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第一章:聖女から冒険者へ
19.甘い夜①※
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ベッドまで連れて行かれると身に付けていた服を全て剥ぎ取られ、生まれたままの姿で体を倒された。
寝台の横に置かれている蝋燭は、時折形を変えながら優しいオレンジ色の光で部屋を灯している。
私は高鳴る鼓動を抑えて、イザナの方に視線を向けた。
「ルナ、今日もルナのことを沢山愛させて欲しい」
「……うん」
彼の熱っぽい表情に魅入られ、私がドキドキしながら見つめていると、ゆっくりと端麗な顔が迫って来てそのまま唇を塞がれる。
何度も啄む様なキスを繰り返し、その後に深い口付けへと変わっていく。
(イザナの唇、熱い……。でも気持ちいい)
「……っん」
私の咥内の中に彼の熱を帯びた舌が入り込んで来ると、上顎の奥を執拗に舐められ鳥肌が立つ。
息苦しさから逃れようとしても直ぐに囚われ、舌を何度も絡めて吸われ、酸欠の所為か頭の奥がぼーっとして更に力が抜けていってしまう。
「本当にルナは可愛いことをするね。逃がしてあげないよ」
「はぁっ……っん」
逃げることを諦めると、私は必死にイザナに合わせるように舌を絡ませていた。
唇が離れると合間からは吐息が漏れ、しかしすぐにまた塞がれる。
まるで私のために息継ぎする時間を与えて貰っている様な感覚だ。
イザナは優しいのか意地悪なのか分からなくなってしまう。
何度も繰り返されていると、咥内の温度が急上昇し溶けてしまいそうだ。
私の目尻からは薄っすらと涙が浮かび、頬は赤く火照り、蕩けきった表情は既に出来上がっていた。
「その顔を見ているだけで、理性が飛びそうだ」
「……っ」
冗談ぽく答えるイザナに私は焦った表情を見せた。
昨日のように、また激しくされてしまうのだろうか。
今日こそは最後まで意識を飛ばしたくない。
私はそんなことを考えていた。
(絶対に気絶しないようにしないと……!)
「ふふっ、なんてね。安心して。少し意地悪はするかもしれないけど、今日は抑えるよ。ルナの可愛い姿を沢山見ていたいからね。それに昨日は初めてだったのに酷い事をしてしまったから、今日はその分も甘やかせてあげないとな」
イザナは優しい表情を向けて答えると、彼の掌が私の胸に触れた。
(なんかこれ、くすぐったい……)
「ルナの胸はふわふわで可愛いね。ずっと触っていたくなる」
「……ぁっ……っ」
イザナの指が胸の尖った場所に触れると、びくっと体を震わせ甘い声が私の口端から漏れる。
彼は私の反応を試すかのように、焦らすような触れ方をしてくる。
「ルナはここを弄られるの好きだったよね。反対側は舐めてあげる」
「……ぁあっ……はぁっ」
イザナの熱い舌先が、胸の突起の周りを円を描くように這っていく。
舌のざらりとした感触が肌の上を這いずっていく度に、ぞわっと来る甘い痺れに体は反応してしまう。
「可愛い反応だな。ルナの乱れた姿をもっと私に見せて」
「やぁっ……っ、……ひ、ぁあ!!」
イザナは先端を口の中に含ませると深く吸い上げる。
その瞬間、鋭い刺激が全身に伝わっていき腰が勝手に跳ねてしまう。
その反応を見てイザナは満足そうな表情を浮かべ、ちゅっとリップ音を立てる様に激しく舐めたり吸ったりを繰り返していく。
私はその感覚や音に翻弄される。
(音やだ、恥ずかしいっ……!)
「ぁあっ……、やっ、そんなに、激しくしないでっ……っっ!!」
「どうして? ここは熟れた果実のようにぷっくりと真っ赤に膨れ上がって、食べてって言っているように見えるけど?」
イザナはもう片方の突起を爪で弾いたり、指で転がす様にして弄ぶ。
両方を同時に刺激されるとじっとしていることが出来なくなり、私は体をびくびくと震わせ口元から溢れる嬌声も次第に大きくなっていく。
「可愛いな。ルナがもっと気持ち良くなれるように、ここも触ってあげようかな」
イザナの空いた片手が内腿に触れた。
彼の掌は肌を這うように上がっていき、足の付け根まで到達すると割れ目を確かめるように優しく撫でる。
触れた瞬間、足元からはくちゅっと淫猥な水音が響き、当然それは私の耳にも届いていた。
既に蜜が溢れ出していることに気付くと、彼は満足そうに口元を僅かに上げた。
私は恥ずかしくなり、慌てるように彼から視線を外した。
「ルナ、もうこんなに濡らしていたの? 本当に感じやすいんだね。厭らしくて、すごく可愛い」
「……やっ、言わないでっ!」
私が顔を逸らしてしまった為、彼は無防備になった耳元で囁いて来る。
ビクッと体を震わせ、私は慌てるように言い返した。
「少し指を入れて、中を確認してみようか」
「……っ」
イザナは蜜口に添えていた指をゆっくりと奥へと埋めていく。
彼の指が動く度にくちゅと厭らしい水音が室内に響き、私は羞恥心を煽られ顔の奥が更に火照っていくようだ。
そして彼の指が内壁を擦る度に、私は体を小さく震わせていた。
「簡単に私の指を飲み込んでいってしまったね。昨日まで処女だったと言うのに、本当に可愛いな。ルナは気持ち良いことが好きなのかな」
「ち、違うっ……!」
私はイザナの煽るような言葉に恥ずかしくなり、慌てて否定した。
(その言い方、恥ずかしいからやだ! まるでこういうことされるのが好きって言われているみたい。……き、嫌いじゃないけど。イザナって結構意地悪だったりするのかな……)
私は戸惑った瞳を揺らしながら、イザナのことを恨めしそうに睨みつけていた。
他にどんな反応をすればいいのか分からなかった為、こんな態度になってしまった。
「違うの? こんなに蜜を溢れさせているのに?」
「……それはっ……ぁあっ、やぁっ」
イザナは私が話し始めると、中に入れた指をゆっくりと掻き混ぜるように動かし始めた。
その度にいやらしい水音が響き、甘い快感が体に広がっていく。
私は声を押さえることが出来ず漏らしてしまう。
「ルナは素直じゃないね。こんなにも体は反応しているのにね。だけど、そんなところもすごく可愛らしい。お喋りに夢中になっていたら、ここを愛するのを忘れていたね。ごめん。こっちも沢山可愛がってあげないとな」
「え? ひぁああっ、やぁっ、まって……両方一緒は、だ、だめっ!」
イザナはくすっと愉しそうに笑うと、再び私の胸に唇を押し付け先端を執拗に責め始めた。
両方から与えられる刺激で、私の体温は一気に上がり追い詰められていく。
それから私が達するのには時間はかからなかった。
(本当に、両方同時にはだめっ! これ、何も考えられなくなっちゃう!)
「はぁっ、はぁっ……っんん!」
イザナは私が果てるのを確認すると胸から唇を剥がした。
私が肩を揺らしながら息を整えようとしていると、イザナの顔が目の前にまで迫って来て、そのまま唇を塞がれる。
唇が重なると直ぐにイザナの熱くなった舌先が私の中へと入って来る。
キスが始まると蜜口に埋まっていた指が再び蠢き出し、まだ私に休む暇は与えてくれないようだ。
達したばかりで少し体は苦しいが、言い換えればそれだけイザナは私の事を求めてくれている。
そう思うと、少しの息苦しさなんて気にはならなかった。
今まで散々我慢してきた分、その反動も大きかったのだろう。
きっとそれは私だけではなく、イザナも同じような気がする。
肌を重ねていると、なんとなく分かるというか。
だからこそ、こんなにも求めて貰えることが、ただただ嬉しかった。
これが夢とは思いたくなくて、もっともっと……と、強欲に彼を求めてしまいたくなる。
「ルナの中はどちらも熱いな。私まで溶けてしまいそうだ」
「はぁっ、それなら……一緒に、溶けよう?」
私は小さな口を揺らしながら、そんなことをつい口に出してした。
頭もどこかふわふわとしていて、普段なら絶対に言わない様な台詞をぽろっと漏らしてしまったようだ。
だけどそれは素直に出て来た言葉なので、私の本心でもあったのだと思う。
感情のままにお互い溶け合ってしまいたい。
落ちる所まで落ちて、もう二度と離れられないようになりたかったのかもしれない。
「それもいいな。ならば、このまま溶け合おうか。二人で……」
「うん……」
頭の中が既に蕩けきってしまっているせいか、彼の言葉に私は素直に頷いた。
この溶けそうな程の心地の良い甘い刺激に支配されていく。
頬を真っ赤に火照らせて、唇を小さく震わせながら、私はきっと笑顔を彼に向けているのだろう。
「その顔、ルナの蕩け切った顔。すごく可愛いよ。もう一度イっておこうか」
「……っ……ぁっ、はぁ、やぁっ……いきなり、そんなに激しく、しないでっ……!!」
イザナは小さく笑うと、中に埋めていた指の本数を増やし激しく掻き混ぜ始めた。
その瞬間ドクっと中心が燃え上がるように熱くなり、私の体は大きく震えた。
「っ……ぁあ、だ、だめっ! きちゃう、ぁあっ、やっ、ぁ……それっ、ぁああああっ!!」
室内に悲鳴の様な嬌声を響かせると、私は呆気なく達してしまった。
「ああ、こんなに私の指を締め付けて。本当に可愛いな、ルナは」
イザナは満足そうな顔を浮かべると指を抜き去った。
「ルナ、このままうつ伏せになれるか?」
「……う、うん」
イザナの言葉に私は頷くと、ゆっくりと体を反転させた。
「これで、いいの?」
「うん、そのまま膝を立ててもらえるかな」
その時の私は達した直後でまだ少し意識が朦朧としていた為、特に何も考えることのないままイザナの指示に従った。
だけど実際にやってみると、この体勢がとてつもなく恥ずかしい事に気付いた。
(……この格好って)
「これ、なんかやだ……」
私が体を起こそうとすると、イザナに腰を掴まれてしまう。
「逃げたら駄目だよ。今日は後ろから挿れてあげるよ」
「え……? ……ぁっ」
それから間もなくすると、私の蜜口に熱くて硬いものが押し付けられた。
私はその感覚にビクッと体を震わせた。
興奮からか鼓動が早くなっていくのを感じる。
(これだとイザナの顔が見れない。少し怖い……)
「昨日程痛くはないと思うけど、一応力は抜いていてね」
「……っ、うん。分かった」
私は昨日のあの激痛を思い出し恐怖を感じていた。
イザナはゆっくりと熱くなった塊を私の中に埋めていく。
最初は少し痛かったけど、昨日の激痛程ではなく難なく耐えることが出来た。
「痛くはないか?」
「うん。大丈夫みたい」
彼は半分くらい埋まった所で、心配そうな声で聞いてきた。
私の体を気遣ってくれることが少し嬉しかった。
そして私が答えると奥まで全部押し込めた。
「……ぁあっ!」
全て蜜壺に納めると、質量の大きさに圧迫され私は顔を顰めた。
お腹の奥が苦しい。
昨日は痛みの方が強すぎてあまり他の事は考えられなかったけど、考えてみたらあんなに大きいものが全て私の中に埋まっているのだから苦しいに決まっている。
それに今日は昨日よりも更に深い所まで入っている様な気がするが、私の勘違いなのだろうか。
「ルナ、ゆっくり動くよ」
「うん……、っ……ぁあっ!」
イザナは優しい声で伝えると、ゆっくりと腰を動かし始めた。
彼が動く度に内壁が擦れて、なんとも言えない刺激がとても気持ち良い。
私は中をきゅうきゅう締め付けながら腰を揺らしていた。
(ああ、なにこれ……、気持ちいいっ……)
「ルナ、自分でも腰を振っているの気付いてる? これ好きなのかな。ルナはやっぱり厭らしい子だね。だけど、すごく可愛いよ」
「……っ、それは言わないでっ」
『厭らしい』なんて指摘され、私は恥ずかしくなり顔を真っ赤に染めていた。
イザナは角度を変えながら、一定の速さで突いてくる。
それに合わせるように私は嬌声を響かせていた。
「……ぁっ、はぁっ、ひゃぁ……っ!? な、なに!?」
「ふふ、ルナの弱い場所ここなんだね」
ある一点を突かれると、今までとは比べ物にならない程の快感に腰を大きく跳ね上げた。
それを確認したイザナは、重点的にそこばかりを責め始めて来た。
「ぁあぁっ、やだっ、そこばっか、だめっ、……んぅ」
「ルナ、逃げようとしたら駄目だよ」
腰を引いて逃げようとしても、すぐに押し戻される。
何度もそこばかり責められていると、体からスーッと力が抜けて行ってしまう。
そうなってしまえば抗う事なんて出来ない。
私は体を震わせ、そのまま簡単に達してしまう。
しかし、イザナの動きは止まらなかった。
「そんなに締め付けて……、可愛いな。中がうねって、私のに絡みついて来る。今日はまだ昨日みたいには激しくはしないから安心して。もっとルナのことを溶かしてあげるよ」
「はぁっ……ぁっ、んっ」
イザナはゆっくりと突きながら、私の上に覆いかぶさるようにして後ろから背中に愛撫を始めた。
普段触れられない場所を刺激されると、ちょっとした感覚でもびくっと体を跳ねさせてしまう。
「ふふっ、ルナは背中も弱いんだね。どこもかしこも弱点だらけだ」
「ぁあっ、だって、イザナがっ、そんなとこ、ろを、舐め、っるからっ……」
イザナの舌が這う度にぞくっと鳥肌が立ち、体を強張らせてしまう。
「ここにも沢山私の痕を付けておこうか。ルナは私の大切な妻だという証を、ね」
寝台の横に置かれている蝋燭は、時折形を変えながら優しいオレンジ色の光で部屋を灯している。
私は高鳴る鼓動を抑えて、イザナの方に視線を向けた。
「ルナ、今日もルナのことを沢山愛させて欲しい」
「……うん」
彼の熱っぽい表情に魅入られ、私がドキドキしながら見つめていると、ゆっくりと端麗な顔が迫って来てそのまま唇を塞がれる。
何度も啄む様なキスを繰り返し、その後に深い口付けへと変わっていく。
(イザナの唇、熱い……。でも気持ちいい)
「……っん」
私の咥内の中に彼の熱を帯びた舌が入り込んで来ると、上顎の奥を執拗に舐められ鳥肌が立つ。
息苦しさから逃れようとしても直ぐに囚われ、舌を何度も絡めて吸われ、酸欠の所為か頭の奥がぼーっとして更に力が抜けていってしまう。
「本当にルナは可愛いことをするね。逃がしてあげないよ」
「はぁっ……っん」
逃げることを諦めると、私は必死にイザナに合わせるように舌を絡ませていた。
唇が離れると合間からは吐息が漏れ、しかしすぐにまた塞がれる。
まるで私のために息継ぎする時間を与えて貰っている様な感覚だ。
イザナは優しいのか意地悪なのか分からなくなってしまう。
何度も繰り返されていると、咥内の温度が急上昇し溶けてしまいそうだ。
私の目尻からは薄っすらと涙が浮かび、頬は赤く火照り、蕩けきった表情は既に出来上がっていた。
「その顔を見ているだけで、理性が飛びそうだ」
「……っ」
冗談ぽく答えるイザナに私は焦った表情を見せた。
昨日のように、また激しくされてしまうのだろうか。
今日こそは最後まで意識を飛ばしたくない。
私はそんなことを考えていた。
(絶対に気絶しないようにしないと……!)
「ふふっ、なんてね。安心して。少し意地悪はするかもしれないけど、今日は抑えるよ。ルナの可愛い姿を沢山見ていたいからね。それに昨日は初めてだったのに酷い事をしてしまったから、今日はその分も甘やかせてあげないとな」
イザナは優しい表情を向けて答えると、彼の掌が私の胸に触れた。
(なんかこれ、くすぐったい……)
「ルナの胸はふわふわで可愛いね。ずっと触っていたくなる」
「……ぁっ……っ」
イザナの指が胸の尖った場所に触れると、びくっと体を震わせ甘い声が私の口端から漏れる。
彼は私の反応を試すかのように、焦らすような触れ方をしてくる。
「ルナはここを弄られるの好きだったよね。反対側は舐めてあげる」
「……ぁあっ……はぁっ」
イザナの熱い舌先が、胸の突起の周りを円を描くように這っていく。
舌のざらりとした感触が肌の上を這いずっていく度に、ぞわっと来る甘い痺れに体は反応してしまう。
「可愛い反応だな。ルナの乱れた姿をもっと私に見せて」
「やぁっ……っ、……ひ、ぁあ!!」
イザナは先端を口の中に含ませると深く吸い上げる。
その瞬間、鋭い刺激が全身に伝わっていき腰が勝手に跳ねてしまう。
その反応を見てイザナは満足そうな表情を浮かべ、ちゅっとリップ音を立てる様に激しく舐めたり吸ったりを繰り返していく。
私はその感覚や音に翻弄される。
(音やだ、恥ずかしいっ……!)
「ぁあっ……、やっ、そんなに、激しくしないでっ……っっ!!」
「どうして? ここは熟れた果実のようにぷっくりと真っ赤に膨れ上がって、食べてって言っているように見えるけど?」
イザナはもう片方の突起を爪で弾いたり、指で転がす様にして弄ぶ。
両方を同時に刺激されるとじっとしていることが出来なくなり、私は体をびくびくと震わせ口元から溢れる嬌声も次第に大きくなっていく。
「可愛いな。ルナがもっと気持ち良くなれるように、ここも触ってあげようかな」
イザナの空いた片手が内腿に触れた。
彼の掌は肌を這うように上がっていき、足の付け根まで到達すると割れ目を確かめるように優しく撫でる。
触れた瞬間、足元からはくちゅっと淫猥な水音が響き、当然それは私の耳にも届いていた。
既に蜜が溢れ出していることに気付くと、彼は満足そうに口元を僅かに上げた。
私は恥ずかしくなり、慌てるように彼から視線を外した。
「ルナ、もうこんなに濡らしていたの? 本当に感じやすいんだね。厭らしくて、すごく可愛い」
「……やっ、言わないでっ!」
私が顔を逸らしてしまった為、彼は無防備になった耳元で囁いて来る。
ビクッと体を震わせ、私は慌てるように言い返した。
「少し指を入れて、中を確認してみようか」
「……っ」
イザナは蜜口に添えていた指をゆっくりと奥へと埋めていく。
彼の指が動く度にくちゅと厭らしい水音が室内に響き、私は羞恥心を煽られ顔の奥が更に火照っていくようだ。
そして彼の指が内壁を擦る度に、私は体を小さく震わせていた。
「簡単に私の指を飲み込んでいってしまったね。昨日まで処女だったと言うのに、本当に可愛いな。ルナは気持ち良いことが好きなのかな」
「ち、違うっ……!」
私はイザナの煽るような言葉に恥ずかしくなり、慌てて否定した。
(その言い方、恥ずかしいからやだ! まるでこういうことされるのが好きって言われているみたい。……き、嫌いじゃないけど。イザナって結構意地悪だったりするのかな……)
私は戸惑った瞳を揺らしながら、イザナのことを恨めしそうに睨みつけていた。
他にどんな反応をすればいいのか分からなかった為、こんな態度になってしまった。
「違うの? こんなに蜜を溢れさせているのに?」
「……それはっ……ぁあっ、やぁっ」
イザナは私が話し始めると、中に入れた指をゆっくりと掻き混ぜるように動かし始めた。
その度にいやらしい水音が響き、甘い快感が体に広がっていく。
私は声を押さえることが出来ず漏らしてしまう。
「ルナは素直じゃないね。こんなにも体は反応しているのにね。だけど、そんなところもすごく可愛らしい。お喋りに夢中になっていたら、ここを愛するのを忘れていたね。ごめん。こっちも沢山可愛がってあげないとな」
「え? ひぁああっ、やぁっ、まって……両方一緒は、だ、だめっ!」
イザナはくすっと愉しそうに笑うと、再び私の胸に唇を押し付け先端を執拗に責め始めた。
両方から与えられる刺激で、私の体温は一気に上がり追い詰められていく。
それから私が達するのには時間はかからなかった。
(本当に、両方同時にはだめっ! これ、何も考えられなくなっちゃう!)
「はぁっ、はぁっ……っんん!」
イザナは私が果てるのを確認すると胸から唇を剥がした。
私が肩を揺らしながら息を整えようとしていると、イザナの顔が目の前にまで迫って来て、そのまま唇を塞がれる。
唇が重なると直ぐにイザナの熱くなった舌先が私の中へと入って来る。
キスが始まると蜜口に埋まっていた指が再び蠢き出し、まだ私に休む暇は与えてくれないようだ。
達したばかりで少し体は苦しいが、言い換えればそれだけイザナは私の事を求めてくれている。
そう思うと、少しの息苦しさなんて気にはならなかった。
今まで散々我慢してきた分、その反動も大きかったのだろう。
きっとそれは私だけではなく、イザナも同じような気がする。
肌を重ねていると、なんとなく分かるというか。
だからこそ、こんなにも求めて貰えることが、ただただ嬉しかった。
これが夢とは思いたくなくて、もっともっと……と、強欲に彼を求めてしまいたくなる。
「ルナの中はどちらも熱いな。私まで溶けてしまいそうだ」
「はぁっ、それなら……一緒に、溶けよう?」
私は小さな口を揺らしながら、そんなことをつい口に出してした。
頭もどこかふわふわとしていて、普段なら絶対に言わない様な台詞をぽろっと漏らしてしまったようだ。
だけどそれは素直に出て来た言葉なので、私の本心でもあったのだと思う。
感情のままにお互い溶け合ってしまいたい。
落ちる所まで落ちて、もう二度と離れられないようになりたかったのかもしれない。
「それもいいな。ならば、このまま溶け合おうか。二人で……」
「うん……」
頭の中が既に蕩けきってしまっているせいか、彼の言葉に私は素直に頷いた。
この溶けそうな程の心地の良い甘い刺激に支配されていく。
頬を真っ赤に火照らせて、唇を小さく震わせながら、私はきっと笑顔を彼に向けているのだろう。
「その顔、ルナの蕩け切った顔。すごく可愛いよ。もう一度イっておこうか」
「……っ……ぁっ、はぁ、やぁっ……いきなり、そんなに激しく、しないでっ……!!」
イザナは小さく笑うと、中に埋めていた指の本数を増やし激しく掻き混ぜ始めた。
その瞬間ドクっと中心が燃え上がるように熱くなり、私の体は大きく震えた。
「っ……ぁあ、だ、だめっ! きちゃう、ぁあっ、やっ、ぁ……それっ、ぁああああっ!!」
室内に悲鳴の様な嬌声を響かせると、私は呆気なく達してしまった。
「ああ、こんなに私の指を締め付けて。本当に可愛いな、ルナは」
イザナは満足そうな顔を浮かべると指を抜き去った。
「ルナ、このままうつ伏せになれるか?」
「……う、うん」
イザナの言葉に私は頷くと、ゆっくりと体を反転させた。
「これで、いいの?」
「うん、そのまま膝を立ててもらえるかな」
その時の私は達した直後でまだ少し意識が朦朧としていた為、特に何も考えることのないままイザナの指示に従った。
だけど実際にやってみると、この体勢がとてつもなく恥ずかしい事に気付いた。
(……この格好って)
「これ、なんかやだ……」
私が体を起こそうとすると、イザナに腰を掴まれてしまう。
「逃げたら駄目だよ。今日は後ろから挿れてあげるよ」
「え……? ……ぁっ」
それから間もなくすると、私の蜜口に熱くて硬いものが押し付けられた。
私はその感覚にビクッと体を震わせた。
興奮からか鼓動が早くなっていくのを感じる。
(これだとイザナの顔が見れない。少し怖い……)
「昨日程痛くはないと思うけど、一応力は抜いていてね」
「……っ、うん。分かった」
私は昨日のあの激痛を思い出し恐怖を感じていた。
イザナはゆっくりと熱くなった塊を私の中に埋めていく。
最初は少し痛かったけど、昨日の激痛程ではなく難なく耐えることが出来た。
「痛くはないか?」
「うん。大丈夫みたい」
彼は半分くらい埋まった所で、心配そうな声で聞いてきた。
私の体を気遣ってくれることが少し嬉しかった。
そして私が答えると奥まで全部押し込めた。
「……ぁあっ!」
全て蜜壺に納めると、質量の大きさに圧迫され私は顔を顰めた。
お腹の奥が苦しい。
昨日は痛みの方が強すぎてあまり他の事は考えられなかったけど、考えてみたらあんなに大きいものが全て私の中に埋まっているのだから苦しいに決まっている。
それに今日は昨日よりも更に深い所まで入っている様な気がするが、私の勘違いなのだろうか。
「ルナ、ゆっくり動くよ」
「うん……、っ……ぁあっ!」
イザナは優しい声で伝えると、ゆっくりと腰を動かし始めた。
彼が動く度に内壁が擦れて、なんとも言えない刺激がとても気持ち良い。
私は中をきゅうきゅう締め付けながら腰を揺らしていた。
(ああ、なにこれ……、気持ちいいっ……)
「ルナ、自分でも腰を振っているの気付いてる? これ好きなのかな。ルナはやっぱり厭らしい子だね。だけど、すごく可愛いよ」
「……っ、それは言わないでっ」
『厭らしい』なんて指摘され、私は恥ずかしくなり顔を真っ赤に染めていた。
イザナは角度を変えながら、一定の速さで突いてくる。
それに合わせるように私は嬌声を響かせていた。
「……ぁっ、はぁっ、ひゃぁ……っ!? な、なに!?」
「ふふ、ルナの弱い場所ここなんだね」
ある一点を突かれると、今までとは比べ物にならない程の快感に腰を大きく跳ね上げた。
それを確認したイザナは、重点的にそこばかりを責め始めて来た。
「ぁあぁっ、やだっ、そこばっか、だめっ、……んぅ」
「ルナ、逃げようとしたら駄目だよ」
腰を引いて逃げようとしても、すぐに押し戻される。
何度もそこばかり責められていると、体からスーッと力が抜けて行ってしまう。
そうなってしまえば抗う事なんて出来ない。
私は体を震わせ、そのまま簡単に達してしまう。
しかし、イザナの動きは止まらなかった。
「そんなに締め付けて……、可愛いな。中がうねって、私のに絡みついて来る。今日はまだ昨日みたいには激しくはしないから安心して。もっとルナのことを溶かしてあげるよ」
「はぁっ……ぁっ、んっ」
イザナはゆっくりと突きながら、私の上に覆いかぶさるようにして後ろから背中に愛撫を始めた。
普段触れられない場所を刺激されると、ちょっとした感覚でもびくっと体を跳ねさせてしまう。
「ふふっ、ルナは背中も弱いんだね。どこもかしこも弱点だらけだ」
「ぁあっ、だって、イザナがっ、そんなとこ、ろを、舐め、っるからっ……」
イザナの舌が這う度にぞくっと鳥肌が立ち、体を強張らせてしまう。
「ここにも沢山私の痕を付けておこうか。ルナは私の大切な妻だという証を、ね」
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