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クランとしての試練
第124話 滅んだ3領の跡地ってどうなんだ?
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家族単位での話し合いの結果を、それぞれの家長が集まって意見を纏め、さらに話し合う事になった。
当然ながら親父が向かうのだが、何故か俺とニールスにいも向かう事に。と言うよりクラン【以一当千】の居合わせたメンバー全員が参加する事になったのだ。
こういう時、王族であるディーデリックとサスキアがいたら、もっと色々と助言があったかもだが、あの2人はティーデとヒセラと共に王都に残してきたからな。
・・・・
・・・
・・
・
そんな訳で色々な意見が出て、そしてまとめた結果、滅んだとはいえ元居た場所に帰りたい、と言う考えが多かったようだ。
つまり滅んだ3領へ戻りたい、と。
但しポチ達が破壊の限りを尽くしたので、何も残っていない。
戻っても住居を建てる所から始めないと駄目だ。
それでも戻りたいのだそうな。
住居に関して言えば、大まかな部分は【土】で何とかなるし、避難している人々の中に【土魔法】の使い手は多いから、きっと雨露を凌ぐだけだったら数日もあればなんとかなるだろう。
親父が何か発言するようだ。なんか俺を見ているが、俺か?
「そこでニールスとクーンよ、お前たちは最近まで王都に居ただろう?我々が以前暮らしていたクツーゴ、リーバクーヨ、ギーコアの領主が拘束され、その後あの領地がどうなったか知らないか?領主が拘束されたまでは旅の商人から伝え聞いていたから知っているのだが、その後どうなったか分からなくてな。」
何でさっきこの話が出なかったのかな?
お!流石はニールスにいだ、話してくれるみたいだ。
「それに関して、あの3人は既に反逆罪でロッベモント王国へ、それも王族へ直接引き渡しました。現在あの3領は人が住める状態ではないと判断され、領主は不在のままになっているはずです。」
知らなかった。あの3人は反逆罪だったんだ。じゃあもう生きてはいないな。
国への反逆罪は重罪だ。
すると今度は別の人が、
「では我々は戻る事が出来ないのではないか?」
そうなのか?
「そこは王族との交渉次第でしょう。今回はこちらに来ませんでしたが、幸いな事に王族のうち2人が、私達が所属するクランのメンバーですので、戻るのであれば何とかなると思います。誰かを領主として派遣してもらえば済む事でしょうし。」
そういえば今住んでいるこの場所ってどうなんだろう。誰かの領地なのか?
ぶっちゃけ何もなさ過ぎて、本当に人が住んでいるのか怪しく感じるんだよな。
ただそこはあれだ、森の奥に少し開けた場所があったからと、その周囲を開墾し、何とか住んでいるのだとか。
しかし元々森を切り開いたから、作物を育てるのも一苦労。
魔物対策もあるし、住み難いのだとか。
そんな土地によくもまあ1年以上も住んでいたものだ。
「ただ、今すぐに戻っても建物は破壊されていて住めないと思うから、俺達は一旦王都に戻るから、その後に色々交渉をして、滅んだ領地に人が住めるように色々しておくよ。」
俺は王都に戻ればなんとかなるだろうと、ついそう言った。
これが後に思いもよらない方向に話が向かっていく事になるのだが、その時は想像すらしていなかった。
当然ながら親父が向かうのだが、何故か俺とニールスにいも向かう事に。と言うよりクラン【以一当千】の居合わせたメンバー全員が参加する事になったのだ。
こういう時、王族であるディーデリックとサスキアがいたら、もっと色々と助言があったかもだが、あの2人はティーデとヒセラと共に王都に残してきたからな。
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そんな訳で色々な意見が出て、そしてまとめた結果、滅んだとはいえ元居た場所に帰りたい、と言う考えが多かったようだ。
つまり滅んだ3領へ戻りたい、と。
但しポチ達が破壊の限りを尽くしたので、何も残っていない。
戻っても住居を建てる所から始めないと駄目だ。
それでも戻りたいのだそうな。
住居に関して言えば、大まかな部分は【土】で何とかなるし、避難している人々の中に【土魔法】の使い手は多いから、きっと雨露を凌ぐだけだったら数日もあればなんとかなるだろう。
親父が何か発言するようだ。なんか俺を見ているが、俺か?
「そこでニールスとクーンよ、お前たちは最近まで王都に居ただろう?我々が以前暮らしていたクツーゴ、リーバクーヨ、ギーコアの領主が拘束され、その後あの領地がどうなったか知らないか?領主が拘束されたまでは旅の商人から伝え聞いていたから知っているのだが、その後どうなったか分からなくてな。」
何でさっきこの話が出なかったのかな?
お!流石はニールスにいだ、話してくれるみたいだ。
「それに関して、あの3人は既に反逆罪でロッベモント王国へ、それも王族へ直接引き渡しました。現在あの3領は人が住める状態ではないと判断され、領主は不在のままになっているはずです。」
知らなかった。あの3人は反逆罪だったんだ。じゃあもう生きてはいないな。
国への反逆罪は重罪だ。
すると今度は別の人が、
「では我々は戻る事が出来ないのではないか?」
そうなのか?
「そこは王族との交渉次第でしょう。今回はこちらに来ませんでしたが、幸いな事に王族のうち2人が、私達が所属するクランのメンバーですので、戻るのであれば何とかなると思います。誰かを領主として派遣してもらえば済む事でしょうし。」
そういえば今住んでいるこの場所ってどうなんだろう。誰かの領地なのか?
ぶっちゃけ何もなさ過ぎて、本当に人が住んでいるのか怪しく感じるんだよな。
ただそこはあれだ、森の奥に少し開けた場所があったからと、その周囲を開墾し、何とか住んでいるのだとか。
しかし元々森を切り開いたから、作物を育てるのも一苦労。
魔物対策もあるし、住み難いのだとか。
そんな土地によくもまあ1年以上も住んでいたものだ。
「ただ、今すぐに戻っても建物は破壊されていて住めないと思うから、俺達は一旦王都に戻るから、その後に色々交渉をして、滅んだ領地に人が住めるように色々しておくよ。」
俺は王都に戻ればなんとかなるだろうと、ついそう言った。
これが後に思いもよらない方向に話が向かっていく事になるのだが、その時は想像すらしていなかった。
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