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第二章:私の心を掻き乱さないでくださいっ!
48.諦められない-sideロジェ-
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数日ぶりにシアの顔を見た。
その時、はっきりと自分の気持ちに気付いた。
(僕はやっぱりシアのことが好きだ。諦めるなんて、どう考えても無理だ……)
ミレーユとの婚約は、完全にあの女に嵌められたとしか言いようがない。
あの時、弱みを見せたのも演技だったのかも知れない。
それなのに可哀想だと同情し、優しくしてしまった事を今になって激しく後悔している。
あの女さえいなければ、シアはずっと僕の傍にいたのに。
(許せない……!)
そう思う反面、あの時のシアの寂しそうな顔が脳裏に浮かび僕を悩ませる。
何故あの時、僕は彼女の話を聞こうとしなかったのか。
何故あの時、僕は彼女の寂しそうな顔を見て見ぬ振りしてしまったのか。
考えれば考えるほど深い後悔の底へと落とされていく。
(とりあえずもう一度父上と話してみよう。あの女が全て仕組んだことだと分かって貰えれば、きっと婚約も無くなるだろうし、シアとの関係も元に戻せるかもしれない)
僕はとにかく焦っていた。
急がなければ、あの王子にシアを取られてしまう気がしていたからだ。
***
屋敷に着くなり僕は自室には行かず、父のいる執務室へと向かった。
扉の前でトントンと扉を叩き「父上、今宜しいでしょうか」と問いかける。
すると直ぐに「ロジェか。構わない、入りなさい」と返事が響いた。
「失礼します。父上にお話したいことがあります」
「どうした?そんなに血相を変えて」
僕の表情はきっと強ばっているように見えているのだろう。
切羽詰まった状況に置かれているので、当然と言われればその通りだ。
早足に父の座る執務机の前まで移動した。
「父上。ミレーユ王女との婚約の件、直ぐに取りやめてください」
「突然来て何の話かと思えば、またそのことか」
父はうんざりした顔を浮かべて、呆れたように深い溜息を漏らした。
僕はそんな父の言葉を無視して話を続けていく。
「僕はあの女に嵌められたんだ!関係も持ってないし、全てでたらめだ!父上だって知っているでしょう。あの女がどういう人間なのか、今までやって来た悪行を!」
「以前にも言ったが、周囲はミレーユ王女の相手は、お前だと信じている。毎日のように私室に通い、二人っきりで過ごしていたのは事実なのだろう」
「それはっ……!……命令されて仕方なく」
「本当にそれだけか?王女のことを名前で呼ぶ程、親しい仲だったのに」
「それも、そう言われたからで……」
父は僕を責めるように冷たい声で言い放つ。
現実を突きつけられ僕は父から目を逸らし、弱々しい声で呟いた。
「王女の部屋から見つかった、血の付いた手拭いはどう説明する」
「あれは僕じゃない。きっと他の男と……」
「しかしあの部屋に出入りしていたのはお前だけだと聞いている。王女は外には出ていなかったのだから、他の人間と出会うのは不可能だと思うが」
「それは、誰かに頼んだとか……」
「それなら、その誰かとは誰だ?」
「分かりません……」
父の厳しい質問が僕の事を追い詰めていく。
次第に僕は委縮していってしまい、曖昧な返事しか出来なくなっていた。
そんな僕の様子を眺めていた父は、呆れたように溜息を吐いた。
「証明出来ないのであれば、諦めなさい。これはお前自身が招いたことだ」
「嫌だ……。僕はシアと、彼女と結婚したい。今日久しぶりに会って、今でもシアのことが好きなんだとはっきり分かったんだ。お願いです、父上!」
「まだあの娘と会っているのか。もう会わないようにと言ったはずだろう」
「どうしてそんなに酷いことを言うのですか?僕が彼女のことをどれだけ大切に思っているのか知っているくせに。あんまりだ!」
「そう思っているのはお前だけではないのか?聞く話によると、フェリシア嬢はミレーユ王女の弟君であるエルネスト王子と良い仲のようじゃないか。彼女の心はもうお前には向いていないのではないのか?」
「……っ」
父の言葉に言い返せなくなり、悔しそうに唇を噛みしめた。
直接言葉に出されると、針で刺されたようにチクチクと心が痛む。
「もうフェリシア嬢のことは諦めなさい。元々お前には不釣り合いな娘だった。ああいうのんびりした令嬢はエルネスト王子のような出来た人間に任せた方が良い。お前には荷が重すぎる」
「どういう意味ですか。シアを侮辱するような発言はやめてくださいっ!」
確かにシアは頼りないかも知れない。
人よりものんびりしているところがあるかもしれないが、僕はそんな彼女の傍にいるだけで幸福感を得ることが出来た。
父が昔からシアのことを認めていないことは分かっていたが、悪く言うことは許せなかった。
「とにかく、フェリシア嬢と関わるのはやめなさい。もうお前には関係の無い他人だ。そもそも全てお前が招いた結果だろう。悔やむなら自分がしたことを恨むんだな」
「……っ!」
たしかにその通りだ。
全て僕の甘い行動が今回の結果を齎したことには違いない。
なんて愚かな行動をしてしまったのだろう。
「これ以上話すことがないのなら、出て行きなさい。私にはまだ仕事が残っているからな」
「…………」
悔しかったがこれ以上何も言い返せなくて、僕は執務室から出て行った。
(なんでこんなことに……)
***
廊下を歩きながら、ミレーユとの婚約を何とかして回避出来ないかを考えていた。
だけど純潔を奪った相手が僕ではないという証拠が見つからない以上、何も行動を起こすことが出来ない。
ちなみに塔の幽閉は解かれ、現在ミレーユは自室に軟禁されているようだ。
懐妊が嘘か誠かは知らないが、大事を取る判断が下ったらしい。
そして僕はあれから一度もミレーユには会っていない。
今では顔も見たくない相手だ。
(どうすればいいんだ。今は王宮にも近づけないし、証拠を集めろってどう考えても無理な話だよな)
今の僕の心はどん底状態だった。
頼れる人間がいれば別だが、僕にはそんな人間はいない。
その間にもシアとエルネストの距離は縮んでいるのかもしれない。
彼の事を思い浮かべた時に、ハッとあることに気付いた。
エルネストはミレーユのことをかなり嫌っている様子だった。
事情を話せば協力してくれるかも知れない。
だけど彼は恋敵であり、僕の心証はかなり悪く映っているだろう。
そんな相手に助けを求めるのは、正直かなり悔しい。
かといって、他に解決に繋がりそうな策は見つからない。
(エルネスト王子なら王宮にいるし、あの女の性格も良く知っている。それに王子だから発言力もあるはずだ)
僕はそのことを一度父に相談してみようと思い、来た道を急いで戻った。
(父上にお願いして説得して貰えるように頼んでみよう)
***
扉の前に到着すると、中から話し声が聞こえていた。
(……執事と話しているのか?)
耳を澄ましてみると、父の側近である執事の声だと判明した。
出直そうと考えた時、偶然耳に信じられない言葉が飛び込んできた。
「ロジェ様には、旦那様がミレーユ様とお会いしたことは気付かれていないのですか?」
「ああ、全く気付いていない。私と王女が繋がっていたなんて、ロジェは夢にも思っていないはずだ」
(一体、何の話だ?)
「あの娘を切り捨てられ、更には王家との繋がりまで持つことが出来る。これでこの侯爵家も安泰だ」
「そうですね。旦那様の功績は、後世にも讃えられますね」
「ああ。ロジェには少々可哀想だとは思うが、そう思っているのも今のうちだけだろう。時間が経てば、良い選択をしたと分かるはずだ。王女は滅茶苦茶な性格ではあるが、決断力に欠けているロジェには合っていると思うからな」
「ですが、ミレーユ王女のお腹の中の子が、もしロジェ様の子で無かったら……」
「それは大した問題では無い。別の男との間に出来た子供であってもロジェの子にしてしまえばいい。勿論、ロジェとの子も生んで貰うことにはなるがな」
目の前が真っ白になった。
これは現実なのか夢なのか一瞬分からなくなり、ふらっと蹌踉めいた。
(父上とミレーユが繋がってる?……今回のことは父上も関わっているのか?そんな、まさか……)
その時、はっきりと自分の気持ちに気付いた。
(僕はやっぱりシアのことが好きだ。諦めるなんて、どう考えても無理だ……)
ミレーユとの婚約は、完全にあの女に嵌められたとしか言いようがない。
あの時、弱みを見せたのも演技だったのかも知れない。
それなのに可哀想だと同情し、優しくしてしまった事を今になって激しく後悔している。
あの女さえいなければ、シアはずっと僕の傍にいたのに。
(許せない……!)
そう思う反面、あの時のシアの寂しそうな顔が脳裏に浮かび僕を悩ませる。
何故あの時、僕は彼女の話を聞こうとしなかったのか。
何故あの時、僕は彼女の寂しそうな顔を見て見ぬ振りしてしまったのか。
考えれば考えるほど深い後悔の底へと落とされていく。
(とりあえずもう一度父上と話してみよう。あの女が全て仕組んだことだと分かって貰えれば、きっと婚約も無くなるだろうし、シアとの関係も元に戻せるかもしれない)
僕はとにかく焦っていた。
急がなければ、あの王子にシアを取られてしまう気がしていたからだ。
***
屋敷に着くなり僕は自室には行かず、父のいる執務室へと向かった。
扉の前でトントンと扉を叩き「父上、今宜しいでしょうか」と問いかける。
すると直ぐに「ロジェか。構わない、入りなさい」と返事が響いた。
「失礼します。父上にお話したいことがあります」
「どうした?そんなに血相を変えて」
僕の表情はきっと強ばっているように見えているのだろう。
切羽詰まった状況に置かれているので、当然と言われればその通りだ。
早足に父の座る執務机の前まで移動した。
「父上。ミレーユ王女との婚約の件、直ぐに取りやめてください」
「突然来て何の話かと思えば、またそのことか」
父はうんざりした顔を浮かべて、呆れたように深い溜息を漏らした。
僕はそんな父の言葉を無視して話を続けていく。
「僕はあの女に嵌められたんだ!関係も持ってないし、全てでたらめだ!父上だって知っているでしょう。あの女がどういう人間なのか、今までやって来た悪行を!」
「以前にも言ったが、周囲はミレーユ王女の相手は、お前だと信じている。毎日のように私室に通い、二人っきりで過ごしていたのは事実なのだろう」
「それはっ……!……命令されて仕方なく」
「本当にそれだけか?王女のことを名前で呼ぶ程、親しい仲だったのに」
「それも、そう言われたからで……」
父は僕を責めるように冷たい声で言い放つ。
現実を突きつけられ僕は父から目を逸らし、弱々しい声で呟いた。
「王女の部屋から見つかった、血の付いた手拭いはどう説明する」
「あれは僕じゃない。きっと他の男と……」
「しかしあの部屋に出入りしていたのはお前だけだと聞いている。王女は外には出ていなかったのだから、他の人間と出会うのは不可能だと思うが」
「それは、誰かに頼んだとか……」
「それなら、その誰かとは誰だ?」
「分かりません……」
父の厳しい質問が僕の事を追い詰めていく。
次第に僕は委縮していってしまい、曖昧な返事しか出来なくなっていた。
そんな僕の様子を眺めていた父は、呆れたように溜息を吐いた。
「証明出来ないのであれば、諦めなさい。これはお前自身が招いたことだ」
「嫌だ……。僕はシアと、彼女と結婚したい。今日久しぶりに会って、今でもシアのことが好きなんだとはっきり分かったんだ。お願いです、父上!」
「まだあの娘と会っているのか。もう会わないようにと言ったはずだろう」
「どうしてそんなに酷いことを言うのですか?僕が彼女のことをどれだけ大切に思っているのか知っているくせに。あんまりだ!」
「そう思っているのはお前だけではないのか?聞く話によると、フェリシア嬢はミレーユ王女の弟君であるエルネスト王子と良い仲のようじゃないか。彼女の心はもうお前には向いていないのではないのか?」
「……っ」
父の言葉に言い返せなくなり、悔しそうに唇を噛みしめた。
直接言葉に出されると、針で刺されたようにチクチクと心が痛む。
「もうフェリシア嬢のことは諦めなさい。元々お前には不釣り合いな娘だった。ああいうのんびりした令嬢はエルネスト王子のような出来た人間に任せた方が良い。お前には荷が重すぎる」
「どういう意味ですか。シアを侮辱するような発言はやめてくださいっ!」
確かにシアは頼りないかも知れない。
人よりものんびりしているところがあるかもしれないが、僕はそんな彼女の傍にいるだけで幸福感を得ることが出来た。
父が昔からシアのことを認めていないことは分かっていたが、悪く言うことは許せなかった。
「とにかく、フェリシア嬢と関わるのはやめなさい。もうお前には関係の無い他人だ。そもそも全てお前が招いた結果だろう。悔やむなら自分がしたことを恨むんだな」
「……っ!」
たしかにその通りだ。
全て僕の甘い行動が今回の結果を齎したことには違いない。
なんて愚かな行動をしてしまったのだろう。
「これ以上話すことがないのなら、出て行きなさい。私にはまだ仕事が残っているからな」
「…………」
悔しかったがこれ以上何も言い返せなくて、僕は執務室から出て行った。
(なんでこんなことに……)
***
廊下を歩きながら、ミレーユとの婚約を何とかして回避出来ないかを考えていた。
だけど純潔を奪った相手が僕ではないという証拠が見つからない以上、何も行動を起こすことが出来ない。
ちなみに塔の幽閉は解かれ、現在ミレーユは自室に軟禁されているようだ。
懐妊が嘘か誠かは知らないが、大事を取る判断が下ったらしい。
そして僕はあれから一度もミレーユには会っていない。
今では顔も見たくない相手だ。
(どうすればいいんだ。今は王宮にも近づけないし、証拠を集めろってどう考えても無理な話だよな)
今の僕の心はどん底状態だった。
頼れる人間がいれば別だが、僕にはそんな人間はいない。
その間にもシアとエルネストの距離は縮んでいるのかもしれない。
彼の事を思い浮かべた時に、ハッとあることに気付いた。
エルネストはミレーユのことをかなり嫌っている様子だった。
事情を話せば協力してくれるかも知れない。
だけど彼は恋敵であり、僕の心証はかなり悪く映っているだろう。
そんな相手に助けを求めるのは、正直かなり悔しい。
かといって、他に解決に繋がりそうな策は見つからない。
(エルネスト王子なら王宮にいるし、あの女の性格も良く知っている。それに王子だから発言力もあるはずだ)
僕はそのことを一度父に相談してみようと思い、来た道を急いで戻った。
(父上にお願いして説得して貰えるように頼んでみよう)
***
扉の前に到着すると、中から話し声が聞こえていた。
(……執事と話しているのか?)
耳を澄ましてみると、父の側近である執事の声だと判明した。
出直そうと考えた時、偶然耳に信じられない言葉が飛び込んできた。
「ロジェ様には、旦那様がミレーユ様とお会いしたことは気付かれていないのですか?」
「ああ、全く気付いていない。私と王女が繋がっていたなんて、ロジェは夢にも思っていないはずだ」
(一体、何の話だ?)
「あの娘を切り捨てられ、更には王家との繋がりまで持つことが出来る。これでこの侯爵家も安泰だ」
「そうですね。旦那様の功績は、後世にも讃えられますね」
「ああ。ロジェには少々可哀想だとは思うが、そう思っているのも今のうちだけだろう。時間が経てば、良い選択をしたと分かるはずだ。王女は滅茶苦茶な性格ではあるが、決断力に欠けているロジェには合っていると思うからな」
「ですが、ミレーユ王女のお腹の中の子が、もしロジェ様の子で無かったら……」
「それは大した問題では無い。別の男との間に出来た子供であってもロジェの子にしてしまえばいい。勿論、ロジェとの子も生んで貰うことにはなるがな」
目の前が真っ白になった。
これは現実なのか夢なのか一瞬分からなくなり、ふらっと蹌踉めいた。
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