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第四章
4-41
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全身のいたる所の鎧が剥がれ落ち、傷だらけになりながらも、
『『ふぬぁあぁ!』』
鬼気迫る表情で大斧を振るい続けるケンタウロスの二人に、
((そんなにまでも天世と中世を……))
恨みの深さに同情を禁じ得ないラディッシュとドロプウォートではあったが、彼の肩には、彼女の肩には、エルブ国の、フルール国の、カルニヴァ国の、アルブル国の、中世と天世、全ての人々の笑顔が懸かっている。
知り合った人たちの笑顔が脳裏をよぎり、
((だからと言ってぇ!))
負けてあげる訳になどいかない。
強い想いを以てラディッシュは、
≪我がチカラァ! 内なる天世のチカラをッ!≫
その身を白き天世の輝きで包もうかと言う刹那、
ドクッ!
胸を瞬時に激しく脈打つ鼓動。
それと同時、彼の心の中にあった針の穴ほどしかなかった「黒い何か」が、
≪立ち塞がる理不尽の全てを思うままに薙ぎ払えぇ!≫
心を一気に黒で塗り潰し、第六感的悪寒から、
「「ッ!」」
「ッ!」
一斉に飛び退く傷だらけのケンタウロス達とドロプウォート。
ラディッシュから大きく距離取り、
『『なっ、何なのだァ!』』
『何が起きまして、ですのォ!』
敵対も忘れて身構える三人の視線の先、赤黒き炎に包まれ、
「あ、あぁ……ああぁぁぁぁあぁあぁ!」
凪のように穏やかであった笑顔が、みるみる汚染獣の様な赤黒い眼に鋭く、表情も犬歯を剥き出し、獣のように変貌していき、
『ラディイィ!』
悲痛なドロプウォートの叫びの先に立ったのは、全身から赤黒き焔を立ち昇らせ、
「…………」
優しさの塊であったかの様な彼からは程遠い、
『ガァルァァアァァ!』
咆哮を上げながら無暗やたらと剣を振り回す、猛り狂った狂剣士、
≪バーサーカー≫
であった。
しかしケンタウロス達にとっては相手が誰であろうと、相手がどの様な状態になろうとも、ハクサンの大義を支える為に引き下がる訳にはいかず、大斧を振りかざし、
『『参るゥ!』』
動きを止めたラディッシュに向かったが、
≪天技ィ! 炎空斬(えんくうざん)ッ!≫
ドロプウォートの雄叫びにも似た声と共に、巨大な白銀の火柱が二人に迫り、
「「うのぉわぁ!」」
咄嗟に回避。
その間隙に、彼女はラディッシュへの二人の接近を阻む様に、
『近付けさせはしませんのですわァ!』
立ちはだかったのだが、背にしたラディッシュは、
『グァルァルゥルラァ!』
突如として彼女に襲い掛かった。
闇雲に放たれた一刀を、
「ラディ!」
ガァガキィーーーンッ!
驚愕の叫びと共に受け止めるドロプウォート。
しかし、
(なんてぇ重い一撃ですのぉ!)
いなすので精一杯。
堪らず、受けたチカラを流す為にバックステップしたが、我を失った彼の剣は退避を逃さず、彼女を追いながら二撃三撃四撃五撃と絶え間なく乱れ打ち、その同士討ちの様相を、
「「…………」」
歓迎するかのように傍観していたケンタウロス達であったが、それは甘い考えであった。
バーサーカーと化したラディッシュには、目に見えるモノの全てが敵。
ドロプウォートと激しく剣を交えながらも二人を視界に捉え、
『グァラァ!』
右手で剣を振るいながら、左掌を二人に向け、
「「「ッ!?」」
異変を察知した二人に対してすかさず、
『ガァルァアァ!』
幾つもの赤黒き火球を高速で放った。
虚を衝かれたが故に、気付きはしたものの反応が半拍遅れるケンタウロス達。
襲い来る火球に、
「「ふのぉうぉ!」」
大斧による防御と回避を織り交ぜ、辛うじて致命傷を防いだが、
「「ッ!!!」」
気付けばラディッシュが目の前に。
戦いは三つ巴の乱戦と化したが、ドロプウォートには戦いにおける「大きな枷」が。
それはバーサーカーに対して、攻撃できない事。
当然である。
その狂戦士は、謎のチカラに取り込まれ「正気を失ったラディッシュ」なのだから。
彼からの容赦ない攻撃を回避や受け流しをしつつ、行く手を塞ぐケンタウロス達とも剣を交え、
「クッ!」
(一刻も早くハクサンの下へ向かわなければなりませんのに!)
気ばかりが焦っていた。
そんな中、
{今こそ誓約者としての務めを果たす時さぁねぇ}
(え?!)
声がした気がした、次の瞬間、
『『『『ッ!?』』』』
三つ巴の乱戦を繰り広げる四人の真横を「白銀の輝き」と「漆黒の輝き」を纏った何者か達が尋常ならざる速度で駆け抜けて行った。
まるで我関せずと言わんばかりに。
目まぐるしく急転する事態に、
(いったい何事ですの!)
ドロプウォートは戸惑いを覚えると同時、
「!」
襲い来る狂剣士ラディッシュの一刀をかわし、続けざまのケンタウロス達の斬撃を弾き返しながら、
(それに致しましても「誓約者の務め」とは……?)
長らく忘れていた、彼女が自ら望んだ「本務」であり、「責務」であり、「立場」を、
「!!!」
唐突に思い出し、羞恥にまみれた赤面顔して、
(誓約者の務めぇええっぇぇ!!!)
心の中で絶叫した。
それが何を意味するのかは、未だ不明であるが。
彼女は恥じらいの滲んだ真っ赤な顔して戦い続けながら、
「…………」
(でっ、ですがぁ、そこにぃ、ラディを元に戻す可能性があるのでしたらぁ!)
何かしらの決意に腹を括ると、
『やっ、やり遂げて見せますですわァ!』
鼻息荒くケンタウロス達を見据え、
≪天技ィ! 炎弓連弾ッ!!!≫
無数の火球を向け放ち、
「「うぉ!」」
ほんの僅かな時間、遠ざけた間隙を縫い、
『ラディ!!!』
「グァルァ!」
狂剣士ラディッシュの大振りの一刀をかわして瞬時に距離を詰め、
「いっ、今は、これで精一杯ですわぁ!」
ケンタウロス達は真剣勝負の最中に突如見せつけられた何かに、
『『なぁあぁぁあんとぉ!』』
驚愕した。
『『ふぬぁあぁ!』』
鬼気迫る表情で大斧を振るい続けるケンタウロスの二人に、
((そんなにまでも天世と中世を……))
恨みの深さに同情を禁じ得ないラディッシュとドロプウォートではあったが、彼の肩には、彼女の肩には、エルブ国の、フルール国の、カルニヴァ国の、アルブル国の、中世と天世、全ての人々の笑顔が懸かっている。
知り合った人たちの笑顔が脳裏をよぎり、
((だからと言ってぇ!))
負けてあげる訳になどいかない。
強い想いを以てラディッシュは、
≪我がチカラァ! 内なる天世のチカラをッ!≫
その身を白き天世の輝きで包もうかと言う刹那、
ドクッ!
胸を瞬時に激しく脈打つ鼓動。
それと同時、彼の心の中にあった針の穴ほどしかなかった「黒い何か」が、
≪立ち塞がる理不尽の全てを思うままに薙ぎ払えぇ!≫
心を一気に黒で塗り潰し、第六感的悪寒から、
「「ッ!」」
「ッ!」
一斉に飛び退く傷だらけのケンタウロス達とドロプウォート。
ラディッシュから大きく距離取り、
『『なっ、何なのだァ!』』
『何が起きまして、ですのォ!』
敵対も忘れて身構える三人の視線の先、赤黒き炎に包まれ、
「あ、あぁ……ああぁぁぁぁあぁあぁ!」
凪のように穏やかであった笑顔が、みるみる汚染獣の様な赤黒い眼に鋭く、表情も犬歯を剥き出し、獣のように変貌していき、
『ラディイィ!』
悲痛なドロプウォートの叫びの先に立ったのは、全身から赤黒き焔を立ち昇らせ、
「…………」
優しさの塊であったかの様な彼からは程遠い、
『ガァルァァアァァ!』
咆哮を上げながら無暗やたらと剣を振り回す、猛り狂った狂剣士、
≪バーサーカー≫
であった。
しかしケンタウロス達にとっては相手が誰であろうと、相手がどの様な状態になろうとも、ハクサンの大義を支える為に引き下がる訳にはいかず、大斧を振りかざし、
『『参るゥ!』』
動きを止めたラディッシュに向かったが、
≪天技ィ! 炎空斬(えんくうざん)ッ!≫
ドロプウォートの雄叫びにも似た声と共に、巨大な白銀の火柱が二人に迫り、
「「うのぉわぁ!」」
咄嗟に回避。
その間隙に、彼女はラディッシュへの二人の接近を阻む様に、
『近付けさせはしませんのですわァ!』
立ちはだかったのだが、背にしたラディッシュは、
『グァルァルゥルラァ!』
突如として彼女に襲い掛かった。
闇雲に放たれた一刀を、
「ラディ!」
ガァガキィーーーンッ!
驚愕の叫びと共に受け止めるドロプウォート。
しかし、
(なんてぇ重い一撃ですのぉ!)
いなすので精一杯。
堪らず、受けたチカラを流す為にバックステップしたが、我を失った彼の剣は退避を逃さず、彼女を追いながら二撃三撃四撃五撃と絶え間なく乱れ打ち、その同士討ちの様相を、
「「…………」」
歓迎するかのように傍観していたケンタウロス達であったが、それは甘い考えであった。
バーサーカーと化したラディッシュには、目に見えるモノの全てが敵。
ドロプウォートと激しく剣を交えながらも二人を視界に捉え、
『グァラァ!』
右手で剣を振るいながら、左掌を二人に向け、
「「「ッ!?」」
異変を察知した二人に対してすかさず、
『ガァルァアァ!』
幾つもの赤黒き火球を高速で放った。
虚を衝かれたが故に、気付きはしたものの反応が半拍遅れるケンタウロス達。
襲い来る火球に、
「「ふのぉうぉ!」」
大斧による防御と回避を織り交ぜ、辛うじて致命傷を防いだが、
「「ッ!!!」」
気付けばラディッシュが目の前に。
戦いは三つ巴の乱戦と化したが、ドロプウォートには戦いにおける「大きな枷」が。
それはバーサーカーに対して、攻撃できない事。
当然である。
その狂戦士は、謎のチカラに取り込まれ「正気を失ったラディッシュ」なのだから。
彼からの容赦ない攻撃を回避や受け流しをしつつ、行く手を塞ぐケンタウロス達とも剣を交え、
「クッ!」
(一刻も早くハクサンの下へ向かわなければなりませんのに!)
気ばかりが焦っていた。
そんな中、
{今こそ誓約者としての務めを果たす時さぁねぇ}
(え?!)
声がした気がした、次の瞬間、
『『『『ッ!?』』』』
三つ巴の乱戦を繰り広げる四人の真横を「白銀の輝き」と「漆黒の輝き」を纏った何者か達が尋常ならざる速度で駆け抜けて行った。
まるで我関せずと言わんばかりに。
目まぐるしく急転する事態に、
(いったい何事ですの!)
ドロプウォートは戸惑いを覚えると同時、
「!」
襲い来る狂剣士ラディッシュの一刀をかわし、続けざまのケンタウロス達の斬撃を弾き返しながら、
(それに致しましても「誓約者の務め」とは……?)
長らく忘れていた、彼女が自ら望んだ「本務」であり、「責務」であり、「立場」を、
「!!!」
唐突に思い出し、羞恥にまみれた赤面顔して、
(誓約者の務めぇええっぇぇ!!!)
心の中で絶叫した。
それが何を意味するのかは、未だ不明であるが。
彼女は恥じらいの滲んだ真っ赤な顔して戦い続けながら、
「…………」
(でっ、ですがぁ、そこにぃ、ラディを元に戻す可能性があるのでしたらぁ!)
何かしらの決意に腹を括ると、
『やっ、やり遂げて見せますですわァ!』
鼻息荒くケンタウロス達を見据え、
≪天技ィ! 炎弓連弾ッ!!!≫
無数の火球を向け放ち、
「「うぉ!」」
ほんの僅かな時間、遠ざけた間隙を縫い、
『ラディ!!!』
「グァルァ!」
狂剣士ラディッシュの大振りの一刀をかわして瞬時に距離を詰め、
「いっ、今は、これで精一杯ですわぁ!」
ケンタウロス達は真剣勝負の最中に突如見せつけられた何かに、
『『なぁあぁぁあんとぉ!』』
驚愕した。
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