助けてくれた隣人

僕のことと誕生日のこと

僕は加瀬晶(かせ あきら)。
物心つく前に両親が亡くなって、親戚も居なかったらしくそれからは施設で暮らしてた。
そこはいくつかの会社がお金を出していて、高校卒業まで居させてくれる。
卒業したら、その会社に就職することも出来るんだ。
僕は商業高校に入り簿記の資格を取り、その中の会社の経理部に入ることが出来た。
28歳の若い部長、社長の息子さんなんだって、とおば様たちが三人。
僕を入れて五人で頑張っている。
僕は三月生まれなので、18歳になってすぐ働きだした。
あれから二年、誕生日がきたら二十歳になる。
成人式は19歳だったから、お酒も飲めず中途半端だったかな。
誕生日は金曜で部長がお祝いにと飲みに誘ってくれた。
おば様たちは家庭があるので二人だけだ。
部長も奥さんと四歳になる女の子がいる、確か奥さんは妊娠中だったはず、いいのかな？

初めてのお酒はビールだった。
苦い、、、大人の味なのかな。
部長はそんな僕を見て、次は甘いお酒を薦めてくれた、飲みやすくてついジュースみたいに飲んじゃった、、、。

寝ちゃったのかな？気付いたら、、、どこ？知らない部屋のベッドの上。
あ、部長がソファーに座ってる、なんでバスローブ？
「ぶ、ちょ、、、」
「ああ、起きたか、寝ちゃったから仕方なく近くのホテルまで連れてきた」
「すみません」
起きあがろうとしてフラつく。
「いいよ、横になってて、苦しそうだったから服脱がしちゃったけど」
ホントだ、下着だけになってる。
「晶くん、俺さ溜まっててさ、、、いい？」
「いい？って、、、何を、、、」