101 / 706
1-101
しおりを挟む
今まで見せた事が無いような満面の笑顔で、
「僕のはコレなんだよぉ♪」
両手で持てる程度の大きさの、厚みの無い木箱を取り出して見せた。
縦横三十センチ×四十センチほど、厚みは五センチ程度と言ったところか。
「何が入っていますでぇすのぉ?!」
興味津々身を乗り出すドロプウォート達を前に、ラディッシュは自信満々自慢げに、
「僕専用の武器一式なのさぁ!」
「「「「おぉ~~~!」」」」
かつてない「勇者らしい発言」に感嘆の声を上げるラミウム達、で、あったが、開けられた木箱の中を見るなり、
「「「「「「…………」」」」」」
二の句を失った。
中に入っていたモノ、それは、
((((((包丁……))))))
用途に合わせてか大小様々、厚みも様々取り揃えた包丁セット一式が、そこには鎮座していた。
唖然とする一同をよそに、
「これで、どんな食材も捌けるよ! ねぇ親方ぁ!」
「勿論ですじゃぁ! 肉を切ろうが、骨を切ろうが、刃こぼれなどせぬじゃてぇ!」
「「カァーカッカッ!」」
高笑いする二人を前に、
『『『『『『オカシイだろォオォ!!!』』』』』』
ラミウムたち一斉ツッコミ。
「「へ?」」
二つのきょとん顔に、
「アンタは料理人なのかぁい!」
「勇者の装備が「料理包丁一式」って何の冗談ですのぉ!」
「ボクが言うのも何ですけどヘンでぇす絶対にヘンでぇすぅ!」
「んなぁかさばるそんなモン、命の鉄火場(戦場)に、どうやって持って気なんスかぁい!」
畳み掛けるツッコミに、
「えぇ?!」
本人的には予想外の四面楚歌であったのか、慄くラディッシュは手にした木箱を、
「ホラぁこうやってぇ」
椅子車の座面の真下に取り付けて見せ、
((((((無駄に芸が細かぁい!))))))
呆れを通り越し、感心さえ覚えるラミウムたち。
すると親方が、
「カァーカッカッ! 腹が減って何とやらと言うではないですかじゃあ♪」
「「「「「「…………」」」」」」
高笑いに一同は毒気を抜かれ、
「ま、まぁ、それもラディらしいちゃあ、ラディらしいのかねぇ?」
「そ、そぅですわねぇ」
「それにぃラディさんのご飯、とっても美味しいでぇすしぃ」
「腕っ節一筋だったオレが、また「ヘンな勇者様」を兄貴に選んじまったモンでさぁ」
ヤレヤレ笑いをし合ったが、当のラディッシュは、何を、どう勘違いしたのか遠回しに称賛された思い、
「いやぁ、それ程でもぉ♪」
「「「「呆れてるん(さぁね・ですわ・でぇす・っス)!」」」」
再びの一斉ツッコミに、
「へ?」
そんな和気あいあいとした空間の中で、自然な笑顔を見せるターナップ(孫)を、微笑ましく見つめる大司祭(祖父)。
するとラミウムがおもむろに、
「ところで、ラディ」
「?」
「アンタ、金(かね)は、どうやって工面したんだぁい?」
「かね?」
「…………」
嫌な予感が胸中をよぎり一瞬黙るも、
「こんだけの物を作ってもらったんさぁね。当然、それに見合った金額ってヤツを、」
支払ったか問いただそうとすると、ラディッシュは一気に青ざめ、
「どっ、どぉ、どぅ、どうしようラミィ! 僕ぅそこまで考えてなかったぁよぉ!!!」
『『『えぇーーーっ?!』』』
新装備に沸いていたラミウム、ドロプウォート、パストリスも一気に青ざめ、
「なっ、何てこったぁい!」
「わっ、ワタクシも、言うほど所持金がありませんですわぁよ!」
「ぼっ、ボクは自給自足だったからぁ!」
突き付けられた現実(金欠)に、ラディッシュはカタカタと震えながら、
「どぉ、どぅしよぅラミぃ~!」
半泣きで袖にすがり付くと、ラミウムは苦笑しながら、
「えぇ~い、泣きつくんじゃないよぉうっとうしいぃねぇ!」
素気無く振り払い、
『ドロプぅ! パストぉ!』
「「?!」」
青ざめている女子二人に、
「アンタ達ぃ! ちょいと色気を出して村の男どもから……」
貢がせようと企て二人を見るなり、
≪ドロプウォート:豊満なれど、色気無し≫
≪パストリス:見た目が幼女で、犯罪臭≫
「はぁあぁぁああぁぁ…………」
とてもとても深いため息を吐き、
『『どう言う意味のため息(ですの・でぇすぅ)!』』
残念扱いされた二人は憤慨し、
「ならぁラディはどぅでぇすの! ラディに頼みましたらぁ!」
「でぇすでぇすでぇすぅ!」
まさかのとばっちりにギョッとするラディッシュ。
しかしラミウムは呆れ顔して首を振り、
「この恋愛経験値ゼロの「童××」にスキルを使って女に貢がせて、その後どうなるか……アンタ達は分かってモノを言ってるのさぁねぇ?」
「「…………」」
想像するに、無数の怒れる女性が入り乱れる「収拾不能な修羅場」しか見えて来ず、
『『『はぁあぁぁああぁぁ…………』』』
女子三人は、とてもとても深いため息を吐いた。
「どぅ言う意味なのさぁ!」
一応、憤慨するラディッシュ。当たらずとも遠からずと、本人も思っているだけに。
そんな喜劇の様なやり取りを、笑って見ていたターナップ。
「なぁ、村長ぉ」
事の次第を傍らで、苦笑いを浮かべて見ていた村長の肩に、やおら腕を回し、
「な、何ですかな、若司祭……」
不穏な空気を察した村長は顔色を変えたが、ターナップはあえて気にする風も無く、
「「まさか」とは思うが、天世様と四大様、それに勇者様を牢屋にブチ込んだ挙句、火刑送り寸前までの無礼をしておいて、まぁさかジジィ(大司祭)の謝罪一つで済ます訳、ねぇよなぁ~」
((((((オマエもだろ!))))))
心の中で鋭くツッコム、ラディッシュ達と職人たち。
すると村長はバツが悪そうに、
「そ、それは……」
口籠りつつ、大司祭をチラ見。
助け舟を求める視線を送ったが、大司祭は気マズそうにスッと視線を逸らし、
(!)
逸らした先で、
(す、済まぬの村長ぉ、ワシも加害者の一人なのじゃよぉ……)
(…………)
逃げ場は無いと悟る村長。
そこへターナップが止めを刺す様に、
「この事実が教会に知れたら「オレとジジィ」は、無論タダじゃ済まないが……「責任者の村長は」どぅなるのかねぇ~」
「!?」
大司祭に謝罪させたり、ほとぼりが冷めるまでラミウムの前に姿を現さないなど、随所に保身が見え隠れする彼に、この一言は極めて効果的であった。
渋っていた口調と態度は一変し、
「もっ、もももももも勿論ですございますぅ! この程度(代金支払いの肩代わり)で赦免される等とは思っておりませんが! 何卒! 何卒ぉ村(と言うより私)には、ご容赦ぉをぉぉおぉぉぉ!」
平身低頭平謝りすると、
「だとさ♪」
ターナップは闇を感じさせる笑顔でニヤッと笑って見せ、
((((悪党だぁ……))))
ヤレヤレ笑いのラディッシュ達。
しかし、村の司祭である彼が本気で恐喝まがいの脅しをする筈も無く、
「まぁ、冗談はさておきっスぅ」
保身に走る村長に対する「彼なりのお灸」であったのか、屈託ない少年の様な笑顔にコロッと戻り、
((((本当に冗談???))))
ラディッシュたちが一抹の不安を残す中、
「ラディの兄貴が、あんな技術を教えてくれたんだ、ラミ姐さんが言っていた通り、これからの村を考えれば「むしろお釣りが来る」ってモンでさぁ。なぁ親方ぁ」
すると親方も、
「勿論じゃてぇ」
笑い合う二人に、恐喝の片棒を担がずに済んだラディッシュ達がホッと胸を撫で下ろしていると、
『村長ぉーーーーーー!』
血相変えた村人が駆けて来た。
吊るし上げをくらったばかりで少々不機嫌な村長。
「何事だぁ!」
八つ当たり気味の声を上げたが、事態は急を要するのか、
「ハァハァハァ……と、とにかくぅ、村の東門にスグ来て下さい!」
息を切らせる村人は、不機嫌に気付く余裕もない様子であった。
「僕のはコレなんだよぉ♪」
両手で持てる程度の大きさの、厚みの無い木箱を取り出して見せた。
縦横三十センチ×四十センチほど、厚みは五センチ程度と言ったところか。
「何が入っていますでぇすのぉ?!」
興味津々身を乗り出すドロプウォート達を前に、ラディッシュは自信満々自慢げに、
「僕専用の武器一式なのさぁ!」
「「「「おぉ~~~!」」」」
かつてない「勇者らしい発言」に感嘆の声を上げるラミウム達、で、あったが、開けられた木箱の中を見るなり、
「「「「「「…………」」」」」」
二の句を失った。
中に入っていたモノ、それは、
((((((包丁……))))))
用途に合わせてか大小様々、厚みも様々取り揃えた包丁セット一式が、そこには鎮座していた。
唖然とする一同をよそに、
「これで、どんな食材も捌けるよ! ねぇ親方ぁ!」
「勿論ですじゃぁ! 肉を切ろうが、骨を切ろうが、刃こぼれなどせぬじゃてぇ!」
「「カァーカッカッ!」」
高笑いする二人を前に、
『『『『『『オカシイだろォオォ!!!』』』』』』
ラミウムたち一斉ツッコミ。
「「へ?」」
二つのきょとん顔に、
「アンタは料理人なのかぁい!」
「勇者の装備が「料理包丁一式」って何の冗談ですのぉ!」
「ボクが言うのも何ですけどヘンでぇす絶対にヘンでぇすぅ!」
「んなぁかさばるそんなモン、命の鉄火場(戦場)に、どうやって持って気なんスかぁい!」
畳み掛けるツッコミに、
「えぇ?!」
本人的には予想外の四面楚歌であったのか、慄くラディッシュは手にした木箱を、
「ホラぁこうやってぇ」
椅子車の座面の真下に取り付けて見せ、
((((((無駄に芸が細かぁい!))))))
呆れを通り越し、感心さえ覚えるラミウムたち。
すると親方が、
「カァーカッカッ! 腹が減って何とやらと言うではないですかじゃあ♪」
「「「「「「…………」」」」」」
高笑いに一同は毒気を抜かれ、
「ま、まぁ、それもラディらしいちゃあ、ラディらしいのかねぇ?」
「そ、そぅですわねぇ」
「それにぃラディさんのご飯、とっても美味しいでぇすしぃ」
「腕っ節一筋だったオレが、また「ヘンな勇者様」を兄貴に選んじまったモンでさぁ」
ヤレヤレ笑いをし合ったが、当のラディッシュは、何を、どう勘違いしたのか遠回しに称賛された思い、
「いやぁ、それ程でもぉ♪」
「「「「呆れてるん(さぁね・ですわ・でぇす・っス)!」」」」
再びの一斉ツッコミに、
「へ?」
そんな和気あいあいとした空間の中で、自然な笑顔を見せるターナップ(孫)を、微笑ましく見つめる大司祭(祖父)。
するとラミウムがおもむろに、
「ところで、ラディ」
「?」
「アンタ、金(かね)は、どうやって工面したんだぁい?」
「かね?」
「…………」
嫌な予感が胸中をよぎり一瞬黙るも、
「こんだけの物を作ってもらったんさぁね。当然、それに見合った金額ってヤツを、」
支払ったか問いただそうとすると、ラディッシュは一気に青ざめ、
「どっ、どぉ、どぅ、どうしようラミィ! 僕ぅそこまで考えてなかったぁよぉ!!!」
『『『えぇーーーっ?!』』』
新装備に沸いていたラミウム、ドロプウォート、パストリスも一気に青ざめ、
「なっ、何てこったぁい!」
「わっ、ワタクシも、言うほど所持金がありませんですわぁよ!」
「ぼっ、ボクは自給自足だったからぁ!」
突き付けられた現実(金欠)に、ラディッシュはカタカタと震えながら、
「どぉ、どぅしよぅラミぃ~!」
半泣きで袖にすがり付くと、ラミウムは苦笑しながら、
「えぇ~い、泣きつくんじゃないよぉうっとうしいぃねぇ!」
素気無く振り払い、
『ドロプぅ! パストぉ!』
「「?!」」
青ざめている女子二人に、
「アンタ達ぃ! ちょいと色気を出して村の男どもから……」
貢がせようと企て二人を見るなり、
≪ドロプウォート:豊満なれど、色気無し≫
≪パストリス:見た目が幼女で、犯罪臭≫
「はぁあぁぁああぁぁ…………」
とてもとても深いため息を吐き、
『『どう言う意味のため息(ですの・でぇすぅ)!』』
残念扱いされた二人は憤慨し、
「ならぁラディはどぅでぇすの! ラディに頼みましたらぁ!」
「でぇすでぇすでぇすぅ!」
まさかのとばっちりにギョッとするラディッシュ。
しかしラミウムは呆れ顔して首を振り、
「この恋愛経験値ゼロの「童××」にスキルを使って女に貢がせて、その後どうなるか……アンタ達は分かってモノを言ってるのさぁねぇ?」
「「…………」」
想像するに、無数の怒れる女性が入り乱れる「収拾不能な修羅場」しか見えて来ず、
『『『はぁあぁぁああぁぁ…………』』』
女子三人は、とてもとても深いため息を吐いた。
「どぅ言う意味なのさぁ!」
一応、憤慨するラディッシュ。当たらずとも遠からずと、本人も思っているだけに。
そんな喜劇の様なやり取りを、笑って見ていたターナップ。
「なぁ、村長ぉ」
事の次第を傍らで、苦笑いを浮かべて見ていた村長の肩に、やおら腕を回し、
「な、何ですかな、若司祭……」
不穏な空気を察した村長は顔色を変えたが、ターナップはあえて気にする風も無く、
「「まさか」とは思うが、天世様と四大様、それに勇者様を牢屋にブチ込んだ挙句、火刑送り寸前までの無礼をしておいて、まぁさかジジィ(大司祭)の謝罪一つで済ます訳、ねぇよなぁ~」
((((((オマエもだろ!))))))
心の中で鋭くツッコム、ラディッシュ達と職人たち。
すると村長はバツが悪そうに、
「そ、それは……」
口籠りつつ、大司祭をチラ見。
助け舟を求める視線を送ったが、大司祭は気マズそうにスッと視線を逸らし、
(!)
逸らした先で、
(す、済まぬの村長ぉ、ワシも加害者の一人なのじゃよぉ……)
(…………)
逃げ場は無いと悟る村長。
そこへターナップが止めを刺す様に、
「この事実が教会に知れたら「オレとジジィ」は、無論タダじゃ済まないが……「責任者の村長は」どぅなるのかねぇ~」
「!?」
大司祭に謝罪させたり、ほとぼりが冷めるまでラミウムの前に姿を現さないなど、随所に保身が見え隠れする彼に、この一言は極めて効果的であった。
渋っていた口調と態度は一変し、
「もっ、もももももも勿論ですございますぅ! この程度(代金支払いの肩代わり)で赦免される等とは思っておりませんが! 何卒! 何卒ぉ村(と言うより私)には、ご容赦ぉをぉぉおぉぉぉ!」
平身低頭平謝りすると、
「だとさ♪」
ターナップは闇を感じさせる笑顔でニヤッと笑って見せ、
((((悪党だぁ……))))
ヤレヤレ笑いのラディッシュ達。
しかし、村の司祭である彼が本気で恐喝まがいの脅しをする筈も無く、
「まぁ、冗談はさておきっスぅ」
保身に走る村長に対する「彼なりのお灸」であったのか、屈託ない少年の様な笑顔にコロッと戻り、
((((本当に冗談???))))
ラディッシュたちが一抹の不安を残す中、
「ラディの兄貴が、あんな技術を教えてくれたんだ、ラミ姐さんが言っていた通り、これからの村を考えれば「むしろお釣りが来る」ってモンでさぁ。なぁ親方ぁ」
すると親方も、
「勿論じゃてぇ」
笑い合う二人に、恐喝の片棒を担がずに済んだラディッシュ達がホッと胸を撫で下ろしていると、
『村長ぉーーーーーー!』
血相変えた村人が駆けて来た。
吊るし上げをくらったばかりで少々不機嫌な村長。
「何事だぁ!」
八つ当たり気味の声を上げたが、事態は急を要するのか、
「ハァハァハァ……と、とにかくぅ、村の東門にスグ来て下さい!」
息を切らせる村人は、不機嫌に気付く余裕もない様子であった。
0
お気に入りに追加
47
あなたにおすすめの小説
チート幼女とSSSランク冒険者
紅 蓮也
ファンタジー
【更新休止中】
三十歳の誕生日に通り魔に刺され人生を終えた小鳥遊葵が
過去にも失敗しまくりの神様から異世界転生を頼まれる。
神様は自分が長々と語っていたからなのに、ある程度は魔法が使える体にしとく、無限収納もあげるといい、時間があまり無いからさっさと転生しちゃおっかと言いだし、転生のため光に包まれ意識が無くなる直前、神様から不安を感じさせる言葉が聞こえたが、どうする事もできない私はそのまま転生された。
目を開けると日本人の男女の顔があった。
転生から四年がたったある日、神様が現れ、異世界じゃなくて地球に転生させちゃったと・・・
他の人を新たに異世界に転生させるのは無理だからと本来行くはずだった異世界に転移することに・・・
転移するとそこは森の中でした。見たこともない魔獣に襲われているところを冒険者に助けられる。
そして転移により家族がいない葵は、冒険者になり助けてくれた冒険者たちと冒険したり、しなかったりする物語
※この作品は小説家になろう様、カクヨム様、ノベルバ様、エブリスタ様でも掲載しています。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
冷宮の人形姫
りーさん
ファンタジー
冷宮に閉じ込められて育てられた姫がいた。父親である皇帝には関心を持たれず、少しの使用人と母親と共に育ってきた。
幼少の頃からの虐待により、感情を表に出せなくなった姫は、5歳になった時に母親が亡くなった。そんな時、皇帝が姫を迎えに来た。
※すみません、完全にファンタジーになりそうなので、ファンタジーにしますね。
※皇帝のミドルネームを、イント→レントに変えます。(第一皇妃のミドルネームと被りそうなので)
そして、レンド→レクトに変えます。(皇帝のミドルネームと似てしまうため)変わってないよというところがあれば教えてください。
全能で楽しく公爵家!!
山椒
ファンタジー
平凡な人生であることを自負し、それを受け入れていた二十四歳の男性が交通事故で若くして死んでしまった。
未練はあれど死を受け入れた男性は、転生できるのであれば二度目の人生も平凡でモブキャラのような人生を送りたいと思ったところ、魔神によって全能の力を与えられてしまう!
転生した先は望んだ地位とは程遠い公爵家の長男、アーサー・ランスロットとして生まれてしまった。
スローライフをしようにも公爵家でできるかどうかも怪しいが、のんびりと全能の力を発揮していく転生者の物語。
※少しだけ設定を変えているため、書き直し、設定を加えているリメイク版になっています。
※リメイク前まで投稿しているところまで書き直せたので、二章はかなりの速度で投稿していきます。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~
Lunaire
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
他作品の詳細はこちら:
『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】
『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】
『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】
気がついたら異世界に転生していた。
みみっく
ファンタジー
社畜として会社に愛されこき使われ日々のストレスとムリが原因で深夜の休憩中に死んでしまい。
気がついたら異世界に転生していた。
普通に愛情を受けて育てられ、普通に育ち屋敷を抜け出して子供達が集まる広場へ遊びに行くと自分の異常な身体能力に気が付き始めた・・・
冒険がメインでは無く、冒険とほのぼのとした感じの日常と恋愛を書いていけたらと思って書いています。
戦闘もありますが少しだけです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる