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クーン20歳
第257話 ニールスにいの領地
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無事エルフ達をニールスにいが管理?する世界樹の所へ送り届ける事が出来た。
最初は色々テンションの高かったエルフ達だが、ある地点を境として急に大人しくなった。
その後全員静かに過ごし、そのまま目的地へ。何だったんだ。
目的地である世界樹のある近くへ降り立った俺達だが、エルフ達は全員俺達を囲うように並び、その場へひれ伏した。
「ニールス様及びクーン様、この度は私達をこの地へお導き頂きありがとうございます。このご恩は7代にわたり語り継がせます。そして、今までの非礼、どうか、どうか・・・・」
「おやめなさい。ニールス様にクーン様はそのようなお詫びを望んでおりません。こうしてこの地にやってこれたのはどうしてなのか、そして今後それに報いるにはどうすべきか考えなさい。何度も言いますがニールス様とクーン様は直接感謝される事を希望しておりません。貢など以ての外。行動で示しなさい。この地に繁栄をもたらすのです。繁栄と言っても目に見える事とは限りません。何を言いたいのか、わかりますよね?この時点で分からないのであればこの地を去りなさい。」
すまん、どうやらフスタ女史の話、俺には理解できそうにない。つまり去るのは俺か。
「そんな事はないのよ。あれはエルフに言っている事だから、私達が分からなくて当然。それより今のうちに帰りましょう。フスタさんがそう望んでいるわ。」
そうなのかヤーナ?俺にはわからん。
「すまないねクーン。どうやら僕はこの地でエルフ達を導く必要がありそうだ。ついでに件の問題あるおじさんも預かっておくよ。もう問題は起こらないだろう?ではここでお別れだ。もう二度と会う事はないだろうが、クーンも達者でな。」
「ニールスにい、今までありがとう。俺、今後どうするかまだ色々決めていないけれど、ニールスにいはもう決めているんだよな。相変わらずニールスにいは凄いよ!」
「そんな事はないさ。それに1人で全部決めなくてもいいさ。ヤーナ女史を頼るといい。彼女はクーンの全てを、クーン以上に知り尽くしているようだし、理解もある。行動力もある。そういう訳でそろそろ移動したほうがいい。」
周囲に変化が表れたのをきっかけに、ニールスにいが移動を促してくれた。
ここでニールスにいとお別れとか、何だか泣けそうだが、いつまでもここに留まるのは色々宜しくないようだ。
「わかったよ。ではニールスにい、さようなら。」
俺は、【またね】とは言えなかった。どうしてか【さようなら】、その言葉が出た。
「さようなら。」
ニールスにいはそう言ってエルフ達の所へ、フスタさんの所へ並んだ。
何だか2人が輝いて見えた。
この地の未来はあの2人によって輝いていく事だろう。
俺はヤーナと共にポチに乗り去った。
乗り物は何かに使えるだろうと置いていった。
改造すれば水の上・・・・この地に湖や海は近くに無さそうだが、水に浮かぶし、車輪を付ける事が出来れば移動手段になる。
その前に屋根もついているから壁を設けるだけで居住スペースにもなる。
まだ何も建っていないから当分の間はここを拠点にする事になるだろう。
ポチは何も言わずに俺とヤーナを運んでくれた。
その日、俺はヤーナに抱き着きながら泣いた。
俺はニールスにいと二度と会う事はなかった。
最初は色々テンションの高かったエルフ達だが、ある地点を境として急に大人しくなった。
その後全員静かに過ごし、そのまま目的地へ。何だったんだ。
目的地である世界樹のある近くへ降り立った俺達だが、エルフ達は全員俺達を囲うように並び、その場へひれ伏した。
「ニールス様及びクーン様、この度は私達をこの地へお導き頂きありがとうございます。このご恩は7代にわたり語り継がせます。そして、今までの非礼、どうか、どうか・・・・」
「おやめなさい。ニールス様にクーン様はそのようなお詫びを望んでおりません。こうしてこの地にやってこれたのはどうしてなのか、そして今後それに報いるにはどうすべきか考えなさい。何度も言いますがニールス様とクーン様は直接感謝される事を希望しておりません。貢など以ての外。行動で示しなさい。この地に繁栄をもたらすのです。繁栄と言っても目に見える事とは限りません。何を言いたいのか、わかりますよね?この時点で分からないのであればこの地を去りなさい。」
すまん、どうやらフスタ女史の話、俺には理解できそうにない。つまり去るのは俺か。
「そんな事はないのよ。あれはエルフに言っている事だから、私達が分からなくて当然。それより今のうちに帰りましょう。フスタさんがそう望んでいるわ。」
そうなのかヤーナ?俺にはわからん。
「すまないねクーン。どうやら僕はこの地でエルフ達を導く必要がありそうだ。ついでに件の問題あるおじさんも預かっておくよ。もう問題は起こらないだろう?ではここでお別れだ。もう二度と会う事はないだろうが、クーンも達者でな。」
「ニールスにい、今までありがとう。俺、今後どうするかまだ色々決めていないけれど、ニールスにいはもう決めているんだよな。相変わらずニールスにいは凄いよ!」
「そんな事はないさ。それに1人で全部決めなくてもいいさ。ヤーナ女史を頼るといい。彼女はクーンの全てを、クーン以上に知り尽くしているようだし、理解もある。行動力もある。そういう訳でそろそろ移動したほうがいい。」
周囲に変化が表れたのをきっかけに、ニールスにいが移動を促してくれた。
ここでニールスにいとお別れとか、何だか泣けそうだが、いつまでもここに留まるのは色々宜しくないようだ。
「わかったよ。ではニールスにい、さようなら。」
俺は、【またね】とは言えなかった。どうしてか【さようなら】、その言葉が出た。
「さようなら。」
ニールスにいはそう言ってエルフ達の所へ、フスタさんの所へ並んだ。
何だか2人が輝いて見えた。
この地の未来はあの2人によって輝いていく事だろう。
俺はヤーナと共にポチに乗り去った。
乗り物は何かに使えるだろうと置いていった。
改造すれば水の上・・・・この地に湖や海は近くに無さそうだが、水に浮かぶし、車輪を付ける事が出来れば移動手段になる。
その前に屋根もついているから壁を設けるだけで居住スペースにもなる。
まだ何も建っていないから当分の間はここを拠点にする事になるだろう。
ポチは何も言わずに俺とヤーナを運んでくれた。
その日、俺はヤーナに抱き着きながら泣いた。
俺はニールスにいと二度と会う事はなかった。
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