Ms.Aug. 雲と火の日記(Dec.2024)

弘生

文字の大きさ
上 下
15 / 18

12月21日(土)

しおりを挟む
あたしは怠けものなのよ

なぜ?
こんなに身体中痛くてもこんなに動いてるのに?

誰にも案内状を出さなかった
なぜだろう
noteのささやかな一記事にはしたけれど
知人誰ひとりにも案内せず
ひっそりと展示して
ひっそりと終わった

なぜ?
自分の作品を中央で発表する
いろんな人に宣伝して然るべきなのに

わからない
気持ちが怠けたかったのかも
でも作品はちゃんと創ったのよ
無機質で真っ白な作品にしたかったけど
あたしにはやっぱり強い汚れが必要だったみたいな

ふぅん、怠けものってそうゆうものなの?

わからないわよ
あたしがそうなだけ

ギャラリーの真っ白な壁に並べられた
数多の小品たち
一点一点作家の個性を放つ
そんな中の一点のあたしの子
白い壁面に溶け込むことなく中央で浮き上がって
何のことはなく澄まし顔で堂々と黒い白を主張していた
無機質な花の影を作ることなく佇んで


だから作品は怠けてなんかないの

そうだったわ
ありがとうあたしの子
静かに作品を壁から外し同じ空間で一週間を過ごした作品たちを生み出した作家仲間と笑顔でまたいずれと会釈する

誰も誘わなかったギャラリー企画展
それでもかっこよく頑張ってくれた我が子に感謝
こんな気持ちの怠け方は正解じゃないと元気じゃないあたしを反省する

もうひとつの怠け者の心情としてギャラリー編集の図録を送るつもりだった人に送っていいものか
失興味や不必要だったら悲しいし

いずれにせよ企画展も悪くないと思ったわ

って、帰りの電車の中であれこれ思いながら半分寝落ちしながら……

しおりを挟む
感想 7

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

アルバイトで実験台

夏向りん
BL
給料いいバイトあるよ、と教えてもらったバイト先は大人用玩具実験台だった! ローター、オナホ、フェラ、玩具責め、放置、等々の要素有り

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

壁乳

リリーブルー
BL
俺は後輩に「壁乳」に行こうと誘われた。 (作者の挿絵付きです。)

短歌庫

じゅしふぉん
現代文学
短歌を納めています 5・7・5・7・7

【短編】怖い話のけいじばん【体験談】

松本うみ(意味怖ちゃん)
ホラー
1分で読める、様々な怖い体験談が書き込まれていく掲示板です。全て1話で完結するように書き込むので、どこから読み始めても大丈夫。 スキマ時間にも読める、シンプルなプチホラーとしてどうぞ。

処理中です...