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Chapter02 魔王軍四天王、スラヴォミール王国へ潜入しました。

Episode26-3 戦女神の晩餐会

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 丈の長いスカートをぎゅっと握りしめて、小さく呼吸を繰り返す。
 ――この扉の奥に、スラヴォミール国王がいる。
 ゲームをプレイしている時なんて、ただのキャラクターのひとりだったのに。いざこうして正式な姿にめかし込んで晩餐会へと招待されたのかと思うと、どうしようもない焦燥感に襲われる。


(しゃ、社長……そう!得意先の社長さんだと思えば…!)


 「国王」だと思うと気が引けてしまうが、まだ「得意先の社長」だと思えば親しみもある。国王だって、<白光の戦女神ヴァルキリー>が田舎村の出だという噂くらい耳にしているだろうから、私をそれと勘違いしているのだし、多少なりの無礼は許してくれるはずだ――たぶん。

 そんな心の葛藤が顔に出ていたのだろうか。
 エリクは緊張している私に視線を落として、おかしそうに目を細めた。


「はは、緊張してるね。女神殿は、こういった場は初めてかな?」
「初めてすぎるよ…!国王陛下だよ?!ぽっと出の小娘が会えるような立場のひとじゃないし、言葉遣いとかあああほら、お辞儀の仕方とか!もう全っ然わかんないんだよ…!」


(うん……やっぱりダメだ…!!)


 やっぱりどう考えても得意先の社長さんにはならない。
 名刺交換だとかお茶の出し方だとかは知っていても、どこぞの王族たちの礼儀作法だなんて知るわけがない。
 扉の前でなかなか一歩を踏み出せないでいる私を腹立たしげな目で見るのは、この部屋の護衛を任されている兵士ふたりだ。
 ――いや、正確に言うなら睨まれているのは私ではなく、白鷹はくおう騎士団であるエリクだろう。


(確か白鷹騎士団とスラヴォミール軍の兵士たちって、仲悪いんだったよね。)


 片や、一見きらびやかな貴族たちの集まりである騎士団。もう一方は、もちろん貴族出身者もいるけれど、市井しせい出身の者も多い兵士たち。故に彼らは日々汗や泥に塗れながら地道に訓練をし続けて、強さを手に入れた者がほとんどだ。騎士団と言えば、家を継ぐことのない貴族の次男やら、何がしか王族と繋がりのある親のコネで入団した者だらけだとか、そんなイメージが主に兵士たちに敵視される原因だった。
 ――白鷹騎士団は、そういったミテクレだけの集団ではないのだけど。
 そのわだかまりが消えるのは、魔族と最終決戦を控えた頃のゲーム終盤だ。


(あああ、きっと私がここでもたもたしてるから、「早く連れてけよ」って思われてるんだ…っ)


 扉の左右を微動だにせずこちらを睨み付けてくる兵士たちに内心ヒヤヒヤしていると、呑気な声がすぐ傍で掛かった。


「ああ。それじゃあこうしましょうか。女神殿、どうぞこちらへ。」
「え、え?」


 どうぞ、と言われてもエリクの腕に手を添えている身としては、彼に動かれると付いて行かざるを得ないのだけれど。
 エリクは戸惑う私に笑顔を向けると、そのまま廊下の壁へ身を寄せた。
 何事か問おうと改めてエリクに向き直ったところで、彼は満足そうに頷いた。


「そうですねぇ。歩き方は特に問題ありませんよ。ただ、ひとりで歩くのが不安なら、僕がさっきみたいに手を引くことにしましょうか。」
「え、ほ、ほんとに?いいの?」
「ええ、もちろん。むしろ役得です。」
「うう…またそういうことを…」


 実を言うと、お辞儀や言葉遣い以前に歩き方や姿勢は大丈夫なのかと不安でいっぱいだったのだ。
 いくら<白光の戦女神ヴァルキリー>が田舎出身だと国王が知っていたとしても、ある程度の礼儀は必要だと思うわけだ。
 エリクはそんな私の不安を感じ取ってくれたようで、簡単に女性のお辞儀カーテシーまで教えてくれた。ちょっと女性に気安いようだが、こういった気配りができることが彼がモテる要因のひとつなのかもしれない。

 エリクは少しだけ心に余裕が出来た私を確認すると、再び扉の前へエスコートしてくれる。兵士たちには相変わらず睨まれてはいたものの、意にも介さず扉を開けるように願い出た。
 彼は扉が重い音を立てながらゆっくり開くのを横目に、私の耳元でこう囁いた。


「……大丈夫。今までの君で立ち振る舞えば問題ないよ。陛下は、ハッキリ物申す人間を何より好むから。」
「う、わ…わかった。」


(はっきり…言えるかなぁ…?)


 スラヴォミール国王。
 名前はやっぱり思い出せないけれど、重要なのは彼の性格がちょっと強引だと言うところだろうか。現国王が即位する前までは、臣下たちに実権を握られていたけれど、彼の下す指示に従わなければすぐに王宮からつまみ出されたり、現在の爵位を剥奪されたりと、かなり横暴なことをして王族がまつりごとを動かす権利を再び得られたのだったか。
 重い税金を余計に課していた者には罰を与え、別の者にその土地を統治させたり、どこかの街が災害にあったのなら資金繰りが難しいという臣下の者たちを無視して、あらゆるところから資金を調達しては援助に心を尽くした。
 お陰で民衆は国王を支持するようになり、臣下は彼を崇拝する者と入れ替わるようになった。


(確か物凄い豪快なひとだった気がする…。しゃんとしなきゃ…!)


 豪快なひと程、小さな声で話したり自信なさげな態度は嫌がるものだ。
 いくら自信など欠片もなくとも、無理矢理にでも笑顔を繕って、エリクの助言通りハッキリいろいろ言葉にしていくしかない。
 ――締め付け過ぎたコルセットの所為で、笑顔までは難しいかもしれないけれど。これでご飯が食べられるのだろうか。

 今更ながらに肌に食い込むコルセットの凄まじい存在感がつらい。
 息を整える時間がほしいところだが、扉は私の準備など待ってはくれない。
 エリクが恐らく「大丈夫だよ」という意味を込めたフェロモン大サービスのウィンクをひとつして、私を連れて部屋へと歩み出す。
 外はもう濃紺のとばりで覆われていると言うのに、蝋燭や魔法の仄かな灯火で目を瞑ってしまうくらいに眩い空間が広がっていた。


「陛下、<白光の戦女神ヴァルキリー>殿をお連れ致しました。」


 エリクの柔らかな声が、この空間に響く。
 それに瞑ってしまった目をやんわりと開くと、目の前には純白のクロスを敷いた映画で見たような長いテーブルに、所狭しと色とりどりの鮮やかな料理たちが並んでいた。テーブルに置かれたフォーク状の燭台が、宝石のようにキラキラと料理を反射させて、尚この部屋の煌びやかさを引き立てている。

 テーブル席には一番奥にダークブロンドの男が座り、私から見て右側にクロードとディンが、彼らの向かいには空席ひとつと、オズ、隣りにフィル、ルシオ、ユリアンと並んで腰かけていた。こちらの扉側の席には、どこから見ても王族か貴族だろうと解る、この煌びやかな空間に慣れ親しんだ風体の少女や壮年の男性、女性たちが、優雅に食事を摂っている。

 エリクの一言で、いくつもの目がこちらに注視した。
 ――心臓が、これまでにないくらいに騒ぎ立てている。


(だ、大丈夫、大丈夫…!エリクはおかしくないって言ってたし、モニカさんたちだって感激してたくらいだし…!)


 このドレスに身を包んだ私は、決しておかしくはないはずだ。
 あとはエリクに教わった通りにすればいいだけ。
 できるだけ暴れ出しそうな感情を晒さないようにきゅっと表情を引き締めて、まっすぐにテーブルの最奥に腰かける男に目を向ける。
 男はダークブロンドの髪を手で掻き上げて、瑠璃ラピスラズリ色の深い青の瞳に私を映した。釣り上がった目は獰猛な肉食獣を思わせ、気が緩んでいたらうっかり腰がひけてしまっていただろう。

 男は眩しいものでも見るようにその目を興味深げに細めた。
 地を響かせるような低い声が、唸るように発せられる。


「俺はロドリック・ヒューバート・ノア・スラヴォミール。……まずはお前に感謝しよう。お前の働きは、我が国を救った。我が民は誰ひとりとして命を落とした者はいない。<白光の戦女神ヴァルキリー>よ。早速だが、お前の名を聞かせてくれ。」
「あ、は…はい」


(お、おおお落ち着けぇえっ!はっきり、はっきり!)


 国王の名を聞いても、やっぱり覚えられないと心の中で呟いて、空気をビリビリと揺るがす声に身体が震えないよう、しっかり腹部に力を込めた。
 エリクの励ますような笑みに頷いて、彼からそっと手を離す。
 ドレスの裾を両手で摘まみ、少しだけ引き上げると、ドレスで見えることはないが足を交差させて頭を垂れる。
 ――さらり、と金色の髪が透明な音を立てた。


「ヒナノ・タチモリと申します、陛下。……この度は、このような席にご招待頂き、有り難うございます。私には、勿体ないくらいです。」
「……ほう、これはこれは。」


 国王――ロドリックは、私がきちんとお辞儀カーテシーをして見せたことに驚いたのだろう。再び姿勢を正してエリクの腕に手を添えた私をその目に映すと、その顔に野性的な笑みを浮かべて立ち上がり、舞台役者のように大袈裟に礼を返して見せた。彼なりの冗談なのかもしれない。

 立ち上がった彼の躯体の大きさに、ちょっとだけ驚いてしまった。まるで熊のように背が高く、肩幅もある。死線を潜り抜けてきた戦士のようにも思えるから、彼を間近で見た子供や女性は恐ろしくて縮こまってしまうだろう。
 ――かく言う私も、内心びくびくしている。
 ゲーム画面ではドットで表現されていた癖に、実物とこんなにもかけ離れていては心臓が持たない気がする。

 ロドリックが席についたのを認めると、エリクはロドリックの右手側の空席へと歩を進めた。


(ああ、やっぱりあそこ?!)


 いわゆるお誕生日席にロドリックが座り、その一番近い右手側の空席が私の席だということらしい。私の隣りがあのオズだということが、いろいろ悶着はあるけれど、今はとても頼もしい。
 ――国王の近くに席を設けられたと言うことは、諸手を上げての大歓迎だということだ。やはりこのドレスもそうだけれど、大歓迎というのも庶民には気が引ける。

 エリクは椅子を引こうと一歩踏み出した執事バトラーに手で合図して止めると、彼自身が椅子を引いて席に腰かけるように促してくれた。
 ――私が席に座るまで私の手を握っていてくれたのが有り難い。

 エリクが私から離れ、壁に身を寄せた頃に私は勇気を出してロドリックに口を開くことにした。――いくらなんでも、このまま放置というのは、私が許せないからだ。


「……あの、陛下。ご招待をお受けして早々に、このようなことを申し上げるのは大変心苦しいのですが……私は、<白光の戦女神ヴァルキリー>ではありません。」
「……ふむ。」


(言った…!言いました!!)


 今までの人生経験で培った語彙をかき集めてロドリックに打ち明ける。
 この後なんと言われるのか恐ろしいところだ。「<白光の戦女神ヴァルキリー>だと嘘をついていた」と思われたらどうしよう。けれど今このタイミングで弁明しなければ、それこそ嘘をついていたことになる。

 緊張に手が冷たくなっていく私を、ロドリックはどう思っているのか。
 彼は大して表情を変える事なく、その手を口元に添えた。けれどその目は私を見定めるように捉えて離さない。


「<白光の戦女神ヴァルキリー>ではない、ということだが。それはお前の仲間から何度か聞かされている。特にその、紅毛の男にな。」
「え…」


(紅毛って……オズ?)


 私の右隣に座するオズに、慌てて振り向く。
 彼は目が合うと顰めていたそれを一瞬見開いたけれど、再びまなじりをつり上げてロドリックを見据えた。


「先程も申し上げた通り、コイツはただの魔導師ソーサラーに過ぎませんよ。魔物を率先して退治したのは、むしろあちらだと聞いておりますが?」
「う…っ」


 オズの鋭い刃のような目が、ロドリックから向かいのクロードへと向けられる。――クロードを見た時の目が一段と据わって見えたのは気のせいだろうか。
 クロードはオズの視線を受け取ると、びくりと肩を跳ねさせた。
 けれどクロードが何かを言う前に口を開いたのは、ロドリックだった。


「俺もそう聞いている。その娘は、男の補助をして回っていたのだったな。時に怪我人に回復薬を分け与えては、民たちを避難させ、最後には魔物の発生をいとも容易く止めたと。」
「い、いえ、それは…」


(ポーションを渡したのも補助をしたのもそうだけど、みんなを避難させようと最初に声を掛けたのはクロードだし、魔物の発生に関わってたかもしれない<貪り食う者ディーヴァ>を退しりぞけてくれたのもクロードだよ…!)


 慌ててロドリックの言葉に首を横に振るけれど、彼は「何も言うな」と手を翳して、私が言葉を紡ぐことを阻んだ。余計な言葉はいらない、ということなんだろう。
 彼はその手を下ろしてこちらに少し身を寄せる。――手を伸ばせば届く、そんな距離だ。

 彼の年相応に筋張った手がこちらに伸びて、反射的にびくりと身体を跳ねさせる私を見て楽しげに鼻を鳴らすと、左肩に流れる私の髪を一房掬った。


「お前が<白光の戦女神ヴァルキリー>であるかどうかなど、詮無いことだ。――重要なのは、『世にも稀な金の髪と青の瞳を持った娘が、魔物から国を救った』ということのみ。」
「それは、どういう…」


 ロドリックの言葉が、緊張の所為かすぐに理解できない。
 彼は私の髪を熱い視線で眺めながら、子供のようにくるくると指に絡ませて遊んでいる。


(な、なんだろ…。なんか、すごく気まずい…。)


 なんだか、変な気分だ。
 初めて会った他人の男にいきなり髪を触られるだなんて心があわ立って仕方がない。けれど相手はこの国の王だし、やめてくれと跳ね除けるわけにもいかない。
 堂々と顔を顰めるわけにもいかなくて、視線を目の前の料理に落とした時だ。


 ガシャンッ!


 突然、食器のこすれる音が響いて、驚いてそちらを見ると。
 オズを挟んだ並びの席に腰を落ち着けたフィルが、悪びれもせずに微笑んでいた。


「ああ、どうしよう。驚かせてしまったかな。どうもこういった場には不慣れなものだから。」
「ふぃ、フィル…」
「ふふ、ごめんねヒナ。うっかり手が滑ってしまって。」


(うっかり?うっかりなの?うっかりなんですか?!)


 ついうっかりでやらかしてしまったひとは、そんな爽やかな笑みは浮かべない。
 彼はちゃっかり料理をお腹に収めた後のようで、用意されていた真白の布巾で口元を優雅に拭うと、そのコバルトブルーの瞳をこちら側へ向けた。


「話途中に遮る形となって心苦しいのですが、ひとつ、宜しいですか?」
「……なんだ。」


 さすがにロドリックや席について料理を口に運ぶひとも、壁に寄り添いこちらの様子を窺う騎士や執事たちも、フィルが敢えて雑音を出したということには気付いただろう。ロドリックは不機嫌を隠さずに顔を顰めて、フィルの鮮やか過ぎる笑みを睨み付けた。
 しかしフィルは物ともせずに、むしろ楽しげにもとれる程の余裕を携えて、国王に悠々と問うたのだ。


「ヒナは白金髪プラチナブロンドでも、蒼燐灰石ブルーアパタイトの瞳でもない。その彼女を<白光の戦女神ヴァルキリー>としたい陛下の真意は、『日華の女神フローラ』にあるのでしょうか。」

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