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第二章
別人格誕生のきっかけ
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麻衣は西野に自分の過去を打ち明け始めた
麻衣「私、過去にいじめにあったの。 突然理由もなく」
西野「・・・」
麻衣「理由は、ただの嫉妬」
西野「嫉妬?」
麻衣「なぁちゃんさ、だいぶん前にこの傷のこと聞いてきたよね?」
西野にこめかみの傷を見せる
西野「あぁ! あの時何も知らんから聞いて、めっちゃ睨まれたやつ」
麻衣「その時は、触れて欲しくなくて、この子無神経だなって思ったけど、よく考えたら、理由知らないもんね!」
西野「その傷ってまさか?」
麻衣「そのまさかだよ。 私をいじめたのは4人。」
ーーーーー麻衣の学生時代ーーーーー
学校の小さな倉庫に麻衣と他の生徒が4人いた。
生徒A「お前さ、顔が腹立つんだよね。 男子に媚び売った感じとか」
麻衣「そんなことしてない!」
生徒C「その目!私何しても可愛いんです!みたいな顔」
生徒D「マジムカつく!傷つけたいよね!」
何かを発見する生徒B
麻衣N「何しても、ムカつく、謝ってもムカつくって言うだけで、挙句・・・」
生徒B「ねぇ!コレ見てよ!」
デザインカッターを取り出す生徒B
生徒A「麻衣を 押さえて!顔の皮膚めくってやろうよ!」
麻衣「やめて!ねぇ!」
生徒B「動くなよ!動くと、深く刃が入っちゃうよ!」
笑い合う4人
麻衣「私が気に食わないだけでしょ? ならもう学校に来ないから!」
生徒C「その態度がムカつくって言ってんの!まだ、わかんないかなー?」
麻衣「私にできることならなんでもするから!」
生徒D「なら、黙っててよ!すぐ終わるし!」
生徒Bがこめかみに刃を当てる。
皮膚に食い込んでいく刃先。
やがて、こめかみから一筋の血が流れ落ちる。
この時、麻衣の中に激しい憎悪が生まれる。
麻衣N「この時だと思う。 自分の感覚がおかしくなっていたのは」
ーーーーー後日・学校の廊下ーーーーー
廊下を歩く麻衣。
長い髪で隠しているが、傷の痕がある。
前から歩いてくる生徒AとC
2人に当たらないように道を避けるが、足を引っ掛けられ転ぶ麻衣
大笑いしてる2人
その時、麻衣の中にあった憎悪は、殺意へと変換される。
そして、その殺意が麻衣の心を支配していった。
声にならない小さな声で話している
麻衣「殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す・・・・・・」
この時、麻衣ではなく、別人格であるカイが誕生したのであった。
ーーーーー放課後・学校の屋上ーーーーー
屋上に1人でいる麻衣
そこに笑いながら来る生徒AとC
生徒A「ねぇ! 私たちに何の用?」
麻衣「・・・」
生徒C「なんか言えよ!」
胸ぐらを掴みに行こうとしたCの腕から血が吹き出す。
その血は、Aの顔に掛かる
何が起こったのか分からなかったCだが、自分の状態を見て患部を押さえながら呻き声をあげる。
Aは、Cに近寄る
生徒A「大丈夫?ねー?」
振り向いて麻衣の下へ行く。
生徒A「お前何して・・・」
途中まで言いがかった時、自分の置かれている状況を把握したA
首元に、千枚通しが突きつけられていた。
ーーーーー現在・西野の部屋ーーーーー
麻衣「何があったかは、うっすらとしか記憶にないんだけど、もうひとつの人格に支配されてたことは確か」
西野「その後は?」
麻衣「殺す気だったと思う・・・」
眉間にシワがよる麻衣
ーーーーー放課後・学校の屋上ーーーーー
麻衣「お前らさ、オレが理由聞いた時答えもせずに、顔傷つけたよな?」
生徒A「オ、オレ?」
麻衣「どうなんだよ?」
刺さらないようにゆっくりと頷くA
麻衣「どうする?この傷、一生消えないってさ!」
生徒A「とりあえず、これ降ろそうよ!」
麻衣「随分都合が良いんだな」
生徒A「謝るから! ね! だったら他のさ、BとかDとかも呼ぶから! なんでもするから!」
立ち上がり、Aを追い詰めて行く
麻衣「あんなやつよりさ、とりあえずお前ら2人を殺そうかなって」
生徒C「やめてよ!謝るから!」
麻衣「何? 怖いの? 自分らがやった事はどうでも良くて、自分たちの保身のためで、命が欲しいだけだろ?」
生徒A「違う!」
麻衣「だったら、お前さ、これで、コイツ殺せよ!」
生徒A「そんなの無理だよ!」
麻衣「さっき、なんでもするって言ったよね?」
生徒A「言ったけど、殺すことなんて出来ないよ!」
麻衣「仕方ねぇなー。 今日は解放してやるよ! お前らに何かあればさ、BとDも来るだろ?」
生徒C「これからは何もしない! アンタに近づかないから! だから、BもDも近づかせないから!」
麻衣「そうだなー、別に良いけど、気が向いたら殺すかも。 お前らは、今日は殺さないだけ! お前の傷が治った時かなー。 変に傷あったらさ、殺人ってなるからさ!」
生徒C「・・・」
麻衣「首から血が吹き出すの見たかったら、残れば? 遠慮なくあの世に送ってあげる」
傷口を抑えて逃げるC。その後を追うA。
ーーーーー現在・西野の部屋ーーーーー
西野「それで、その2人は?」
麻衣「死んだ・・・ ずっと脅迫してたら、精神病んだみたい。」
西野「それって、麻衣の意思? それとももう1人の?」
麻衣「どっちだろうね?」
少し微笑んでいる麻衣に、恐怖を感じる西野
西野「麻衣?」
麻衣「なーちゃんって、人を殺したいって思ったことある?」
西野「えっ? 麻衣? 急にどうしたの?」
麻衣「私はね、あるよ!現に、3人手にかけたから・・・」
西野「まさか! 今って」
麻衣「(目が笑っていないが微笑んでいる麻衣)どっちだと思う?」
西野「(唾液を飲み込む)えっ?」
麻衣「私、過去にいじめにあったの。 突然理由もなく」
西野「・・・」
麻衣「理由は、ただの嫉妬」
西野「嫉妬?」
麻衣「なぁちゃんさ、だいぶん前にこの傷のこと聞いてきたよね?」
西野にこめかみの傷を見せる
西野「あぁ! あの時何も知らんから聞いて、めっちゃ睨まれたやつ」
麻衣「その時は、触れて欲しくなくて、この子無神経だなって思ったけど、よく考えたら、理由知らないもんね!」
西野「その傷ってまさか?」
麻衣「そのまさかだよ。 私をいじめたのは4人。」
ーーーーー麻衣の学生時代ーーーーー
学校の小さな倉庫に麻衣と他の生徒が4人いた。
生徒A「お前さ、顔が腹立つんだよね。 男子に媚び売った感じとか」
麻衣「そんなことしてない!」
生徒C「その目!私何しても可愛いんです!みたいな顔」
生徒D「マジムカつく!傷つけたいよね!」
何かを発見する生徒B
麻衣N「何しても、ムカつく、謝ってもムカつくって言うだけで、挙句・・・」
生徒B「ねぇ!コレ見てよ!」
デザインカッターを取り出す生徒B
生徒A「麻衣を 押さえて!顔の皮膚めくってやろうよ!」
麻衣「やめて!ねぇ!」
生徒B「動くなよ!動くと、深く刃が入っちゃうよ!」
笑い合う4人
麻衣「私が気に食わないだけでしょ? ならもう学校に来ないから!」
生徒C「その態度がムカつくって言ってんの!まだ、わかんないかなー?」
麻衣「私にできることならなんでもするから!」
生徒D「なら、黙っててよ!すぐ終わるし!」
生徒Bがこめかみに刃を当てる。
皮膚に食い込んでいく刃先。
やがて、こめかみから一筋の血が流れ落ちる。
この時、麻衣の中に激しい憎悪が生まれる。
麻衣N「この時だと思う。 自分の感覚がおかしくなっていたのは」
ーーーーー後日・学校の廊下ーーーーー
廊下を歩く麻衣。
長い髪で隠しているが、傷の痕がある。
前から歩いてくる生徒AとC
2人に当たらないように道を避けるが、足を引っ掛けられ転ぶ麻衣
大笑いしてる2人
その時、麻衣の中にあった憎悪は、殺意へと変換される。
そして、その殺意が麻衣の心を支配していった。
声にならない小さな声で話している
麻衣「殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す・・・・・・」
この時、麻衣ではなく、別人格であるカイが誕生したのであった。
ーーーーー放課後・学校の屋上ーーーーー
屋上に1人でいる麻衣
そこに笑いながら来る生徒AとC
生徒A「ねぇ! 私たちに何の用?」
麻衣「・・・」
生徒C「なんか言えよ!」
胸ぐらを掴みに行こうとしたCの腕から血が吹き出す。
その血は、Aの顔に掛かる
何が起こったのか分からなかったCだが、自分の状態を見て患部を押さえながら呻き声をあげる。
Aは、Cに近寄る
生徒A「大丈夫?ねー?」
振り向いて麻衣の下へ行く。
生徒A「お前何して・・・」
途中まで言いがかった時、自分の置かれている状況を把握したA
首元に、千枚通しが突きつけられていた。
ーーーーー現在・西野の部屋ーーーーー
麻衣「何があったかは、うっすらとしか記憶にないんだけど、もうひとつの人格に支配されてたことは確か」
西野「その後は?」
麻衣「殺す気だったと思う・・・」
眉間にシワがよる麻衣
ーーーーー放課後・学校の屋上ーーーーー
麻衣「お前らさ、オレが理由聞いた時答えもせずに、顔傷つけたよな?」
生徒A「オ、オレ?」
麻衣「どうなんだよ?」
刺さらないようにゆっくりと頷くA
麻衣「どうする?この傷、一生消えないってさ!」
生徒A「とりあえず、これ降ろそうよ!」
麻衣「随分都合が良いんだな」
生徒A「謝るから! ね! だったら他のさ、BとかDとかも呼ぶから! なんでもするから!」
立ち上がり、Aを追い詰めて行く
麻衣「あんなやつよりさ、とりあえずお前ら2人を殺そうかなって」
生徒C「やめてよ!謝るから!」
麻衣「何? 怖いの? 自分らがやった事はどうでも良くて、自分たちの保身のためで、命が欲しいだけだろ?」
生徒A「違う!」
麻衣「だったら、お前さ、これで、コイツ殺せよ!」
生徒A「そんなの無理だよ!」
麻衣「さっき、なんでもするって言ったよね?」
生徒A「言ったけど、殺すことなんて出来ないよ!」
麻衣「仕方ねぇなー。 今日は解放してやるよ! お前らに何かあればさ、BとDも来るだろ?」
生徒C「これからは何もしない! アンタに近づかないから! だから、BもDも近づかせないから!」
麻衣「そうだなー、別に良いけど、気が向いたら殺すかも。 お前らは、今日は殺さないだけ! お前の傷が治った時かなー。 変に傷あったらさ、殺人ってなるからさ!」
生徒C「・・・」
麻衣「首から血が吹き出すの見たかったら、残れば? 遠慮なくあの世に送ってあげる」
傷口を抑えて逃げるC。その後を追うA。
ーーーーー現在・西野の部屋ーーーーー
西野「それで、その2人は?」
麻衣「死んだ・・・ ずっと脅迫してたら、精神病んだみたい。」
西野「それって、麻衣の意思? それとももう1人の?」
麻衣「どっちだろうね?」
少し微笑んでいる麻衣に、恐怖を感じる西野
西野「麻衣?」
麻衣「なーちゃんって、人を殺したいって思ったことある?」
西野「えっ? 麻衣? 急にどうしたの?」
麻衣「私はね、あるよ!現に、3人手にかけたから・・・」
西野「まさか! 今って」
麻衣「(目が笑っていないが微笑んでいる麻衣)どっちだと思う?」
西野「(唾液を飲み込む)えっ?」
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