悪役令嬢に転生したら病気で寝たきりだった⁉︎完治したあとは、婚約者と一緒に村を復興します！

第2章 ほのぼの結婚まで

39話 ほのぼの

　ほのぼの、何日か経って、セリーナはライオネルを呼び出し、散歩をする。

「地元の特産品を使ったフェア大好評なのよ！　もっと多くの人に地域の魅力を知ってもらいたい」

　ライオネルは興味深そうに笑う。

「君はいつも素敵だ。特産品の魅力が多くの人たちにきっと届くはずだ」

　セリーナは続けた。「私たちの料理教室も大好評だったし、フェアでは料理だけでなく、地元のアーティストや職人も参加してもらって、様々な魅力を発信できたらいいなと思ってるの」

　ライオネルは笑顔で答えた。

「それなら、早速準備を始めよう。まずは地域の人たちに声をかけて、参加を募る必要がある」

　二人は計画を練り始め、地域の人々と連携を取ることにした。広報のためのポスター作成や、告知を行い、参加者を募ると、期待以上の反響があった。

　開催日が近づくにつれて、セリーナは準備に忙しくなった。
　しかし、自分の体調も気にかけていた。日々の活動を通じて、少しずつ体を動かすことができるようになり、自信を持ち始めていた。

「ライオネル、私も少しずつ運動を始めているんだ。体が動かせると、本当に気持ちが良くってっ」

　ライオネルは嬉しそうに笑った。「それは素晴らしい！健康を意識することは大事だから、これからも一緒に体を動かそう」

　当日、セリーナは自らも参加者として、地域の人々と共に盛り上がりながら、特産品を使った料理のデモンストレーションは大盛況だ。

「この瞬間のために頑張ってきたんだ」と思う。

　フェアが進むにつれ、地元のアーティストたちがパフォーマンスを披露し、参加者たちはその楽しさに包まれ、地域の絆がより一層深まっている。

　イベントの最後には、地元の農家からの感謝の言葉があり、参加者たちは笑顔で拍手を送った。セリーナはその場で、自分がどれだけ多くの人に支えられているのかを実感し、胸がいっぱいになった。



　フェアが終わった後、セリーナとライオネルは互いに微笑み合った。

「私たちの活動はこれからも続いていく。次はどんなことをしようか？」

　と彼は提案した。

　セリーナはその言葉に心が躍った。

「次は、地域の人々と一緒に自然を楽しむイベントを開きたいな。ハイキングやピクニック、みんなでアウトドアを楽しむ機会を作れたらいいなと思ってる」

　ライオネルは提案に目を輝かせた。「それは楽しそうだね！　みんなで集まって、自然を満喫するのは素敵なアイデアだ」

　二人の仲は、より深まっていくのだった。