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花に嵐
好奇心が殺すのはなんだっけ?
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「だーかーらー 意図して間違ったわけじゃねぇってば。それに、一口か二口だろ、飲んだの」
「第一に、アルコール入りと無し、同じタイミングで同じ銘柄を頼むのがよくないと言ってるんですよ」
「えー だって同じの飲みたかったし」
すぐそばで、柊也と藤也の声。ケンカ?
「なに? ど、したの?」
「あ、起きた。気分どうだ? マコ」
「すみません、間違ってお酒入りのものがあなたの前に置かれたみたいです。吐き気などはないですか?」
えー? っと。
目を開けると、見たこともない部屋。なんかすごく、高級な感じ。でっかいベッドに寝かされてた。
「んー……だいじょーぶ」
のろのろ起き上がって、目をこする。
「ここ、どこ?」
「ホテルの部屋を取ったんですよ。突然意識を失ってしまったのでびっくりしましたが、寝ているだけのようだったので」
「えっ!? ごめん、俺っ」
「藤也の飲み物と間違って、アルコールの入ったものを飲んでしまったみたいで」
ホテルの部屋!? ここってすごく、高いホテルだよな? しかも、この部屋、いい部屋っぽい。
「費用なら気にしなくていいですよ。ホテル側も置き間違えたかもしれないからと言うことで、いい部屋をかなりリーズナブルに貸してくれましたから」
俺の顔色を見た柊也が口の端をちょっと上げるような笑みを浮かべて教えてくれる。
ん? ところで……アレ? 何で俺、服着てないの? なんかサイズの合ってないぶかぶかのバスローブを着せられてる。
「気を失った時、手に持っていたグラスが落ちて服が濡れてしまったんです。全部クリーニングに出しましたから、明日の朝には仕上がってきますよ」
な、なんちゅーことを。言われて気づいた。俺、トランクスも履いてない。ってことは、そこまで濡らしたのか!?
「え。あ。じゃあ、脱がしたり、とか?」
「二人ですれば大した手間ではありませんでしたから構いませんよ。明日部活は休みでしょう? 一晩休んでいきましょう」
「うう。ごめん」
「真琴君が悪いわけではないですよ。こんな部屋に泊まるようなことはそうそうありませんから、いい機会です」
「風呂止めてきたー どうするマコ。入れる? 夏は無料オプションでバラ風呂だぞ」
ふいっと居なくなった藤也が、腕まくりを直しながら帰ってきた。
バラ風呂……って。女の子じゃないんだから喜ぶとでも思ったのか……でも一回入ってみたい気もする。どんなんか知らないし。
「入る」
「第一に、アルコール入りと無し、同じタイミングで同じ銘柄を頼むのがよくないと言ってるんですよ」
「えー だって同じの飲みたかったし」
すぐそばで、柊也と藤也の声。ケンカ?
「なに? ど、したの?」
「あ、起きた。気分どうだ? マコ」
「すみません、間違ってお酒入りのものがあなたの前に置かれたみたいです。吐き気などはないですか?」
えー? っと。
目を開けると、見たこともない部屋。なんかすごく、高級な感じ。でっかいベッドに寝かされてた。
「んー……だいじょーぶ」
のろのろ起き上がって、目をこする。
「ここ、どこ?」
「ホテルの部屋を取ったんですよ。突然意識を失ってしまったのでびっくりしましたが、寝ているだけのようだったので」
「えっ!? ごめん、俺っ」
「藤也の飲み物と間違って、アルコールの入ったものを飲んでしまったみたいで」
ホテルの部屋!? ここってすごく、高いホテルだよな? しかも、この部屋、いい部屋っぽい。
「費用なら気にしなくていいですよ。ホテル側も置き間違えたかもしれないからと言うことで、いい部屋をかなりリーズナブルに貸してくれましたから」
俺の顔色を見た柊也が口の端をちょっと上げるような笑みを浮かべて教えてくれる。
ん? ところで……アレ? 何で俺、服着てないの? なんかサイズの合ってないぶかぶかのバスローブを着せられてる。
「気を失った時、手に持っていたグラスが落ちて服が濡れてしまったんです。全部クリーニングに出しましたから、明日の朝には仕上がってきますよ」
な、なんちゅーことを。言われて気づいた。俺、トランクスも履いてない。ってことは、そこまで濡らしたのか!?
「え。あ。じゃあ、脱がしたり、とか?」
「二人ですれば大した手間ではありませんでしたから構いませんよ。明日部活は休みでしょう? 一晩休んでいきましょう」
「うう。ごめん」
「真琴君が悪いわけではないですよ。こんな部屋に泊まるようなことはそうそうありませんから、いい機会です」
「風呂止めてきたー どうするマコ。入れる? 夏は無料オプションでバラ風呂だぞ」
ふいっと居なくなった藤也が、腕まくりを直しながら帰ってきた。
バラ風呂……って。女の子じゃないんだから喜ぶとでも思ったのか……でも一回入ってみたい気もする。どんなんか知らないし。
「入る」
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