妹の誕生日にプレゼントしたゲームの世界に入り込んでしまった兄の話

目覚めたら

目覚めたら、ん？ここどこだ？
ドアに階段、、、なんか頭が痛い。
情報が頭に流れ込んでくる。
高遠晴、高一、虐めを苦に自殺、、、のはずが、ドアの前で転倒、魂だけ抜けてそこに俺の魂が入り込んだー？なんだそれ、あのゲームじゃん。
ってことは、、、えっ、えっ、えっ？
俺どーなんの？仕事とか、彼女、、、は、いないけど家族、両親、妹。
俺死んだのかなー、徹夜してゲーム買って死ぬとか妹自分責めてないかな、、、それはなさそう、うん。

とりあえず、頭がどうなってるのか、確かめよう。
うん、血が出てる。
階段を降りるとトイレがあったので、鏡で確認する、血は出てるけど大丈夫そう、保健室に行くか。
誰か入ってきた。
「高遠くん、どうしたの？」
「ああ、転んじゃって、どこかにぶつけたみたい、えーっと、誰だっけ？なんかここ半年くらいのこと思い出せなくて」
「同じクラスの継山、保健室行く？」
「うん、どこか覚えてないから連れていってくれる？」

「先生、転んで頭打ったみたいです」
「ちょっと見せてね、病院で縫ってもらった方がいいかな」
「そんなに？」
「担任の先生に言ってくるから、待っててね、あ、えーと」
「継山です」
「継山くん、高遠くんの鞄取ってきてくれる？」
「あ、はい、行ってきます」
「継山くん、ごめんね」

高遠、、、俺が虐めてたこと、忘れてるのかな、仲良く、、、できるかな。