上 下
24 / 72
第一章

24.余裕が奪われる※

しおりを挟む
「シャル、何を考えているんだ…?」
「え…?別に…何も…」

「考え事をするくらい、今のお前には余裕はあるのか…?」
「……やっ…なにするのっ…」
ロランは私の足を持ち上げて左右に大きく割り開くと、中心をじっくりと観察でもする様に見始めた。
私は驚いて慌てて足を閉じようとするが、ロランに力では敵うわけがなかった。

「抵抗しても無駄だ、諦めろ。……それにしてもすごいな…お前のここ…。もう溢れて太腿にまで垂れてる…」
「いやっ…、そんな所…見ないでよっ…」
私は恥ずかしさから顔を真っ赤にさせてしまう。

「……ぁっ…やぁっ…」
ロランは内腿に垂れてる愛液を舐め始めた。
普段誰かに触れられた事が無い所のせいかちょっとした刺激でも敏感に感じてしまい、私は体を小さく震わせていた。

「まだ足を舐めてるだけなのにな…、こっちを舐めたらどんな反応するんだろうな…」
「ぁ……だめっ……ひぁあああっ……!!」
ロランは口端を上げて不敵に笑うと、私の中心の方へと顔を寄せ小さく膨らんでいる蕾に舌を這わせた。
少し触れられただけなのに、電気が走った様な鋭い刺激を感じて私は声を張り上げてしまった。

「あー…すごい声だな。これ好きなのか?」
「……はぁっ……だめっ…それやだっ…っっ!!」
私は涙目になりながら顔を必死に横に振ったが、ロランは止めるつもりは無いのだと直ぐに気付いた。

「シャルには強すぎる刺激だったか…?じゃあ、こっちは優しく舐めるから…大人しくてしてて。さっきからヒクヒクとしてるこの入口は指で可愛がってやるからな…」
「はぁっ……な…に…っ……ぁあっ…」
ロランは芯を持ち始めた蕾の周りを優しく舌を這わせる様に舐めながら、愛液が溢れている蜜口にゆっくりと指を押し込めて行く。
たっぷりと濡れているそこは簡単にロランの指を飲み込んで行ってしまう。

「中…すごく熱い。俺の指が溶けてしまいそうだな……」
「ぁあっ…音…やだっ…」
ロランが指を動かす度に中からくちゅくちゅといやらしい水音が響いて来る。
意地悪なロランの事だから、わざと音が鳴る様にしているのだろう。

「音…?ああ、でもこれ…どこから出ているか分かってるよな?お前が感じる度に、どんどん熱い蜜が溢れてくるんだから…仕方がないだろ?」
「ロランのせいじゃないっ……なんとかしてよっ…はぁっ…」
私が思わずそう言い返してしまうと、ロランは僅かに口端を上げた。

「分かった…。そこまで言うなら俺が舐めて綺麗にしてやるよ…」
「……え…?……ぁっ…やぁっ…そんなに激しく舐めないでっ…!!」
ロランは蜜口に唇を押しつけると、激しく吸い上げる様に舐め始めた。
しかも指で先程弄られていた時より大きな音が響き、恥ずかしさでたまらない気分になる。

「舐めてるはずなのに…奥からどんどん蜜が溢れて来る」
「ぁああっ…だめっ…はぁっ……っぁあ…」
蜜口に溜まった愛液を吸われると、今度は舌が中へと入り込んできて内壁を擦られぞくっと鳥肌が立つ。

ロランは舌先で蜜を穿るように執拗に刺激して来る。
ジンジンと体の奥が熱くなり痺れの様な感覚を感じて、私は小刻みに体を震わせていた。

「俺の舌をそんなに締めるなよ、舐めづらい…」
「……むりっ……ぁあっ……だったら…そんなに激しくしないでっ…」
私は顔を真っ赤に染め目からは生理的な涙が流れていく。
口端からは甘ったるい嬌声が漏れ、頭の奥がぼーっとして思考が働かなくなっていくみたいだった。

「……シャル、本当に可愛過ぎだ…。俺の舌をさっきからきゅんきゅん締め付けて…、まるでもっとって…おねだりでもしているつもりか?」
「ぁあっ……はぁっ……ロランっ……」


そんな時だった。


トントン、と扉が叩く音が響いた。
しおりを挟む
感想 12

あなたにおすすめの小説

淫らな蜜に狂わされ

歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。 全体的に性的表現・性行為あり。 他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。 全3話完結済みです。

月の後宮~孤高の皇帝の寵姫~

真木
恋愛
新皇帝セルヴィウスが即位の日に閨に引きずり込んだのは、まだ十三歳の皇妹セシルだった。大好きだった兄皇帝の突然の行為に混乱し、心を閉ざすセシル。それから十年後、セシルの心が見えないまま、セルヴィウスはある決断をすることになるのだが……。

お母様が国王陛下に見染められて再婚することになったら、美麗だけど残念な義兄の王太子殿下に婚姻を迫られました!

奏音 美都
恋愛
 まだ夜の冷気が残る早朝、焼かれたパンを店に並べていると、いつもは慌ただしく動き回っている母さんが、私の後ろに立っていた。 「エリー、実は……国王陛下に見染められて、婚姻を交わすことになったんだけど、貴女も王宮に入ってくれるかしら?」  国王陛下に見染められて……って。国王陛下が母さんを好きになって、求婚したってこと!? え、で……私も王宮にって、王室の一員になれってこと!?  国王陛下に挨拶に伺うと、そこには美しい顔立ちの王太子殿下がいた。 「エリー、どうか僕と結婚してくれ! 君こそ、僕の妻に相応しい!」  え……私、貴方の妹になるんですけど?  どこから突っ込んでいいのか分かんない。

【R18】深層のご令嬢は、婚約破棄して愛しのお兄様に花弁を散らされる

奏音 美都
恋愛
バトワール財閥の令嬢であるクリスティーナは血の繋がらない兄、ウィンストンを密かに慕っていた。だが、貴族院議員であり、ノルウェールズ侯爵家の三男であるコンラッドとの婚姻話が持ち上がり、バトワール財閥、ひいては会社の経営に携わる兄のために、お見合いを受ける覚悟をする。 だが、今目の前では兄のウィンストンに迫られていた。 「ノルウェールズ侯爵の御曹司とのお見合いが決まったって聞いたんだが、本当なのか?」」  どう尋ねる兄の真意は……

愛する殿下の為に身を引いたのに…なぜかヤンデレ化した殿下に囚われてしまいました

Karamimi
恋愛
公爵令嬢のレティシアは、愛する婚約者で王太子のリアムとの結婚を約1年後に控え、毎日幸せな生活を送っていた。 そんな幸せ絶頂の中、両親が馬車の事故で命を落としてしまう。大好きな両親を失い、悲しみに暮れるレティシアを心配したリアムによって、王宮で生活する事になる。 相変わらず自分を大切にしてくれるリアムによって、少しずつ元気を取り戻していくレティシア。そんな中、たまたま王宮で貴族たちが話をしているのを聞いてしまう。その内容と言うのが、そもそもリアムはレティシアの父からの結婚の申し出を断る事が出来ず、仕方なくレティシアと婚約したという事。 トンプソン公爵がいなくなった今、本来婚約する予定だったガルシア侯爵家の、ミランダとの婚約を考えていると言う事。でも心優しいリアムは、その事をレティシアに言い出せずに悩んでいると言う、レティシアにとって衝撃的な内容だった。 あまりのショックに、フラフラと歩くレティシアの目に飛び込んできたのは、楽しそうにお茶をする、リアムとミランダの姿だった。ミランダの髪を優しく撫でるリアムを見た瞬間、先ほど貴族が話していた事が本当だったと理解する。 ずっと自分を支えてくれたリアム。大好きなリアムの為、身を引く事を決意。それと同時に、国を出る準備を始めるレティシア。 そして1ヶ月後、大好きなリアムの為、自ら王宮を後にしたレティシアだったが… 追記:ヒーローが物凄く気持ち悪いです。 今更ですが、閲覧の際はご注意ください。

ヤンデレ旦那さまに溺愛されてるけど思い出せない

斧名田マニマニ
恋愛
待って待って、どういうこと。 襲い掛かってきた超絶美形が、これから僕たち新婚初夜だよとかいうけれど、全く覚えてない……! この人本当に旦那さま? って疑ってたら、なんか病みはじめちゃった……!

彼氏に別れを告げたらヤンデレ化した

Fio
恋愛
彼女が彼氏に別れを切り出すことでヤンデレ・メンヘラ化する短編ストーリー。様々な組み合わせで書いていく予定です。良ければ感想、お気に入り登録お願いします。

夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました

氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。 ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。 小説家になろう様にも掲載中です

処理中です...