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8.打ち明ける
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「全部俺の行動のせいだよな…、こんなに泣かせてしまって…ごめんな」
ラウルは私の涙を指で拭ってくれようとしたけど、堪えてた気持ちが溢れてしまい簡単に止めることは出来なかった。
そしてそのまま落ち着くまで抱きしめてくれた。
私はラウルにぎゅっと抱きつくと、ラウルは優しく私の頭を撫でてくれた。
抱きついていると、ラウルの温もりが伝わって来てなんだかとてもほっとする。
ずっとこうしていたいと思ってしまう。
「ラウル…ごめんね。もう…大丈夫だからっ…」
高鳴った気持ちが治まり私が小さく呟くと、抱きしめている腕が緩まってラウルは私の顔を心配そうに覗き込んで来た。
「目が真っ赤に腫れてしまったな…」
「うん、でも大丈夫だよっ…」
ラウルは私の目元を指でなぞった。
私は少し擽ったそうに笑って見せた。
「さっきアリシアが言ってた、当て馬って…何のことか聞いてもいいか?」
「え…?…えっと…私…そんなこと言ったかな…?」
突然ラウルに『当て馬』について聞かれると、私は動揺してしまった。
自分で言ってしまった事は分かっていたけど、とぼけて誤魔化そうとした。
きっと説明しても信じてくれないだろうと思ったからだ。
「当て馬は嫌だって言ってた。俺には良く分からないけど、アリシアがその事で不安を感じているのなら話してくれないか?アリシアの事は何でも知りたい、悩んでいるなら力になりたいんだ…」
ラウルは私の両頬に掌を伸ばし包む様に添えると、真直ぐに見つめた。
ラウルの瞳は頼って欲しいと言っている様に見えた。
その顔を見た瞬間、私は全てを打ち明けることに決めた。
信じてもらえるかは分からないけど、全てをラウルに話した。
私が前世を持つ転生者である事、ここが前世でやった乙女ゲームの物語の世界で私はラウルにとっては当て馬に過ぎない事、そしてラウルは攻略対象の一人で、ヒロインはエリカだと言う事などを話した。
ラウルは私の話を最後まで静かに聞いてくれた。
少し腑に落ちない様な表情を所々見せてはいたけど、全て話し終えると「なるほどな」と納得している様子だった。
「信じて…くれるの?」
「そんなに必死な顔で話しているアリシアを見たら嘘を言ってる様には見えないからな。それに…今の話で何となく納得出来たこともあったから、信じるよ」
ラウルは優しい表情でそう言った。
私は信じてもらえないと思っていたので、こんなにもあっさり信じてもらえて驚いてしまった。
「アリシアが俺との婚約を渋っていたのはそれが理由だったってことだよな?」
「……うん」
私が小さく頷くと、ラウルは盛大にため息を漏らした。
「幼い時からずっと傍にいたアリシアより、つい最近出会ったばっかりのエリカ嬢を好きになるとか…アリシアの言う、そのなんとかって言うゲームの俺は一体何を見ていたんだろうな。どれを取ってもアリシアの方が全然魅力的なのにな」
ラウルは呆れたように言うと、私の髪にラウルの手が伸びた。
「アリシアはこの髪の事をあまり好きではないって言うけど…柔らかくてふわふわしてるし、毛先がはねて猫みたいで俺は好きだよ。アリシアって、見た目も性格も猫みたいだよな。だからすごく合ってると思うし、可愛いなって思う」
ラウルはそう言うと私の髪にそっと口付けた。
それを見ていた私はドキドキして、頬を薄っすらと染めてしまう。
「その照れてる顔もすごく可愛くて好きだよ」
ラウルは小さく笑ってそう言った。
私は恥ずかしくなり顔を逸らしらしてしまう。
「からかわないでっ…」
「別にからかってなんてないよ。本当にそう思ってる。…今の話が原因で本気でアリシアが悩んでいたとしたら俺の気持ちは全くアリシアには届いてなかったってことだよな」
ラウルは考えた様に呟いた。
「え…?」
「俺は結構分かりやすく接していたつもりだったんだけどな。もっと攻めるべきだったかな…。アリシアは今の俺より、ゲームの方の俺を信じてたって事だよな…」
「それはっ……ごめん」
「アリシアが謝る必要は無いよ。俺はそんな事にも気付かず、更にアリシアを追いつめたんだからな…。でも今なら俺の気持ちは伝わってるかな?俺は本気でアリシアと結婚したいと思ってる、これから先もずっとアリシアと一緒に居たいんだ。絶対にもう不安にさせたり、曖昧な態度は取らない。だから婚約の話は前向きに考えて欲しい。俺もこれからはアリシアにちゃんと気持ちが伝わる様に頑張るよ…」
ラウルは真直ぐ瞳に私を捉えていた。
私の胸は激しく鳴っていた。
「ラウル…私っ…」
私が真っ赤な顔で見つめ返すとラウルの顔が迫って来て、気付くと唇が重なっていた。
ラウルは触れるだけのキスを何度も繰り返した。
「……っ…」
「アリシア…可愛い…」
唇が剥がれるとラウルは熱っぽい瞳で私を見つめていた。
そして角度を変えながら何度も啄むようなキスをされる。
「はぁっ…ラウル……すきっ…」
「本当に、アリシアは可愛いな…。俺もアリシアが大好きだ」
最後に唇を吸われる様に口付けられると、名残惜しそうにゆっくりと剥がされてた。
「顔が真っ赤だな…」
「誰のせいだと…っ…」
私は恥ずかしくなり視線を逸らすと、そのまま優しく抱きしめられた。
「俺のせいだな。ごめんな…。でもそんな顔されるともっといじめたくなる…」
「……っ!!」
私が慌ててラウルから離れようとすると「冗談だよ」と笑われてしまった。
だけどラウルはまだ私を解放してくれなかった。
「ラウルの気持ちが…分かって良かった。テオドール様には感謝しないと…」
「どうしてそこでテオの名前が出てくるの…?」
私がテオドールの名前を出すと、ラウルの声のトーンが下がった様に聞こえた。
「色々と私の相談に乗ってくれて…私の気持ちを理解してくれたの…」
「アリシアは、いつの間にそんなにテオと仲良くなったんだ?」
明らかにラウルの声は不機嫌そうに聞こえた。
「今日…かな」
「そういえば今日はテオに送ってもらったんだったよな…」
「ラウル…どうしたの…?もしかして嫉妬でもしてる…とか?」
突然態度が変わったラウルに困ってしまい、私が冗談ぽく聞くとラウルは「ああ、嫉妬してるよ」とあっさり認めた。
突然変な空気になってしまい私は戸惑ってしまった。
ラウルは私の涙を指で拭ってくれようとしたけど、堪えてた気持ちが溢れてしまい簡単に止めることは出来なかった。
そしてそのまま落ち着くまで抱きしめてくれた。
私はラウルにぎゅっと抱きつくと、ラウルは優しく私の頭を撫でてくれた。
抱きついていると、ラウルの温もりが伝わって来てなんだかとてもほっとする。
ずっとこうしていたいと思ってしまう。
「ラウル…ごめんね。もう…大丈夫だからっ…」
高鳴った気持ちが治まり私が小さく呟くと、抱きしめている腕が緩まってラウルは私の顔を心配そうに覗き込んで来た。
「目が真っ赤に腫れてしまったな…」
「うん、でも大丈夫だよっ…」
ラウルは私の目元を指でなぞった。
私は少し擽ったそうに笑って見せた。
「さっきアリシアが言ってた、当て馬って…何のことか聞いてもいいか?」
「え…?…えっと…私…そんなこと言ったかな…?」
突然ラウルに『当て馬』について聞かれると、私は動揺してしまった。
自分で言ってしまった事は分かっていたけど、とぼけて誤魔化そうとした。
きっと説明しても信じてくれないだろうと思ったからだ。
「当て馬は嫌だって言ってた。俺には良く分からないけど、アリシアがその事で不安を感じているのなら話してくれないか?アリシアの事は何でも知りたい、悩んでいるなら力になりたいんだ…」
ラウルは私の両頬に掌を伸ばし包む様に添えると、真直ぐに見つめた。
ラウルの瞳は頼って欲しいと言っている様に見えた。
その顔を見た瞬間、私は全てを打ち明けることに決めた。
信じてもらえるかは分からないけど、全てをラウルに話した。
私が前世を持つ転生者である事、ここが前世でやった乙女ゲームの物語の世界で私はラウルにとっては当て馬に過ぎない事、そしてラウルは攻略対象の一人で、ヒロインはエリカだと言う事などを話した。
ラウルは私の話を最後まで静かに聞いてくれた。
少し腑に落ちない様な表情を所々見せてはいたけど、全て話し終えると「なるほどな」と納得している様子だった。
「信じて…くれるの?」
「そんなに必死な顔で話しているアリシアを見たら嘘を言ってる様には見えないからな。それに…今の話で何となく納得出来たこともあったから、信じるよ」
ラウルは優しい表情でそう言った。
私は信じてもらえないと思っていたので、こんなにもあっさり信じてもらえて驚いてしまった。
「アリシアが俺との婚約を渋っていたのはそれが理由だったってことだよな?」
「……うん」
私が小さく頷くと、ラウルは盛大にため息を漏らした。
「幼い時からずっと傍にいたアリシアより、つい最近出会ったばっかりのエリカ嬢を好きになるとか…アリシアの言う、そのなんとかって言うゲームの俺は一体何を見ていたんだろうな。どれを取ってもアリシアの方が全然魅力的なのにな」
ラウルは呆れたように言うと、私の髪にラウルの手が伸びた。
「アリシアはこの髪の事をあまり好きではないって言うけど…柔らかくてふわふわしてるし、毛先がはねて猫みたいで俺は好きだよ。アリシアって、見た目も性格も猫みたいだよな。だからすごく合ってると思うし、可愛いなって思う」
ラウルはそう言うと私の髪にそっと口付けた。
それを見ていた私はドキドキして、頬を薄っすらと染めてしまう。
「その照れてる顔もすごく可愛くて好きだよ」
ラウルは小さく笑ってそう言った。
私は恥ずかしくなり顔を逸らしらしてしまう。
「からかわないでっ…」
「別にからかってなんてないよ。本当にそう思ってる。…今の話が原因で本気でアリシアが悩んでいたとしたら俺の気持ちは全くアリシアには届いてなかったってことだよな」
ラウルは考えた様に呟いた。
「え…?」
「俺は結構分かりやすく接していたつもりだったんだけどな。もっと攻めるべきだったかな…。アリシアは今の俺より、ゲームの方の俺を信じてたって事だよな…」
「それはっ……ごめん」
「アリシアが謝る必要は無いよ。俺はそんな事にも気付かず、更にアリシアを追いつめたんだからな…。でも今なら俺の気持ちは伝わってるかな?俺は本気でアリシアと結婚したいと思ってる、これから先もずっとアリシアと一緒に居たいんだ。絶対にもう不安にさせたり、曖昧な態度は取らない。だから婚約の話は前向きに考えて欲しい。俺もこれからはアリシアにちゃんと気持ちが伝わる様に頑張るよ…」
ラウルは真直ぐ瞳に私を捉えていた。
私の胸は激しく鳴っていた。
「ラウル…私っ…」
私が真っ赤な顔で見つめ返すとラウルの顔が迫って来て、気付くと唇が重なっていた。
ラウルは触れるだけのキスを何度も繰り返した。
「……っ…」
「アリシア…可愛い…」
唇が剥がれるとラウルは熱っぽい瞳で私を見つめていた。
そして角度を変えながら何度も啄むようなキスをされる。
「はぁっ…ラウル……すきっ…」
「本当に、アリシアは可愛いな…。俺もアリシアが大好きだ」
最後に唇を吸われる様に口付けられると、名残惜しそうにゆっくりと剥がされてた。
「顔が真っ赤だな…」
「誰のせいだと…っ…」
私は恥ずかしくなり視線を逸らすと、そのまま優しく抱きしめられた。
「俺のせいだな。ごめんな…。でもそんな顔されるともっといじめたくなる…」
「……っ!!」
私が慌ててラウルから離れようとすると「冗談だよ」と笑われてしまった。
だけどラウルはまだ私を解放してくれなかった。
「ラウルの気持ちが…分かって良かった。テオドール様には感謝しないと…」
「どうしてそこでテオの名前が出てくるの…?」
私がテオドールの名前を出すと、ラウルの声のトーンが下がった様に聞こえた。
「色々と私の相談に乗ってくれて…私の気持ちを理解してくれたの…」
「アリシアは、いつの間にそんなにテオと仲良くなったんだ?」
明らかにラウルの声は不機嫌そうに聞こえた。
「今日…かな」
「そういえば今日はテオに送ってもらったんだったよな…」
「ラウル…どうしたの…?もしかして嫉妬でもしてる…とか?」
突然態度が変わったラウルに困ってしまい、私が冗談ぽく聞くとラウルは「ああ、嫉妬してるよ」とあっさり認めた。
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