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第90話 世界の全生命・・・滅びる
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時は少し巻き戻る、ゴンザレス太郎を逃がしてしまったマリスの前にサラが具現化していた。
マリスの失敗に気付き手を貸そうと飛び出したのだが既にゴンザレス太郎は穴の奥へ、玄武の内部へ進んでいた。
神の身である彼女達には玄武の中へ入る事は出来ない事を悔やみながらサラが視点を落とす。
そこには腹部から下を吹き飛ばされた酒呑童子が倒れていたのだが・・・
「あれ?こいつまだ・・・生きてる?!」
それは酒呑童子が意識してやった事ではなかった。
生命活動を極限まで低下させて仮死状態にする事で出血や必要なエネルギーを極限まで下げるこの好意は偶然の産物であった。
玄武の失敗作として作られた人とは違う鬼と言う種族の中でも酒呑童子のみが偶然身に着けたこの状態。
高い所の物を食べる為にキリンが首を伸ばしたように、生命の神秘である進化の一つであった。
だがそれも本来なら低体温等の極限状態で生存する為の能力であった為にその命の炎は既に燃え尽きかけていた。
「頼めるのはこいつしか居ないよね・・・」
サラの独り言にマリスも酒呑童子の状態に気が付いた。
そして、サラが行なおうとしている事と同じ事を考え手を貸すことを決意する。
「私も手を貸すわ、滞在時間限界までここに居ても仕方ないものね」
「マリス・・・えぇ、やりましょう!」
マリスが下半身の代わりとなる形を土から魔法で作り出しサラがそれに命の炎を宿らせる魔法で固定していく・・・
だがこれは応急処置にも劣る一時的な措置であった。
失った内臓等も勿論戻るわけでもなく単純な延命措置である。
そして、酒呑童子は自身の体の変化にゆっくりと目を開いた。
「起きたわね、タツヤ・・・いえ、ゴンザレス太郎がピコハンを追い掛けて奥へ行ったわ。私達に出来る事はこれだけなの・・・」
「頼む、あいつを・・・開放してやってくれ!」
2人の女神の頼みを自身の下半身を見詰めながら聞く酒呑童子。
神経が通っているように感覚があるがそれが一時的な物である事は直ぐに分かった。
既に自分は長くない、それを理解した上で尽きた筈の命を延命させられた事に一言だけ告げて走り出す。
「ありがとう」
そして、酒呑童子は穴の中を突き進んだ!
だが知っての通り途中から水中に入るのだがその水は玄武かそれに近い存在以外には毒であった。
だが・・・
「構うものか!」
意気揚々とその中へ飛び込む酒呑童子!
全身に水が染み込み激痛が駆け巡る中、更に奥へと泳ぎ続ける酒呑童子はピコハンが通った道を通り大量のアメーバーが流れる場所までやってきた。
(くそっ!意識が持っていかれそうだぜ・・・だがこいつらは触れるわけには・・・)
直感でそれが触れれば危険なモノである事は理解していた酒呑童子は上手く壁沿いを回避しながら奥へと進み続けた。
そして、そいつに気が付いた。
ゴンザレス太郎が無理やり通ったのだろう、その周囲が破壊された状態になっている場所の中にそこは在った。
通路になっている穴に泡の様な膜が張られており、そこに一匹のアメーバーが張り付いていた。
ゴンザレス太郎が通過する時にやったのであろう、球体ではなく抉り取られた様な形状をしているそいつを見て酒呑童子はその奥が目的の場所だと理解した。
しかし、その入り口である膜を覆うように変形しているアメーバーが邪魔で奥へ進むことは出来ない・・・
既に全身に液体が与える毒が巡り酒呑童子の意識も朦朧とし始めていた。
(くそっ、仕方ねぇか!無理やり通る!!)
酒呑童子はそのアメーバーを貫くように腕を押し込みその腕を振り払った!
だが手首から先にしっかりと張り付いたアメーバーを気にする事無くその膜へ飛び込もうとした時であった!
まるでシャボン玉が弾ける様にその膜が破裂したのだ!
この時、ピコハンが真の玄武を撃破した瞬間であった。
全身を蝕んでいた液体が毒から真水へ変化し少し楽になる酒呑童子だったが既に毒は彼のボロボロの体に止めを刺していた。
(くそっ!あと・・・少しだけ踏ん張りやがれ!)
下半身に感じる事の無い感覚を少し寂しく思いながら酒呑童子が飛び込んだ時、ゴンザレス太郎が逃げるピコハンの足を切断するのを見た!
(それ以上させるかぁああああ!!!!)
飛び出しそのままゴンザレス太郎の背後から抱きしめる形で酒呑童子は止めに入った。
腕に伝わる肉が溶けて体内へめり込むような感覚に不快感を覚えながら酒呑童子はゴンザレス太郎をがっちりホールドした。
その左腕の手首から先には勿論、あのアメーバーがくっ付いたままでだ!!
それを腹へ押し込みゴンザレス太郎を喰わせようと考えたのだ!
「ぐぉおおお!!離せ!離せ!はなせええええ!!!!」
水中にも関わらず声が発生できるゴンザレス太郎に今度こそ止めを刺すために酒呑童子は決断した。
既に自分が残り数分も生きられないと言う事を理解した上での判断である。
この状況下で自分が取れる方法はたった一つ・・・
底へと沈んでいく瀕死のピコハンに視線を送って
(別れはもう済ませたから何も言わんぞ!)
そのまま残る力の全てを振り絞ってゴンザレス太郎を捕まえて移動した!
そこは2人が入ってきたこの空間への膜が在った場所。
そこを飛び出して目を瞑る酒呑童子。
その口が体内の空気を吐きながら小さく告げる・・・
「くたばれクソ野郎・・・」
ゴンザレス太郎が何かを言おうとしたその時に流れにそってやって来たのはこの中をめぐり続けているあの大量のアメーバー達であった。
ゴンザレス太郎の腹部と酒呑童子の腕に張り付き2人を喰らい続けていたアメーバーが信号を送っているのか、突如周囲のアメーバー達が向きを変えて酒呑童子とゴンザレス太郎目掛けて押し寄せてきた!
その大量のアメーバー達に包み込まれ2人はその体内で消化されていく・・・
そしてそのまま不老不死が解除されたゴンザレス太郎と酒呑童子は完全に食い殺され消滅するのであった・・・
更にこの時玄武の中の世界では真の玄武が死んだ事で数々の異変が起こり世界が終わりを迎える・・・
様々な異変の中でも一番の問題は酸素が消滅したことである。
呼吸が出来ないだけではない、酸素自体が存在しなくなると言うのは空気中だけでなく玄武の中の生命体の体内の酸素もである。
つまり、玄武の中に存在していた人に限らず家畜や魔物も含めた全生命は死が訪れる・・・
それは同時にこの世界の全ての生命体が滅びるのと同意でもあるのであった。
底へと沈むこの世界最後の命であるピコハンのその命も世界の滅びと連鎖するように終わりを迎える・・・
マリスの失敗に気付き手を貸そうと飛び出したのだが既にゴンザレス太郎は穴の奥へ、玄武の内部へ進んでいた。
神の身である彼女達には玄武の中へ入る事は出来ない事を悔やみながらサラが視点を落とす。
そこには腹部から下を吹き飛ばされた酒呑童子が倒れていたのだが・・・
「あれ?こいつまだ・・・生きてる?!」
それは酒呑童子が意識してやった事ではなかった。
生命活動を極限まで低下させて仮死状態にする事で出血や必要なエネルギーを極限まで下げるこの好意は偶然の産物であった。
玄武の失敗作として作られた人とは違う鬼と言う種族の中でも酒呑童子のみが偶然身に着けたこの状態。
高い所の物を食べる為にキリンが首を伸ばしたように、生命の神秘である進化の一つであった。
だがそれも本来なら低体温等の極限状態で生存する為の能力であった為にその命の炎は既に燃え尽きかけていた。
「頼めるのはこいつしか居ないよね・・・」
サラの独り言にマリスも酒呑童子の状態に気が付いた。
そして、サラが行なおうとしている事と同じ事を考え手を貸すことを決意する。
「私も手を貸すわ、滞在時間限界までここに居ても仕方ないものね」
「マリス・・・えぇ、やりましょう!」
マリスが下半身の代わりとなる形を土から魔法で作り出しサラがそれに命の炎を宿らせる魔法で固定していく・・・
だがこれは応急処置にも劣る一時的な措置であった。
失った内臓等も勿論戻るわけでもなく単純な延命措置である。
そして、酒呑童子は自身の体の変化にゆっくりと目を開いた。
「起きたわね、タツヤ・・・いえ、ゴンザレス太郎がピコハンを追い掛けて奥へ行ったわ。私達に出来る事はこれだけなの・・・」
「頼む、あいつを・・・開放してやってくれ!」
2人の女神の頼みを自身の下半身を見詰めながら聞く酒呑童子。
神経が通っているように感覚があるがそれが一時的な物である事は直ぐに分かった。
既に自分は長くない、それを理解した上で尽きた筈の命を延命させられた事に一言だけ告げて走り出す。
「ありがとう」
そして、酒呑童子は穴の中を突き進んだ!
だが知っての通り途中から水中に入るのだがその水は玄武かそれに近い存在以外には毒であった。
だが・・・
「構うものか!」
意気揚々とその中へ飛び込む酒呑童子!
全身に水が染み込み激痛が駆け巡る中、更に奥へと泳ぎ続ける酒呑童子はピコハンが通った道を通り大量のアメーバーが流れる場所までやってきた。
(くそっ!意識が持っていかれそうだぜ・・・だがこいつらは触れるわけには・・・)
直感でそれが触れれば危険なモノである事は理解していた酒呑童子は上手く壁沿いを回避しながら奥へと進み続けた。
そして、そいつに気が付いた。
ゴンザレス太郎が無理やり通ったのだろう、その周囲が破壊された状態になっている場所の中にそこは在った。
通路になっている穴に泡の様な膜が張られており、そこに一匹のアメーバーが張り付いていた。
ゴンザレス太郎が通過する時にやったのであろう、球体ではなく抉り取られた様な形状をしているそいつを見て酒呑童子はその奥が目的の場所だと理解した。
しかし、その入り口である膜を覆うように変形しているアメーバーが邪魔で奥へ進むことは出来ない・・・
既に全身に液体が与える毒が巡り酒呑童子の意識も朦朧とし始めていた。
(くそっ、仕方ねぇか!無理やり通る!!)
酒呑童子はそのアメーバーを貫くように腕を押し込みその腕を振り払った!
だが手首から先にしっかりと張り付いたアメーバーを気にする事無くその膜へ飛び込もうとした時であった!
まるでシャボン玉が弾ける様にその膜が破裂したのだ!
この時、ピコハンが真の玄武を撃破した瞬間であった。
全身を蝕んでいた液体が毒から真水へ変化し少し楽になる酒呑童子だったが既に毒は彼のボロボロの体に止めを刺していた。
(くそっ!あと・・・少しだけ踏ん張りやがれ!)
下半身に感じる事の無い感覚を少し寂しく思いながら酒呑童子が飛び込んだ時、ゴンザレス太郎が逃げるピコハンの足を切断するのを見た!
(それ以上させるかぁああああ!!!!)
飛び出しそのままゴンザレス太郎の背後から抱きしめる形で酒呑童子は止めに入った。
腕に伝わる肉が溶けて体内へめり込むような感覚に不快感を覚えながら酒呑童子はゴンザレス太郎をがっちりホールドした。
その左腕の手首から先には勿論、あのアメーバーがくっ付いたままでだ!!
それを腹へ押し込みゴンザレス太郎を喰わせようと考えたのだ!
「ぐぉおおお!!離せ!離せ!はなせええええ!!!!」
水中にも関わらず声が発生できるゴンザレス太郎に今度こそ止めを刺すために酒呑童子は決断した。
既に自分が残り数分も生きられないと言う事を理解した上での判断である。
この状況下で自分が取れる方法はたった一つ・・・
底へと沈んでいく瀕死のピコハンに視線を送って
(別れはもう済ませたから何も言わんぞ!)
そのまま残る力の全てを振り絞ってゴンザレス太郎を捕まえて移動した!
そこは2人が入ってきたこの空間への膜が在った場所。
そこを飛び出して目を瞑る酒呑童子。
その口が体内の空気を吐きながら小さく告げる・・・
「くたばれクソ野郎・・・」
ゴンザレス太郎が何かを言おうとしたその時に流れにそってやって来たのはこの中をめぐり続けているあの大量のアメーバー達であった。
ゴンザレス太郎の腹部と酒呑童子の腕に張り付き2人を喰らい続けていたアメーバーが信号を送っているのか、突如周囲のアメーバー達が向きを変えて酒呑童子とゴンザレス太郎目掛けて押し寄せてきた!
その大量のアメーバー達に包み込まれ2人はその体内で消化されていく・・・
そしてそのまま不老不死が解除されたゴンザレス太郎と酒呑童子は完全に食い殺され消滅するのであった・・・
更にこの時玄武の中の世界では真の玄武が死んだ事で数々の異変が起こり世界が終わりを迎える・・・
様々な異変の中でも一番の問題は酸素が消滅したことである。
呼吸が出来ないだけではない、酸素自体が存在しなくなると言うのは空気中だけでなく玄武の中の生命体の体内の酸素もである。
つまり、玄武の中に存在していた人に限らず家畜や魔物も含めた全生命は死が訪れる・・・
それは同時にこの世界の全ての生命体が滅びるのと同意でもあるのであった。
底へと沈むこの世界最後の命であるピコハンのその命も世界の滅びと連鎖するように終わりを迎える・・・
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