月のない光のない月【詩集】

星森

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怒りの矢印→脱出

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少しずつ遠くなる感覚 
本当にそうだったのかな 
信じたくもなければ受け入れたくもない

忍耐だったのか選択肢がなかっただけなのか
絡まった紐を解くのは容易じゃない
ドミノ倒しみたいに病名は増えていく

どんな悩みも足りないのは覚悟 
自己完結すれば終わる 
長引くのは独りよがり

不安は無意味なもの 
死んで困る程たいした人生なんて
誰も歩んでない
ゲームは降りられる 
楽しめた人の勝ち
脳が壊れる前に……

自覚した時点で寛解ははじまってる
選択肢がない方が幸せなこともあるかもね
治癒ために行動すること自体が自分を癒している
本心に耳を傾けてるってことだから

不具合は合理性でカバー 
思い込みである程度はいけるし
その先を目指す必要もない

敗因見つめないから負け惜しみ言うしかなくなってる
そんなことわかってるけどね 
常に現実をつきつけられたいわけじゃないよね

心が忘れても体が覚えてる 
逃げられないどうしようもない
その時気づいたの
誰かに幸せにしてもらおうと思えば思うほど
幸せになれないって 
守られることで愛されてるって思い知りたい
育ちすぎた救援欲求が自分の足で立つことを拒んでる
欲求がすべて満たされたのなら人は人を求めない 

遠ざかる
どうして私がこんなところにいて

これ以上強くなりたくない 
好きで戦ってきたわけじゃない
「この先の道は自分がつくるから」と 
私に引導を渡して幕引きさせて
痛みごと抱きしめてよ
すべてあげるから

最終決定すれば一つの終わりは見えるけど 
新たな疑念が生まれるだけで

目に見えるような終わりは蜃気楼

到達するまで 
どうか祈っていて

誰もが死に向かって歩いてる
誰もが死を経験してるはずなのに忘れて痛いそぶり
ねえそんなにか弱くなかったはず
僕ら全ての魂は神の分身 心の奥に神を宿している
アダム 林檎 蛇
利き手じゃないほうにきいてみてよ

彼女の中に他人はいない
内在してない 
すべては詭弁

バカみたい

怒りの矢印が正しければ悪循環は終わる



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