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44.繋がる⑧※
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私は恥ずかしそうに戸惑った顔でザシャを見つめていると、ザシャは柔らかく微笑み私の額にそっと口付けた。
そして瞼、鼻の頭、頬と続けるように口付けていく。
「……あの…」
「どうしたの…?」
「ザシャさんは…キスするの…好きなんですか?」
「そうだね、好きかな…」
やたらと色んな所にキスを繰り返すザシャに思わず尋ねてみた。
するとザシャは少し考えた後に答えた。
分かっていた返答だとは言え、正直に答えられるとなんだか私の方が恥ずかしくなる。
「エミリーだってキスされるのは好きだよね…?」
「……き、嫌いでは…ないかも…」
今度は逆に私の方が聞かれてしまい、少し焦りながら答えてしまった。
するとザシャは満足そうに私の顔を見つめていた。
「そこは『好き』って答えるべきじゃない…?エミリーは大胆な割に結構恥ずかしがりだよね…。そんな所も可愛らしくて私は好きだよ…」
「……っ…」
ザシャに好きだと言われて、嬉しさと恥ずかしさが込み上げて、顔の奥が熱くなっていくのを感じていた。
「本当に…エミリーは可愛いね…。私が好きだと言っただけで、中を締め付けて来てるの気付いてる…?」
「……っ…体が…勝手に反応しているだけですっ…」
ザシャに指摘されてしまうと、恥ずかしさに耐えれらなくなり咄嗟にそう答えてしまった。
するとザシャは可笑しそうに笑っていた。
(繋がってると…本当になんでも分かってしまう…恥ずかしいっ…!!)
「ふふっ、体が勝手にか…。確かに間違いないね。エミリーの体はいつだって素直だから…ね。本当にエミリーは面白くて可愛くて…一緒にいて飽きないな。だから…エミリーをずっと私の傍に置いておきたいと思ってしまうんだろうな…」
「ザシャさんは……本気で私を……」
私は一度は聞こうと言葉に出してみたものの、途中で怖くなり言葉が止まってしまった。
(……だめ…やっぱり聞けないっ…)
「……何?私が本気でエミリーの事を好きかどうか…知りたいの?」
「し…知りたく無いですっ!」
ザシャの問いかけに私は慌てて答えた。
ザシャは意地悪そうな顔をしていたので、またからかわれる予感を感じていたからだ。
それに…、こんな状態で聞いてしまえば、私の思いが全てザシャに伝わってしまうような気がして怖かった。
(ザシャさんは…私が本気になったら…きっと迷惑に感じる…よね…)
「知りたくないか…。だけど…これからその体に分からせるつもりでは…いるけどね。エミリー…、体の方はどう…?痛みは少し収まって来た…?」
「もう…大丈夫です…」
私が静かに答えると、ザシャは優しく微笑み「それならゆっくりと動くよ」と呟き、私の体を仰向けに戻した。
そして足をゆっくりと大きく左右に割られると、ザシャは小さく深呼吸をしていて私はその様子をドキドキしながら眺めていた。
それから暫くして中に埋まってる塊が引き抜かれると、内壁を擦られる度に甘い快感が体に走る。
「……ぁあっ…」
「ふふっ、いきなり甘い声が出たね…。エミリー…痛みはない…?」
ザシャは私が甘ったるい嬌声を漏らすと、口端を僅かに上げた。
私はゾクゾクする様な、初めての快感に心を奪われてしまった。
(な…なにこれっ…)
「はぁっ……だいじょう…ぶっ……ぁあっ…中が…熱いっ…」
「そうだね…。エミリーの中は熱くてとろとろだね。それに…まだ少ししか動いていないのに…気持ち良さそうに中をきゅうきゅう締め付けて…本当にエミリーは可愛いね…」
私はすでに蕩けた様な顔になっているのかもしれない。
あまりに気持ち良すぎて、快感の中で溶けてしまいそうな程だ。
「んっ……ぁあ…ザシャさんも…気持ちいい…の…?」
「すごく気持ちいいよ…。ずっとエミリーの中にいたい程にね…。しっかり私の形を…覚えさせないとね…」
ザシャはうっとりとした顔で答えると、徐々に突く速度を上げていく。
その度に私の息遣いも早くなる。
(気持ち良すぎて…どうにかなってしまいそうっ…)
「ぁあっ……んっ…ザシャさんっ……はぁっ…ぁああっ…好きっ…」
「ふふっ、私もエミリーが好きだよ…。それにしても…エミリーは快感に溺れ始めると、私の事を素直に好きだと言ってくれるね…。凄く嬉しいよ…」
私は熱っぽく蕩けた瞳を向けながら、ザシャを求め続けていた。
本当にザシャの熱にどうにかなってしまいそうで、だけどそれがすごく嬉しくて言葉が自然と溢れて来てしまう。
(ザシャさん…好きっ…!)
「……っっ…ぁああ、やぁあ…そこ…なんか…だめっ…」
「ふふっ、エミリーの良い場所はここだったね…。ダメじゃないよね…?ここを突いたら中がきゅうって更に締め付けが強くなったよ…。気持ち良いなら素直に感じていて…。エミリーは気持ち良いの大好きだよね…」
ある一点を突かれると私の体はビクンと大きく跳ねあがった。
すると同時に深い快感に飲み込まれる様に、体の奥からじわじわとした熱が溢れ出す。
私の息遣いや、口端から溢れる甘ったるい声も強くなり、表情からも余裕が消えていく。
「ザシャさっ……やぁっ……ぁああっ…」
「本当にエミリーはここを責められるの弱いね…。搾り取る様に私の事を締め付けて…、油断すると私の方が持っていかれそうになる…。どっちが先にイくのか…試してみようか…」
ザシャは愉しそうに口端を上げると、更に激しく腰を打ち付け始めた。
私はガクガクと体を震わせ、既に中は痙攣している様だった。
(そこばっか…だめっ…!)
「ぁああっ…っ…!!」
「ふふっ…、エミリーは簡単にイってしまったね…。このままもう少しここを責めてあげるから、何度でも好きなだけイって…」
私はザシャが与えて来る快楽に抗う事なんて出来ず、直ぐに達してしまう。
ザシャはそんな私を満足そうに上から眺め、私が逃げない様に足をしっかりと掴むと更に刺激を与えて来る。
(逃げられないっ……、ザシャさんの…意地悪っ…)
「ぁあっ…だ…だめっ…お願…いっ…ちょっと…待ってっ…」
「どうして…?こんなにも気持ち良さそうに中を締め付けておいて、だめって事はないだろう?ちゃんとエミリーが気持ち良くイける様に突いていてあげるから…連続でイってみようか…」
私は涙で薄っすらと曇った瞳を揺らし、声を震わせていた。
イった直後の体は敏感で、少しの刺激でも過敏に反応してしまう。
そんな時に更に激しくされたら本当におかしくなってしまいそうだ。
だけど意地悪なザシャはそうなることをきっと望んでいる。
ザシャの瞳は欲望に満ち溢れているかの様に見えたから…。
(おかしく…なっちゃうっ……)
「ぁああっ……!!……っ…ぁあっ…、いやっ…」
「ふふっ、また簡単にイってしまったね。本当にエミリーの体は素直で可愛らしいな…。その悩まし気な表情も…熱に浮かされた潤んだ瞳も…、口端から溢れる可愛らしい喘ぎ声も…全部独り占めしたくなる…。……溺れているのは私の方かも知れないね…。こんな姿を見せられたら…ますます深みにはまってしまいそうだ…」
ザシャはうっとりとした顔を見せていた。
(今のザシャさん……色っぽい…。私を感じて…あんな顔をしてくれているなんて…嬉しいな…)
私だって、ザシャを独り占めにしたいと言う気持ちはどこかに持っていた。
今目の前にある普段とは違う表情のザシャは、少なくとも今だけは私だけのものだと思うと嬉しく感じてしまう。
額からは汗が滲み、吐息を僅かに荒くさせ、今のザシャは普段以上に色っぽく見える。
私はそんなザシャにドキドキしていたが、何度も弱い場所を責められ続けていると、そんな事を考える余裕もなくなり何も考えられなくなってしまう。
「ぁああっ……っ…!!……はぁっ……」
「……少し、いじめ過ぎたかな…」
私が何度目かに達すると、ザシャは動きを急に緩め始めた。
そして繋がったまま、体を吸い寄せる様にくっつけると、体がぴったりと重なりザシャの熱を直接感じることが出来て私は安心感を覚えた。
ザシャは熱っぽい瞳を私に向けると、そのまま唇を奪っていく。
同時に浅い所で何度も擦られ、再び甘い快感に酔いしれてしまいそうになる。
「んっ…はぁっ…溶けちゃいそうっ…」
「ふふっ、本当にそうだね…。このまま…二人で一緒に溶けてしまおうか…」
ザシャは唇を剥がすと息がかかる程の距離で囁いた。
その表情がとても艶やかで、美しくて私はその瞳に魅入られてしまったように視線を逸らすなんて出来なくなっていた。
「エミリー…、私は…本当にエミリーの事が好きだよ…。伝わって無いと言うのであれば…何度でも体を重ねて…伝わるまで好きだって囁こうか…」
「……っ……」
ザシャの熱の篭った吐息を感じると、私の体温は更に上がって行く様な気すらする。
それにそんな事を言われて、胸の奥が熱くなり、鼓動も早まる。
(本気で…私の事…好きでいてくれているの…?)
そして瞼、鼻の頭、頬と続けるように口付けていく。
「……あの…」
「どうしたの…?」
「ザシャさんは…キスするの…好きなんですか?」
「そうだね、好きかな…」
やたらと色んな所にキスを繰り返すザシャに思わず尋ねてみた。
するとザシャは少し考えた後に答えた。
分かっていた返答だとは言え、正直に答えられるとなんだか私の方が恥ずかしくなる。
「エミリーだってキスされるのは好きだよね…?」
「……き、嫌いでは…ないかも…」
今度は逆に私の方が聞かれてしまい、少し焦りながら答えてしまった。
するとザシャは満足そうに私の顔を見つめていた。
「そこは『好き』って答えるべきじゃない…?エミリーは大胆な割に結構恥ずかしがりだよね…。そんな所も可愛らしくて私は好きだよ…」
「……っ…」
ザシャに好きだと言われて、嬉しさと恥ずかしさが込み上げて、顔の奥が熱くなっていくのを感じていた。
「本当に…エミリーは可愛いね…。私が好きだと言っただけで、中を締め付けて来てるの気付いてる…?」
「……っ…体が…勝手に反応しているだけですっ…」
ザシャに指摘されてしまうと、恥ずかしさに耐えれらなくなり咄嗟にそう答えてしまった。
するとザシャは可笑しそうに笑っていた。
(繋がってると…本当になんでも分かってしまう…恥ずかしいっ…!!)
「ふふっ、体が勝手にか…。確かに間違いないね。エミリーの体はいつだって素直だから…ね。本当にエミリーは面白くて可愛くて…一緒にいて飽きないな。だから…エミリーをずっと私の傍に置いておきたいと思ってしまうんだろうな…」
「ザシャさんは……本気で私を……」
私は一度は聞こうと言葉に出してみたものの、途中で怖くなり言葉が止まってしまった。
(……だめ…やっぱり聞けないっ…)
「……何?私が本気でエミリーの事を好きかどうか…知りたいの?」
「し…知りたく無いですっ!」
ザシャの問いかけに私は慌てて答えた。
ザシャは意地悪そうな顔をしていたので、またからかわれる予感を感じていたからだ。
それに…、こんな状態で聞いてしまえば、私の思いが全てザシャに伝わってしまうような気がして怖かった。
(ザシャさんは…私が本気になったら…きっと迷惑に感じる…よね…)
「知りたくないか…。だけど…これからその体に分からせるつもりでは…いるけどね。エミリー…、体の方はどう…?痛みは少し収まって来た…?」
「もう…大丈夫です…」
私が静かに答えると、ザシャは優しく微笑み「それならゆっくりと動くよ」と呟き、私の体を仰向けに戻した。
そして足をゆっくりと大きく左右に割られると、ザシャは小さく深呼吸をしていて私はその様子をドキドキしながら眺めていた。
それから暫くして中に埋まってる塊が引き抜かれると、内壁を擦られる度に甘い快感が体に走る。
「……ぁあっ…」
「ふふっ、いきなり甘い声が出たね…。エミリー…痛みはない…?」
ザシャは私が甘ったるい嬌声を漏らすと、口端を僅かに上げた。
私はゾクゾクする様な、初めての快感に心を奪われてしまった。
(な…なにこれっ…)
「はぁっ……だいじょう…ぶっ……ぁあっ…中が…熱いっ…」
「そうだね…。エミリーの中は熱くてとろとろだね。それに…まだ少ししか動いていないのに…気持ち良さそうに中をきゅうきゅう締め付けて…本当にエミリーは可愛いね…」
私はすでに蕩けた様な顔になっているのかもしれない。
あまりに気持ち良すぎて、快感の中で溶けてしまいそうな程だ。
「んっ……ぁあ…ザシャさんも…気持ちいい…の…?」
「すごく気持ちいいよ…。ずっとエミリーの中にいたい程にね…。しっかり私の形を…覚えさせないとね…」
ザシャはうっとりとした顔で答えると、徐々に突く速度を上げていく。
その度に私の息遣いも早くなる。
(気持ち良すぎて…どうにかなってしまいそうっ…)
「ぁあっ……んっ…ザシャさんっ……はぁっ…ぁああっ…好きっ…」
「ふふっ、私もエミリーが好きだよ…。それにしても…エミリーは快感に溺れ始めると、私の事を素直に好きだと言ってくれるね…。凄く嬉しいよ…」
私は熱っぽく蕩けた瞳を向けながら、ザシャを求め続けていた。
本当にザシャの熱にどうにかなってしまいそうで、だけどそれがすごく嬉しくて言葉が自然と溢れて来てしまう。
(ザシャさん…好きっ…!)
「……っっ…ぁああ、やぁあ…そこ…なんか…だめっ…」
「ふふっ、エミリーの良い場所はここだったね…。ダメじゃないよね…?ここを突いたら中がきゅうって更に締め付けが強くなったよ…。気持ち良いなら素直に感じていて…。エミリーは気持ち良いの大好きだよね…」
ある一点を突かれると私の体はビクンと大きく跳ねあがった。
すると同時に深い快感に飲み込まれる様に、体の奥からじわじわとした熱が溢れ出す。
私の息遣いや、口端から溢れる甘ったるい声も強くなり、表情からも余裕が消えていく。
「ザシャさっ……やぁっ……ぁああっ…」
「本当にエミリーはここを責められるの弱いね…。搾り取る様に私の事を締め付けて…、油断すると私の方が持っていかれそうになる…。どっちが先にイくのか…試してみようか…」
ザシャは愉しそうに口端を上げると、更に激しく腰を打ち付け始めた。
私はガクガクと体を震わせ、既に中は痙攣している様だった。
(そこばっか…だめっ…!)
「ぁああっ…っ…!!」
「ふふっ…、エミリーは簡単にイってしまったね…。このままもう少しここを責めてあげるから、何度でも好きなだけイって…」
私はザシャが与えて来る快楽に抗う事なんて出来ず、直ぐに達してしまう。
ザシャはそんな私を満足そうに上から眺め、私が逃げない様に足をしっかりと掴むと更に刺激を与えて来る。
(逃げられないっ……、ザシャさんの…意地悪っ…)
「ぁあっ…だ…だめっ…お願…いっ…ちょっと…待ってっ…」
「どうして…?こんなにも気持ち良さそうに中を締め付けておいて、だめって事はないだろう?ちゃんとエミリーが気持ち良くイける様に突いていてあげるから…連続でイってみようか…」
私は涙で薄っすらと曇った瞳を揺らし、声を震わせていた。
イった直後の体は敏感で、少しの刺激でも過敏に反応してしまう。
そんな時に更に激しくされたら本当におかしくなってしまいそうだ。
だけど意地悪なザシャはそうなることをきっと望んでいる。
ザシャの瞳は欲望に満ち溢れているかの様に見えたから…。
(おかしく…なっちゃうっ……)
「ぁああっ……!!……っ…ぁあっ…、いやっ…」
「ふふっ、また簡単にイってしまったね。本当にエミリーの体は素直で可愛らしいな…。その悩まし気な表情も…熱に浮かされた潤んだ瞳も…、口端から溢れる可愛らしい喘ぎ声も…全部独り占めしたくなる…。……溺れているのは私の方かも知れないね…。こんな姿を見せられたら…ますます深みにはまってしまいそうだ…」
ザシャはうっとりとした顔を見せていた。
(今のザシャさん……色っぽい…。私を感じて…あんな顔をしてくれているなんて…嬉しいな…)
私だって、ザシャを独り占めにしたいと言う気持ちはどこかに持っていた。
今目の前にある普段とは違う表情のザシャは、少なくとも今だけは私だけのものだと思うと嬉しく感じてしまう。
額からは汗が滲み、吐息を僅かに荒くさせ、今のザシャは普段以上に色っぽく見える。
私はそんなザシャにドキドキしていたが、何度も弱い場所を責められ続けていると、そんな事を考える余裕もなくなり何も考えられなくなってしまう。
「ぁああっ……っ…!!……はぁっ……」
「……少し、いじめ過ぎたかな…」
私が何度目かに達すると、ザシャは動きを急に緩め始めた。
そして繋がったまま、体を吸い寄せる様にくっつけると、体がぴったりと重なりザシャの熱を直接感じることが出来て私は安心感を覚えた。
ザシャは熱っぽい瞳を私に向けると、そのまま唇を奪っていく。
同時に浅い所で何度も擦られ、再び甘い快感に酔いしれてしまいそうになる。
「んっ…はぁっ…溶けちゃいそうっ…」
「ふふっ、本当にそうだね…。このまま…二人で一緒に溶けてしまおうか…」
ザシャは唇を剥がすと息がかかる程の距離で囁いた。
その表情がとても艶やかで、美しくて私はその瞳に魅入られてしまったように視線を逸らすなんて出来なくなっていた。
「エミリー…、私は…本当にエミリーの事が好きだよ…。伝わって無いと言うのであれば…何度でも体を重ねて…伝わるまで好きだって囁こうか…」
「……っ……」
ザシャの熱の篭った吐息を感じると、私の体温は更に上がって行く様な気すらする。
それにそんな事を言われて、胸の奥が熱くなり、鼓動も早まる。
(本気で…私の事…好きでいてくれているの…?)
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