6 / 47
第4話・後 お前に、オギャれる素質はない!
しおりを挟む「いやその理屈は通らない。俺はいつも風呂に入る前に、お前に今から風呂に入るって言ってから、入ってるんだよ。するとお前はかならず三日に一回は風呂に突入してくる。なんで?」
「…それは…。そう!レオちゃんは昔からシャンプーが苦手だったし!いつも洗い残しがあってなんか臭いから!ママが仕方なく洗ってあげてるのよ!」
「俺は女の仕方がないを信用しないようにしてるんだ。あと臭いって言うな。俺は思春期の童貞ボーイとして、ちゃんと洗い残しがないように隅々まできれいに洗ってる。同年代男子よりも清潔さには自信がある方だよ!ナチュラルに俺のせいにしてくるお前の女子力の高さに俺はすごくうんざりしてるぞ…」
俺は童貞ボーイとして通販で買った臭気計測器をつねに持ち歩いている。周りの男共の臭いをそれで測ったことがあるが、間違いなく俺の方が臭わなかった。
「あーだからレオンって、なんか雄臭さが足りないんだ…。だからあたしはあの脇が臭うウェイウェイした人と付き合うことにしちゃったんだね…。やっぱりレオンに男らしさが足りないからじゃん…意気地なし…」
「黙ってろ!ファンタスティックビッチ!今はお前の話はしてないんだよ!!」
後の世に運動部のキャプテンたち相手に逆ハーレム4Pとかいうどう考えても雄臭そうなプレイをするような女はやっぱり言うことが一味違う。こいつにはディスるネタが事欠かなくて俺の脳がすり減りそうだよ。とりあえず新しくハットトリックビッチの称号を進呈しようじゃないか。
「揚羽。俺は臭くない。だからお前がわざわざおっぱいにボディソープを塗りたくって背中に乳首をこすりつけて洗ったり、逆に石鹸を指に馴染ませて俺の乳首をこすったりする必要はないんだ。もう一度聞こうか?なんでそんなことすんの?」
「ねえところでレオちゃんの体を洗ってるときにママは思ったんだけど、いつの間にか気がついたらレオンちゃんのおちんちんの先っぽって皮がなくなってたけど、あれって病気なの?心配なの…ママと一緒に病院行く?」
マジで心配そうな顔で揚羽は俺を上目遣いに見つめていた。ほんと原作のイゴスガンマが無駄にキャラデザすごい凝ってるから、超かわいいんだよなぁ…だけど実母です!!キャラデザの無駄遣い!!というか話の逸らし方が酷過ぎて脳が痺れるわ…。
「おかしな方向に話を逸らしてんじゃねぇよ!!皮は自然に被らなくなるんだよ!!ほっとけ!!!」
母親属性っておっとりしてマイペースじゃない?サイコパスにぴったりだよねこのキャラ属性。
「揚羽。マジで言うけどさ、大きくなった息子の風呂に入ってきて、裸で体を洗うのって児童相談所が知ったら飛んでくるレベルの虐待だって気がついてる?」
実母にバブみを感じると児相が飛んできます。そうでなければいけない。
「???レオちゃんは何を言ってるの?ただの親子のスキンシップでしょ?」
「わぁ…こいつわかってない…。やっぱり処女に母親やらせたらいかんよ…」
個人的に訳アリの小さな女の子を拾って引き取って育てるちょっと百合系入ってる大人の処女キャラが嫌いだ。男とかいう手のかかる大きな子供とさえ付き合ったことのない女が本物の子供の面倒を見切れるのかどうか果たして疑問である。
「俺も気弱でしっかり言わなかったのは悪かったけどさ、やっぱりお前はおかしいよ揚羽。俺への距離感がマジで狂ってる。お前俺とセックスできる?」
「ちょっと!何言ってるの?!ママとレオちゃんは親子なんだよ!そんなことできるわけないでしょ!」
「なのに裸で肌を積極的に触れ合わせてくるんでしょ?そういうのって本当はセックスの前戯のはずなんだけどね。それを意識出来てないんだな。狂ってるよお前…」
揚羽ルートはクレイジーの一言だ。この女は酒屋さんとロストヴァージンした後、すぐに俺と寝ようとする。曰く「愛のあるセックスはセックスだけど、愛のないセックスはただの練習だから!女の体教えてあげるね…」などと言って息子の俺と寝てしまう。意味がわかりません。そして揚羽はその後商店街のいろんな店の男たちと寝まくるっては俺に覚えたプレイを披露してくるのだ。それもこれも『性教育はママの仕事だから』というイミフなロジック故にである。時に主人公の俺が揚羽相手に恋人っぽく振る舞おうとすると、揚羽は狂ったよう激高して俺を罵ってくる。それは罪深いことだと責めてくる。さらにシナリオが進むと、揚羽は間男を家に連れ込んで俺の目の前でセックスを見せつけてきたりするのだが、この時、間男の中には俺相手に暴力を振るうものが現れるのだ。揚羽はそれを黙認する。一切咎めないし守ろうとしない。それどころか間男と揚羽が付き合っていることを慮って、暴力に必死で耐える俺に向かって、『ママはあの男と寝てるのよ。なのに何で殴り返さないの?悔しくないの?…意気地なし。貴方なんて産まなきゃよかった』などと俺に向かって囁くのだ。一言で言おう。この女イカれてます。俺に女扱いされたがってる。なのに女扱いされると母親ぶりはじめ、逆に母親として扱えば男としての俺を軽蔑し始める。アンビバレンツでクレイジー。処女にして母親という矛盾の存在は狂気の発露でしかないのだ。そしてとうとう揚羽は間男たちの誰かの子を孕む。そして揚羽は『きっとこの子は男の子。バイバイレオン。安心してお母さんは次はうまくやって見せるからね!』と言って、俺のことを家から無一文で追い出すのだ。サイコホラーそのものだ。母親という存在の狂気に付き合うこのルートが一番ヤバい。NTR?ははは!もっと恐ろしい何かだよ!このルートじゃむしろ間男たちは俺と結ばれないからこそ利用する道具でしかない。NTRを使ったDVを延々と見せつけられるのがこのルートの醍醐味だ。マジで脳が壊れるし、本当に胸糞過ぎて一切笑えない。まだファンタスティック雲母ちゃんと一緒に乱交パーティでパリピして方がマシでさえある。
「揚羽。俺から言わせてくれ。お前とは親子の縁を切ることにした。俺とお前は今日から他人だ。二度と顔を見せないでくれ…」
「え…嘘…?レオちゃん?!違うよね!嘘でしょ?!冗談だよね!ねぇ!ねぇってばぁ!!」
揚羽は俺に向かって抱き着いてこようとしたが、俺は揚羽の体を突き飛ばす。はっきり言ってマジで気持ち悪い。変に女として体に魅力があり過ぎるのも気持ち悪い。この女はマジですごく美人だし、スタイルもすごくいい。風呂に入られるたびに実母なのに俺はいつも勃起していた。それを見た時の揚羽の表情と来たら思い出すだけでも悍ましい。口元には軽蔑の歪みが、なのに瞳には性的興奮時に人間が見せる濡れた輝きが存在してたんだ。理性と狂気をせめぎ合わせて揺蕩っている揚羽という女は俺の人生を間違いなく歪ませるだろう。
「さようなら揚羽。よかったじゃないか。他人なら苗字で呼んでもおかしくないだろう?」
俺はできるだけ冷たく嗤う。揚羽には本気だと伝えたかったから。そして揚羽はとうとう俯いて黙りこくってしまったのだ。
次回予告!
重い!何だこの女凄く悍ましい!!だから処女に母親は無理だって言ったんですよ!!
閑話休題。
今どきの流行りと言えば追放系!
当然俺がこいつらをディスったのは追放されるための高度な頭脳戦故にだ!
「あんたのおちんぽは役立たずだから、間男逆ハーレムから追い出すね!」と言われたいがための卑劣なる罠だったのだ!
だが俺には最大の誤算があった。
「あたしたち彼氏はいるけど、まだキスもしてないし、手も繋いでないんだよね…」
彼氏はいるけど、肉体関係はないんで、別に気にする必要はありません的設定が突然飛び出してきて狼狽える俺。
そう俺には最大の誤算があったのだ。
こいつらは将来ビッチになるにしても、今はまだ処女であったことを…。
心の在り方よりも体の在り方を重要視する処女厨的発想で考えれば、彼女たちはまだちゃんと『ヒロイン』だということ。
だがその瞬間、俺は中二病的ご都合主義で思い出したのだ!
原作知識のNTR体験によって脳を破壊された俺は、異能の力に目覚める素質があることを。
そして俺は決意した。自らをこの世界から永久に追放することに…。
次回、『俺に、追放される素質はない!』
/*さあこの神が定めたもう狂った箱庭から抜け出そう!*/
【小ネタ】
オギャンママビッチ揚羽ちゃんの悪行その1:レオンが家に帰ると大抵温かい御飯が用意してあるけど、それらの料理はキッチンで間男にバックで激しく突かれながら料理したものだぞ!大丈夫だ!衛生的には問題ないから!!気にするなニチャアアア!
0
お気に入りに追加
200
あなたにおすすめの小説
妻を寝取ったパーティーメンバーに刺殺された俺はもう死にたくない。〜二度目の俺。最悪から最高の人生へ〜
橋本 悠
ファンタジー
両親の死、いじめ、NTRなどありとあらゆる`最悪`を経験し、終いにはパーティーメンバーに刺殺された俺は、異世界転生に成功した……と思いきや。
もしかして……また俺かよ!!
人生の最悪を賭けた二周目の俺が始まる……ってもうあんな最悪見たくない!!!
さいっっっっこうの人生送ってやるよ!!
──────
こちらの作品はカクヨム様でも連載させていただいております。
先取り更新はカクヨム様でございます。是非こちらもよろしくお願いします!
親友に彼女を寝取られて死のうとしてたら、異世界の森に飛ばされました。~集団転移からはぐれたけど、最高のエルフ嫁が出来たので平気です~
くろの
ファンタジー
毎日更新!
葛西鷗外(かさい おうがい)20歳。
職業 : 引きこもりニート。
親友に彼女を寝取られ、絶賛死に場所探し中の彼は突然深い森の中で目覚める。
異常な状況過ぎて、なんだ夢かと意気揚々とサバイバルを満喫する主人公。
しかもそこは魔法のある異世界で、更に大興奮で魔法を使いまくる。
だが、段々と本当に異世界に来てしまった事を自覚し青ざめる。
そんな時、突然全裸エルフの美少女と出会い――
果たして死にたがりの彼は救われるのか。森に転移してしまったのは彼だけなのか。
サバイバル、魔法無双、復讐、甘々のヒロインと、要素だけはてんこ盛りの作品です。
彼女をイケメンに取られた俺が異世界帰り
あおアンドあお
ファンタジー
俺...光野朔夜(こうのさくや)には、大好きな彼女がいた。
しかし親の都合で遠くへと転校してしまった。
だが今は遠くの人と通信が出来る手段は多々ある。
その通信手段を使い、彼女と毎日連絡を取り合っていた。
―――そんな恋愛関係が続くこと、数ヶ月。
いつものように朝食を食べていると、母が母友から聞いたという話を
俺に教えてきた。
―――それは俺の彼女...海川恵美(うみかわめぐみ)の浮気情報だった。
「――――は!?」
俺は思わず、嘘だろうという声が口から洩れてしまう。
あいつが浮気してをいたなんて信じたくなかった。
だが残念ながら、母友の集まりで流れる情報はガセがない事で
有名だった。
恵美の浮気にショックを受けた俺は、未練が残らないようにと、
あいつとの連絡手段の全て絶ち切った。
恵美の浮気を聞かされ、一体どれだけの月日が流れただろうか?
時が経てば、少しずつあいつの事を忘れていくものだと思っていた。
―――だが、現実は厳しかった。
幾ら時が過ぎろうとも、未だに恵美の裏切りを忘れる事なんて
出来ずにいた。
......そんな日々が幾ばくか過ぎ去った、とある日。
―――――俺はトラックに跳ねられてしまった。
今度こそ良い人生を願いつつ、薄れゆく意識と共にまぶたを閉じていく。
......が、その瞬間、
突如と聞こえてくる大きな声にて、俺の消え入った意識は無理やり
引き戻されてしまう。
俺は目を開け、声の聞こえた方向を見ると、そこには美しい女性が
立っていた。
その女性にここはどこだと訊ねてみると、ニコッとした微笑みで
こう告げてくる。
―――ここは天国に近い場所、天界です。
そしてその女性は俺の顔を見て、続け様にこう言った。
―――ようこそ、天界に勇者様。
...と。
どうやら俺は、この女性...女神メリアーナの管轄する異世界に蔓延る
魔族の王、魔王を打ち倒す勇者として選ばれたらしい。
んなもん、無理無理と最初は断った。
だが、俺はふと考える。
「勇者となって使命に没頭すれば、恵美の事を忘れられるのでは!?」
そう思った俺は、女神様の嘆願を快く受諾する。
こうして俺は魔王の討伐の為、異世界へと旅立って行く。
―――それから、五年と数ヶ月後が流れた。
幾度の艱難辛苦を乗り越えた俺は、女神様の願いであった魔王の討伐に
見事成功し、女神様からの恩恵...『勇者』の力を保持したまま元の世界へと
帰還するのだった。
※小説家になろう様とツギクル様でも掲載中です。
裏切られ献身男は図らずも悪役貴族へと~わがまま令息に転生した男はもう他人の喰い物にならない~
こまの ととと
ファンタジー
男はただひたすら病弱な彼女の為に生きて、その全てを賭けて献身の限りを尽くしながらもその人生を不本意な形で終える事となった。
気づいたら見知らぬお坊ちゃまへと成り代わっていた男は、もう他人の為に生きる事をやめて己の道を進むと決める。
果たして彼は孤高の道を突き進めるのか?
それとも、再び誰かを愛せるようになるのか?
大切”だった”仲間に裏切られたので、皆殺しにしようと思います
騙道みりあ
ファンタジー
魔王を討伐し、世界に平和をもたらした”勇者パーティー”。
その一員であり、”人類最強”と呼ばれる少年ユウキは、何故か仲間たちに裏切られてしまう。
仲間への信頼、恋人への愛。それら全てが作られたものだと知り、ユウキは怒りを覚えた。
なので、全員殺すことにした。
1話完結ですが、続編も考えています。
冤罪をかけられ、彼女まで寝取られた俺。潔白が証明され、皆は後悔しても戻れない事を知ったらしい
一本橋
恋愛
痴漢という犯罪者のレッテルを張られた鈴木正俊は、周りの信用を失った。
しかし、その実態は私人逮捕による冤罪だった。
家族をはじめ、友人やクラスメイトまでもが見限り、ひとり孤独へとなってしまう。
そんな正俊を慰めようと現れた彼女だったが、そこへ私人逮捕の首謀者である“山本”の姿が。
そこで、唯一の頼みだった彼女にさえも裏切られていたことを知ることになる。
……絶望し、身を投げようとする正俊だったが、そこに学校一の美少女と呼ばれている幼馴染みが現れて──
【破天荒注意】陰キャの俺、異世界の女神の力を借り俺を裏切った幼なじみと寝取った陽キャ男子に復讐する
花町ぴろん
ファンタジー
陰キャの俺にはアヤネという大切な幼なじみがいた。
俺たち二人は高校入学と同時に恋人同士となった。
だがしかし、そんな幸福な時間は長くは続かなかった。
アヤネはあっさりと俺を捨て、イケメンの陽キャ男子に寝取られてしまったのだ。
絶望に打ちひしがれる俺。夢も希望も無い毎日。
そんな俺に一筋の光明が差し込む。
夢の中で出会った女神エリステア。俺は女神の加護を受け辛く険しい修行に耐え抜き、他人を自由自在に操る力を手に入れる。
今こそ復讐のときだ!俺は俺を裏切った幼なじみと俺の心を踏みにじった陽キャイケメン野郎を絶対に許さない!!
★寝取られ→ざまぁのカタルシスをお楽しみください。
※この小説は「小説家になろう」「カクヨム」にも掲載しています。
チートスキル【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得&スローライフ!?
桜井正宗
ファンタジー
「アウルム・キルクルスお前は勇者ではない、追放だ!!」
その後、第二勇者・セクンドスが召喚され、彼が魔王を倒した。俺はその日に聖女フルクと出会い、レベル0ながらも【レベル投げ】を習得した。レベル0だから投げても魔力(MP)が減らないし、無限なのだ。
影響するステータスは『運』。
聖女フルクさえいれば運が向上され、俺は幸運に恵まれ、スキルの威力も倍増した。
第二勇者が魔王を倒すとエンディングと共に『EXダンジョン』が出現する。その隙を狙い、フルクと共にダンジョンの所有権をゲット、独占する。ダンジョンのレアアイテムを入手しまくり売却、やがて莫大な富を手に入れ、最強にもなる。
すると、第二勇者がEXダンジョンを返せとやって来る。しかし、先に侵入した者が所有権を持つため譲渡は不可能。第二勇者を拒絶する。
より強くなった俺は元ギルドメンバーや世界の国中から戻ってこいとせがまれるが、もう遅い!!
真の仲間と共にダンジョン攻略スローライフを送る。
【簡単な流れ】
勇者がボコボコにされます→元勇者として活動→聖女と出会います→レベル投げを習得→EXダンジョンゲット→レア装備ゲットしまくり→元パーティざまぁ
【原題】
『お前は勇者ではないとギルドを追放され、第二勇者が魔王を倒しエンディングの最中レベル0の俺は出現したEXダンジョンを独占~【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得~戻って来いと言われても、もう遅いんだが』
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる