【完結】帰って来ない恋人を待っていたら、意地悪な元騎士さんに絡まれました【R18】

26.終わらない愛撫※

「はぁっ……っ…ん…」

　レオンの唇が私の肌をきつく吸い上げる度に、私の口端からは甘い声と熱い吐息が洩れる。
　首筋から始まった愛撫は徐々に下に降りて行くように、肩から腕の方へと移動していく。

「やっ…、そんな所っ…擽ったいよ、レオンさんっ…」
「ニナ…大人しくして…」

　レオンは私の手首を掴むと上に持ち上げ、二の腕から手首に向かい舌を這わせていく。
　普段あまり触れられない場所を責められると、ちょっとした刺激でも敏感に感じてしまう。

（こんなの…じっとしているなんて無理っ…）

「んっ……はぁっ…」
「ニナは指を舐められるだけで、そんなに色っぽい顔をするのか？」

　私の人差し指を口に含むと、レオンの熱くなった舌が私の指に絡みついて来る。
　舌のざらざらとした感触を感じると、思わずゾクッと鳥肌が立った。
　レオンと視線が絡み、私の指をいやらしく音を立てて舐めている姿がいつも以上に艶っぽく見えてドキドキしてしまう。

（色っぽいのはレオンさんの方だよっ…、なんなのこれ…。レオンさん変な所舐めすぎだからっ…）

「今度はニナが俺の指を舐めて…？たっぷり唾液を絡める様にな」
「……っ…ん…」

　私が驚いているとレオンの指が私の唇に押し当てられ、私はゆっくりと唇を開いた。
　恥ずかしがりながらも私はレオンに言われた通り、唾液を指に纏わせる様に舐め始めた。

「ニナはいい子だな。これからこの指をニナの一番いやらしい場所に入れるからな。もう一本増やそうか」
「……っ……んん」

　レオンは指を私の咥内から抜き取ると、今度は中指も加えた2本をゆっくりと私の咥内へと入れて来た。
　私はレオンの手首を掴みながら夢中で舐めていた。
　こんなことをしてしまう自分が恥ずかしいはずなのに、時折いやらしい水音を立てながら激しく舐め続けてしまう。
　これからこの指が私の中に埋められていく事を思うと、興奮を抑えることが出来なかった。

「そろそろ良さそうだな。指、抜くぞ…」
「……っ……ぁ…」

　指を奪われ私が名残惜しそうな顔をしていると、レオンに笑われてしまった。
　その瞬間我に返り、恥ずかしさから私は顔を真っ赤に染めてしまう。

「そんなに…もの欲しそうな顔するなよ」
「……んっ…」

　私が恥ずかしそうに視線を泳がせていると、レオンの顔が降りてきてそのまま唇を塞がれた。
　それから暫くキスを受けていると、私の足の付け根の奥にある割れ目をなぞる様にレオンの指が上下に動く。
　入口を確認していたレオンの指が、ゆっくりと私の蜜口の入口へと伸びて行く。

「ニナがさっき俺の指をたっぷり濡らしてくれたから…すんなり入りそうだな…」
「……ぁあっ…っ…」

　蜜口の入口をくちゅくちゅと音を立てる様に撫でていた指は、ゆっくりと私の中へと埋まっていく。
　入ってくる感覚を味わっていると、中心に熱が集まり、私は何度もびくびくと体を震わせてしまう。

「ニナの中は相変わらず溶けそうなくらい熱いな。こっちを可愛がりながら、愛撫の続き…始めようか…」
「ぁあ…っ…ん…、だめっ…同時はおかしくなっちゃうっ…」

　レオンは唇を剥がすと、胸元へと顔を寄せた。
　胸の膨らみに唇を押し付け、私の白い肌に赤い痕を散らしていく。
　それと同時に中心で動き回っているレオンの指は、ぐちゅぐちゅと卑猥な音を響かせ、一定のリズムで抜き差しを繰り返している。
　両方からの刺激で熱を感じた体はほんのりと赤く色づき、頭の奥もなんだかぼーっとしてくる。
　決して強い刺激ではないのだが、私の思考を奪うのには十分すぎる程の刺激だった。

（もうだめっ…おかしくなりそうっ…）

「ニナはもうそんなに蕩け切った顔をしているのか？まだ始まったばかりだぞ？」
「レオンさん、これだめっ……なんか体がおかしいのっ…」

　私が熱っぽい顔で助けを求める様に弱弱しく見つめると、レオンは口端を僅かに上げた。
　すごく嫌な予感がした。

「刺激が足りないか？さっきから自分で腰を揺らして、良いところに当たる様に動いているもんな…」
「……ぁっ…だめっ…急に…激しくしないでっ……っっ…！！」

　レオンは私の中に埋めていた指の動きを早め、ぷっくりと尖った胸の先端に舌を這わせた。
　突然訪れた激しい刺激に私は腰を高く跳ねさせてしまう。

「俺の指をそんなにきゅうきゅう締め付けて…喜んでる癖に、嘘をつくなよ。こっちだって…こんなにさっきから尖らせて…早く舐めて欲しかったのだろう？」
「ぁああっ…だめっ…！！はぁっ……」

　レオンは逃げようとする私の腰を抑えて更に中を激しく掻き混ぜ始めた。
　そして胸の先端をきつく吸い上げられると私は達してしまう。

「可愛いな、その反応。ニナはさ、俺を煽るのが本当に上手いよ…」
「……ぁあっ…いやっ…、レオンさ…おねがっ……ぁあああっ…！！」

　私は強すぎる刺激から逃げられる事もなく、何度もイかされてしまう。

　何度イってもレオンは私を解放してくれない。
　私の目からは生理的な涙が溢れ、開ききった唇からは悲鳴の様な嬌声と、唾液が垂れていた。