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27.拒めない※

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「……はぁっ…はぁっ…」
私の体はマティアスにより愛撫されつくされていた。
ほんのりと染まった私の肌には浮かび上がる様な赤い痕が一面に広がっていた。
そして吐息は粗く、顔は上せあがった様に真っ赤に染まり瞳を潤ませて。
意識がぼんやりとしていて何も考えたくない。

体が反応してしまうのは、きっと媚薬のせいだ。
そう思い込むことにした。
何かの所為にしないと、私の心はきっと耐えられないから。


「ずっとリリーは純粋で何も知らない子だと思っていたけど…そういう雌の顔も出来るんだね」
マティアスは私の蕩け切った顔をうっとりとした表情で眺めながら、私の内腿を撫で中心の割れ目に沿って指を滑らせた。

「ぁっ……いや…そこ触らないで…ぁあっ…」
割れ目を何度も指が上下に行き来して、一番熱い所を触れられるとびくんと体が反応してしまう。

「ここに触れるのも…俺が初めてじゃないと思うと悔しいな」
「ぁあっ…だめっ……っっ…」
私の入口からは蜜が溢れ、マティアスが中で指を動かす度にくちゅといやらしい水音が部屋の中に響く。
媚薬のせいで更に敏感になったそこは少し触れられるだけでも痺れるような刺激が体に伝わっていく。

「中すごい事になってるね。こんなに蜜を溢れさせて…勿体ないな」
マティアスは私の足を思いっきり開かせ膝をたたませるように折るとその体勢のまま押さえつけた。
大事な場所が大きく開かれ全て晒してしまう格好に羞恥心を煽られ私の顔は更に熱を増していく。

「いやっ…そんなところ…みないでっ…」
私は必死に抵抗しようとするも力が入らなくて叶わない。
マティアスは私の中心をまじまじと観察する様に見つめると顔をゆっくりと近づけた。

「ぁあっ…いやぁああっ…」
マティアスの熱い舌が私の熱くなった入口を這うように動いていく。
ねっとりとした舌で愛液を絡み取るように舐められると、ビクッと震えてしまう。

「リリーは感度が良いんだね。ちょっと舐めただけでそんなに可愛い反応するんだね。こっちを吸われたらどうなるかな…?」
「ぁああっ…っっ…いやっ…ぁああああっ!!」
ぷっくり赤く膨らんだ蕾を軽く吸われると、電気が走った様な激しい刺激に体が大きく跳ねる。
頭の中が真っ白になって、意識が飛びそうになる。
私は真っ赤な顔で悲鳴な様な嬌声を響かせると、マティアスは口端を小さく上げた。

「ここ好きなんだね。可愛いな、リリーは…。もしかして今のでイったのかな?」
私は涙を浮かべながら顔を左右に振り嫌々と嫌がって見せた。
だけどマティアスは更にきつく吸い上げる。

「ぁああっ…お願いっ…やめっ…ぁああっ!!」
頭がおかしくなりそうな刺激に体をガクガクと震わせる。

「ああ、本当に可愛い。リリーは激しいのが好きなの?こうされるとすぐにイくんだね。じゃあここと中…同時に責めたらどうなるんだろう…ね」
「ぁっ…だめっ…おかしくなるからっ…いやぁああああっ…!!」
溢れる程に濡れている私の入口はマティアスの指を簡単に飲み込んでしまう。
マティアスは指を増やしていき、3本まで入れると中で卑猥な水音を立てながら激しくかき混ぜる。
私はそのまま何度も達してしまう。

「俺の指そんなにぎゅうぎゅうに締め付けて、こうされるの気持ち良いんだね。さっきから中ずっと痙攣してるみたいだけどイキっぱなしなのかな?」
「ぁああっ…もうやだっ…っ…ぁああっ…」
マティアスは指と舌で何度も私の事を追い詰めていく。
もう何度達したか分からない位イかされ続けた所で漸く解放された。


「ごめん…リリーが可愛すぎて意地悪し過ぎてしまったね。そんなに…泣かないで」
「…はぁっ……っ…」
マティアスは汗と涙でぐちゃぐちゃになった私の顔を愛しそうに見つめると、瞼にそっと口付けた。

「俺…リリーの事が本当に好きだ。愛してる…だから俺の事を受け入れて欲しい…」
マティアスは今にも泣きだしそうな位切なそうな顔で私の事を見つめた。
その表情からそれがマティアスの本心なんだろうと痛い位に伝わって来て、私は否定する言葉を言えなくなってしまう。

「……わたし…は………っん」
私の困った表情を見てマティアスは切な気に小さく笑うとそのまま私の唇を奪った。

「リリーに恨まれても…それでも、俺はリリーを誰にも渡したくない…」
「んんっ…はぁっ……っっ」
マティアスの熱くなった唇が重なり、角度を変えながら触れるだけのキスを何度も繰り返される。

「リリー…口開けて…」
「……っ……んんっ」
私はマティアスの言葉に従うようにゆっくりと口を開けると再び唇が重なり、熱いマティアスの舌が私の咥内へと入って来た。
何度も舌を絡めるように擦られ甘い快感に頭の奥がぼーっとしてくる。



私はどうかしている。
マティアスのキスを受け入れている自分がいる。
こんなことダメなのに…。

だけどマティアスにあんな顔をさせてしまう自分が耐えられなかった。




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