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田舎だからとか、核家族だからとか現象に反旗

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実家が都市なのに、市町村合併をすれば、あまり利点が少ないということを知りえている商業地だったがゆえに、20越えても郡部だったので、それで、他県の人間からものすごい馬鹿にされまくった。
無知ゆえの記号による馬鹿ってやつ。
そいつらが、「若気の至りだ」とか「未成年の犯罪は大目に見ろ」系で平気で暴力だ、暴言だ、刃物だナイフだ、パーティピープル羨ましいってのを、テレビで都市圏の学生に向かって羨望のまなざしと知りうる知識の吸収をしていたわけで、残酷すぎるTVの被害者と加害者な地方民でした。


で、私の実家に戻るが、ケチがつくものはぎりぎりまで粘るっていう気質だったので、水道は地下水。トイレはくみ取り式だった。
阿保のように、風呂場とか台所のシステムキッチンをやり替え、家中に焼肉ができるように配線を整えたり、応接間、今でいうリビングの部屋もシャンデリアだ、壁紙だ、横にカウンター欲しいだ、カラオケ8トラをどこからか解体業者からもらったものとかで三度四度と内装が変わったのだ。ケチだから、窓枠固定で、すりガラスが全く変わっていないのですきま風は何度直しても入るのであった。

ワタシと旧にして新な友だちが、仲良くなったのも、料理研究部門であったが、同じように小学生低学年、3年生の時から包丁を握り、家の手伝いをしていたということが
「わーい、同期、同期」
って、笑ったのだ。
ワタシが笑えば、友だちはとても悲しい顔をしていたが、悲しいことじゃなくて、本当に仲間としての楽しさだったのでそこは違うよっていうのをかなり説得には時間がかかったのを思い出す。

で、まあ、その後、家庭科では極悪に悪い点がつくという腐った失態の後で、
「家ではその味が定番だけど、家庭科では減塩がカリキュラムだから」って滅茶苦茶な言い分で、お茶を濁された。誰一人、家庭科の授業の料理は不味い顔をして「魚の出汁がマズイ」って言ってもなぜ、不味いのか、「キンキンしているからね、普通の親は、だしの元使うよ、アジシオの方が卵かけご飯に入れて、醤油垂らす方が美味しいよ。その食卓塩よりも」「マジ?」って通ぶったのも、嫌われる一因だったのかもしれない。

何が辛いって、私は、成長が誰よりもいち早く止まったこと、想像力に追いつけない体力の弱体化にイラつくことにうんざりだったの。
机の方へシフト替えしなきゃいけないことや、クラブ活動すらできないしんどい体力のなさに自分が一番落ち込んでいたのに、誰一人無視して優しすぎる気遣いに心底むかついたわけです。
全く知らないヲタと組み合わせされることも多くなり、気がつけばキモイ人グループの一員だった。
キモイ人と会話ができればキモイとも思わないけど、私の心の成長は体の成長の止まりと反比例していた。


で、早々と家に帰って、一度昼寝をするって日課後、親が夕方に変える前に、風呂と洗濯物を取り入れ、夕食まで作らないと、自分に痛い目に合う、ってのがあったので。
例えば体操服が夕方に濡れるとか、給食当番の服のアイロンがいつも下手すぎて誰も私の回すのを取りたがらないとか(当時喜ばれるものは、仕事で使う糊アイロンを使っていた人の家のものだった。普通の家が霧吹きを持っているのも珍しかった時代に、クリーニング業者並みのプロ系に勝てないが、その手の家が多いのも商業地)

で、何が辛かったか、って、トイレの汲み取り。
まだ、建売住宅が乱立している家のほとんども浄化槽の金額で拒否する家が多かったのだ。
注文住宅のお金持ちは知らんけど。便座の水が水道水だと水道料金が高いって嘆くご婦人井戸端会議しか知らない。子どもだったし。

くみ取りでいつも私が泣きながら、風呂のためてある湯を上から流して、補助する。
おっさんは、毎度毎度怒る。
「水入れろ、あと一回。早く」
ってバキューム力に私のバケツ往復が遅いと。
そして、「またこの家か!」
と。
「何度も言うけど、ナプキンを投げ捨てるな!ホースが詰まったら大ごとだからやめてくれって、言っているよね!」って。顔を出して金額の請求をするときに、はっとされる。
「ごめんな、おっちゃんも怒りたくないんだけれど、お母さんにも年ごろのお姉さんにもきちんと言っておいて」
って。
で、数年後「きいいいいいい」って「これでええんじゃろ」って三角ポストを設置して大きな顔でトイレの隅を指されても生理がわからない、トイレが混むとか、結局のところ血なまぐさいポストが穢れもの扱いだわ、掃除をせずに溜まる灰皿状態になるだわで、やっぱり便所の暗い穴に投げ捨てることをしでかし、また怒られるのだ。


だのに、平気で「頭の弱いお前は中卒で親の元で働くんでしょ」系に見られ。社会でも、親元に帰れ、だの、親の面倒を見るのが子どもだろう、だの。親に仕送りしているかだの。身勝手に言いやがるんだ。
ま、女性性器みたいな雑誌からしてそういうこと書いていれば、入稿されている今の時代の感性が馬鹿すぎるのだし、
「あたしも、覆面ライターだったわ」とか「お前程度がものを書くな」とか滅茶苦茶言われているのも豆腐メンタルな私は崩れるしかない。でも豆腐が崩れても豆腐の味は無くならないので、別に腹に入ればいい系の私には「崩れ豆腐」も山伏の料理ってのを習ったので。(包丁を使ってはいけない。由来は刃物ってやつ、で禁忌に当たる、なので逆にこんにゃくがちぎりこんにゃくとなり味が染みやすいよっていうあほなことも覚える)

世の中はごった煮。
誰かが苦しんでいるなら、私は常に寄り添う人。
手助けできないけれど、寄り添い、歩いて追い越されてもゆっくり歩く人でいる。
私はまたひとりぼっちの寂しがり屋で、それでも人と一緒に暮らしたいと願い、無理だと痛感している。



補足、友だちは人に対して、「マザコンです!」と断言していましたが、母との和解を熱望しながら、最終的に「早く死んでしまえ」の母との離別と言う悲しい看取り日記を掲載していました。
私はと言えば、「ファザコンです」って言うがさみしいほど、父親に愛情を注がれず、母親にも離婚沙汰の時に兄弟の取り合いで仲介に入った子どものいない水杯のおじさんおばさんの家で私一人が両親の視野外で最後に「あ、ここで泣くしかないんだ!涙が、出ん、出せ、出せ」ぐらいの勢いで喉の奥が血まみれになるような大声で泣き自分の主張をしたぐらいです。今でも覚えています。今も許せません。なのに二人して、こいつは面倒を見ないとやばいと、旧な下駄職人のお話のような物語を語られてうんざりしました。なので、芸術家の道をきっぱりやめたのもどんなに褒められても金賞をとっても「食っていかれない水物」って言われ続けました。

だから、友だちと私は子が欲しいと思わないけれど、「人の子の進化や成長は微笑ましい」と笑い、良いね、私には「命を懸けて産み育てることが羨ましい」とまで言わしめるのです。





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