67 / 67
Chapter03 白光の戦女神(偽)パーティー、結成しました。
Episode39-2 東国の用心棒
しおりを挟む「ははは!そりゃあ、そういう反応になっちまうよなぁ。」
「は、え…?!なんで…!?」
「よぉ、この前ぶりだなぁ!元気にしてたか、お嬢ちゃんよ。」
「え、え、えぇええ?!」
(なんでいるのなんでいるのなんでいるのーーーー?!!!)
彼は着物を着たまま川で遊泳でもしていたのか全身びしょ濡れで、こちらに一歩進むたびに乾いた土をその足で濃く色付かせた。
チョコレートブラウンの長い髪を高い位置で一つまとめにしているのだが、今は濡れている所為でその筋肉質な逞しい躯体にぺったりと貼り付いている。
翡翠のような澄んだ瞳をやんちゃに隠して、笑って口角を上げたそこからは八重歯が覗いた。
「いやー、魔物の数が多すぎてよ。さすがにひとりで捌くのが億劫で川に飛び込んだら、意外に流れが速くてな?なんとか陸に上がれたたと思ったら、お前さんたちがいたってわけよ。」
「う、お、お疲れ様です…!」
「おう、ありがとさん」
(違う違う、そうじゃないーーー!!)
彼のやんちゃな笑顔と、「知ってるひと?」というユリアンの視線に板挟みになる。
私がここまで焦っている理由は、春華祭でエリクと共に魔物と戦ってくれたあの彼だということだ。エリク同様、彼もまた魔族からしたら敵側の――勇者側の人間だからだ。
そしてもうひとつが、こんなオイゲン遺跡手前で出会うようなキャラではない。彼はオイゲン遺跡をクリアした次のステージで、あるキャラの用心棒として出会うのだ。もちろんこれは主人公から見た話ではあるのだが。
彼は大型犬のようにぶるぶると首を振って水気を飛ばすと、そのまま私の向かいにある岩を椅子代わりにして腰かけた。携えていた刀を鞘から引き抜き、水に浸されたことを気にしているのかあらゆる角度から凝視している。
彼の名は、ヨシツネ。
一度くらいは耳にするだろうその名前は、想像通り一部その人物をモデルにされているようだ。一部、というのはいろいろ理由があるが、目の前のヨシツネの性格はとても大らかだ。モデルにされた人物は貴族からなりたった武士の家系であるし、そもそも今彼が携えている刀はだいぶ後の時代のものだ。はっきり言ってヨシツネの性格は江戸っ子のようだし、ゲーム的には名前や背景だけお借りした感が否めない。
改めて、ゲームでのヨシツネの生い立ちを思い返す。
彼は、遠い東の島国からやってきたサムライ。
やってきたというよりは、島流しにあったと言った方が正しい。
だいぶ大雑把な性格だが、朗らかで忠義に厚く、義理堅い。
その性格から主に剣を捧げて来たものの、主と部下の裏切りに遭い、命からがら逃げおおせた。彼の命を狙う者たちも、海まで追うようなことはしなかった為、流罪ということになっている。
私は久方ぶりに見る日本人の顔付きに安堵しつつも、マイペースを貫くヨシツネにどう声を掛けようか迷っていると、もっともな質問がユリアンから放たれた。
「…だれ?」
「おお、すまねぇ!そういえば言ってなかったな!俺はヨシツネってんだ。んで、そっちは?」
「…ユリアン」
「じゃあユリ坊か!よろしくな、ユリ坊!」
「ユリ坊…」
ユリアンがなんとも微妙な顔をしている。
おそらくこんなにも勢いでガンガン喋りまくる者は四天王にはいなかったし、その微妙すぎるネーミングにも納得がいっていないからだろう。
続けて私にもその翡翠の瞳を向けてくるということは、こちらも名前を求められているんだろう。
敵になるかもしれない人間に名乗るのは、なんとも変な心地だ。
「え、と。私は、ヒナノ。ヒナノ・タチモリ。」
「…なんだって?」
「え?」
「なぁおい、もう一回言ってくれ!」
「ええ?!」
何が一体どうしたというのか。
私はただ自分の名前を言っただけだと言うのに。
しかし、「自分の名前」に気付いた。そうか、彼はこのクローセル大陸にたどり着いてから、ずっと独りであったのだ。
他人事ではない気持ちが、じんわりと心に滲んでいく。
「ヒナノ・タチモリ、だよ。」
「その名前…!お前、東国の人間だったのか?!あ、いやすまねぇ!なんか、なんだ。つい懐かしくなった。わりぃな、驚かせちまった」
「…ううん、いいよ。私も、ちょっと解るから」
(こっちの世界の人間じゃないから、何とも言えないんだけどね。それでも、やっぱり思い出しちゃうよね。自分が育った国のこと。)
ヨシツネは、見知らぬ文化の見知らぬ土地でずっと今まで独りであった。
東国への距離も遠く、クローセル大陸と行き来するような船もない。ヨシツネがこの大陸へたどり着いたのは偶然といってもいい。故に同じ東国人がいないのは、やはり彼も心細かったのだろう。
私も日本の音を持つ彼の名前と、瞳は翡翠色をしているけれど顔付は日本人のものであるヨシツネに懐かしいと思った。
切ない気持ちと温かな気持ちがない交ぜになって、なんだか照れ臭い。
そんな笑みをどちらかともなく浮かべる。
「そっか。そんじゃあヒナノちゃんだな!あの後大変だったんだろ?王サマに招待された金髪碧眼の女の子だの、<白光の戦女神>の再臨だのどうのって、城下じゃもっぱらの噂だったぜ?」
「あ…あはは。結構いろいろあったかな…。」
(…ヒナノちゃん。)
今までの事を思い出すと、浮かべた笑みが引きつってしまう。
しかしそれとは裏腹に、私の名前をつっかえることなく言えたヨシツネに、少しばかり感動していた。
この世界のひとたちには、私の名前は言い難いのか「ヒナ」と呼んでもらうことにしているからだ。しかしきっと彼のように東国の人間は、私の名前を違和感なく言ってくれるのだろう。
彼は八重歯を見せてにっと笑うと、思い出したように私とユリアンを交互に見やった。
「そういえば、あの兄ちゃんはどうした?オレンジの彼氏。」
「かれし」
「ちがうちがう彼氏じゃありません愚痴仲間です」
「かれし」
「ユリアンーちがうからねー彼氏じゃないからねー」
目を見開き茫然とするユリアンに繰り返し否定しておく。
そういえばエリクとヨシツネは何故だかしらないが、クロードと私を恋仲にしていたのだった。
そんなに仲睦まじい行為をしていたわけじゃないと思うのだが。春華祭に男女でいると、勝手に恋人だと勘違いされてしまうのだろうか。
私は顔をしかめつつ、手をぱたぱたと否定の意味を込めて振る。
「クロードは恋人じゃなくて、今は旅仲間なの。この先にお仕事で用事があってね。長虫がすごいいっぱいだったから、申し訳ないんだけど私が限界で。私とユリアンだけ先に逃げてきちゃったんだ。」
言いながら、私たちが逃げてきた方向へ目をやる。
するとそちらにはようやく表情が解るくらいにまで近づいてきたクロードとディンが、へろへろになりながら走り続けている姿が捉えられた。
同じものを確認したヨシツネは、太陽に晒していた刀を鞘へ戻すと、それを地に突き立て、柄に自身の諸手を置く。
「三十八計、逃げるに如かずってやつだな。この魔物の量だ、逃げることも必要だぜ。俺みてぇによ」
「俺が川に流されてきたのを忘れたか」というように、ヨシツネは笑う。
敵になるかもしれないというのに、絆してしまう彼の笑顔につられて同じものを返してしまう。
ヨシツネは地についた刀を持ち上げ、いつかのようにくるりと翻してその背で首をぽんぽんと叩いた。
「そういやよ、この先に用事があるっつー話だけど、どこまで行くつもりなんだ?魔物の量が量だ、ヒナノちゃんたち4人ぽっちでどうにかなるもんなのか?」
「ううーん、そうなんだよね…。私たちもこの魔物の量は想定外で…」
少し進むたびに長虫が無数に湧いてくる。
その度に戦っていては、長虫が湧く数に倒す数が追い付かない。もちろんその度に戦わずして逃げればいいのだけれど、活路を見出すにもそれなりに戦わなければならない。ルシオ・フィル・オズがいた時は逃げる前に総てを倒せるくらいの戦力があったけれど、今の戦力では逃げるにも危うい。
――そう、だから先程接近戦タイプがもうひとりいればな、と思ったのだ。
いつの間にか地に落ちた視線を、ゆるゆると上げる。
大股を開いてどっかりと岩に腰かけ、その膝に肘をついてこちら側に身を倒すヨシツネの瞳と、視線が絡んだ。
「実はよ。俺はこの先のエッダ炭鉱に野暮用があってな。」
「エッダ炭鉱!」
「おう。知ってるか?」
「まぁ、そこそこには」
エッダ炭鉱とは、本来ゲームでヨシツネと出会う場所だ。
オイゲン遺跡の地下ダンジョンの先――山に設けられた長いトンネルを越えた先に、もう人のいない廃炭鉱がある。勇者一行はオイゲン遺跡を抜けた先でエッダ炭鉱にたどり着くのだが、そこで誰かに「あるものを採取してほしい」と依頼を受けたヨシツネと初めて出会う。
勇者一行と途中まで共に行動していたものの、ヨシツネは「ちょっと野暮用」と一旦パーティーを抜け、エッダ炭鉱のボス戦闘中にひょっこり戻ってさり気なく参戦してくれるのだ。
――「あるものの採取」に関しては、私も知らないけれど。
ヨシツネは乱暴に後頭部を掻くと、少しは近くなったオイゲン遺跡の方を見やった。
「エッダ炭鉱に行くには、オイゲン遺跡近くの切通しをつっきらなきゃなんねぇんだが、落石で穴が塞がっちまってんだよ。数日すりゃ元通り通行できるって話だが、それまでじっとしてんのは性に合わねぇ。ってなわけで、ヒナノちゃんたちの仕事っての、手伝ってやってもいい。――用心棒としてな。」
「用心棒…」
(これは、悪くない話かもしれない…!)
ヨシツネが今後どういった立場になるのかは解らない。
敵方についてしまうのかもしれないが、今の状況を考えるととても魅力的な提案に思えた。
はっきり言ってしまえば、私が相当な足手まとい状態であるのは間違いない。
魔力が豊富でばんばん後方支援が出来ればよかったが、こちらには金髪碧眼でいるための魔力を温存しておかなければならない理由がある。だから他のみんなよりも攻撃回数も少ないし、実質3人弱の戦力しかないわけだ。
それにディンの後方支援があれば、ユリアンとクロードふたりには充分だったりする。
となれば、手っ取り早く続々と湧いてくる魔物を蹴散らすには、接近戦で暴れてくれる人物がもうひとりいれば、とても心強い。
(それにヨシツネたちはまだ知らないけど、オイゲン遺跡のダンジョンをクリアしたら、もうエッダ炭鉱に出ちゃうもん。それはヨシツネにとって一石二鳥になるよね。)
だから依頼料はまけてくれ、とは言えなかった。
これを知っている理由を問われるわけにはいかないからだ。
私はあまりふっかけられないよう、困ったように腕を組んで悩む仕草をしてちらりと彼に視線をやった。
「ううん、そうだなぁ。今後のこともあるし、あんまり高いと…」
「へへっ、今回はヒナノちゃんが依頼主だからな。特別料金だ!」
「え?!ほんと?!」
その言葉に慌てて飛びつきそうになる。
彼はそんな私を見ておかしそうに笑うと、やっと追いついたふたりの姿を目に止めた。
「は、はぁ…おま…たせ……ああ、もうだめ…」
「は、くそ、お前ら…はやすぎ…だろ…」
クロードは近くまでやって来ると剣をその場に突き立て、ずるずると地面に突っ伏し、はたまたディンも仰向けに寝っころがってしまった。
――そりゃあ長時間戦ってきた上で、ここまで全速力で走ったらへばってしまうのも無理はない。
ユリアンに抱えられた私はそこまで疲弊していないのが、ちょっと申し訳なかった。
クロードが寝そべった際に、背中に背負ったナップザックからコロコロとひとつのジャガイモが転がり出た。それがヨシツネの足元まで転がって、彼がそれを揚々と取り上げた。
「ってわけでだな、依頼料は今日の昼飯ってことでどうよ!」
「ええ?!そんなんでいいの?!」
「おうよ。特別だっつったろ?で、どうする?」
「そんなのもちろん決まってるよ…!」
「お願いします」と慌てて頭を垂れる私に、「よしよし」と満面の笑みを浮かべるヨシツネは、そのままへばっているクロードたちの頭部を指先でつんつんと差して遊んでいる。
ひとまず戦力不足はこれで少しは補えただろうか。
ほっと息を吐いたところで、今まで声を出さなかった菫青石の瞳と目があった。
どうしてかその目は、珍しく不満に満ちている。
「ユリアン?」
「……俺じゃ…ダメ…?」
「え?」
名を呼ぶと、今度は悲しげな色をその目に浮かべたユリアンに驚く。
どういうことかと目を瞬くけれど、答えなど求めていないかのように顔を逸らされてしまった。
(俺じゃダメ?って……それ)
まさかヨシツネを引き入れたことが、ユリアンの力不足と勘違いされているのか。
もしそうだとしたら間違いだ。力不足なのは私の方で、むしろみんなの足を引っ張ってしまっているのだ。私は慌ててユリアンに手を伸ばすけれど、彼に触れる前にヨシツネが私を呼んだ。
「おー、そうだ。ヒナノちゃんよ、そろそろ靴履いちまった方がいいぞ。このオレンジの坊ちゃんが彼氏じゃねぇってんなら特にな。」
「え?なんで?」
「なんでもなにもよ、そこのユリ坊もそうだったろ?」
未だにクロードの鮮やかな髪に指を突っ込んでぐりぐりとこねくり回しながら、呆れた目をこちらに寄こすヨシツネに小首を傾げる。
確かにさっきのユリアンもおかしかったが、なにがいけないというのか。
解らないという私に訝しげに眉を顰めたヨシツネが口を開く。
「あのなぁ。年頃の女の子が、そんな生足晒すもんじゃねぇぞ?床ン中ってわけじゃねぇのに。」
「……え」
「そんなの東国でもこっちでも同じだろうが。ほらさっさと履いちまえ」とまたクロードいじりに戻ってしまった彼。
それはまさか、素足を見せるのは身体を許している者にだけ、ということか。
確かに、同じような年頃の女の子はロングスカートが多かったように思う。そういう民族衣装のようなものかと思っていたが、もしそうなら「素足を晒す」ということがどれだけ異質か、ヨシツネの言葉にようやっと理解する。
(も、もっと早くいってよーーーーー!!!)
心の中で絶叫しつつ、慌ててロングブーツを身に着けた私は、ようやっと復活したクロードたちに事の経緯を説明する。私たちが向かうオイゲン遺跡にヨシツネも同行することは、クロードたちも否定することなく認めてくれた。
私たちは早々に昼食を平らげ、話もそこそこに早速オイゲン遺跡に向けて歩を進めた。
0
お気に入りに追加
197
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました
東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。
攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる!
そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。
男女比の狂った世界で愛を振りまく
キョウキョウ
恋愛
男女比が1:10という、男性の数が少ない世界に転生した主人公の七沢直人(ななさわなおと)。
その世界の男性は無気力な人が多くて、異性その恋愛にも消極的。逆に、女性たちは恋愛に飢え続けていた。どうにかして男性と仲良くなりたい。イチャイチャしたい。
直人は他の男性たちと違って、欲求を強く感じていた。女性とイチャイチャしたいし、楽しく過ごしたい。
生まれた瞬間から愛され続けてきた七沢直人は、その愛を周りの女性に返そうと思った。
デートしたり、手料理を振る舞ったり、一緒に趣味を楽しんだりする。その他にも、色々と。
本作品は、男女比の異なる世界の女性たちと積極的に触れ合っていく様子を描く物語です。
※カクヨムにも掲載中の作品です。
分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活
SenY
ファンタジー
"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。
クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。
これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる