92 / 106
影なる者達
91.地下道のロマン
しおりを挟む
ガルディの街の地下には古代都市が眠っている。そういう話をジョシュアも耳にしたことがあった。
実際、街の中心部から各地区へと延びる地下道が確認されており、ジョシュア達も順にそれらを捜索して回っている所だった。
(地下に捜索の手を回していたのは正解だったな……こうなっては今更だが)
地中へと引きずり込まれてすぐ、ジョシュアはそのショックから立ち直ることができた。もしもこの街で先に奴らに発見されたのなら、きっと表へは出ずに招かれるだろうと、そう予想していたのが役に立った。
自分の脚に絡みつくその手が小憎たらしく思われた。
いっそ蹴り飛ばすか爪で引き裂くかしてしまおうとも思ったが、発動中の魔術に干渉して無事でいられる自信がなかった。ならば地に足をつけるまでは大人しくしていよう、それでいて少しでも隙を見せれば目に物を見せてやる、といつになく腹立たしい気分になりながら、ジョシュアは大人しくその瞬間を待った。
視界が開けたのはそれから間もなくの事だった。地中にぽっかりと開いた穴のような真っ暗闇が、瞬く間に消え去った。自分の足元にあの魔族の姿が見える。ジョシュアは認識した途端、その手を力一杯切り蹴とばした。
「いっ――!!」
悲鳴が上がるのと同時、蹴った反動でくるりとその場で身を翻して地面に着地する。周囲を警戒しながら目をやれば、そこは地下に広がるだだっ広い空間のようだった。おそらくはあの廃屋の地下。
たまたまイライアスが彼らに捕まり、たまたま連れて行かれたのが地下のこの空間が広がるあの廃屋で、そしてたまたま不完全な結界が故にジョシュアはこんな所に連れてこられてしまった。偶然が重なったにしては出来過ぎているような気がした。
(もしかしてあの異国の奴ら、魔族連中にマークされてたのか……?)
そう考えるとしっくりくる。あれだけ派手に暴れていたのだ。諸方面から常に行動を見張られていたと考えればそうおかしい事ではない。問題児なんていう生易しいものではなかった。彼らはとんだ疫病神だった。
「痛いなぁ……ようやく見つけたから折角招待してやったってのに」
そういう声につられてそちらを見れば、あの魔族――ヴィネアと例の黒づくめの吸血鬼の姿が視界に入った。予想してはいたが、ジョシュア一人ではどうにもならない状況だ。
その場から一歩も動かず声も出さず、ジョシュアは注意深く周囲を探った。
「……つまんないの。お前、ここを知って無事に帰れると思うなよ」
自分で引きずり込んでおきながらその言い草はない。そう思いはしたが口にはしなかった。
なにせ、そうやって不服そうにしているヴィネアよりもそこにいるミライアと同等の吸血鬼よりも、ジョシュアには気になる存在があったのだ。この空間の端の方、暗がりに息を潜めて佇んでいる人影。その姿がどうしても気になって仕方なかった。
顔も体も、すっぽりとローブで覆っている。ジョシュアの吸血鬼由来の視力をもってしても、その顔をほとんど見ることができない。
その人影を見ているとどうしてだか不安に駆られる。それが、ジョシュア達の様子をジッと眺めているようだった。観察でもしているかのようだ。
ジョシュアはその場から一歩も動くことができなかった。
「お前、随分と大人しいけど……もしかして、我らが魔王様に腰抜かしてんのかぁ?」
ふと呟かれたその言葉に、ジョシュアはようやくその人影から視線を逸らすことができた。今ヴィネアは一体何と言ったか。怪訝に見遣るジョシュアの視線を受けても、その魔族はにやにやと、いつもの嫌な笑みを浮かべるばかりだった。
「どうして自分だけって顔してるなァ。……ただの気まぐれだよ。いくらそっちの人数多くたってな、お前一人じゃあ何もできないだろう? ――クロ、そいつ縛って連れてこい。移動する」
ヴィネアにそう言われた途端、ミライア曰く黒助は、あっという間にその背後を取ったかと思うと、抵抗すらままならないジョシュアをその場に組み伏せてしまった。首根っこを掴まれて上に乗られれば、もう暴れる気力すら湧かなかった。彼に何度か痛めつけられた経験のあるジョシュアは、どうにか背伸びをして頑張った所で、全く歯が立たない事を知ってしまっている。
ヴィネアの魔力から編み上げられた縄に全身を縛られ、ジョシュアの身体は黒助の肩に担ぎあげられた。
「そのまま大人しくしていろ」
チラリとジョシュアを見てから、ヴィネアはだっとあの人影の所へと走り寄って行った。その後ろ姿はまるで、子供が親の下へと駆け寄っているようにも見えて、ジョシュアはすこしばかり面食らった。
「バルト様終わった! ねぇ、あの吸血鬼飼ってもいいでしょ? おとなしい奴だから嚙みついたりしないし」
まるで捨て犬でも拾ってきたかのような言いぐさである。
“バルト様”、と呼ばれたその男は、少しだけ考えるように首を傾げて沈黙した後で、うんと首を縦に振ってそれに答えていた。
許可を得たヴィネアはというと、チラリとジョシュアを見て嘲笑うような笑みを浮かべた。その後は器用にも満面の笑みにパッと切り替わり、バルト様とやらを見上げながら彼に抱き着いていた。監禁されたり戦ったりの記憶しかないジョシュアからすると、ヴィネアのその行動は非常に奇妙なものに映った。
あれだけ我欲も強くて傲慢なヴィネアが、こうも従順に従うそぶりを見せている。
ともすれば本当にこの魔族らしき者はヴィネアの言う魔王という存在なのではないか。そんな想像がジョシュアの中に膨らんでいった。そうでなければ、地下へと連れてこられた時、その場で居竦んでしまったジョシュアの身体の説明がつかない。
吸血鬼というのは魔族の一種で、魔族というのは力の強い相手に対する気配に敏感だ。人間以上に。だから反射的に強力な相手を前にすると身体も固まるし服従しそうにもなる。意思の強さでどうにかできる事もあるが、そういう点、人間であった頃よりも不便になった所の一つだった。
(……あれ、俺はこのままコイツに飼われる事になるのか? ……なぜ?)
ジョシュアの目的はこのヴィネア達をどうにかすることであるが。今のこの状況では、ジョシュアがひとり暴れた所で戦いにすらならないだろう。黒助がこの場に居るのでは、逃げることすらきっと難しい。
歯がゆかった。まるで、ジョシュアが人として生きていた頃のようだ。そう考えるとやはり、ジョシュアは吸血鬼になってよかったとすら思うのである。
上機嫌で歩くヴィネアとバルトとやらの後を付いて行くようにして、黒助に担がれながらジョシュア達は移動していた。
かれこれ四半刻ほどにはなるだろうか。真っ暗で曲がりくねった地下道を、彼らは迷いなく進んでいる。担ぎ上げている黒助の肩の骨がジョシュアの腹に食い込んで、いい加減痛くなってきていた。
(まだ、つかないのか……参ったな。どこを歩いているのかさっぱり分からなくなった)
暗闇を歩いている事に問題はないのだが、地上でいえばここがどの付近になるのかが途中から分からなくなってしまったのだ。ジョシュアがそういう作業に慣れていないせいもあるだろうが、それ以上にこの地下道の構造が複雑すぎた。
曲がりくねって分岐の多い地下道は、街全体に張り巡らされているとされる。しかし、発見されて何年も経っていながら、この街の技術者ですらその全容を把握できていない。長年にわたりこの都市が栄えてきた所以でもある。
古くはこの隠された地下道を用いて、そして現在においてはこの地下道の全容を明らかにするために、多くの人々がこの都市に集まるのである。
ジョシュアは丁度その、地下道の複雑さにすっかりやられてしまっていたのである。仲間はきっとジョシュアを探し回っているはず。もしかするとこの地下道のどこかに脚を踏み入れているのかもしれない。
なにせ、あんな皆のいる目の前で引きずり込まれたのである。地上では騒ぎになっているに違いない。
だが、その助けがジョシュアの元へとたどり着けなければ意味がないのである。冷静なミライアやヴェロニカ達なら、万が一ここへの道を見つけられるかもしれないが。それも保証はできない。
(こんな状況ではヴィネアに手が届く前に叩き潰されるのがオチだ。ここでは大人しくしている以外に道はないんだが……俺の方から助けを呼ぶにしろ道が分からないとなぁ。……魔術はからきしだし、逃げようにもそもそも出口が分からない)
八方塞がりだった。地下道の閉塞感と相俟って、思考を終えたジョシュアは、たちまちぐったりとして力を抜いた。
実際、街の中心部から各地区へと延びる地下道が確認されており、ジョシュア達も順にそれらを捜索して回っている所だった。
(地下に捜索の手を回していたのは正解だったな……こうなっては今更だが)
地中へと引きずり込まれてすぐ、ジョシュアはそのショックから立ち直ることができた。もしもこの街で先に奴らに発見されたのなら、きっと表へは出ずに招かれるだろうと、そう予想していたのが役に立った。
自分の脚に絡みつくその手が小憎たらしく思われた。
いっそ蹴り飛ばすか爪で引き裂くかしてしまおうとも思ったが、発動中の魔術に干渉して無事でいられる自信がなかった。ならば地に足をつけるまでは大人しくしていよう、それでいて少しでも隙を見せれば目に物を見せてやる、といつになく腹立たしい気分になりながら、ジョシュアは大人しくその瞬間を待った。
視界が開けたのはそれから間もなくの事だった。地中にぽっかりと開いた穴のような真っ暗闇が、瞬く間に消え去った。自分の足元にあの魔族の姿が見える。ジョシュアは認識した途端、その手を力一杯切り蹴とばした。
「いっ――!!」
悲鳴が上がるのと同時、蹴った反動でくるりとその場で身を翻して地面に着地する。周囲を警戒しながら目をやれば、そこは地下に広がるだだっ広い空間のようだった。おそらくはあの廃屋の地下。
たまたまイライアスが彼らに捕まり、たまたま連れて行かれたのが地下のこの空間が広がるあの廃屋で、そしてたまたま不完全な結界が故にジョシュアはこんな所に連れてこられてしまった。偶然が重なったにしては出来過ぎているような気がした。
(もしかしてあの異国の奴ら、魔族連中にマークされてたのか……?)
そう考えるとしっくりくる。あれだけ派手に暴れていたのだ。諸方面から常に行動を見張られていたと考えればそうおかしい事ではない。問題児なんていう生易しいものではなかった。彼らはとんだ疫病神だった。
「痛いなぁ……ようやく見つけたから折角招待してやったってのに」
そういう声につられてそちらを見れば、あの魔族――ヴィネアと例の黒づくめの吸血鬼の姿が視界に入った。予想してはいたが、ジョシュア一人ではどうにもならない状況だ。
その場から一歩も動かず声も出さず、ジョシュアは注意深く周囲を探った。
「……つまんないの。お前、ここを知って無事に帰れると思うなよ」
自分で引きずり込んでおきながらその言い草はない。そう思いはしたが口にはしなかった。
なにせ、そうやって不服そうにしているヴィネアよりもそこにいるミライアと同等の吸血鬼よりも、ジョシュアには気になる存在があったのだ。この空間の端の方、暗がりに息を潜めて佇んでいる人影。その姿がどうしても気になって仕方なかった。
顔も体も、すっぽりとローブで覆っている。ジョシュアの吸血鬼由来の視力をもってしても、その顔をほとんど見ることができない。
その人影を見ているとどうしてだか不安に駆られる。それが、ジョシュア達の様子をジッと眺めているようだった。観察でもしているかのようだ。
ジョシュアはその場から一歩も動くことができなかった。
「お前、随分と大人しいけど……もしかして、我らが魔王様に腰抜かしてんのかぁ?」
ふと呟かれたその言葉に、ジョシュアはようやくその人影から視線を逸らすことができた。今ヴィネアは一体何と言ったか。怪訝に見遣るジョシュアの視線を受けても、その魔族はにやにやと、いつもの嫌な笑みを浮かべるばかりだった。
「どうして自分だけって顔してるなァ。……ただの気まぐれだよ。いくらそっちの人数多くたってな、お前一人じゃあ何もできないだろう? ――クロ、そいつ縛って連れてこい。移動する」
ヴィネアにそう言われた途端、ミライア曰く黒助は、あっという間にその背後を取ったかと思うと、抵抗すらままならないジョシュアをその場に組み伏せてしまった。首根っこを掴まれて上に乗られれば、もう暴れる気力すら湧かなかった。彼に何度か痛めつけられた経験のあるジョシュアは、どうにか背伸びをして頑張った所で、全く歯が立たない事を知ってしまっている。
ヴィネアの魔力から編み上げられた縄に全身を縛られ、ジョシュアの身体は黒助の肩に担ぎあげられた。
「そのまま大人しくしていろ」
チラリとジョシュアを見てから、ヴィネアはだっとあの人影の所へと走り寄って行った。その後ろ姿はまるで、子供が親の下へと駆け寄っているようにも見えて、ジョシュアはすこしばかり面食らった。
「バルト様終わった! ねぇ、あの吸血鬼飼ってもいいでしょ? おとなしい奴だから嚙みついたりしないし」
まるで捨て犬でも拾ってきたかのような言いぐさである。
“バルト様”、と呼ばれたその男は、少しだけ考えるように首を傾げて沈黙した後で、うんと首を縦に振ってそれに答えていた。
許可を得たヴィネアはというと、チラリとジョシュアを見て嘲笑うような笑みを浮かべた。その後は器用にも満面の笑みにパッと切り替わり、バルト様とやらを見上げながら彼に抱き着いていた。監禁されたり戦ったりの記憶しかないジョシュアからすると、ヴィネアのその行動は非常に奇妙なものに映った。
あれだけ我欲も強くて傲慢なヴィネアが、こうも従順に従うそぶりを見せている。
ともすれば本当にこの魔族らしき者はヴィネアの言う魔王という存在なのではないか。そんな想像がジョシュアの中に膨らんでいった。そうでなければ、地下へと連れてこられた時、その場で居竦んでしまったジョシュアの身体の説明がつかない。
吸血鬼というのは魔族の一種で、魔族というのは力の強い相手に対する気配に敏感だ。人間以上に。だから反射的に強力な相手を前にすると身体も固まるし服従しそうにもなる。意思の強さでどうにかできる事もあるが、そういう点、人間であった頃よりも不便になった所の一つだった。
(……あれ、俺はこのままコイツに飼われる事になるのか? ……なぜ?)
ジョシュアの目的はこのヴィネア達をどうにかすることであるが。今のこの状況では、ジョシュアがひとり暴れた所で戦いにすらならないだろう。黒助がこの場に居るのでは、逃げることすらきっと難しい。
歯がゆかった。まるで、ジョシュアが人として生きていた頃のようだ。そう考えるとやはり、ジョシュアは吸血鬼になってよかったとすら思うのである。
上機嫌で歩くヴィネアとバルトとやらの後を付いて行くようにして、黒助に担がれながらジョシュア達は移動していた。
かれこれ四半刻ほどにはなるだろうか。真っ暗で曲がりくねった地下道を、彼らは迷いなく進んでいる。担ぎ上げている黒助の肩の骨がジョシュアの腹に食い込んで、いい加減痛くなってきていた。
(まだ、つかないのか……参ったな。どこを歩いているのかさっぱり分からなくなった)
暗闇を歩いている事に問題はないのだが、地上でいえばここがどの付近になるのかが途中から分からなくなってしまったのだ。ジョシュアがそういう作業に慣れていないせいもあるだろうが、それ以上にこの地下道の構造が複雑すぎた。
曲がりくねって分岐の多い地下道は、街全体に張り巡らされているとされる。しかし、発見されて何年も経っていながら、この街の技術者ですらその全容を把握できていない。長年にわたりこの都市が栄えてきた所以でもある。
古くはこの隠された地下道を用いて、そして現在においてはこの地下道の全容を明らかにするために、多くの人々がこの都市に集まるのである。
ジョシュアは丁度その、地下道の複雑さにすっかりやられてしまっていたのである。仲間はきっとジョシュアを探し回っているはず。もしかするとこの地下道のどこかに脚を踏み入れているのかもしれない。
なにせ、あんな皆のいる目の前で引きずり込まれたのである。地上では騒ぎになっているに違いない。
だが、その助けがジョシュアの元へとたどり着けなければ意味がないのである。冷静なミライアやヴェロニカ達なら、万が一ここへの道を見つけられるかもしれないが。それも保証はできない。
(こんな状況ではヴィネアに手が届く前に叩き潰されるのがオチだ。ここでは大人しくしている以外に道はないんだが……俺の方から助けを呼ぶにしろ道が分からないとなぁ。……魔術はからきしだし、逃げようにもそもそも出口が分からない)
八方塞がりだった。地下道の閉塞感と相俟って、思考を終えたジョシュアは、たちまちぐったりとして力を抜いた。
0
お気に入りに追加
77
あなたにおすすめの小説
壁穴奴隷No.19 麻袋の男
猫丸
BL
壁穴奴隷シリーズ・第二弾、壁穴奴隷No.19の男の話。
麻袋で顔を隠して働いていた壁穴奴隷19番、レオが誘拐されてしまった。彼の正体は、実は新王国の第二王子。変態的な性癖を持つ王子を連れ去った犯人の目的は?
シンプルにドS(攻)✕ドM(受※ちょっとビッチ気味)の組合せ。
前編・後編+後日談の全3話
SM系で鞭多めです。ハッピーエンド。
※壁穴奴隷シリーズのNo.18で使えなかった特殊性癖を含む内容です。地雷のある方はキーワードを確認してからお読みください。
※No.18の話と世界観(設定)は一緒で、一部にNo.18の登場人物がでてきますが、No.19からお読みいただいても問題ありません。
新しいパパは超美人??~母と息子の雌堕ち記録~
焼き芋さん
BL
ママが連れてきたパパは超美人でした。
美しい声、引き締まったボディ、スラリと伸びた美しいおみ足。
スタイルも良くママよりも綺麗…でもそんなパパには太くて立派なおちんちんが付いていました。
これは…そんなパパに快楽地獄に堕とされた母と息子の物語…
※DLsite様でCG集販売の予定あり
【R18】息子とすることになりました♡
みんくす
BL
【完結】イケメン息子×ガタイのいい父親が、オナニーをきっかけにセックスして恋人同士になる話。
近親相姦(息子×父)・ハート喘ぎ・濁点喘ぎあり。
章ごとに話を区切っている、短編シリーズとなっています。
最初から読んでいただけると、分かりやすいかと思います。
攻め:優人(ゆうと) 19歳
父親より小柄なものの、整った顔立ちをしているイケメンで周囲からの人気も高い。
だが父である和志に対して恋心と劣情を抱いているため、そんな周囲のことには興味がない。
受け:和志(かずし) 43歳
学生時代から筋トレが趣味で、ガタイがよく体毛も濃い。
元妻とは15年ほど前に離婚し、それ以来息子の優人と2人暮らし。
pixivにも投稿しています。
転生貧乏貴族は王子様のお気に入り!実はフリだったってわかったのでもう放してください!
音無野ウサギ
BL
ある日僕は前世を思い出した。下級貴族とはいえ王子様のお気に入りとして毎日楽しく過ごしてたのに。前世の記憶が僕のことを駄目だしする。わがまま駄目貴族だなんて気づきたくなかった。王子様が優しくしてくれてたのも実は裏があったなんて気づきたくなかった。品行方正になるぞって思ったのに!
え?王子様なんでそんなに優しくしてくるんですか?ちょっとパーソナルスペース!!
調子に乗ってた貧乏貴族の主人公が慎ましくても確実な幸せを手に入れようとジタバタするお話です。
当たって砕けていたら彼氏ができました
ちとせあき
BL
毎月24日は覚悟の日だ。
学校で少し浮いてる三倉莉緒は王子様のような同級生、寺田紘に恋をしている。
教室で意図せず公開告白をしてしまって以来、欠かさずしている月に1度の告白だが、19回目の告白でやっと心が砕けた。
諦めようとする莉緒に突っかかってくるのはあれ程告白を拒否してきた紘で…。
寺田絋
自分と同じくらいモテる莉緒がムカついたのでちょっかいをかけたら好かれた残念男子
×
三倉莉緒
クールイケメン男子と思われているただの陰キャ
そういうシーンはありませんが一応R15にしておきました。
お気に入り登録ありがとうございます。なんだか嬉しいので載せるか迷った紘視点を追加で投稿します。ただ紘は残念な子過ぎるので莉緒視点と印象が変わると思います。ご注意ください。
お気に入り登録100ありがとうございます。お付き合いに浮かれている二人の小話投稿しました。
秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
めぐみ
BL
☆俺はお前を何度も抱き、俺なしではいられぬ淫らな身体にする。宿命という名の数奇な運命に翻弄される王子達☆
―俺はそなたを玩具だと思ったことはなかった。ただ、そなたの身体は俺のものだ。俺はそなたを何度でも抱き、俺なしではいられないような淫らな身体にする。抱き潰すくらいに抱けば、そなたもあの宦官のことなど思い出しもしなくなる。―
モンゴル大帝国の皇帝を祖父に持ちモンゴル帝国直系の皇女を生母として生まれた彼は、生まれながらの高麗の王太子だった。
だが、そんな王太子の運命を激変させる出来事が起こった。
そう、あの「秘密」が表に出るまでは。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる