5 / 26
第四話 幻術士は奴隷を買う
しおりを挟む
それから一週間、狩りを続けた。
その結果、ニブルの町周辺では最強となるモンスター。
エンシェント・ミニドラゴンの結晶を三個手に入れることが出来た。
そのうちの一つを当面の資金とするために、換金しようと思う。
冒険者ギルドにいくと、いつもの受付の女が立っていた。
「……あんた、今度は一体何を狩ったっていうのよ」
「ほれっ」
カウンターにエンシェント・ミニドラゴンの結晶を放り投げた。
「――っ!? あんた、いったい何者なの……。【幻術士】のくせに、ステータスも低いくせに……」
受付の女は涙目で、銀貨五枚を取り出し俺に渡す。
銀貨一枚は銅貨百枚分の価値がある。
これでしばらくは宿の心配をする必要はなさそうだ。
「俺が何者かと聞いたな? さて、俺は一体何なんだろうな? しいて言うなら【召喚士】ってとこか」
「はぁっ――!? ばっかじゃないの」
『アーカーシャ』物語は老若男女問わず、知られている。
伝説の存在【召喚士】。
あくまで物語の中の存在であって、実在はしない。
でも俺の【実体化】スキルは、それにもっとも近いモノだと確信している。
「それじゃ、俺は次のステップに行くので、この町はここで終わりだ。じゃあな」
「ちょっと! それどういうことよ! あんた、冒険者としては……悔しいけど……有能なんだからこの町に残りなさいよ!」
「あー、お前の態度が差別的じゃなかったら、それも考えたかもしれないけどな」
俺はニヤケ顔で、思ってもないことを言ってみる。
「うっ……悪かったわよ。今まで悪態ついてごめんなさい! ……はい、これでいいでしょ! くぅ、悔しい」
「それでいいんだよ。その態度で受付を続ければ、もっと幸せになれるぜ。じゃあな」
「――結局残ってくれないの!? バカ、バカ、【幻術士】なんてやっぱりバカよ!」
やれやれ、結局罵倒に逆戻りか。
差別者をなくすということは、簡単じゃないな。
自分の負った使命の重さを感じながら、ニブルの町を後にした。
◇ ◆ ◇ ◆
羊の肉を頬張りながら、店で一番高いワインを注文し、飲み干す。
ニブルの町から二時間かけて辿り着いたアスカムの町で、俺は豪遊していた。
「お兄さん、やけに景気がいいですね」
酒場のマスターがにこやかな笑顔で話しかけてきた。
「いえ、ちょっとした臨時収入がありまして」
「そうですか、それはよかったです。この後すぐに、奴隷のオークションが始まるので是非見ていってください」
奴隷のオークションだって?
俺は顔をしかめる。
奴隷にされている者は大体が『イレギュラー』だ。
稼ぐ手段が豊富な『戦闘職』や『職人』とは違い、『イレギュラー』はお金を手に入れるのが難しい。
だから、貧困により生活が立ち行かなくなり、奴隷にされる。
自然の摂理と言ってしまえばそれまでだが、俺自身が『イレギュラー』ということもあり、あまり気分がいいものではなかった。
酒場の隅にあるステージに、ランプの火が灯った。
それと同時に、マスターのアナウンスが入る。
「皆様! お待たせいたしました! 奴隷オークションの開催です! 本日の奴隷は、この子です!」
ステージ裏から、秘部だけを隠せるような過激な衣装を身に纏った、年端も行かない少女が現れた。
長いサラサラの銀髪に白い肌、目と鼻のラインがスッとした美しい顔立ちではあるのだが、目が笑っていない。
「この少女の職業は【人形師】!」
少女はステージに置いてある人形を操って、ダンスを踊らせ始めた。
酒場にいるゴロツキは、それをつまらなそうに見ると、ヤジを飛ばす。
「そんなものはいいんだよ! さっさと脱げやこの『イレギュラー』が!」
「――ひっ!」
奴隷の少女は引きつった表情で怯えだした。
「おい、やめろよ!」
俺はテーブルをバンっと叩いて立ち上がった。
「あん? なんだてめぇは」
にらみ合いになる。
それを見て慌てたマスターが仲裁に入る。
「お客様、喧嘩は困ります!」
「ちっ、命拾いしたな。てめぇ」
ゴロツキは苛立たし気に机を脚でガンっと蹴飛ばしてから着席した。
「トラブルもありましたが、今からオークションを始めます。開始価格は銅貨50枚から!」
「銅貨80枚!」「銀貨1枚!」「銀貨1枚と銅貨50枚!」
徐々に値段が上がっていくが、先程のごろつきが全ての声をかき消して叫ぶ。
「銀貨3枚!!」
「銀貨3枚がでました! さあ、これ以上はありますでしょうか!?」
競り合う者が出てこないのを見て、ごろつきは下品に笑い出した。
「くくくっ、あの奴隷を犯すのが楽しみだぜ」
それを聞いた奴隷の少女は、目をつぶって両手を合わせながら、俯いてしまった。
口元をよく見ると、小さく「タスケテ」と動かしている。
俺は思わず、
「――銀貨5枚!!」
意識もせずに声が出た。
「銀貨5枚きましたー! 他にはいませんか? ……いないようですね! この奴隷の持ち主は、ワインの味がわかるこのお兄さんに決定だー!」
◇ ◆ ◇ ◆
「やってしまった……」
夜の闇の中、うなだれる俺の横には、薄いマントを羽織った銀髪の少女。
銀貨5枚を引いた残りのお金は、今日の飯代でなくなってしまった。
つまりは文無しで、野宿が確定だ。
「しょっぱなからこんなんですまないね、銀髪の少女」
「……リィル」
「リィル?」
「……わたしの、名前」
「そうか、リィルか。いい名前だな。おれはクロスっていうんだ。よろしくな」
俺が握手を求めると、
「……よろしく、お願いします」
少女は、ぎこちなく俺の手を握り返した。
「――おい、貴様!」
酒場で聞いた野太い声が闇夜に響く。
さっきのゴロツキが、いつの間にか俺たちの近くに来ていた。
「俺様に恥をかかせて、ただで済むと思うなよ?」
「はっ、夜襲ってわけか」
ゴロツキの手には棍棒。
――戦闘は免れない。
俺とゴロツキは、ほぼ同時にステータスチェックを行った。
種族:ヒューマン
名前:ゴージャ
性別:男
年齢:28歳
職業:棍棒使い
レベル:30
HP:950
MP:315
攻撃:921
防御:956
魔力:232
敏捷:508
並のステータスだ。これならいける。
一方ゴロツキは俺のステータスを見て、驚いている。
「【幻術士】……!? 【幻術士】が奴隷を買っただって!? こいつは傑作だ!」
「……悪いかよ」
「悪いね。奴隷よりも更に下賤な【幻術士】は、死あるのみなんだよ!」
嗚呼、嫌だ。
何でこの世はこんなにも、俺に冷たく当たるんだ。
右手と左手のそれぞれに結晶を持って魔力を通す。
浮かび上がったのは首の長い小さな竜、エンシェント・ミニドラゴン二体。
「はっ、笑わせる! 薄汚い幻術が、なんの役に立つっていうんだ!」
ゴロツキは俺に向かって直進してくる。
エンシェント・ミニドラゴンの幻影に魔力を通す。
――バチバチ、バチバチ
空気の擦れる音が気持ちいい。
「「オオォォォーーン」」
実体化したエンシェント・ミニドラゴンが雄たけびをあげる。
「な!? 幻影が喋りやがっ――」
ゴロツキが喋り終える前に、二体のエンシェント・ミニドラゴンが、ゴロツキの右腕と左腕に噛みついて、引きちぎった。
「――ウガァァァァ! 痛ぇぇぇ!!」
「早いとこ【治癒師】に治してもらうんだな、あばよ」
ゴロツキを一瞥してから、リィルの手を引いてその場を去った。
――――――――――――――――――――――――――――
※後書き
召喚したエンシェント・ミニドラゴンのステータスです。
種族:モンスター
名前:エンシェント・ミニドラゴン
性別:♂・♀
レベル:38・39
HP:1872・1996
MP:1080・1101
攻撃:2130・2080
防御:2850・2930
魔力:2200・2240
敏捷:2118・2120
その結果、ニブルの町周辺では最強となるモンスター。
エンシェント・ミニドラゴンの結晶を三個手に入れることが出来た。
そのうちの一つを当面の資金とするために、換金しようと思う。
冒険者ギルドにいくと、いつもの受付の女が立っていた。
「……あんた、今度は一体何を狩ったっていうのよ」
「ほれっ」
カウンターにエンシェント・ミニドラゴンの結晶を放り投げた。
「――っ!? あんた、いったい何者なの……。【幻術士】のくせに、ステータスも低いくせに……」
受付の女は涙目で、銀貨五枚を取り出し俺に渡す。
銀貨一枚は銅貨百枚分の価値がある。
これでしばらくは宿の心配をする必要はなさそうだ。
「俺が何者かと聞いたな? さて、俺は一体何なんだろうな? しいて言うなら【召喚士】ってとこか」
「はぁっ――!? ばっかじゃないの」
『アーカーシャ』物語は老若男女問わず、知られている。
伝説の存在【召喚士】。
あくまで物語の中の存在であって、実在はしない。
でも俺の【実体化】スキルは、それにもっとも近いモノだと確信している。
「それじゃ、俺は次のステップに行くので、この町はここで終わりだ。じゃあな」
「ちょっと! それどういうことよ! あんた、冒険者としては……悔しいけど……有能なんだからこの町に残りなさいよ!」
「あー、お前の態度が差別的じゃなかったら、それも考えたかもしれないけどな」
俺はニヤケ顔で、思ってもないことを言ってみる。
「うっ……悪かったわよ。今まで悪態ついてごめんなさい! ……はい、これでいいでしょ! くぅ、悔しい」
「それでいいんだよ。その態度で受付を続ければ、もっと幸せになれるぜ。じゃあな」
「――結局残ってくれないの!? バカ、バカ、【幻術士】なんてやっぱりバカよ!」
やれやれ、結局罵倒に逆戻りか。
差別者をなくすということは、簡単じゃないな。
自分の負った使命の重さを感じながら、ニブルの町を後にした。
◇ ◆ ◇ ◆
羊の肉を頬張りながら、店で一番高いワインを注文し、飲み干す。
ニブルの町から二時間かけて辿り着いたアスカムの町で、俺は豪遊していた。
「お兄さん、やけに景気がいいですね」
酒場のマスターがにこやかな笑顔で話しかけてきた。
「いえ、ちょっとした臨時収入がありまして」
「そうですか、それはよかったです。この後すぐに、奴隷のオークションが始まるので是非見ていってください」
奴隷のオークションだって?
俺は顔をしかめる。
奴隷にされている者は大体が『イレギュラー』だ。
稼ぐ手段が豊富な『戦闘職』や『職人』とは違い、『イレギュラー』はお金を手に入れるのが難しい。
だから、貧困により生活が立ち行かなくなり、奴隷にされる。
自然の摂理と言ってしまえばそれまでだが、俺自身が『イレギュラー』ということもあり、あまり気分がいいものではなかった。
酒場の隅にあるステージに、ランプの火が灯った。
それと同時に、マスターのアナウンスが入る。
「皆様! お待たせいたしました! 奴隷オークションの開催です! 本日の奴隷は、この子です!」
ステージ裏から、秘部だけを隠せるような過激な衣装を身に纏った、年端も行かない少女が現れた。
長いサラサラの銀髪に白い肌、目と鼻のラインがスッとした美しい顔立ちではあるのだが、目が笑っていない。
「この少女の職業は【人形師】!」
少女はステージに置いてある人形を操って、ダンスを踊らせ始めた。
酒場にいるゴロツキは、それをつまらなそうに見ると、ヤジを飛ばす。
「そんなものはいいんだよ! さっさと脱げやこの『イレギュラー』が!」
「――ひっ!」
奴隷の少女は引きつった表情で怯えだした。
「おい、やめろよ!」
俺はテーブルをバンっと叩いて立ち上がった。
「あん? なんだてめぇは」
にらみ合いになる。
それを見て慌てたマスターが仲裁に入る。
「お客様、喧嘩は困ります!」
「ちっ、命拾いしたな。てめぇ」
ゴロツキは苛立たし気に机を脚でガンっと蹴飛ばしてから着席した。
「トラブルもありましたが、今からオークションを始めます。開始価格は銅貨50枚から!」
「銅貨80枚!」「銀貨1枚!」「銀貨1枚と銅貨50枚!」
徐々に値段が上がっていくが、先程のごろつきが全ての声をかき消して叫ぶ。
「銀貨3枚!!」
「銀貨3枚がでました! さあ、これ以上はありますでしょうか!?」
競り合う者が出てこないのを見て、ごろつきは下品に笑い出した。
「くくくっ、あの奴隷を犯すのが楽しみだぜ」
それを聞いた奴隷の少女は、目をつぶって両手を合わせながら、俯いてしまった。
口元をよく見ると、小さく「タスケテ」と動かしている。
俺は思わず、
「――銀貨5枚!!」
意識もせずに声が出た。
「銀貨5枚きましたー! 他にはいませんか? ……いないようですね! この奴隷の持ち主は、ワインの味がわかるこのお兄さんに決定だー!」
◇ ◆ ◇ ◆
「やってしまった……」
夜の闇の中、うなだれる俺の横には、薄いマントを羽織った銀髪の少女。
銀貨5枚を引いた残りのお金は、今日の飯代でなくなってしまった。
つまりは文無しで、野宿が確定だ。
「しょっぱなからこんなんですまないね、銀髪の少女」
「……リィル」
「リィル?」
「……わたしの、名前」
「そうか、リィルか。いい名前だな。おれはクロスっていうんだ。よろしくな」
俺が握手を求めると、
「……よろしく、お願いします」
少女は、ぎこちなく俺の手を握り返した。
「――おい、貴様!」
酒場で聞いた野太い声が闇夜に響く。
さっきのゴロツキが、いつの間にか俺たちの近くに来ていた。
「俺様に恥をかかせて、ただで済むと思うなよ?」
「はっ、夜襲ってわけか」
ゴロツキの手には棍棒。
――戦闘は免れない。
俺とゴロツキは、ほぼ同時にステータスチェックを行った。
種族:ヒューマン
名前:ゴージャ
性別:男
年齢:28歳
職業:棍棒使い
レベル:30
HP:950
MP:315
攻撃:921
防御:956
魔力:232
敏捷:508
並のステータスだ。これならいける。
一方ゴロツキは俺のステータスを見て、驚いている。
「【幻術士】……!? 【幻術士】が奴隷を買っただって!? こいつは傑作だ!」
「……悪いかよ」
「悪いね。奴隷よりも更に下賤な【幻術士】は、死あるのみなんだよ!」
嗚呼、嫌だ。
何でこの世はこんなにも、俺に冷たく当たるんだ。
右手と左手のそれぞれに結晶を持って魔力を通す。
浮かび上がったのは首の長い小さな竜、エンシェント・ミニドラゴン二体。
「はっ、笑わせる! 薄汚い幻術が、なんの役に立つっていうんだ!」
ゴロツキは俺に向かって直進してくる。
エンシェント・ミニドラゴンの幻影に魔力を通す。
――バチバチ、バチバチ
空気の擦れる音が気持ちいい。
「「オオォォォーーン」」
実体化したエンシェント・ミニドラゴンが雄たけびをあげる。
「な!? 幻影が喋りやがっ――」
ゴロツキが喋り終える前に、二体のエンシェント・ミニドラゴンが、ゴロツキの右腕と左腕に噛みついて、引きちぎった。
「――ウガァァァァ! 痛ぇぇぇ!!」
「早いとこ【治癒師】に治してもらうんだな、あばよ」
ゴロツキを一瞥してから、リィルの手を引いてその場を去った。
――――――――――――――――――――――――――――
※後書き
召喚したエンシェント・ミニドラゴンのステータスです。
種族:モンスター
名前:エンシェント・ミニドラゴン
性別:♂・♀
レベル:38・39
HP:1872・1996
MP:1080・1101
攻撃:2130・2080
防御:2850・2930
魔力:2200・2240
敏捷:2118・2120
0
お気に入りに追加
1,404
あなたにおすすめの小説
修行マニアの高校生 異世界で最強になったのでスローライフを志す
佐原
ファンタジー
毎日修行を勤しむ高校生西郷努は柔道、ボクシング、レスリング、剣道、など日本の武術以外にも海外の武術を極め、世界王者を陰ながらぶっ倒した。その後、しばらくの間目標がなくなるが、努は「次は神でも倒すか」と志すが、どうやって神に会うか考えた末に死ねば良いと考え、自殺し見事転生するこができた。その世界ではステータスや魔法などが存在するゲームのような世界で、努は次に魔法を極めた末に最高神をぶっ倒し、やることがなくなったので「だらだらしながら定住先を見つけよう」ついでに伴侶も見つかるといいなとか思いながらスローライフを目指す。
誤字脱字や話のおかしな点について何か有れば教えて下さい。また感想待ってます。返信できるかわかりませんが、極力返します。
また今まで感想を却下してしまった皆さんすいません。
僕は豆腐メンタルなのでマイナスのことの感想は控えて頂きたいです。
不定期投稿になります、週に一回は投稿したいと思います。お待たせして申し訳ございません。
他作品はストックもかなり有りますので、そちらで回したいと思います
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
転移した場所が【ふしぎな果実】で溢れていた件
月風レイ
ファンタジー
普通の高校2年生の竹中春人は突如、異世界転移を果たした。
そして、異世界転移をした先は、入ることが禁断とされている場所、神の園というところだった。
そんな慣習も知りもしない、春人は神の園を生活圏として、必死に生きていく。
そこでしか成らない『ふしぎな果実』を空腹のあまり口にしてしまう。
そして、それは世界では幻と言われている祝福の果実であった。
食料がない春人はそんなことは知らず、ふしぎな果実を米のように常食として喰らう。
不思議な果実の恩恵によって、規格外に強くなっていくハルトの、異世界冒険大ファンタジー。
大修正中!今週中に修正終え更新していきます!
冤罪をかけられ、彼女まで寝取られた俺。潔白が証明され、皆は後悔しても戻れない事を知ったらしい
一本橋
恋愛
痴漢という犯罪者のレッテルを張られた鈴木正俊は、周りの信用を失った。
しかし、その実態は私人逮捕による冤罪だった。
家族をはじめ、友人やクラスメイトまでもが見限り、ひとり孤独へとなってしまう。
そんな正俊を慰めようと現れた彼女だったが、そこへ私人逮捕の首謀者である“山本”の姿が。
そこで、唯一の頼みだった彼女にさえも裏切られていたことを知ることになる。
……絶望し、身を投げようとする正俊だったが、そこに学校一の美少女と呼ばれている幼馴染みが現れて──
俺のギフト【草】は草を食うほど強くなるようです ~クズギフトの息子はいらないと追放された先が樹海で助かった~
草乃葉オウル
ファンタジー
★お気に入り登録お願いします!★
男性向けHOTランキングトップ10入り感謝!
王国騎士団長の父に自慢の息子として育てられた少年ウォルト。
だが、彼は14歳の時に行われる儀式で【草】という謎のギフトを授かってしまう。
周囲の人間はウォルトを嘲笑し、強力なギフトを求めていた父は大激怒。
そんな父を「顔真っ赤で草」と煽った結果、ウォルトは最果ての樹海へ追放されてしまう。
しかし、【草】には草が持つ効能を増幅する力があった。
そこらへんの薬草でも、ウォルトが食べれば伝説級の薬草と同じ効果を発揮する。
しかも樹海には高額で取引される薬草や、絶滅したはずの幻の草もそこら中に生えていた。
あらゆる草を食べまくり最強の力を手に入れたウォルトが樹海を旅立つ時、王国は思い知ることになる。
自分たちがとんでもない人間を解き放ってしまったことを。
死んで全ての凶運を使い果たした俺は異世界では強運しか残ってなかったみたいです。〜最強スキルと強運で異世界を無双します!〜
猫パンチ
ファンタジー
主人公、音峰 蓮(おとみね れん)はとてつもなく不幸な男だった。
ある日、とんでもない死に方をしたレンは気づくと神の世界にいた。
そこには創造神がいて、レンの余りの不運な死に方に同情し、異世界転生を提案する。
それを大いに喜び、快諾したレンは創造神にスキルをもらうことになる。
ただし、スキルは選べず運のみが頼り。
しかし、死んだ時に凶運を使い果たしたレンは強運の力で次々と最強スキルを引いてしまう。
それは創造神ですら引くほどのスキルだらけで・・・
そして、レンは最強スキルと強運で異世界を無双してゆく・・・。
転生鍛冶師は異世界で幸せを掴みます! 〜物作りチートで楽々異世界生活〜
かむら
ファンタジー
剣持匠真は生来の不幸体質により、地球で命を落としてしまった。
その後、その不幸体質が神様によるミスだったことを告げられ、それの詫びも含めて匠真は異世界へと転生することとなった。
思ったよりも有能な能力ももらい、様々な人と出会い、匠真は今度こそ幸せになるために異世界での暮らしを始めるのであった。
☆ゆるゆると話が進んでいきます。
主人公サイドの登場人物が死んだりなどの大きなシリアス展開はないのでご安心を。
※感想などの応援はいつでもウェルカムです!
いいねやエール機能での応援もめちゃくちゃ助かります!
逆に否定的な意見などはわざわざ送ったりするのは控えてください。
誤字報告もなるべくやさしーく教えてくださると助かります!
#80くらいまでは執筆済みなので、その辺りまでは毎日投稿。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる