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9.揺蕩い続ける*

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『――キモチイイ所に当ててみてよ』

 そう言ったイェルンに従うように、ディートリヒはその腰に跨ったまま、自ら必死で腰を動かしていた。

「ッふぅ、……ん!」

 とてつもなく恥ずかしい。当人からすれば勘弁して欲しいものだ。けれどもそれはイェルンに求められているものであるし、ナカに挿入ったまま放置されるというのもそれなりに苦しい。早いところ、いつものように溺れきってしまいたかった。そうすれば、羞恥も何もかも吹き飛んでしまうのに。

「はぁ、あ、ああッ……!」
「んふふ、……苦しそうだね、でぃーとりひ」

 イェルンに散々弄られまくったディートリヒの胎内は、もはやイェルンのものですっかり慣らされ、中に押し入られるだけで背筋がわななく程に快楽を拾ってしまうようになった。
 以前は絶対にこうではなかったはず。イェルンの手腕が余りにも良すぎたのだ。
 自分で動くたびにイェルンのものがディートリヒのイイ所を掠め、身体から力が抜けてしまう。すると、より深い所までイェルンのものを咥え込んでしまって、その刺激で一層震えた。
 最早自分で動くどころではない。目の前のイェルンにしがみつきながら、ディートリヒは悶えた。
 気持ちが良いのには違いないのに、上手くイイところにはあてられなかった。昇り詰めるには何かが足りない。中途半端に高められた快楽が、腹の中でじくじくとうずくようだった。

「ふぅッ……う、」
「かぁーわい。一生懸命に腰振って……ねぇ、どうしてほしい? 言ってよ、ディートリヒ?」

 苦しさと気持ちの良さで喉元を晒しながら喘いでいたディートリヒに、イェルンは優しく問いかけた。
 そう言ったイェルンもまた、余裕はそれほど無さそうだ。額に汗を滲ませながら目を細め、荒い息を吐き出している。動いてしまいそうになる気持ちを押し留めてきっと、ディートリヒが動くのを待っているのだ。自らの意思で考え行動する。そんな彼のことばを、イェルンは待っていた。
 その声が耳に入ったディートリヒは、緩慢な動きでイェルンを見下ろした。
 目の前には、いつもの彼の笑みがある。ディートリヒだけを見つめる美しい藍玉。彼だけの宝に違いなかった。

「イェルン……」
「ね、ディートリヒ?」

 甘えるようにイェルンが唇を寄せると、ディートリヒもすんなりとそれを受け入れる。ぬるりと入ってくる彼の舌が、ほんの少しくちの中を犯しただけで、ディートリヒは無意識に腹の中を締め付けてしまった。
 イェルンから与えられる快楽を期待して、まるでパブロフの犬のように体の方が先に反応する。胸を締め付けるような感情と共に中を締め付けてしまい、早く早く欲しくて仕方なくなった。
 他の誰でもない、ディートリヒにのみ与えられるイェルンの寵愛を。その言葉に偽りがない事を、示してほしかった。
 その唇を僅かに離し、ディートリヒは切羽詰まったような切ない声で言った。

「イェ、ルン……も、ムリだ。はやく、くれ」
「も、動けない?」

 イェルンに問われてこくこくと首を縦に振る。そんなディートリヒを見て、イェルンは再び口を寄せる。

「も、しょうがないなぁ……」

 そしてそう言うのと同時に、ディートリヒの肩と腰にそれぞれ腕を回したかと思うと。イェルンはディートリヒを強く抱き寄せるようにして、その律動を開始した。イェルンの昂りが、奥の奥までディートリヒを犯す。

「ーーンンッ!!」

 ディートリヒは全身を痺れさせるような快楽に悲鳴を上げた。そのほとんどがイェルンの口の中で食べられて消えてしまったが、深く深くにまで穿つようなイェルンの抽送に、ディートリヒはすぐにでも達してしまいそうな程に興奮していた。
 以前は痛いだけだった奥への刺激も、すっかり慣らされ感じるようになってしまっていた。いっそ、痛みには慣れていた分、快楽を拾うようになるのも早かった。
 奥の窄まりに達しそうなほど強く押し付けられて捏ねくりまわされ、嬌声を食べられ口内を犯され。ディートリヒは、あっという間に絶頂へと昇り詰めてしまった。
 次々と押し寄せるさざなみのような快感が徐々に集まり突然、バチバチと頭の中で何かが弾けた。ビクビクと制御できない程に身体を震わせながら、目の前のイェルンに必死で抱き付いた。
 ようやく得られた絶頂による余韻は長く、ディートリヒは半ば自失しながら、イェルンのいたわるような口付けを受け入れていた。ディートリヒが達しても尚、イェルンのものは硬く張り詰めたままで、震え悶える腹の中をゆるく捏ねていた。

 互いの唇が離れる頃には、ディートリヒも少しばかり余韻から抜け出しつつあった。すると、それを見たイェルンは優しく声をかける。

「ヨかった? 自分で動いてみるのも新鮮でいいでしょ」

 微笑みつ、ディートリヒの顔中に口付けを落としながらそう言ってくるものだから。その甘さに思わず赤面する。
 イェルンの言うように、ディートリヒもまた先程のセックスはいつもより興奮した。もちろん、それはイェルンのことばに安心したせいもあるのだろうが。もっと別の、自分の信じられない行動に対する羞恥心も手伝ったからには違いないのである。
 こんなにいやらしい事を、いっそ自ら腰を振って強請るような事をするだなんて。しかも、イェルンとならばこんな事をするのは全く嫌ではない。むしろ自分から委ねても良いとさえ思ってしまう。今までに経験した事がないような気分に、ディートリヒは戸惑うばかりだった。

「それは、まぁ……」

 そんな曖昧な答えを寄越してきたディートリヒに、イェルンは笑う。そしてすぐ、ディートリヒから自身を抜いてしまうと。イェルンはディートリヒを横になるように促し、ただひと言付け加えるのだった。

「それなら、良かった。ほら、横になって。君はまだ全快という訳ではないからさ。続きはまた今度しよう」

 そう言って、ディートリヒに下服を履かせようとするイェルンに、思わずその手を取り目を剥いた。

「えっ……だがイェルン、お前まだ――」
「僕はさっきのアレで十分ヌけるから、気にしないで」
「でも――」

 ディートリヒがそれを引き止めようと声に出すけれども、イェルンはその手をやんわりと掴みながら言うだけだった。

「大丈夫、君がやってくる前は僕もひとりだったんだよ? そんな事よりも君の体の方が優先だ。うっかり1回やっちゃった手前、こう言うのもなんだけどさ……ディートリヒ、君、死に掛けたんだからさ。まだ安静にね」

 そう言って、いよいよ毛布まで取りに行こうとするイェルンに対して。ディートリヒは心の中のもやもやを自覚する。せっかくのこの時間を、自分の不手際が原因でイェルンに負担をかけるだなんて。彼も、ここまで張り詰めているのだ、イッてしまいたいだろうにそれを我慢をさせている。あの、絶倫野郎のイェルンに。
 そう思うと、ディートリヒはたまらなかった。そうして彼は、思いがけずに強行手段に出るのだった。

「――ちょ、ディートリヒッ!」

 自分から離れようとするイェルンの腕を引っ掴むと、ベッドの上へと引き摺り寄せたのだ。そのまま仰向けに倒れ込みながら悲鳴をあげるイェルンに構わず、ディートリヒはその上に乗り上げる。
 自分にばっかりあのような恥ずかしい事をさせてイかせておいて、イェルンがディートリヒでイかないだなんて。そんなのは不公平だ。
 イェルンの精がこの時ばかりは、欲しくて我慢ならなかった。早く注いで貰って、イェルンが自分のものだと安心したい。それは確かに、ディートリヒに宿った欲望だった。

 ディートリヒの胎内から出て行ってしまったそれは、先程よりも少しばかり萎れてしまっていた。それでも尚、多少なりとも
勃ち上がったままのイェルンのそれも、絶頂を欲しているには違いないのだ。同じ男であるディートリヒには、それが手に取るようにわかった。
 ここまで育ちきってしまっては、収めるのも一苦労なはず。それをイェルンは、平気な顔をして放置しようというのだ。ディートリヒの方こそ、こんなにも欲しているというのに。
 目の前でそそり勃つそれを、戸惑いもせずに口に含む。腹に出してくれないというのであれば、その気にさせるまでだ。
 熱や疲労による思考力の低下も少しはあるだろう。イェルンを手放したくない余り、もうすっかり頭がおかしくなってしまっているディートリヒは、かつて教え込まれたその技術を思い出しながら口を動かし続けた。逃げようとするその腰にいっそ抱き着きながら、ディートリヒはイェルンのものにしゃぶりついた。

「ディ、トリヒ――ふうッ!」

 舌の両面を使いながら舐め上げていく。時折吸い上げては奥の方へと咥え込むと、腰が震えて頭上からは息を詰める音が聞こえた。
 しばらくすると口淫をやめさせる事はどうやら諦めたのか、イェルンはディートリヒの頭に手をやった。梳くようにその髪を優しく撫で、時折うなじを指でなぞる。そんなイェルンの愛撫と、喉の奥を刺激してくる彼のおおきなものが、ディートリヒの頭を一層おかしくしていった。苦しいのに気持ちが好い。だらだらと溢れてくる唾液が、イェルンの先走りと混ざり合って口内でいやらしい音を立て、ディートリヒを一層妙な気分にさせた。
 啜り上げると同時、時折突き出すように震える腰が、イェルンの絶頂が近い事を教えてくれる。それに気付いたディートリヒは、益々奥へと咥え込んだ。

「ん、んんっ、ねぇ、ディートリヒ、も、出るから……離し――!」

 髪をぎゅうと掴まれ、切羽詰まった声が聞こえてきた。それにすら興奮を覚えたディートリヒは、一際強く、だらしない音を立てながら啜り上げた。
 一際大きく聞こえてきた何かを堪えるような声と共に。イェルンは絶頂した。彼のものからディートリヒの口内へと、望むものは存分に注ぎ込まれたのだった。それをすっかり残さず受け止めると、ディートリヒはようやく顔を上げた。
 ただ、イェルンのものを口に咥え込んでいただけだというのに。ディートリヒのものはまた、薄らと兆していたのだった。イェルン相手とはいえ、とんでもなくいやらしい事をしていた自覚はある。ディートリヒは羞恥と熱と欲望とで、すっかりのぼせ上がってしまっていた。

「ディートリヒ……」

 呆然と、その目に涙を滲ませながらイェルンがディートリヒを見上げている。美しい男のそのような姿に、彼は堪らなくなってしまった。
 衝動のままに口付ける。飲み込み切れず口の中に残っていたイェルンのものが、ふたりの唾液に混ざり合う。途端に顰めたイェルンの表情に、ディートリヒは自然と頬を緩めた。
 ゆっくりと唇を離してイェルンを真っ直ぐに見つめながら、ディートリヒは囁くように言った。まるで普段の彼とは別人。オトコを誘う、情欲にまみれた眼差しをしていた。

「なぁ、イェルン。くれないのか? お前の種子、こっちにも」
「な……」

 イェルンの手をディートリヒの尻のあわいの方へと触れさせながら言えば、目の前でイェルンが目に見えて動揺した。
 子供だった頃より、ディートリヒには様々な教育が施された。それには、彼の珍しい容姿を利用したハニートラップの類いも含まれており、男も女も喜ばせる為の台詞も行動もすべてが、その体に叩き込まれていた。彼の今までの人生がいかに狂っていたかが窺い知れよう。
 ディートリヒに対して行われた躾けの内容を知りながらもまさか、それを自分に使われるとは微塵も思っていなかったイェルンは。驚くのと同時に、酷く興奮したのだった。それがきっと、ディートリヒの本心からの言葉だとわかっているから。イェルンは堪らなくなった。

「孕ませてくれ」
「ディートリヒ……」

 呟くようなイェルンの声がディートリヒの耳にも入る。ディートリヒはその口を自分のそれで塞ぐと、イェルンの手を掴んだまま、自身の腹の中へとその指を押し込んだ。
 まるで自慰をするように中を擦れば、先程までイェルンのものを収めていたナカは簡単に拡がっていった。ぐちぐちとわざと音を立てるようにして手を動かせば、口付けをしたままのイェルンが目の前で生唾を呑み込むのが彼にも分かった。
 唇を離し、至近距離からジッと見つめる。その目に燃えるような情欲が浮かんでいるのが、ディートリヒにも分かった。あと、もう少し。イェルンはもう間も無く、その理性も放り投げてこちらへと堕ちてくるだろう。それを想像しただけで、ディートリヒは言い知れぬ興奮を覚えた。

「ねぇ、僕さぁ、結構我慢してたんだよ……? 柄にも無くね。酷く、してしまうかもしれない」

 何かに耐えるような余裕のない表情で、イェルンは上に乗り上げるディートリヒを見上げていた。ナカに誘われていたイェルンの指が、少しずつ意志を持って動き出した事を感じながら、ディートリヒは最後のトドメを用意する。
 イェルンの視線を微笑みながら受け止めて。ディートリヒは唇同士が触れそうな距離で、そっと、囁く甘えたような声で言った。

「ここまでしたんだ。いいに決まってる。イェルンに心配される程、俺もヤワではない」
「ああ、もう、君ってヤツは――!」

 堪らず、と言った声音でイェルンがそう言い放ったかと思えば。もう一方の手でディートリヒのうなじを引き寄せると。それはもう、感情をぶつけるような激しさで、イェルンはディートリヒの唇に噛み付くように口付けたのだった。口の中をしゃぶり尽くすような激しさで、イェルンはその口内を吸い尽くした。

「ンンッ、ふ、う……ううんっ!」

 ディートリヒに誘われるようにナカに挿れられたイェルンの指は、もはや好き勝手にそのナカを蹂躙している。ディートリヒのイイところばかりを重点的に揉み込み、震えながら締め付けたところを抜き差しする。その途端に全身が痺れるような快楽にみまわれたディートリヒは、イェルンの口付けを受け止めながら、恥ずかしげも無く喘いだ。
 ふたりを止めるものはもう、何もありはしない。その目に映ったお互いだけを見つめながら、ふたりは再びひとつになるのだ。ゆっくりと侵食するように、イェルンの熱く激ったものがディートリヒの胎内を犯していく。

「あ……ん、ンンッ、キモチい……ソコ、――ッ!」
「ッ、ディートリヒ、あんま、煽んないで、くれるかなぁッ……! 本気で抱き潰しちゃいそう、だから、……しばらく、起き上がれなくなっても僕、知らないから、ね」

 うつ伏せになったディートリヒの上に乗り上げるような状態で、イェルンはディートリヒのナカに突き刺すようにペニスを叩き付けている。浅い所から一気に奥の方へ。浅い方と奥の方と、両方のイイところをほとんど同時に突かれ、ディートリヒは悶えた。
 もう、何も考えられない。イェルンから与えられる全部が愛おしくて、気持ちよくて。自分でも何を言っているかすらわからなくなる程だった。
 己の腹に回され、時折胎内を刺激するように押し込むイェルンの手も、耳元で聞こえる切羽詰まったような彼の息遣いも、腹の中で暴れ、孕まさんと解放の時を待ち侘びているイェルンの昂ぶりも、すべてが愛おしくて堪らなかった。
 自分の地獄のような人生は、この人と会うためにあったのだ。そんな事を思ってしまう程に、ディートリヒはこの時溺れていたのだった。

「あ、はッ……でるッ、ディー、トリヒ、あげる、僕のあげるからさ、ほんと、今すぐ、孕んじゃえッ――」
「ひ、あ、アアアアッ――!」

 奥の奥まで突き挿れられ、まるで叫ぶような声を耳元で感じながら。ディートリヒは、イェルンとほとんど同時に絶頂を迎えたのだった。
 その後も、何度も何度も求められて求めて、彼らは互いが満足するまで身体を繋げ合ったのだった。いつまでも切れることのないだろう、ふたりの絆のように。


 ディートリヒが次に目を覚ました時には、彼はイェルンと共に湯船の中に居た。こんなこぢんまりとした小屋には珍しい、きちんとした石造りのバスタブの中だ。かつて宮廷魔法使いだった彼の、こだわりの施設。ディートリヒも実際に浸かるのは初めての事だった。少し前までは、すぐにここから去るつもりでいたから。
 身体中をじんわりと暖める湯に、セックスとは全く違った心地よさを感じながら、ディートリヒは大きく息を吐き出した。

「あれ、起きた?」

 そこでディートリヒが意識を取り戻した事に気付いたのだろう、正面から抱き込んでいるイェルンが、彼にそっと声をかけた。

「起きた」
「ふふ、良かった。ずっと眠ったままだったらどうしようかと思った」

 出した己の声はほとんど掠れていたが、ディートリヒは気にもならなかった。満足感で一杯だった。もう、このまま死んでも良いくらい。そんな事は絶対に言わないが。
 機嫌良さそうに柔らかな声で言ったイェルンは、弛緩したその体を抱き込みながら、片方の手をディートリヒの下腹部へと伸ばしている。段々と戻ってくる身体の感覚に、腹の中で蠢いている何かを感じていた。
 散々注ぎ込んだイェルンの精液を掻き出しているのだろう。お湯が中へ入り込んでくるのに少しばかり違和感を感じながらも、ディートリヒはゆったりとその身を委ねていた。
 すっかり空っぽになるほど身体を繋げ合ったふたりにはもう、先程までの雰囲気は微塵も見られない。どこかしっとりとした気分で、いつもの気安い調子で言葉を交わす。
 そんな中での事だった。ふと、イェルンが呟くように言った。

「いっぱい出しちゃったね……ほんとに、孕んじゃえばいいのに」

 楽しそうに、鼻歌でも歌うかのような冗談だった。イェルンはその肩にくたりと頭を預けているディートリヒの米神に、そっと口付けを落とした。それらがとてもくすぐったくて、彼はクスクスと笑いながら掠れる声で言った。

「ふふ……イェルンなら、出来てしまいそうだな。それも、いいかもな」

 その途端、ドクリとイェルンの心臓が跳ねた、ようにディートリヒには感じられた。
 ピタリとそこで動きを止めてしまったイェルンに、ディートリヒは何か込み上げてくるものを感じた。胸の中が熱い。それが何か、分かりそうで分からないソレにすら心地よさを感じながら、ディートリヒは微睡んでいた。

「今度知り合いに聞いてくる……」

 ポツリと言ったイェルンの言葉にやはり笑いながら、ディートリヒは再び目を瞑った。心地よい微睡みにその身を委ねながら。その心を休めながら。

 ディートリヒとイェルンは、こうしてただふたりだけの世界を漂うのだ。今も、そしてこれからも。

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