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34.脱出作戦①
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ポーションは作れたので、次はどうやってこの部屋から抜け出すかという問題を解決しなければならない。
私は窓の方に移動して、地面を見下ろしてみた。
外は夜の深い闇に包まれていて薄暗いが、月明かりのおかげでなんとか周囲を見渡すことは出来る。
私がいる塔の高さがどれくらいかなのか、正確に把握することがは出来なかったが、相当な高さであることだけは周囲の建物を見れば分かった。
私はごくりと生唾を呑み込んだ。
「……っ、落ちたら即死レベルっていうのは分かったけど、逃げるならやっぱりここしか無いような気がする」
暫くの間窓から下を眺めていたが、周囲には護衛の姿は見当たらなかった。
深夜ということ、そして城壁側に面しているため、見張りは滅多に現れないのかもしれない。
人目に付かない位置ということを考えても、やはり抜け出すには窓からが一番安全な気がする。
扉から逃げる方法も考えたが、そちらからだとリスクが高過ぎる。
まず扉を蹴破るのは簡単だと思う。
その後出会した見張りも、強化ポーションを飲んで強引に突破すれば難なく交わせるだろう。
しかしここは王宮であり、内部がどういう造りになっているのかは全く分からない。
迷路のような状態であれば歩く度にリスクが伴うし、囲まれてしまえば一人で行動している私の方が確実に分が悪くなる。
それに私が逃げたことが即バレてしまうことも問題だろう。
クリストフの耳に伝われば、また何か良からぬことを考えるに違いない。
今は少しでも油断させた状態で、ここから抜け出すのが得策だ。
その点、窓からであれば低リスクで脱出出来る上に、直ぐに敵に気付かれることもない。
空を飛ぶことが出来たら良いのだが、魔法が使えない私にはそんなことは不可能だと思っていた。
レシピ本を見たら何か良いアイディアが浮かぶのではないかと思い、私はまたパラパラとページを捲っていた。
すると、マテリアの一覧に浮遊効果の文字を見つけた。
私は今まで魔石は使ったことはないが、成功率が100%なのでポーションを作った時と同じ原理で重ねていけば、恐らくは、いや間違いなく上級マテリアだって作れるはずだ。
問題は付与効果がランダムであるということ。
そして素材にも限りがあるということだ。
これだけは自分ではどうしようも出来ない問題だった。
(今は考えていてもしょうがないよね。ダメだったらまた次の方法を探るしかない……。とりあえず作ろう!)
そう思い立ち、私は魔石を手に取ると早速作り始めた。
「とりあえず中級マテリアまではいくつか作れたな。浮遊効果が付くのは上級からみたいだけど、チャンスは一回だけか……。最悪作れなかったら、ダメージ無効化のポーションを飲んで窓から飛び降りればいいかな。……でも怖いから、浮遊効果は絶対に欲しいっ!」
中級マテリアまで作り終え、残るは本命のラスト一回のみだ。
ちなみに下級だと一つ、中級だと二つ、上級になると三つまで追加効果が付与出来るようだ。
確率は数が増えることで多少は上がるが、全体から見たら高いとは決して言えない。
私は覚悟を決めて二つの素材を錬金釜の中にいれると、直ぐに手を組んで祈るように心の中で念じた。
(お願いしますっ、浮遊効果……!)
すると釜が光り、新たなマテリアが完成していた。
私は緊張で高鳴る胸を抑えながら、確認してみることにした。
恐る恐る画面に視線を向けると、追加効果がずらっと並んでいて、スクロールするように確認することが出来るようだった。
(え……? これってどういう……)
そこには三つなんかではなく、数十の効果が書かれており、私は今の状況が把握出来ずに戸惑っていた。
「もしかして、これって自分で選べるってこと!?」
私はその事に気付くと、一番最初に浮遊効果を選択した。
そして次に速度上昇と、バリアを選んだ。
全てを選び終えたところで、漸く強ばった表情が緩んでいく。
「あ、はは……。まさか上級から好きな効果を選べるなんて思わなかったよ。でもこれでここから脱出する方法は確保出来たってことだよね。はぁ……本当に良かった」
これでユーリの元まで行けると思うと、本当に心から安堵出来た。
(たしか、マテリアって何かに装備しないと使えないんだっけ……)
不意にそんなことを思い出した。
浮遊効果は手に入れたけど、ただマテリアを所持しているだけでは何の意味も無い。
何かの装備品にセットして初めてその効果が発動する。
使用するのは上級マテリアになるため、それに見合ったものでなければセット出来ない。
生憎私は未だに初期装備のままで、初級武具しか持っていなかった。
(どうしよう……。何か良い物はないかな)
アイテムボックスの中身を再度確認してみたが、素材は全て売ってしまったし、使えそうな物は何一つ無かった。
ここまで来たというのに今度は装備品がないなんて……と絶望しかけた時、ふとあることを思いだした。
「そういえば、あの変態王子が服を用意してくれたって言ってたよね。王族なんだから、きっと高価な素材を使ってたりしないかな……」
私はそのことに気付くと、慌てて奥にあるクローゼットに走った。
そこにはぎっしりと服やドレスが掛けられている。
サイズは少し大きめではあったが、着れないわけではなさそうだ。
「まだ神には見放されていなかったみたい。餞別だと思って、これは有用に使わせて貰おう!」
私は片っ端から服やドレスを中央のテーブルに運ぶと、適当に釜の中へと突っ込んでいった。
クリストフは仮面舞踏会を行うと言っていたので、会場で浮かないためにもドレスは打って付けだった。
先程の時と同じように、何度も錬金を重ねていき上級物へと変えていく。
宝石などの装飾品もあったので、それらも同じように作業を続ける。
そして先程余ったマテリアを宝飾品にセットした。
ここで私にとっては嬉しい誤算が生まれた。
なんと上級装備にはマテリアを入れる箇所が二つ存在するようだ。
一つの上級マテリアで三つまで効果を付けられる。
上級マテリアは結果的に一つしか作れなかったが、中級はいくつか出来た。
ということは五つの効果を一遍に付けられると言うことだ。
しかも一つの装備品に対して別カウントになるため、装飾品三つを装備すればマテリアを最大六個までセット出来ると言うことだ。
さらに言うならば、中級マテリアであれば十二個の付与効果を付けることが可能になる。
「すごいな、これ。マテリアが高値で取引されている理由が分かった気がする。私なんて駆け出し冒険者なのに、なんかすごいことになってる……」
もう笑うしか無かった。
マテリアをセットした新たな装備品を身に付けることで、私のステータスは今までの数値の数十倍にまで跳ね上がっていた。
それだけではなく上位装備品そのものには、状態強化や、弱体防止などの効果が加わっていて、ステータス以上に強化されていた。
しかもマテリアは魔力を持たない人間でも使うことが可能なようだ。
もしかしたら私が作ったから、他の物とは少し性能が違うのかも知れないが、試しに浮遊してみたところ問題なく使用出来た。
これでここから抜け出す方法は見つかった。
そしてゼフィル対策や、強化対策も出来た。
あとは仮面舞踏会が行われる会場を特定することと、最悪な場合に備えて、聖剣を回避する方法を見つけることだろうか。
「聖剣って聞くからに最強って感じがするし、二人ともユーリが負けるって当然のように話してたっけ……。やっぱり対策を考えておいたほうが良いよね。でもどうやって防げばいいんだろう。んー……、わざわざ戦う必要はないし、逃げるが勝ち作戦がいいのかな」
聖剣の威力や効果がどれ程のものか全く見当が付かないため、私は途方に暮れていた。
考えていると時間だけが虚しく過ぎていく。
再びレシピ本を捲って何か良い案は浮かばないかと思い眺めていたが、何も見つからなかった。
(どうしよう……)
私は窓の方に移動して、地面を見下ろしてみた。
外は夜の深い闇に包まれていて薄暗いが、月明かりのおかげでなんとか周囲を見渡すことは出来る。
私がいる塔の高さがどれくらいかなのか、正確に把握することがは出来なかったが、相当な高さであることだけは周囲の建物を見れば分かった。
私はごくりと生唾を呑み込んだ。
「……っ、落ちたら即死レベルっていうのは分かったけど、逃げるならやっぱりここしか無いような気がする」
暫くの間窓から下を眺めていたが、周囲には護衛の姿は見当たらなかった。
深夜ということ、そして城壁側に面しているため、見張りは滅多に現れないのかもしれない。
人目に付かない位置ということを考えても、やはり抜け出すには窓からが一番安全な気がする。
扉から逃げる方法も考えたが、そちらからだとリスクが高過ぎる。
まず扉を蹴破るのは簡単だと思う。
その後出会した見張りも、強化ポーションを飲んで強引に突破すれば難なく交わせるだろう。
しかしここは王宮であり、内部がどういう造りになっているのかは全く分からない。
迷路のような状態であれば歩く度にリスクが伴うし、囲まれてしまえば一人で行動している私の方が確実に分が悪くなる。
それに私が逃げたことが即バレてしまうことも問題だろう。
クリストフの耳に伝われば、また何か良からぬことを考えるに違いない。
今は少しでも油断させた状態で、ここから抜け出すのが得策だ。
その点、窓からであれば低リスクで脱出出来る上に、直ぐに敵に気付かれることもない。
空を飛ぶことが出来たら良いのだが、魔法が使えない私にはそんなことは不可能だと思っていた。
レシピ本を見たら何か良いアイディアが浮かぶのではないかと思い、私はまたパラパラとページを捲っていた。
すると、マテリアの一覧に浮遊効果の文字を見つけた。
私は今まで魔石は使ったことはないが、成功率が100%なのでポーションを作った時と同じ原理で重ねていけば、恐らくは、いや間違いなく上級マテリアだって作れるはずだ。
問題は付与効果がランダムであるということ。
そして素材にも限りがあるということだ。
これだけは自分ではどうしようも出来ない問題だった。
(今は考えていてもしょうがないよね。ダメだったらまた次の方法を探るしかない……。とりあえず作ろう!)
そう思い立ち、私は魔石を手に取ると早速作り始めた。
「とりあえず中級マテリアまではいくつか作れたな。浮遊効果が付くのは上級からみたいだけど、チャンスは一回だけか……。最悪作れなかったら、ダメージ無効化のポーションを飲んで窓から飛び降りればいいかな。……でも怖いから、浮遊効果は絶対に欲しいっ!」
中級マテリアまで作り終え、残るは本命のラスト一回のみだ。
ちなみに下級だと一つ、中級だと二つ、上級になると三つまで追加効果が付与出来るようだ。
確率は数が増えることで多少は上がるが、全体から見たら高いとは決して言えない。
私は覚悟を決めて二つの素材を錬金釜の中にいれると、直ぐに手を組んで祈るように心の中で念じた。
(お願いしますっ、浮遊効果……!)
すると釜が光り、新たなマテリアが完成していた。
私は緊張で高鳴る胸を抑えながら、確認してみることにした。
恐る恐る画面に視線を向けると、追加効果がずらっと並んでいて、スクロールするように確認することが出来るようだった。
(え……? これってどういう……)
そこには三つなんかではなく、数十の効果が書かれており、私は今の状況が把握出来ずに戸惑っていた。
「もしかして、これって自分で選べるってこと!?」
私はその事に気付くと、一番最初に浮遊効果を選択した。
そして次に速度上昇と、バリアを選んだ。
全てを選び終えたところで、漸く強ばった表情が緩んでいく。
「あ、はは……。まさか上級から好きな効果を選べるなんて思わなかったよ。でもこれでここから脱出する方法は確保出来たってことだよね。はぁ……本当に良かった」
これでユーリの元まで行けると思うと、本当に心から安堵出来た。
(たしか、マテリアって何かに装備しないと使えないんだっけ……)
不意にそんなことを思い出した。
浮遊効果は手に入れたけど、ただマテリアを所持しているだけでは何の意味も無い。
何かの装備品にセットして初めてその効果が発動する。
使用するのは上級マテリアになるため、それに見合ったものでなければセット出来ない。
生憎私は未だに初期装備のままで、初級武具しか持っていなかった。
(どうしよう……。何か良い物はないかな)
アイテムボックスの中身を再度確認してみたが、素材は全て売ってしまったし、使えそうな物は何一つ無かった。
ここまで来たというのに今度は装備品がないなんて……と絶望しかけた時、ふとあることを思いだした。
「そういえば、あの変態王子が服を用意してくれたって言ってたよね。王族なんだから、きっと高価な素材を使ってたりしないかな……」
私はそのことに気付くと、慌てて奥にあるクローゼットに走った。
そこにはぎっしりと服やドレスが掛けられている。
サイズは少し大きめではあったが、着れないわけではなさそうだ。
「まだ神には見放されていなかったみたい。餞別だと思って、これは有用に使わせて貰おう!」
私は片っ端から服やドレスを中央のテーブルに運ぶと、適当に釜の中へと突っ込んでいった。
クリストフは仮面舞踏会を行うと言っていたので、会場で浮かないためにもドレスは打って付けだった。
先程の時と同じように、何度も錬金を重ねていき上級物へと変えていく。
宝石などの装飾品もあったので、それらも同じように作業を続ける。
そして先程余ったマテリアを宝飾品にセットした。
ここで私にとっては嬉しい誤算が生まれた。
なんと上級装備にはマテリアを入れる箇所が二つ存在するようだ。
一つの上級マテリアで三つまで効果を付けられる。
上級マテリアは結果的に一つしか作れなかったが、中級はいくつか出来た。
ということは五つの効果を一遍に付けられると言うことだ。
しかも一つの装備品に対して別カウントになるため、装飾品三つを装備すればマテリアを最大六個までセット出来ると言うことだ。
さらに言うならば、中級マテリアであれば十二個の付与効果を付けることが可能になる。
「すごいな、これ。マテリアが高値で取引されている理由が分かった気がする。私なんて駆け出し冒険者なのに、なんかすごいことになってる……」
もう笑うしか無かった。
マテリアをセットした新たな装備品を身に付けることで、私のステータスは今までの数値の数十倍にまで跳ね上がっていた。
それだけではなく上位装備品そのものには、状態強化や、弱体防止などの効果が加わっていて、ステータス以上に強化されていた。
しかもマテリアは魔力を持たない人間でも使うことが可能なようだ。
もしかしたら私が作ったから、他の物とは少し性能が違うのかも知れないが、試しに浮遊してみたところ問題なく使用出来た。
これでここから抜け出す方法は見つかった。
そしてゼフィル対策や、強化対策も出来た。
あとは仮面舞踏会が行われる会場を特定することと、最悪な場合に備えて、聖剣を回避する方法を見つけることだろうか。
「聖剣って聞くからに最強って感じがするし、二人ともユーリが負けるって当然のように話してたっけ……。やっぱり対策を考えておいたほうが良いよね。でもどうやって防げばいいんだろう。んー……、わざわざ戦う必要はないし、逃げるが勝ち作戦がいいのかな」
聖剣の威力や効果がどれ程のものか全く見当が付かないため、私は途方に暮れていた。
考えていると時間だけが虚しく過ぎていく。
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