辺りを見回し真後ろに居たヒロシに気付いたら慌てて距離と取ろうと後ろに下がったのだ!
だがヒロシはそんな中島に反応する事無く手に乗せていたフィギアを眺めていた・・・
そして、それを優しく包み込むように胸に抱き寄せて涙を流す・・・
「騙したな・・・」
「えっ?」
「俺を騙したなぁああああ!!!!!」
ヒロシの叫び声が木霊する!
全てはヒロシの願望であった。
自分の所持するフィギアを動くようにして妖精と暮らすアニメの主人公の様になりたかったヒロシだが、中島の能力では動くように出来ても話す事が出来るようにはならなかったのだ。
勿論ヒロシの持つアイテムを使えば似た様な事は出来るがそれはまた違うと彼は否定していたのだ。
困惑する中島に向かっていつの間にか取り出した1本の杖をヒロシは投げつけた!
そう、杖を投げつけたのである!
「うぁっ?!」
中島は突如行なわれた攻撃に予想が出来ておらずその杖は中島にぶつかる。
だがその衝撃は殆どなくダメージが無いまま杖は空気に消えるようになくなってしまった。
そして、その杖が当たったのを確認したヒロシは髪の毛の逆立ちが収まり黒髪に戻った。
帽子を被りなおし一言・・・
「やれやれだぜ・・・」
いつの間にか学生服に変化していた相変わらずの無茶苦茶な光景についていけない中島は放心していたが突如我に帰ってヒロシに襲い掛かる!
「調子に乗りすぎだ!」
そして、中島の左手がヒロシの肩を掴んだ!
その瞬間勝利を確信した中島、彼の持つ不動の左手は触った対象を完全に停止させる効果がある。
ヒロシによって生み出された栽培マンやグルドはこれに触れられて停止、つまり生命活動を停止させられたのだ。
中島の手は生物だけでなく無機物すらその効果を及ぼす、つまり触られたらその時点で終了の最強の能力の一つなのであった。
だが・・・
「もう勝負は終わったんだよ」
そうヒロシが告げて中島の顔は驚愕に変わる。
放心する中島を無視してヒロシはその場から動かずに大量に出現させた美少女フィギアを名残惜しそうにアホウで収納した。
「な、何故だ?!何故俺の能力が・・・」
「さっきの杖さ」
先程ヒロシが中島に投げつけた1本の杖、それはまふうじのつえ(0)であった。
使用すれば直線状に居る相手にマホトーンと言う魔法を封じる効果にも似た魔法と同じような効果がある杖だ。
だが使用回数が0回となっていたので仕方なく投げて相手にぶつけて使用したのだ。
それを喰らった中島は所持していた両手の能力を封印されてしまった。
「さて、俺達は先に行くんでじゃあな」
「まっ・・・」
そう告げヒロシは中島の体をアホウで作った空間を動かして元の世界へ強制的に帰らせた。
能力を失い普通の人間に戻った彼は無事にヒロシの手で帰ることが出来たのだ。
辺りを見回しヒロシは疑問に思った。
「あれ?クリスは?」
そこまで言って上を見上げると首から上が天井に突き刺さった状態のままのクリスが居た。
そう、あの時である。
中島の攻撃を回避する為に使用したキメラの翼。
その効果は・・・
仲間や所持していた乗り物含めて思い描いた場所へ移動する。
そして屋内で使用した場合は天上に頭をぶつけるであった。
全自動高い高いをされた状態になったクリスは強化され過ぎた頭部のせいで天井を突き破っていたのだ。
ヒロシは気を失ってそのままになっていたクリスを降ろして『きんのネクタル』と言う気絶を治すアイテムを使用して回復した。
そして、何事も無かったかのようにヒロシとクリスは更に上の3階へ上がっていく・・・
ヒロシとクリスが3階に足を踏み入れた時であった。
「ぐぁあああああ!!!!」
「ぎょおおおおおお!!!!」
階段を上がった直線の廊下に檻が置かれて二人の男女が入っていた。
どちらも赤髪でその表情は明らかに常軌を異していた。
歯をむき出しに食いしばり両手をダラリと下げたその様子にクリスは表情を硬くする。
「薬・・・でしょうか?」
「いや、あれは・・・」
そう言うヒロシは左目に何かを装着していた。
そして、横にあるボタンを押すとヒロシの目に数値が表示される。
「戦闘能力5300と5800か・・・」
「なんですそれ?」
「スカウターだ」
その数値がどれ程のものなのか分からないクリスであったがヒロシは1回頷いてクリスに告げる。
「どうやらあいつらはお前が倒すべき相手のようだ。頑張ってくれ」
「は?はぁ・・・」
どうにも意味が理解できないクリスは一歩前に出る。
そんな2人に何処からか声が届いた。
「くくく・・・ここまで来るとは何処の組織の者か分からないが大したものだ。だがこの血の暴走をした2人に果たして勝てるかな?」
そう一方的に告げられて折に入った2人が解き放たれた!
まるで獣の様に四つん這いで物凄いスピードで迫る赤髪の男女にクリスは気合を入れて向かい合う!
そんな後ろでヒロシは小さく言う・・・
「さっきの中島1人の方が強かったんじゃね?」
「なっなんだ?!」
そのままヒロシの腕がサランラップで巻きつけられ両腕が固定される。
少々焦り気味のヒロシに中島は嬉しそうに告げる。
「これが俺の能力、不動の左手と可動の右手だ!」
両腕の使えなくなったヒロシに中島の左手が迫る?!
それに触れると危険だと判断したヒロシはアホウを使って亜空間からアイテムを取り出した!
1枚の羽の様なものは両腕を固定されたヒロシの手に出現して次の瞬間ヒロシの姿が消える!
ドゴンッ!
それはキメラの翼であった。
その効果は一度行った事のある場所へ瞬時に移動する、である。
だがそれは野外で使用した場合だ。
屋内で使用すると現在のヒロシの様に天井に頭をぶつけてしまうのである。
「よっと、咄嗟に回避するとはやるね!」
中島が落下してくるヒロシが何かをするかもしれないと考えて一度距離を取った。
その予想は正解でヒロシは天井から落下する際に中島が居た場所へ何かを大量に落下させていた。
中島がヒロシの攻撃を回避して軽快していた目を大きく開く。
それは仕方ないだろう、ヒロシから大量に落下したそれは美少女フィギアだったからだ。
「よっと」
空中で何も無い空間を蹴ってフィギアの真上から隣へ着地したヒロシは自分の出した美少女フィギアを一つ手に取る。
俺の妹が・・・で有名なあの妹フィギアである。
それを中島目掛けてパスをする様に放り投げた。
「な、何のまねだ?!」
それが何かの攻撃かと予想した中島は横へ飛んで回避した。
その為妹フィギアは地面に落下して稼動する関節が衝撃でバラバラになってしまった。
それを見たヒロシは肩を震わせて小さく呟く・・・
「ゆ・・・ゆるさん・・・よくも・・・よくも・・・ゆるさんぞ!」
いつの間にか腕に巻きついていたラップは消えておりその様子を見詰める中島。
そして、ヒロシが顔を上げると共に周囲に砂埃が舞いあがる!
「あのツンデレ?・・・桐乃の事かぁああああああ!!!!!」
髪の毛がいつの間にか金髪になり逆立ってヒロシのイメージが一新していた。
いつもの野球帽が髪の毛で持ち上げられ固めた髪の毛の上に帽子が乗っている状態となったその姿を見て中島は呟く・・・
「まさか・・・伝説の・・・スーパーサイヤ・・・」
「ザ・ワールド!」
中島が何かを言おうとしたその前にヒロシは叫びながら時計の様な物のボタンを押した!
すると中島だけでなくこの世界全ての時間が停止した。
そう、いつもの皆大好き狸ロボットの秘密道具『タンマウオッチ』である。
その時間が停止した中島に向かって金髪となったヒロシは拾い上げた妹フィギアを修復し動かない彼の右手に触れさせる。
「そして、時は動き出す・・・」
中島にとって目の前に居た筈のヒロシが一瞬で後ろへ移動していたと思ったのだろう。
辺りを見回し真後ろに居たヒロシに気付いたら慌てて距離と取ろうと後ろに下がったのだ!
だがヒロシはそんな中島に反応する事無く手に乗せていたフィギアを眺めていた・・・
そして、それを優しく包み込むように胸に抱き寄せて涙を流す・・・
「騙したな・・・」
「えっ?」
「俺を騙したなぁああああ!!!!!」
ヒロシの叫び声が木霊する!
全てはヒロシの願望であった。
自分の所持するフィギアを動くようにして妖精と暮らすアニメの主人公の様になりたかったヒロシだが、中島の能力では動くように出来ても話す事が出来るようにはならなかったのだ。
勿論ヒロシの持つアイテムを使えば似た様な事は出来るがそれはまた違うと彼は否定していたのだ。
困惑する中島に向かっていつの間にか取り出した1本の杖をヒロシは投げつけた!
そう、杖を投げつけたのである!
「うぁっ?!」
中島は突如行なわれた攻撃に予想が出来ておらずその杖は中島にぶつかる。
だがその衝撃は殆どなくダメージが無いまま杖は空気に消えるようになくなってしまった。
そして、その杖が当たったのを確認したヒロシは髪の毛の逆立ちが収まり黒髪に戻った。
帽子を被りなおし一言・・・
「やれやれだぜ・・・」
いつの間にか学生服に変化していた相変わらずの無茶苦茶な光景についていけない中島は放心していたが突如我に帰ってヒロシに襲い掛かる!
「調子に乗りすぎだ!」
そして、中島の左手がヒロシの肩を掴んだ!
その瞬間勝利を確信した中島、彼の持つ不動の左手は触った対象を完全に停止させる効果がある。
ヒロシによって生み出された栽培マンやグルドはこれに触れられて停止、つまり生命活動を停止させられたのだ。
中島の手は生物だけでなく無機物すらその効果を及ぼす、つまり触られたらその時点で終了の最強の能力の一つなのであった。
だが・・・
「もう勝負は終わったんだよ」
そうヒロシが告げて中島の顔は驚愕に変わる。
放心する中島を無視してヒロシはその場から動かずに大量に出現させた美少女フィギアを名残惜しそうにアホウで収納した。
「な、何故だ?!何故俺の能力が・・・」
「さっきの杖さ」
先程ヒロシが中島に投げつけた1本の杖、それはまふうじのつえ(0)であった。
使用すれば直線状に居る相手にマホトーンと言う魔法を封じる効果にも似た魔法と同じような効果がある杖だ。
だが使用回数が0回となっていたので仕方なく投げて相手にぶつけて使用したのだ。
それを喰らった中島は所持していた両手の能力を封印されてしまった。
「さて、俺達は先に行くんでじゃあな」
「まっ・・・」
そう告げヒロシは中島の体をアホウで作った空間を動かして元の世界へ強制的に帰らせた。
能力を失い普通の人間に戻った彼は無事にヒロシの手で帰ることが出来たのだ。
辺りを見回しヒロシは疑問に思った。
「あれ?クリスは?」
そこまで言って上を見上げると首から上が天井に突き刺さった状態のままのクリスが居た。
そう、あの時である。
中島の攻撃を回避する為に使用したキメラの翼。
その効果は・・・
仲間や所持していた乗り物含めて思い描いた場所へ移動する。
そして屋内で使用した場合は天上に頭をぶつけるであった。
全自動高い高いをされた状態になったクリスは強化され過ぎた頭部のせいで天井を突き破っていたのだ。
ヒロシは気を失ってそのままになっていたクリスを降ろして『きんのネクタル』と言う気絶を治すアイテムを使用して回復した。
そして、何事も無かったかのようにヒロシとクリスは更に上の3階へ上がっていく・・・
ヒロシとクリスが3階に足を踏み入れた時であった。
「ぐぁあああああ!!!!」
「ぎょおおおおおお!!!!」
階段を上がった直線の廊下に檻が置かれて二人の男女が入っていた。
どちらも赤髪でその表情は明らかに常軌を異していた。
歯をむき出しに食いしばり両手をダラリと下げたその様子にクリスは表情を硬くする。
「薬・・・でしょうか?」
「いや、あれは・・・」
そう言うヒロシは左目に何かを装着していた。
そして、横にあるボタンを押すとヒロシの目に数値が表示される。
「戦闘能力5300と5800か・・・」
「なんですそれ?」
「スカウターだ」
その数値がどれ程のものなのか分からないクリスであったがヒロシは1回頷いてクリスに告げる。
「どうやらあいつらはお前が倒すべき相手のようだ。頑張ってくれ」
「は?はぁ・・・」
どうにも意味が理解できないクリスは一歩前に出る。
そんな2人に何処からか声が届いた。
「くくく・・・ここまで来るとは何処の組織の者か分からないが大したものだ。だがこの血の暴走をした2人に果たして勝てるかな?」
そう一方的に告げられて折に入った2人が解き放たれた!
まるで獣の様に四つん這いで物凄いスピードで迫る赤髪の男女にクリスは気合を入れて向かい合う!
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