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続章_41
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「でもサクラちゃん、ハーくんが「奇跡のフォトグラファー」だって、よく分かったね」
「うん。ハヤテくんの体質を知って予感はあったんだけど、確信に変わったのは……ここ」
サクラは、コルクボードの風景写真を指差した。
「え? でもサクラちゃん、写真はネット上にも何枚か残ってるよね?」
首を傾げると、サクラはクスリと笑い、
「ロゴマーク」
「「あ!」」
思わず声を上げる二人。
ヒカリの持っている写真には、サクラの持っていた写真と違い、不正印刷使用防止のロゴマークが入っていなかったのである。
ハヤテの能力を知り、カメラに詳しい事が分かれば、おのずと導き出される答えであった。
「そう言う事かぁ~」
「なる程だねぇ」
感心しきりのハヤテとヒカリに、サクラはしてやったり。
クスクス笑い、
「私も、ハヤテくんの見ている世界を見て見たいなぁ~」
不可能と知りつつ呟くと、
「見れるよ!」
「へ?」
「ちょ、ヒカリ! ヘンな事をサクラに吹き込むなよ!」
「良いじゃないか! ボクも、黄先生だって見たんだし、ねぇ~サクラちゃん♪」
「そう言う問題じゃ、」
ハヤテはヒカリの考えを改めさせようとしたが、両眼をキラキラ輝かせて見つめるサクラの姿に、続けるべき言葉を失った。
拒否する選択肢が無い事を知り、小さなため息を吐くハヤテ。
「仕方が無い……でもサクラ、初めに言っておくぞ。サクラが見たがってる景色を見た人の中には、恐怖で逃げ出したり、半狂乱になった人もいる。黄先生の様に、俺の体質の一部が残る場合も、」
「大丈夫!」
「……どうしてそう言い切れる?」
するとサクラは自身の胸に手を当て、
「私の心が「大丈夫」って言ってる。それに、ヒカリちゃん、ツバサちゃん、黄先生……、ハヤテくんの周りにいる人達と、ハヤテくんの撮った写真を見れば何の不安も感じないよ」
穏やかに微笑んだ。
「ハーくんの負けだねぇ。大丈夫だよ! サクラちゃんみたいな良い子が、モノ達に嫌われる筈がないじゃないか!」
「ありがとうヒカリちゃん」
笑い合う少女二人の姿にハヤテはしばし黙考した後、おもろに顔を上げ、
「分かったよ」
ヒカリとサクラは満面の笑みでハイタッチ。
「ヒカリ、やり方は覚えて、」
「愚問だね!」
ヒカリは笑い飛ばすと、
「サクラちゃん良いかい? 両眼をつぶってリラックスして、自分の額をハーくんの額に当てるだけだよ」
「え? それだけ?」
「うん。ボクも一緒にやるから安心して」
可愛らしくニコリと首を傾げるヒカリに、サクラは小さく微笑み、
「二人を信じてるから、心配はしてないよ。でも何だろう……すごくドキドキしてる」
高揚感から、顔をほんのり赤くした。
「じゃあ始めるか」
「「うん」」
頷く二人は、静かに目を閉じた。
「うん。ハヤテくんの体質を知って予感はあったんだけど、確信に変わったのは……ここ」
サクラは、コルクボードの風景写真を指差した。
「え? でもサクラちゃん、写真はネット上にも何枚か残ってるよね?」
首を傾げると、サクラはクスリと笑い、
「ロゴマーク」
「「あ!」」
思わず声を上げる二人。
ヒカリの持っている写真には、サクラの持っていた写真と違い、不正印刷使用防止のロゴマークが入っていなかったのである。
ハヤテの能力を知り、カメラに詳しい事が分かれば、おのずと導き出される答えであった。
「そう言う事かぁ~」
「なる程だねぇ」
感心しきりのハヤテとヒカリに、サクラはしてやったり。
クスクス笑い、
「私も、ハヤテくんの見ている世界を見て見たいなぁ~」
不可能と知りつつ呟くと、
「見れるよ!」
「へ?」
「ちょ、ヒカリ! ヘンな事をサクラに吹き込むなよ!」
「良いじゃないか! ボクも、黄先生だって見たんだし、ねぇ~サクラちゃん♪」
「そう言う問題じゃ、」
ハヤテはヒカリの考えを改めさせようとしたが、両眼をキラキラ輝かせて見つめるサクラの姿に、続けるべき言葉を失った。
拒否する選択肢が無い事を知り、小さなため息を吐くハヤテ。
「仕方が無い……でもサクラ、初めに言っておくぞ。サクラが見たがってる景色を見た人の中には、恐怖で逃げ出したり、半狂乱になった人もいる。黄先生の様に、俺の体質の一部が残る場合も、」
「大丈夫!」
「……どうしてそう言い切れる?」
するとサクラは自身の胸に手を当て、
「私の心が「大丈夫」って言ってる。それに、ヒカリちゃん、ツバサちゃん、黄先生……、ハヤテくんの周りにいる人達と、ハヤテくんの撮った写真を見れば何の不安も感じないよ」
穏やかに微笑んだ。
「ハーくんの負けだねぇ。大丈夫だよ! サクラちゃんみたいな良い子が、モノ達に嫌われる筈がないじゃないか!」
「ありがとうヒカリちゃん」
笑い合う少女二人の姿にハヤテはしばし黙考した後、おもろに顔を上げ、
「分かったよ」
ヒカリとサクラは満面の笑みでハイタッチ。
「ヒカリ、やり方は覚えて、」
「愚問だね!」
ヒカリは笑い飛ばすと、
「サクラちゃん良いかい? 両眼をつぶってリラックスして、自分の額をハーくんの額に当てるだけだよ」
「え? それだけ?」
「うん。ボクも一緒にやるから安心して」
可愛らしくニコリと首を傾げるヒカリに、サクラは小さく微笑み、
「二人を信じてるから、心配はしてないよ。でも何だろう……すごくドキドキしてる」
高揚感から、顔をほんのり赤くした。
「じゃあ始めるか」
「「うん」」
頷く二人は、静かに目を閉じた。
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