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雀の上の鷹、鼠の上の猫
アイコンタクトさえ必要ないのかよ!
しおりを挟むするりと脇に差し込まれた手に、ぐいっと引き上げられて、柊也の胸の中に俺の背中が当たる感じで、すっぽりと抱き込まれた。
サイズが大きすぎるTシャツの襟が偏って、むき出しになった肩に、柊也が軽く歯を立てて、舐める。
「あっ! んっく……ンッ」
お尻が、胡坐をかいた柊也の足の上に乗せられて、自分の体重で尻尾がぐりゅっとねじれた。遅れて引きずられた尻尾は俺のお尻の間を通って、足の間から出てる。
ふさふさの毛が、会陰と袋の後ろに当たってくすぐったい。裾の長いシャツが、重力に逆らわず下りてくれて、見えないのは幸いだ。ついでに、手も自由だから、さらに引っ張り下ろす。
実は、中に入れられた球が、あの場所をぐりぐり押してて、前の方、勃っちゃったままだし!! 今、動いたのと、慌ててひっぱり下ろして自分で触ったから、余計育っちゃったしッ!!
見られたら絶対からかわれる。から、隠したつもりだったけど、うん。
お見通しだよな。うん。
「あっ」
ひょいっと、後ろから両手を取られたことに気を取られてたら、同じような手軽さで、足の方もひょいっと掴まれて開かれて上げられた。
「くっはー このチラ見え感、堪らんねぇ」
「見るなッ 覗くなッ 足を放せぇえええッ」
「ヤダ」
かちん。と、足首の……だから、リストじゃなくてフットバンド? 足同士でも連結可能なのかよコレ!? え!? 手も!?
両手も、つながれた。
あっち気にしたらこっちが。
何このそつのない連携。
アイコンタクトさえ必要ないのかよこの双子!!
肩を甘噛んだり舐めたり、痛いくらい吸い上げたりしてた柊也の唇が、徐々に首の方に移動してきて、それを逃れようと反対側に首を傾けてるけど、柊也はあっという間に耳まで到達。あれ? この体勢って逆にダメじゃね?
「ヤッ! やめっぇッ!!」
ずるり、と耳の中を舐められた。鼓膜のすぐそこで、ぴちゃぴちゃと音が響いてる。体をひねれば中に入った玉たちが何か意思を持ったように位置を変える。
擦られたら気持ちいい場所を、こりっこりっと動いて掠めていくから、その刺激はそのまま前のヤツに伝わるんだ。
「やめませーん。ってかマコ、完勃ちじゃん」
いつの間にかシャツの裾が上げられて臍まで見えていた。
「しかもぬるぬる。これってジェルじゃなくてマコの先走りだよなぁ?」
ぐっと、膝が胸につくくらい足を上げられる。閉じたままじゃそんな体勢になれないから、当然膝が開いて、なんつーか、全開。
「んやッ!」
足を閉じられないように前に陣取った藤也に、天を向いた先端のくぼみを、人差し指の先でくりくり撫でられる。
「耳、舐められんの気持ちイイ? どんどん溢れてくる」
にちゃっと言う音が、耳の中でしたのか、それとも、別の場所だったのか。
首を振ったことで、耳から柊也の舌が抜けた。
「ひうんッ」
「まだ触ってもいないのに、こんなに硬くして」
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