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29.発情②※
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「ぁああっ!!」
次の瞬間、私の悲鳴のような声が室内へと響き渡った。
押し当てられた欲望を一気に呑み込み、最奥まで貫かれたからだ。
目眩と意識が飛びそうになる感覚に襲われるが、何度も激しく抽挿を繰り返され、現実に引き戻される。
「挿れただけで果てたのか。だが、まだ始まったばかりだぞ」
「ぁああっ、だ、だめっ、そんな、激しいのっ……はぁっ」
「だめだめ言ってる割に、中は嬉しそうに私のことを受け入れているぞ。まるで離さないとでも主張するようにぎゅうぎゅうに締め付けて……。本当にお前は可愛いな」
「ぁああっ、んぅっ、はぁっ……ぁあっ……」
逃げようと腰を前に移動させようとしても、直ぐに後ろへと引き戻され、深い快楽の底へと沈められる。
肌がぶつかり合う音と淫猥な水音が同時に背後から響き、どれだけ激しく求められているのかが伝わってくる。
「あぁっ、ユーリ……、んぅっ……ぁああっ」
「可愛いな。私の名を呼びながら求めてくれるのか?」
「す、きっ……」
「私もセラのことが大好きだ」
意識は朦朧としているのに、彼の声はクリアに聞こえてきて思わず表情が緩んでしまう。
「私が好きだと伝えたら中を締め付けてきて……。本当に愛しく思えてくるな。もっと言って欲しいか?」
「ぁあっ、はぁっ……ほし、いっ……」
「こんな時は素直に答えるのだな。勿論、何度だって言ってやる。私はセラのことが好きだよ。もう手放してやる気はないからな」
彼の腰の動きが僅かに緩み、穏やかな声が響いてくる。
今彼の表情を見られないことは少し残念に思えたが、気持ちをしっかりと感じ取ることが出来たので、心の中が幸福感に包まれていく。
それにゆるゆると動かれていると、甘ったるい快楽に呑み込まれ蕩けてしまいそうになる。
今の私は、心も体もとろとろに溶かされてしまっているようだ。
(どうしよう……すごく、嬉しい)
そう思うと目元がじわりと熱くなり、涙が溢れてきてしまう。
感情が昂ぶったこともあり、簡単には止められそうもなかった。
「セラ……?」
「……んっ……、なんでも、ないっ……」
鼻を啜る音がユーリにも届いてしまったようで、心配そうな声が背後から響いてくる。
私は慌てるように指で涙を拭ったが、拭いても拭いても溢れて来てしまう。
(なんで、止まらないの!?)
するとゆるゆると動いていた腰がピタリと止まり、埋まっていたものが引き抜かれる。
(え……?)
私はそれに気付くと驚いて後ろを振り返ろうとした。
しかしそうしようとする前に彼が私の傍へと移動してきた。
「どうして泣いているんだ? ……まあ、当然か。私が激しく……」
「ち、違うっ!」
「違う?」
「これは……そのっ、うれ……しくて、勝手に……」
突然目の前に彼の顔が現れ、私は戸惑いながら、そして恥ずかしそうに消えそうな声で呟いた。
その言葉を聞いて彼はほっとしたように大袈裟にため息を漏らした。
「ユーリ……?」
「いや、悪い。セラに嫌われたのではないかと思って焦った」
「そんなこと、絶対にないよっ!」
「絶対に、か」
私は誤解されたくなくて、勢い良く答えてしまう。
次第に彼の表情が嬉しそうに緩まっていくのを眺めていると、なんだかドキドキしてきてしまう。
「う、うん……」
(嫌いになるとか、絶対に無い……! あるわけ、ないよ)
私が恥ずかしそうに答えると、彼の顔が迫ってきて濡れている目元に優しく口付けられた。
「んっ……」
「やっぱりお前の顔を見てしたい。セラの表情を見ていないと不安になる」
「ユーリでも、不安になることなんてあるの……?」
「ああ。そうさせているのはお前だってこと、ちゃんと自覚して」
今のユーリの表情は、私が良く知っている優しい顔だ。
そしてちゅっと音を立てるように重なった唇を軽く吸われる。
「……っ」
「ここで照れてるのか? 一々反応が可愛いらしいな」
「可愛いってさっきから言い過ぎだからっ!」
「照れ隠しでムキになるところも可愛らしいな」
愉しそうな顔で話してくるユーリを見ていると、からかわれているような気分を感じ悔しさを滲ませる様にムッとした顔を向けてしまう。
「……また言って」
「セラ、続きをしようか。まだ疼きは取れてないだろう」
「……うん」
「私の上に跨がるように乗って。そうしたらキスをしながら出来るし、いつだってセラの顔が見れる。良い事尽くめだな」
「……っ」
「早く」
私が戸惑っていると優しい顔で急かされて、私は促されるままに従った。
中途半端で止められてしまったことで、中心の疼きは強く感じていた。
「いい子だな。そのままゆっくりと腰を落として、セラから私のことを受け入れて」
「……う、ん」
彼の滾っている肉楔に触れると、ドクドクと脈打っているのを感じて、伝染する様に私の鼓動まで加速してしまう。
(ユーリも、私と一緒でドキドキしてるんだ……)
そんな事を考えていると、顔がにやけてしまいそうになる。
私は必死にその感情を隠しながら、ゆっくりと腰を落としていった。
蜜壁を広げられながら、少しずつ彼の欲望を収めていく。
(さっきよりも、大きくなった……?)
先程よりもお腹の奥が圧迫され、質量が増している様な気がしたが、そのまま根本まで受け入れた。
「……ぁっ……ふぅ、んっ」
「セラ、今度は私の首に手を回して」
「……んっ」
「やっとセラとキス出来る」
熱の篭もった瞳で見つめられると、鼓動が急に速くなる。
ドキドキした感覚を味わっていると、そっと唇を塞がれ角度を変えるように何度も啄むようなキスを落とされていく。
「セラは自分でいいところに当たるように動いて。私はキスをしていてあげるから」
「んっ、は、いっ……はぁっ、んっ……」
彼の前で自ら腰を振って、善がっている姿を見せるのは恥ずかしいことではある。
だけど再び蜜壺に収めてしまえば、直ぐに理性は奪われ、ただ気持ちよさに酔いしれるように私はひたすら腰を振ってしまう。
(どうしよう、これ……止まらない。すごく、気持ちいい……)
「快楽には従順なんだな。私も下から手伝ってやる」
「え……、ぁああっ!! や、ぁっ……」
「嫌ではないだろう。嬉しそうに私のを求めてくるくせに……」
「はぁっ……ん、お、く……きもち、いいっ……ぁああっ!」
ユーリが下から突き上げることで更に深くまで届き、私は甲高い声を上げてしまう。
「セラの中、痙攣してきたな。もう軽く果てているのか?」
「ぁあっ、……わかんなっ……はぁっ、んぅ……」
「わからないか。それならば分かるようにもっと深く突いてやらないとな」
「……ひ、ぁあああっ!! やぁ、……だめっ……、それきちゃうっ!!」
私の腰は彼の手によってしっかりと掴まれているので、当然逃げるという選択肢はない。
ユーリは下から激しく突き上げ、私のことを更に追いつめていく。
体温が上がることで体が火照り、額からはじんわりと汗が滲み始める。
「何度でも好きなだけ果てたら良い。私も今日は一度で収まりそうもないからな」
「ぁあ、……ぁあああっ!!」
絶頂を迎えると、私は深く中を締め付けてしまう。
私は体が倒れないように彼の首にぎゅっと抱きつき、首元に顔を埋めていた。
「……っ、相変わらずすごい締め付けだな。セラは私の余裕を簡単に奪ってくる。だけどすごく愛しくも思える。セラ、こっちを向いて」
「……っ」
名前を呼ばれて顔を上げると、苦しそうに眉を顰めているユーリと目が合いドキドキしてしまう。
こんな表情を彼にさせているのが私だと思うと、少しだけ優越感に浸ってしまう。
「セラ、キスをしながらもう一度、今度は一緒に果てようか」
「……はい」
本当は達したばかりで息が上がっていて苦しいのだが、そんなことを言われると嬉しくなってつい簡単に受け入れてしまう。
きっと私は完全にユーリに墜ちてしまったのだと思う。
「セラ、好きだ」
「……っ、……んっ」
彼は切なげな顔でそう呟くと、私の唇を奪った。
直ぐに腔内に舌が入り込んできて、溶け合うように私のものと重なる。
そして再び下から激しく貫かれ、私の口元からはくぐもった声が溢れ始める。
それから間もなくして、私の中に熱いものが注がれた。
腰の動きは一度止まったが、キスはそのまま続けられた。
お互いの気持ちが繋がっていることを感じられて、私の心は満たされていた。
次の瞬間、私の悲鳴のような声が室内へと響き渡った。
押し当てられた欲望を一気に呑み込み、最奥まで貫かれたからだ。
目眩と意識が飛びそうになる感覚に襲われるが、何度も激しく抽挿を繰り返され、現実に引き戻される。
「挿れただけで果てたのか。だが、まだ始まったばかりだぞ」
「ぁああっ、だ、だめっ、そんな、激しいのっ……はぁっ」
「だめだめ言ってる割に、中は嬉しそうに私のことを受け入れているぞ。まるで離さないとでも主張するようにぎゅうぎゅうに締め付けて……。本当にお前は可愛いな」
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肌がぶつかり合う音と淫猥な水音が同時に背後から響き、どれだけ激しく求められているのかが伝わってくる。
「あぁっ、ユーリ……、んぅっ……ぁああっ」
「可愛いな。私の名を呼びながら求めてくれるのか?」
「す、きっ……」
「私もセラのことが大好きだ」
意識は朦朧としているのに、彼の声はクリアに聞こえてきて思わず表情が緩んでしまう。
「私が好きだと伝えたら中を締め付けてきて……。本当に愛しく思えてくるな。もっと言って欲しいか?」
「ぁあっ、はぁっ……ほし、いっ……」
「こんな時は素直に答えるのだな。勿論、何度だって言ってやる。私はセラのことが好きだよ。もう手放してやる気はないからな」
彼の腰の動きが僅かに緩み、穏やかな声が響いてくる。
今彼の表情を見られないことは少し残念に思えたが、気持ちをしっかりと感じ取ることが出来たので、心の中が幸福感に包まれていく。
それにゆるゆると動かれていると、甘ったるい快楽に呑み込まれ蕩けてしまいそうになる。
今の私は、心も体もとろとろに溶かされてしまっているようだ。
(どうしよう……すごく、嬉しい)
そう思うと目元がじわりと熱くなり、涙が溢れてきてしまう。
感情が昂ぶったこともあり、簡単には止められそうもなかった。
「セラ……?」
「……んっ……、なんでも、ないっ……」
鼻を啜る音がユーリにも届いてしまったようで、心配そうな声が背後から響いてくる。
私は慌てるように指で涙を拭ったが、拭いても拭いても溢れて来てしまう。
(なんで、止まらないの!?)
するとゆるゆると動いていた腰がピタリと止まり、埋まっていたものが引き抜かれる。
(え……?)
私はそれに気付くと驚いて後ろを振り返ろうとした。
しかしそうしようとする前に彼が私の傍へと移動してきた。
「どうして泣いているんだ? ……まあ、当然か。私が激しく……」
「ち、違うっ!」
「違う?」
「これは……そのっ、うれ……しくて、勝手に……」
突然目の前に彼の顔が現れ、私は戸惑いながら、そして恥ずかしそうに消えそうな声で呟いた。
その言葉を聞いて彼はほっとしたように大袈裟にため息を漏らした。
「ユーリ……?」
「いや、悪い。セラに嫌われたのではないかと思って焦った」
「そんなこと、絶対にないよっ!」
「絶対に、か」
私は誤解されたくなくて、勢い良く答えてしまう。
次第に彼の表情が嬉しそうに緩まっていくのを眺めていると、なんだかドキドキしてきてしまう。
「う、うん……」
(嫌いになるとか、絶対に無い……! あるわけ、ないよ)
私が恥ずかしそうに答えると、彼の顔が迫ってきて濡れている目元に優しく口付けられた。
「んっ……」
「やっぱりお前の顔を見てしたい。セラの表情を見ていないと不安になる」
「ユーリでも、不安になることなんてあるの……?」
「ああ。そうさせているのはお前だってこと、ちゃんと自覚して」
今のユーリの表情は、私が良く知っている優しい顔だ。
そしてちゅっと音を立てるように重なった唇を軽く吸われる。
「……っ」
「ここで照れてるのか? 一々反応が可愛いらしいな」
「可愛いってさっきから言い過ぎだからっ!」
「照れ隠しでムキになるところも可愛らしいな」
愉しそうな顔で話してくるユーリを見ていると、からかわれているような気分を感じ悔しさを滲ませる様にムッとした顔を向けてしまう。
「……また言って」
「セラ、続きをしようか。まだ疼きは取れてないだろう」
「……うん」
「私の上に跨がるように乗って。そうしたらキスをしながら出来るし、いつだってセラの顔が見れる。良い事尽くめだな」
「……っ」
「早く」
私が戸惑っていると優しい顔で急かされて、私は促されるままに従った。
中途半端で止められてしまったことで、中心の疼きは強く感じていた。
「いい子だな。そのままゆっくりと腰を落として、セラから私のことを受け入れて」
「……う、ん」
彼の滾っている肉楔に触れると、ドクドクと脈打っているのを感じて、伝染する様に私の鼓動まで加速してしまう。
(ユーリも、私と一緒でドキドキしてるんだ……)
そんな事を考えていると、顔がにやけてしまいそうになる。
私は必死にその感情を隠しながら、ゆっくりと腰を落としていった。
蜜壁を広げられながら、少しずつ彼の欲望を収めていく。
(さっきよりも、大きくなった……?)
先程よりもお腹の奥が圧迫され、質量が増している様な気がしたが、そのまま根本まで受け入れた。
「……ぁっ……ふぅ、んっ」
「セラ、今度は私の首に手を回して」
「……んっ」
「やっとセラとキス出来る」
熱の篭もった瞳で見つめられると、鼓動が急に速くなる。
ドキドキした感覚を味わっていると、そっと唇を塞がれ角度を変えるように何度も啄むようなキスを落とされていく。
「セラは自分でいいところに当たるように動いて。私はキスをしていてあげるから」
「んっ、は、いっ……はぁっ、んっ……」
彼の前で自ら腰を振って、善がっている姿を見せるのは恥ずかしいことではある。
だけど再び蜜壺に収めてしまえば、直ぐに理性は奪われ、ただ気持ちよさに酔いしれるように私はひたすら腰を振ってしまう。
(どうしよう、これ……止まらない。すごく、気持ちいい……)
「快楽には従順なんだな。私も下から手伝ってやる」
「え……、ぁああっ!! や、ぁっ……」
「嫌ではないだろう。嬉しそうに私のを求めてくるくせに……」
「はぁっ……ん、お、く……きもち、いいっ……ぁああっ!」
ユーリが下から突き上げることで更に深くまで届き、私は甲高い声を上げてしまう。
「セラの中、痙攣してきたな。もう軽く果てているのか?」
「ぁあっ、……わかんなっ……はぁっ、んぅ……」
「わからないか。それならば分かるようにもっと深く突いてやらないとな」
「……ひ、ぁあああっ!! やぁ、……だめっ……、それきちゃうっ!!」
私の腰は彼の手によってしっかりと掴まれているので、当然逃げるという選択肢はない。
ユーリは下から激しく突き上げ、私のことを更に追いつめていく。
体温が上がることで体が火照り、額からはじんわりと汗が滲み始める。
「何度でも好きなだけ果てたら良い。私も今日は一度で収まりそうもないからな」
「ぁあ、……ぁあああっ!!」
絶頂を迎えると、私は深く中を締め付けてしまう。
私は体が倒れないように彼の首にぎゅっと抱きつき、首元に顔を埋めていた。
「……っ、相変わらずすごい締め付けだな。セラは私の余裕を簡単に奪ってくる。だけどすごく愛しくも思える。セラ、こっちを向いて」
「……っ」
名前を呼ばれて顔を上げると、苦しそうに眉を顰めているユーリと目が合いドキドキしてしまう。
こんな表情を彼にさせているのが私だと思うと、少しだけ優越感に浸ってしまう。
「セラ、キスをしながらもう一度、今度は一緒に果てようか」
「……はい」
本当は達したばかりで息が上がっていて苦しいのだが、そんなことを言われると嬉しくなってつい簡単に受け入れてしまう。
きっと私は完全にユーリに墜ちてしまったのだと思う。
「セラ、好きだ」
「……っ、……んっ」
彼は切なげな顔でそう呟くと、私の唇を奪った。
直ぐに腔内に舌が入り込んできて、溶け合うように私のものと重なる。
そして再び下から激しく貫かれ、私の口元からはくぐもった声が溢れ始める。
それから間もなくして、私の中に熱いものが注がれた。
腰の動きは一度止まったが、キスはそのまま続けられた。
お互いの気持ちが繋がっていることを感じられて、私の心は満たされていた。
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