上 下
7 / 11
二章 小晴

2 苦い千歳飴

しおりを挟む
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

雲間の眼

中野ぼの
現代文学
ーーある日、空にすべてを見つめる「目玉」が現れた。 それはこの世界と社会に、何の前触れもなく現れた超常であり非現実だった。 天体なのか、それとも未知の飛行物体なのか。 ただそれは「目玉」のような姿形を成し、何をするでもなく、空に浮かんでいた。 「ただ見られているような感じがするだけじゃないか。別に気にすることもない」 一人の青年は、世界に対して何もしない空の目玉に対してそう吐き捨てる。 青年は空の眼に呆れ、特別に意識することなく日々を過ごしていた。 だが、一人の女性と〝禁断〟の逢瀬を続けていくにつれ、空に浮かぶその眼から不気味な視線を感じていく……。 ーー見られている、ということ。 常にそれを、感じてしまうということ。 もし全人類が、どこにいても、なにをしてても、「何かに見られている」としたら? むき出しにされた禁断の愛と罪と罰が、切なく不気味に映し出される。

闇市成金の末裔は商売人

ハリマオ65
現代文学
*達夫は、スキーで夢子と出会い、夢子が立川の食堂で働き夫婦で食堂経営で、稼いで、福祉で頑張れ! 安田達夫の祖父は、戦後の闇市で手段を択ばず大儲けした、いわゆる闇市成金で世間の嫌われ者。月日が流れ孫が誕生しを孫を可愛いがった。しかしソロバンと暗算は徹底的に指導。全国珠算連盟3段の免状を取らせ、三井銀行に入行。その後、大金を作り、早期退職後、レストラン経営に首を突っ込み子供達も巻き込み大活躍するストーリー。この作品は小説になろうとツギクルに重複投稿。

5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?

gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。 そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて 「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」 もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね? 3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。 4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。 1章が書籍になりました。

断る――――前にもそう言ったはずだ

鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」  結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。  周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。  けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。  他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。 (わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)  そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。  ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。  そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?

余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのをやめることにしました

結城芙由奈@12/27電子書籍配信
恋愛
【余命半年―未練を残さず生きようと決めた。】 私には血の繋がらない父と母に妹、そして婚約者がいる。しかしあの人達は私の存在を無視し、空気の様に扱う。唯一の希望であるはずの婚約者も愛らしい妹と恋愛関係にあった。皆に気に入られる為に努力し続けたが、誰も私を気に掛けてはくれない。そんな時、突然下された余命宣告。全てを諦めた私は穏やかな死を迎える為に、家族と婚約者に執着するのをやめる事にした―。 2021年9月26日:小説部門、HOTランキング部門1位になりました。ありがとうございます *「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています ※2023年8月 書籍化

割れないしゃぼん玉

泣村健汰
現代文学
大学生の伸五は、6月のたまの晴れ間に、久々に家族水入らずで旅行に出かける事になった。 年の離れた兄と姉、そして父親と4人で、一路鬼怒川を目指す。 年を重ねすっかり丸くなった父親を中心に、過去を思い出しながら旅は続いていく。 この旅の本当の目的とは? 旅の果てに見つかる、家族のあり方とは? 愛しさと暖かさを詰め込んだ、心がじんわりと温かくなる、ホームロードストーリー。

あなたの推し作家は私

石田空
現代文学
BL小説を書いて、のらりくらりと結婚の話をかわし続けている野々子。しかし周りはなにかと言ってきてうるさい。 そんな中、隣のサラリーマンの浜尾が落としたものを拾ったときに、自分の小説を見つけてしまった……。 「あ、それ。私の本です」 人間嫌いのBL小説家と、訳あり腐男子サラリーマンが、ひょんなことから一緒に同居しながら人生を見つめ直す。 *人のトラウマを刺激するシーンが予告なしに出ますので、体調が悪い方は閲覧をお控えしますようお願いします。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

処理中です...