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召喚から15年が経った
第589話 神聖騎士が魔王と戦った場所
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かつてオイヴィが魔王を迎え撃った場所。
正確にはオイヴィが所属していた神聖騎士が、ですが。
そして一瞬にして500名がほぼ全滅。
今その場所に立っています。
「何もない。」
オイヴィは何もない、と言っていますが、本当に見渡す限り何もないんです。
かつて皇帝だったけ?ロンドロッグのトップって。
まあその皇族が住んでいた城なのかな?
建物ごと魔王は吹き飛ばし更地にしてしまったとか。
城にいた全員がその場で死亡。
ピートロネラ皇女は章君を追いかけ、魔王が襲撃した時には既に国外に。
そのおかげで?生き残ったのですが、そこに昔城があったなんて言われないと分かりません。
それほどまでに何もないんです。
しかしフェンリルは何かを感じ取ったのか、
【魔素が濃いな。濃すぎる。】
「フェンリル殿の指摘の場所は恐らく城の中心地だろう。つまり召喚の儀が行われた場所の近くという事だ。」
章君が呼び出された先。
成程魔素が濃かったんだ。
一応この付近にゲートを設けます。
まあ何もないと思うけど、万が一何か異変があれば真っ先に疑う、若しくは調べないといけない場所の一つ。
そしてそのうちの一つが王都の城。
順平達が召喚されたあの場所。
・・・・
・・・
・・
・
この後特に何もなく、章君達と遭遇する事もなく先に進んでいきます。
こんな事を繰り返して5日目、フェンリルが急にその歩みを止めました。
【何かがいる。】
フェンリルが警戒するほどの何かがいる。
僕もオイヴィも警戒します。
【まだ今なら間に合うが、戻るか?】
悩みます。そして僕にも何となく何が起こっているのかわかってしまいました。
大規模な争いです。
何かが集団で争っている。
だけど今はそれに関わるつもりはありません。
「気が付かれないように戻ろう。」
そう言ったはいいけど、あ、駄目なパターンだな。
強い気配が明らかにこちらに近づいてきます。
【どうする?急ぎ戻るか?】
戦って負けるとは思えませんが、何かあると困るので,しかももし争った事で無用の誤解を招く事もあり、しかも相手がこちらにとって本来味方の場合もあって・・・・ここは逃げの一手ですね。
「もう気が付かれちゃってるから、全力で逃げよう!」
フェンリルとガルムは疲れを考慮しないで全力で駆けてくれています。
最悪ゲートを使い捨てにして逃げるという手もありますが、万が一があると困るのでこれは奥の手。最終手段です。
うーん、敵か味方か分かれば・・・・
それと、何が目的で追いかけているのかも不明です。
単に僕らがこの地に侵入してきたのを警戒し、何が侵入してきたのか確認しに来たのかもしれません。
ですがやはり逃げですね。
正確にはオイヴィが所属していた神聖騎士が、ですが。
そして一瞬にして500名がほぼ全滅。
今その場所に立っています。
「何もない。」
オイヴィは何もない、と言っていますが、本当に見渡す限り何もないんです。
かつて皇帝だったけ?ロンドロッグのトップって。
まあその皇族が住んでいた城なのかな?
建物ごと魔王は吹き飛ばし更地にしてしまったとか。
城にいた全員がその場で死亡。
ピートロネラ皇女は章君を追いかけ、魔王が襲撃した時には既に国外に。
そのおかげで?生き残ったのですが、そこに昔城があったなんて言われないと分かりません。
それほどまでに何もないんです。
しかしフェンリルは何かを感じ取ったのか、
【魔素が濃いな。濃すぎる。】
「フェンリル殿の指摘の場所は恐らく城の中心地だろう。つまり召喚の儀が行われた場所の近くという事だ。」
章君が呼び出された先。
成程魔素が濃かったんだ。
一応この付近にゲートを設けます。
まあ何もないと思うけど、万が一何か異変があれば真っ先に疑う、若しくは調べないといけない場所の一つ。
そしてそのうちの一つが王都の城。
順平達が召喚されたあの場所。
・・・・
・・・
・・
・
この後特に何もなく、章君達と遭遇する事もなく先に進んでいきます。
こんな事を繰り返して5日目、フェンリルが急にその歩みを止めました。
【何かがいる。】
フェンリルが警戒するほどの何かがいる。
僕もオイヴィも警戒します。
【まだ今なら間に合うが、戻るか?】
悩みます。そして僕にも何となく何が起こっているのかわかってしまいました。
大規模な争いです。
何かが集団で争っている。
だけど今はそれに関わるつもりはありません。
「気が付かれないように戻ろう。」
そう言ったはいいけど、あ、駄目なパターンだな。
強い気配が明らかにこちらに近づいてきます。
【どうする?急ぎ戻るか?】
戦って負けるとは思えませんが、何かあると困るので,しかももし争った事で無用の誤解を招く事もあり、しかも相手がこちらにとって本来味方の場合もあって・・・・ここは逃げの一手ですね。
「もう気が付かれちゃってるから、全力で逃げよう!」
フェンリルとガルムは疲れを考慮しないで全力で駆けてくれています。
最悪ゲートを使い捨てにして逃げるという手もありますが、万が一があると困るのでこれは奥の手。最終手段です。
うーん、敵か味方か分かれば・・・・
それと、何が目的で追いかけているのかも不明です。
単に僕らがこの地に侵入してきたのを警戒し、何が侵入してきたのか確認しに来たのかもしれません。
ですがやはり逃げですね。
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