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3.旅立ちの章-9
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「どうして俺の名を!? 副長さんが!?」
チラリと視線を送るも、首を横に振って答えるソフィア。
するとブレイクが豪快に大笑い。
「ワァハハハハ! ジェイソンさんは、あたしの師匠なんだよォ!」
「「!」」
運命的とも言える出会いに、ギョッとするヤマトとジゼ。
「「…………」」
驚きのあまり言葉が出ないでいると、マシューとルークがスッと立ち上がり、ムッとした顔をヤマトに顔を近づけ、
「お前、本当に「英雄ジェイソン」の息子なのか?」
「お前、本当に「サイレントキラー」のヤマトなのか?」
暑苦しく寄せる二つの顔に、ヤマトが引き気味に、小さく一つコクリと頷いた途端、
「スッゲェーッ! マジかよォ! マジで英雄の息子ォーーーッ!?」
「どうりであの神業だぜぇ!」
先程までの「落ち込み」と「敵対心」は何処へやら、マシューとルークは両眼を輝かせた。
ガルシアクルー達も、二人が「英雄ジェイソンの子供達」であると言う事実に大いにどよめく中、一人冷めた目をするクルーが居た。
ダニエルである。
常に優男(やさおとこ)風の笑みを絶やさなかったダニエルが敵意を露わ、
「何を「お祭り騒ぎ」で喜んでよ! おかしいだろぉ!」
「「「「「「「「「「?」」」」」」」」」」
首を傾げるクルー達。
集まる視線の中、ダニエルは二人を指差し、
「そもそもコイツ等、いくつだよ!」
するとジゼは、さも当然と言わんばかり、
「四」
とんでもない数字を口走りそうになる「うかつな口」を、ヤマトは慌てて塞ぎ、
「じゅ、十四だ、十四ッ!」
(四ってなんだよ、ジゼ! 起動年で答えるなよ!)
小声でツッコムと、ブレイクは懐疑的な顔に変わり、ヤマトとジゼを上から下まで舐め回す様に見て、
「……「サイレントキラー」が名をはせていたのは十年以上前……」
あれ程喜んでいた筈のマシューとルークまで怪訝な表情を浮かべ、
「確かに……どう見ても十三、四だ……」
「するってぇ~とぉ、「十三」の「十」で…………三歳で戦場ぉ!?」
「「「「「「「「「「えぇーーーーーーー!?」」」」」」」」」」
目が飛び出るほど驚くクルー達に、ダニエルは呆れ顔。
「気付くのが遅いよ……」
ソフィアは「余談許さず」と言った表情で歩み寄り、
「ヤマト君、ジゼさん。納得のいく説明をしてもらえるかしら」
集まる視線の中、エマとジェイソンから人に混じって暮らす為に「人間で無い事を隠す様に」と固く言われていたジゼは返答に困り、ヤマトの背に隠れ、
(何とかしてよ!)
小声で袖を引っ張ると、ヤマトは、この様な状況下で嘘の上塗りは透けて見え、立場を更に悪くすると判断。一呼吸置き、
「すみません。気味悪がられるのが嫌で黙っていましたが……俺とジゼは見た目がこれ以上、歳をとれない体質なんです。隠して申し訳ありませんでした」
深々頭を下げると、ジゼも慌てて頭を下げつつ周りに聞こえない位の小声で、、
(ナニ、そのバカみたいな理屈ぅ! そんな話を誰が信じるのよ!)
(ジゼが四歳とか言い出すからだろ!)
(ば、バッカじゃないの! あれは、その、そうジョークよ! 場を和ませようとして!)
(今言うジョークかよ!)
危機に陥りツンデレが再発、逆切れジゼ。
チラリと視線を送るも、首を横に振って答えるソフィア。
するとブレイクが豪快に大笑い。
「ワァハハハハ! ジェイソンさんは、あたしの師匠なんだよォ!」
「「!」」
運命的とも言える出会いに、ギョッとするヤマトとジゼ。
「「…………」」
驚きのあまり言葉が出ないでいると、マシューとルークがスッと立ち上がり、ムッとした顔をヤマトに顔を近づけ、
「お前、本当に「英雄ジェイソン」の息子なのか?」
「お前、本当に「サイレントキラー」のヤマトなのか?」
暑苦しく寄せる二つの顔に、ヤマトが引き気味に、小さく一つコクリと頷いた途端、
「スッゲェーッ! マジかよォ! マジで英雄の息子ォーーーッ!?」
「どうりであの神業だぜぇ!」
先程までの「落ち込み」と「敵対心」は何処へやら、マシューとルークは両眼を輝かせた。
ガルシアクルー達も、二人が「英雄ジェイソンの子供達」であると言う事実に大いにどよめく中、一人冷めた目をするクルーが居た。
ダニエルである。
常に優男(やさおとこ)風の笑みを絶やさなかったダニエルが敵意を露わ、
「何を「お祭り騒ぎ」で喜んでよ! おかしいだろぉ!」
「「「「「「「「「「?」」」」」」」」」」
首を傾げるクルー達。
集まる視線の中、ダニエルは二人を指差し、
「そもそもコイツ等、いくつだよ!」
するとジゼは、さも当然と言わんばかり、
「四」
とんでもない数字を口走りそうになる「うかつな口」を、ヤマトは慌てて塞ぎ、
「じゅ、十四だ、十四ッ!」
(四ってなんだよ、ジゼ! 起動年で答えるなよ!)
小声でツッコムと、ブレイクは懐疑的な顔に変わり、ヤマトとジゼを上から下まで舐め回す様に見て、
「……「サイレントキラー」が名をはせていたのは十年以上前……」
あれ程喜んでいた筈のマシューとルークまで怪訝な表情を浮かべ、
「確かに……どう見ても十三、四だ……」
「するってぇ~とぉ、「十三」の「十」で…………三歳で戦場ぉ!?」
「「「「「「「「「「えぇーーーーーーー!?」」」」」」」」」」
目が飛び出るほど驚くクルー達に、ダニエルは呆れ顔。
「気付くのが遅いよ……」
ソフィアは「余談許さず」と言った表情で歩み寄り、
「ヤマト君、ジゼさん。納得のいく説明をしてもらえるかしら」
集まる視線の中、エマとジェイソンから人に混じって暮らす為に「人間で無い事を隠す様に」と固く言われていたジゼは返答に困り、ヤマトの背に隠れ、
(何とかしてよ!)
小声で袖を引っ張ると、ヤマトは、この様な状況下で嘘の上塗りは透けて見え、立場を更に悪くすると判断。一呼吸置き、
「すみません。気味悪がられるのが嫌で黙っていましたが……俺とジゼは見た目がこれ以上、歳をとれない体質なんです。隠して申し訳ありませんでした」
深々頭を下げると、ジゼも慌てて頭を下げつつ周りに聞こえない位の小声で、、
(ナニ、そのバカみたいな理屈ぅ! そんな話を誰が信じるのよ!)
(ジゼが四歳とか言い出すからだろ!)
(ば、バッカじゃないの! あれは、その、そうジョークよ! 場を和ませようとして!)
(今言うジョークかよ!)
危機に陥りツンデレが再発、逆切れジゼ。
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