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5.愁嘆の大地の章-34
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「「「「「「プッ! アハハハハハハハハハハ!」」」」」」
噴き出し爆笑するブレイクやヤマト達を前に、顔を真っ赤に赤面させ、
「「ナクアぁ! テメェ、何させやがるぅうぅ!」」
恥ずかしさを誤魔化す様に憤慨して見せると、ナクアが潤んだ瞳の「萌え顔」し、
「カッコイイのに……なぜ、怒るぅ?」
思わずときめくマシューとルーク。
すかさずタケダさんが二人の脛にフリッパーチョップ。
「「痛ってぇ!」」
「オマエ達ィ! 陛下の気遣いを何と心得るぅか!」
「「何しやがる哺乳類!」」
「わたくしは鳥類でございまぁす!」
「やかましい!」
「焼き鳥にしちまうぞぉ!」
「何と野蛮なぁ! この蛮族どもめぇ!」
過剰反応するタケダさんに見え隠れする、嫉妬心。
必死に喚く『三頭身の黒くて丸い塊』に、ヤマト達が頬を緩める中、神妙な面持ちのマリアがナクアに近づき、耳元に小声で、
(後で話がありますの……)
「?」
(「二人きりで話がしたい」と、言っているのですわぁ!)
ナクアは得心がいったように、ポンと一つ手を叩き、
「分かったぁ!」
(…………)
そこはかとなく不安を感じるマリア。
笑い過ぎのブレイクは腹を押さえ、
「はぁ~腹イテェ、死んじまう。オマエ等、面白過ぎなんだよぉ」
涙を拭うと、
「ほんじゃまぁ~本題に入ろうかねぇ」
ヤマト、ジゼ、マリア、ジャック、マシューとルークとナクア、そしてダニエル。久々全員集合の新旧調査班の面々とプラスイチ(タケダさん)を前に、
「これからガルシアはレーダーと電源周りの改修の為に、しばらくレーダーが使えなくなる。だったねぇ、執事さんよぉ?」
「左様でございます」
「そこでだぁ、アンタ達には班に分かれて、斥候を兼ねた「定期巡回」に出てもらう!」
「「「「「「「ハイ(ですわ・ッス)!」」」」」」」
「ケッ。わぁ~たよ」
「組み分けはアタシの独断だ。文句は言わせないよォ! A班、ヤマトとジゼ!」
「了解!」
「し、仕方ないわねぇ」
「B班は、マシューとルーク、それとナクア」
「「ウイッス!」」
「うぬぅ!」
ナクアが右手を上げると、
「マシュー、ルーク、オマエ達二人は久々の外回りだ。ドジ踏んだら許さないからねぇ。お姫様の手綱をしっかり引くんだよ!」
皮肉を込めてニヤリと笑うブレイに、二人はどこ吹く風。
「「何の心配してんスか、姐さぁん。大丈夫っスよぉ~」」
「アタシぁ、アンタ等のソノ「お気楽」が一番心配なのさぁ。ナクア、二人の「お守り」を頼んだよ」
「うぃ!」
「「えぇ!?」」
「C班、マリアとジャック!」
「「はぁ!?」」
「ど、どうして、わたくしが「こんなの」とぺ、ペアですのぉ!」
「んだとぉ! それはコッチのセリフだぁ、コラァ!」
「こんなケダモノと二人きりなんてぇ、わたくしの操(みさお)の危機ですわぁ!」
「こいてんじゃねぇぞ! 鏡見てから言えってんだぁ!」
「何ですってぇ!」
すかさずダニエルが横から割り込み、
「じゃあ僕と、」
「一人の方がマシですわぁ!」
「スっ込んでろ部外者がぁ!」
「ぶ、部外者ぁ……僕の方が先輩なのにぃ」
「ゴチャゴチャとウッサイねぇ! 不平は聞かないと言ったろうが!」
ブレイクは一喝。
「ダニエル! アンタはアタシとだよぉ!」
「えぇ!? 姐さんとぉ?」
思わず不満が顔に出てしまい、
(しぃ、しまったぁ! つい本音が顔にぃ!)
笑顔のブレイクのこめかみに『怒』が一瞬ピキリ。
誤魔化し笑顔を引きつらせるダニエルに、能面の様な作り笑顔を寄せ、平平坦坦とした口調で、
「なんだいダニエルぅ、アタシとじゃ不服なのかぁい?」
「スっ! すんませんしたァ! 僕とっても楽しみでぇす!」
平身低頭、必死に何度も頭を下げる姿に、笑いが起こった。
噴き出し爆笑するブレイクやヤマト達を前に、顔を真っ赤に赤面させ、
「「ナクアぁ! テメェ、何させやがるぅうぅ!」」
恥ずかしさを誤魔化す様に憤慨して見せると、ナクアが潤んだ瞳の「萌え顔」し、
「カッコイイのに……なぜ、怒るぅ?」
思わずときめくマシューとルーク。
すかさずタケダさんが二人の脛にフリッパーチョップ。
「「痛ってぇ!」」
「オマエ達ィ! 陛下の気遣いを何と心得るぅか!」
「「何しやがる哺乳類!」」
「わたくしは鳥類でございまぁす!」
「やかましい!」
「焼き鳥にしちまうぞぉ!」
「何と野蛮なぁ! この蛮族どもめぇ!」
過剰反応するタケダさんに見え隠れする、嫉妬心。
必死に喚く『三頭身の黒くて丸い塊』に、ヤマト達が頬を緩める中、神妙な面持ちのマリアがナクアに近づき、耳元に小声で、
(後で話がありますの……)
「?」
(「二人きりで話がしたい」と、言っているのですわぁ!)
ナクアは得心がいったように、ポンと一つ手を叩き、
「分かったぁ!」
(…………)
そこはかとなく不安を感じるマリア。
笑い過ぎのブレイクは腹を押さえ、
「はぁ~腹イテェ、死んじまう。オマエ等、面白過ぎなんだよぉ」
涙を拭うと、
「ほんじゃまぁ~本題に入ろうかねぇ」
ヤマト、ジゼ、マリア、ジャック、マシューとルークとナクア、そしてダニエル。久々全員集合の新旧調査班の面々とプラスイチ(タケダさん)を前に、
「これからガルシアはレーダーと電源周りの改修の為に、しばらくレーダーが使えなくなる。だったねぇ、執事さんよぉ?」
「左様でございます」
「そこでだぁ、アンタ達には班に分かれて、斥候を兼ねた「定期巡回」に出てもらう!」
「「「「「「「ハイ(ですわ・ッス)!」」」」」」」
「ケッ。わぁ~たよ」
「組み分けはアタシの独断だ。文句は言わせないよォ! A班、ヤマトとジゼ!」
「了解!」
「し、仕方ないわねぇ」
「B班は、マシューとルーク、それとナクア」
「「ウイッス!」」
「うぬぅ!」
ナクアが右手を上げると、
「マシュー、ルーク、オマエ達二人は久々の外回りだ。ドジ踏んだら許さないからねぇ。お姫様の手綱をしっかり引くんだよ!」
皮肉を込めてニヤリと笑うブレイに、二人はどこ吹く風。
「「何の心配してんスか、姐さぁん。大丈夫っスよぉ~」」
「アタシぁ、アンタ等のソノ「お気楽」が一番心配なのさぁ。ナクア、二人の「お守り」を頼んだよ」
「うぃ!」
「「えぇ!?」」
「C班、マリアとジャック!」
「「はぁ!?」」
「ど、どうして、わたくしが「こんなの」とぺ、ペアですのぉ!」
「んだとぉ! それはコッチのセリフだぁ、コラァ!」
「こんなケダモノと二人きりなんてぇ、わたくしの操(みさお)の危機ですわぁ!」
「こいてんじゃねぇぞ! 鏡見てから言えってんだぁ!」
「何ですってぇ!」
すかさずダニエルが横から割り込み、
「じゃあ僕と、」
「一人の方がマシですわぁ!」
「スっ込んでろ部外者がぁ!」
「ぶ、部外者ぁ……僕の方が先輩なのにぃ」
「ゴチャゴチャとウッサイねぇ! 不平は聞かないと言ったろうが!」
ブレイクは一喝。
「ダニエル! アンタはアタシとだよぉ!」
「えぇ!? 姐さんとぉ?」
思わず不満が顔に出てしまい、
(しぃ、しまったぁ! つい本音が顔にぃ!)
笑顔のブレイクのこめかみに『怒』が一瞬ピキリ。
誤魔化し笑顔を引きつらせるダニエルに、能面の様な作り笑顔を寄せ、平平坦坦とした口調で、
「なんだいダニエルぅ、アタシとじゃ不服なのかぁい?」
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