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第二十五話 幻術士は過去を知る
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夕暮れ時。メンビルの商店街は賑わいを見せている。
「はぁ、リアのやつ、一体何が目的なんだよ……」
リアはデートの集合場所を万屋に指定した。
こんな場所に呼ぶってことは、何か買ってくれとねだられそうで怖い。
ギルド専属冒険者のあいつのほうが金もってるはずなんだけどな……。
ぶつくさ言いながら待ちぼうけていると、見覚えのあるおかっぱ頭の女の子に声をかけられた。
「あの……。クロスさんですよね?」
「そうだよ。君は奴隷収容区にとらわれていた子だね」
「わあっ! 覚えていてくれたんですか、嬉しいです! 実は私、今度本を出そうと思っているんです」
おかっぱの子はガサゴソと鞄をいじり、一冊の手記を取り出してみせる。
表紙には『召喚士クロス=ロードウィン』と書かれている。
「これは、俺の本ってことか!?」
「そうです! ヴリトラを使役するクロスさんに感銘を受けて童話を書いてみました。【幻術士】が成長して【召喚士】になるお話です」
「……大丈夫か? そんな本を出したら君が反発をくらいそうだが」
世間では【幻術士】は賤民扱いで、【召喚士】は架空といえど英雄のような存在だ。
その二つを関連職のように書いた本をだしたら、差別主義者から何と言われるかは想像に難くない。
「いいんです。私をどん底から救ってくれたクロスさんの職である【幻術士】が馬鹿にされているのは我慢できないんです。私、少しでも【幻術士】のイメージを良くしたいと思っています。本が出たら是非読んでくださいね!」
俺以外にも【幻術士】の地位を、人権を考えてくれている人がいることを、素直に嬉しく思う。
「絶対読むよ。ありがとう」
おかっぱの子はそれを聞くとニカっと笑って、
「それでは夕飯の支度があるのでこの辺で、さようなら」
「はい、さようなら」
おかっぱの女の子に別れを告げると、入れ違いざまにリアがやってきた。
「あれー? クロス、リィルやうちを差し置いて、別の娘にちょっかいだしてるのかなー?」
「ち、ちがうって! 以前助けた女の子とばったり会っただけだよ」
「本当かなー? 怪しーなー」
口元に笑みを浮かべながら、ジト目で俺の事を見据えるリア。
こいつ、絶対からかってるだけだろ。
「本当に何もないって。……で、リアはこんなところに呼び出して何が目的なんだ?」
「それは中に入ってから説明するよ。さーさー万屋に入った入ったー」
リアに背中を押されながら、万屋の扉をくぐった。
万屋に入ってまず目に映ったのは、壁一面に並べられた剣や槍、斧なんかの武器だ。
冒険者が集う都市にある店なだけに、高級な物から安価な物まで、様々な武器が並べられている。
「万屋のおっさんやっふー、リアだよ」
「お、リアか。今日は何を買いに来たんだ?」
「ちょっとね。良い商品がないかなーって物色しに来たんだよ」
「そうかい、まあゆっくり見ていきな」
リアと店主は顔なじみらしい。
仲良さそうに、やりとりしている。
「うーん、やっぱりこの店にはいい剣がたくさんあるなー」
「リアの頼みだからって、そんなに高いのは買ってやらないぞ?」
「あー、大丈夫大丈夫。今日探しに来たのはうちの物じゃなくて、クロスの物だから」
「まさかリア……俺に武器を持てというんじゃないだろうな?」
『イレギュラー』は基本的に武器を扱えるほどの力がない。
仮に俺が剣を持って戦ったとしたら、まともに振ることすらできず、たこ殴りにされるのが落ちだろう。
「まさか、うちがそんな馬鹿なこと考えるわけないでしょ! クロスに付けて欲しいものはこれ!」
リアは棚の上の透明なケースに入っている、小さな宝石が付いたネックレスを指さした。
「宝石……なんで?」
「ふっふー。これはただの宝石じゃなくて、防御の護符なんだ。つけるだけで防御がぐんと上がるんだよ。今のままじゃクロス頼りないから、買って欲しいんだよね」
頼りないとまで言われるのは心外だが、ステータスが上がるというのなら一考の余地はある。
興味が出てきたので、値札を見てみると、
――金貨50枚、とそこには記されていた。
法外な値段だ。
今手持ちの金貨は、<双頭の蛇>の巣を駆除した時に得た金貨1枚のみ。
あと49枚も必要となると、とても手を出せる額ではない。
「リア、残念だがこの話はなかったということで」
「えー、なんでー!」
「あのな、金持ちで何不自由なく育ったお前にはわからないだろうけど、金貨50枚ってのは高すぎるんだよ!」
「……何それ」
リアの表情が一気に曇る。
「どうした?」
「どうした、じゃないんだよ! この馬鹿クロス!」
「うわっ、なんで急に怒るんだよ!?」
はっと表情を元に戻すリア。
その目じりにはかすかに涙が浮かんでいる。
「ごめん、冷静じゃなかった。……ちょっと風に当たってくる」
それだけ言ってリアは万屋から走って出て行ってしまった。
呆然と立ち尽くす俺に、万屋の店主が声をかけてきた。
「兄ちゃん。さっきのは失言だったな」
「……失言?」
「お前さんに悪気があったわけではないと思うが……リアはな、あれで結構お金には苦労してきたんだ」
店主は目を細めて回想する。
「あの子は生まれも育ちもメンビルでね、小さい頃からよくこの店に来て、武器を見ながらこう言ってたよ。『パパとママはイレギュラーだから、うちが稼いで楽にしてやるんだ!』ってね」
リアは『イレギュラー』の家庭からギルド専属冒険者になったということか。
てっきり金持ちの家庭で大事に育てられてきたんだと思ってた。
「リアの両親は娘を大事にしていたし、期待していた。だからリアを高額な冒険者学校に通わせて、二人は必死に学費を稼いでいた。だが、『イレギュラー』の身分で娘の学費を稼ぐにも限界がある。そこでリアの両親はなにをしたか、わかるか?」
「……いえ」
「自分自身を奴隷として売り払い、娘の学費に当てたのさ。リアはエリート教育を受けられたが、一方で両親を失ってしまった。彼女の意思とは裏腹にな」
なんてことだ。
俺は馬鹿だ。
そんな環境で育ったリアに、金持ちで何不自由なく育ったなんて言ったら、怒られて当然だ。
「ありがとうおっちゃん」
考えるよりも早く、駆け出していた。
◇ ◆ ◇ ◆
リアのことを叫びながら、日が暮れてからもずっと探し回った。
街の明かりが消え、人々が眠りにつき始める頃になってようやく、リアを発見した。
彼女は水路のほとりで、ちょこんと背を丸めて座っていた。
「リア!」
俺の声を聞いて、リアは無言でこちらを振り向いた。
「リア、俺が悪かった。お前の事情も知らず、あんなこと言ってしまって、後悔してる」
「……それはもういいよ。うちもいきなり怒ったの、謝るよ」
金色の髪が、風にたなびく。
髪で半分隠れた顔は少し儚げで、切ない。
「リアさ、両親のこと……探してるんだろ?」
リアが依頼してきたムーチョの奴隷狩りの件。
今考えるとあれは、両親について調べているうちに見つけたことだったのだろう。
「……隠しとこうと思ったけど、バレちゃったか」
「俺も一緒に探すよ。リィルも話せばきっと手伝ってくれる」
「でも二人はエルタリアから差別をなくすって大きな目標があるじゃない。その邪魔はできないよ」
リアの正面に回り、両肩に手を置いてじっと目を見つめる。
「リア、俺達はもう仲間だろ。仲間が困っていることに手を貸すのは、当たり前のことだ。だから気にするな。それにさ、奴隷の解放だって、立派に差別をなくすことだと思うんだが」
「にゃははっ。言われてみると、そうだね。……ありがとう、クロス」
「さて、今日はもう遅いし、リィルも待ってる。帰ろう」
「……うん」
帰り道、二人はほとんど言葉を交わさなかった。
しかし、二人の間には、確かな絆が芽生えたのであった。
「はぁ、リアのやつ、一体何が目的なんだよ……」
リアはデートの集合場所を万屋に指定した。
こんな場所に呼ぶってことは、何か買ってくれとねだられそうで怖い。
ギルド専属冒険者のあいつのほうが金もってるはずなんだけどな……。
ぶつくさ言いながら待ちぼうけていると、見覚えのあるおかっぱ頭の女の子に声をかけられた。
「あの……。クロスさんですよね?」
「そうだよ。君は奴隷収容区にとらわれていた子だね」
「わあっ! 覚えていてくれたんですか、嬉しいです! 実は私、今度本を出そうと思っているんです」
おかっぱの子はガサゴソと鞄をいじり、一冊の手記を取り出してみせる。
表紙には『召喚士クロス=ロードウィン』と書かれている。
「これは、俺の本ってことか!?」
「そうです! ヴリトラを使役するクロスさんに感銘を受けて童話を書いてみました。【幻術士】が成長して【召喚士】になるお話です」
「……大丈夫か? そんな本を出したら君が反発をくらいそうだが」
世間では【幻術士】は賤民扱いで、【召喚士】は架空といえど英雄のような存在だ。
その二つを関連職のように書いた本をだしたら、差別主義者から何と言われるかは想像に難くない。
「いいんです。私をどん底から救ってくれたクロスさんの職である【幻術士】が馬鹿にされているのは我慢できないんです。私、少しでも【幻術士】のイメージを良くしたいと思っています。本が出たら是非読んでくださいね!」
俺以外にも【幻術士】の地位を、人権を考えてくれている人がいることを、素直に嬉しく思う。
「絶対読むよ。ありがとう」
おかっぱの子はそれを聞くとニカっと笑って、
「それでは夕飯の支度があるのでこの辺で、さようなら」
「はい、さようなら」
おかっぱの女の子に別れを告げると、入れ違いざまにリアがやってきた。
「あれー? クロス、リィルやうちを差し置いて、別の娘にちょっかいだしてるのかなー?」
「ち、ちがうって! 以前助けた女の子とばったり会っただけだよ」
「本当かなー? 怪しーなー」
口元に笑みを浮かべながら、ジト目で俺の事を見据えるリア。
こいつ、絶対からかってるだけだろ。
「本当に何もないって。……で、リアはこんなところに呼び出して何が目的なんだ?」
「それは中に入ってから説明するよ。さーさー万屋に入った入ったー」
リアに背中を押されながら、万屋の扉をくぐった。
万屋に入ってまず目に映ったのは、壁一面に並べられた剣や槍、斧なんかの武器だ。
冒険者が集う都市にある店なだけに、高級な物から安価な物まで、様々な武器が並べられている。
「万屋のおっさんやっふー、リアだよ」
「お、リアか。今日は何を買いに来たんだ?」
「ちょっとね。良い商品がないかなーって物色しに来たんだよ」
「そうかい、まあゆっくり見ていきな」
リアと店主は顔なじみらしい。
仲良さそうに、やりとりしている。
「うーん、やっぱりこの店にはいい剣がたくさんあるなー」
「リアの頼みだからって、そんなに高いのは買ってやらないぞ?」
「あー、大丈夫大丈夫。今日探しに来たのはうちの物じゃなくて、クロスの物だから」
「まさかリア……俺に武器を持てというんじゃないだろうな?」
『イレギュラー』は基本的に武器を扱えるほどの力がない。
仮に俺が剣を持って戦ったとしたら、まともに振ることすらできず、たこ殴りにされるのが落ちだろう。
「まさか、うちがそんな馬鹿なこと考えるわけないでしょ! クロスに付けて欲しいものはこれ!」
リアは棚の上の透明なケースに入っている、小さな宝石が付いたネックレスを指さした。
「宝石……なんで?」
「ふっふー。これはただの宝石じゃなくて、防御の護符なんだ。つけるだけで防御がぐんと上がるんだよ。今のままじゃクロス頼りないから、買って欲しいんだよね」
頼りないとまで言われるのは心外だが、ステータスが上がるというのなら一考の余地はある。
興味が出てきたので、値札を見てみると、
――金貨50枚、とそこには記されていた。
法外な値段だ。
今手持ちの金貨は、<双頭の蛇>の巣を駆除した時に得た金貨1枚のみ。
あと49枚も必要となると、とても手を出せる額ではない。
「リア、残念だがこの話はなかったということで」
「えー、なんでー!」
「あのな、金持ちで何不自由なく育ったお前にはわからないだろうけど、金貨50枚ってのは高すぎるんだよ!」
「……何それ」
リアの表情が一気に曇る。
「どうした?」
「どうした、じゃないんだよ! この馬鹿クロス!」
「うわっ、なんで急に怒るんだよ!?」
はっと表情を元に戻すリア。
その目じりにはかすかに涙が浮かんでいる。
「ごめん、冷静じゃなかった。……ちょっと風に当たってくる」
それだけ言ってリアは万屋から走って出て行ってしまった。
呆然と立ち尽くす俺に、万屋の店主が声をかけてきた。
「兄ちゃん。さっきのは失言だったな」
「……失言?」
「お前さんに悪気があったわけではないと思うが……リアはな、あれで結構お金には苦労してきたんだ」
店主は目を細めて回想する。
「あの子は生まれも育ちもメンビルでね、小さい頃からよくこの店に来て、武器を見ながらこう言ってたよ。『パパとママはイレギュラーだから、うちが稼いで楽にしてやるんだ!』ってね」
リアは『イレギュラー』の家庭からギルド専属冒険者になったということか。
てっきり金持ちの家庭で大事に育てられてきたんだと思ってた。
「リアの両親は娘を大事にしていたし、期待していた。だからリアを高額な冒険者学校に通わせて、二人は必死に学費を稼いでいた。だが、『イレギュラー』の身分で娘の学費を稼ぐにも限界がある。そこでリアの両親はなにをしたか、わかるか?」
「……いえ」
「自分自身を奴隷として売り払い、娘の学費に当てたのさ。リアはエリート教育を受けられたが、一方で両親を失ってしまった。彼女の意思とは裏腹にな」
なんてことだ。
俺は馬鹿だ。
そんな環境で育ったリアに、金持ちで何不自由なく育ったなんて言ったら、怒られて当然だ。
「ありがとうおっちゃん」
考えるよりも早く、駆け出していた。
◇ ◆ ◇ ◆
リアのことを叫びながら、日が暮れてからもずっと探し回った。
街の明かりが消え、人々が眠りにつき始める頃になってようやく、リアを発見した。
彼女は水路のほとりで、ちょこんと背を丸めて座っていた。
「リア!」
俺の声を聞いて、リアは無言でこちらを振り向いた。
「リア、俺が悪かった。お前の事情も知らず、あんなこと言ってしまって、後悔してる」
「……それはもういいよ。うちもいきなり怒ったの、謝るよ」
金色の髪が、風にたなびく。
髪で半分隠れた顔は少し儚げで、切ない。
「リアさ、両親のこと……探してるんだろ?」
リアが依頼してきたムーチョの奴隷狩りの件。
今考えるとあれは、両親について調べているうちに見つけたことだったのだろう。
「……隠しとこうと思ったけど、バレちゃったか」
「俺も一緒に探すよ。リィルも話せばきっと手伝ってくれる」
「でも二人はエルタリアから差別をなくすって大きな目標があるじゃない。その邪魔はできないよ」
リアの正面に回り、両肩に手を置いてじっと目を見つめる。
「リア、俺達はもう仲間だろ。仲間が困っていることに手を貸すのは、当たり前のことだ。だから気にするな。それにさ、奴隷の解放だって、立派に差別をなくすことだと思うんだが」
「にゃははっ。言われてみると、そうだね。……ありがとう、クロス」
「さて、今日はもう遅いし、リィルも待ってる。帰ろう」
「……うん」
帰り道、二人はほとんど言葉を交わさなかった。
しかし、二人の間には、確かな絆が芽生えたのであった。
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感想ありがとうございます!
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