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12月18日(水)

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 明日の休日は朝早いから、早く寝ようと思って、湯たんぽを抱いて布団に潜る。
 末端冷え性のわたしは手袋をしないと執筆や絵描き作業が辛いことがあるので、今夜はやめて布団の中の湯たんぽに手を押し付ける。

 さらに寒い時は見なくてもテレビをつけることがある。
 ガチャガチャした音は体感温度が上がるような気するから。

 ポチッ
 あ! 山下洋輔さんだ!♡
 好きだった事を思い出した。
 十代半ば過ぎくらいだったか、当時バンドを組んでたボーイフレンドのパパは床屋さんで、店にジャズを流していた。
 彼はキーボード担当で、スパルタ的クラシックピアノで育ったわたしに、ジャズのコードを教えてくれた。
 その私が好んだのが、ジャズでも異質の山下洋輔さんだった。
 肘打法に衝撃を受けた。
 彼のパパに洋輔さん執筆の本も借りて、大爆笑しながら感動した。
 その頃すでに一年に一度、中央に絵画作品を発表し始めていた綺麗・・なわたしの絵に少しずつ変化が現れたのを自覚している。

 番組で、洋輔さんが二十歳前後の若者達とセッションをしてゆく。
 相手から目を離さずに、お互いが空気を震わせながら高みに昇ってゆく。
 見てるだけで興奮して、思わず湯たんぽを抱いたまま、布団の上に正座していた。

 忘れていた、この恍惚となり得る興奮の記憶。
 また洋輔さんが聴きたくなって、古いCDを引っばり出して聴きながら眠った。



 実際、木曜日に長時間の電車の中で、これを書いて一日遅れで投稿するつもりでいたのに、いろいろと目的を果たしていたら投稿を忘れてしまった。
 つまり二日遅れの投稿なのであります。

 しょうがないなぁ……笑
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